2018年12月3日月曜日

漁業法改正は、漁民の願いか

 今日から3日間の渡島キャラバン、初日は函館市で本間かつみ道議予定候補と宣伝や訪問・懇談へ。小春日和の1日!

 街頭宣伝には多くの党員・後援会員のみなさんが駆けつけてくださいました。暖かい日でしたが30分も外にいれば手も冷たくなってきて、握手にまわると「あたためてあげるよ」と何人もからギュッと、力強く。おかげで暖まりました。市議予定候補の富山悦子さんが司会をしてくださいました(市戸・紺谷の両市議は、今日から議会のため来られませんでした)。

 いつも「魅力ある町」ランキングでは上位になる函館市ですが、人口減少が進んでいる函館市。本間さんとも話したのですが「若者が働き続けられる環境」「イカなど水産資源の減少と第一次産業の苦労」「新幹線の開業効果が失われてきたこと」など、いろんな要因があるでしょう。しかし官民あげた努力や起業・創業に努力している方もいるだけに、ここで国が消費税増税のように打撃を与えるようなことをやってはダメでしょう。

 社会保障の充実も急がれます。くらしの不安が先に立てば、財布のひもが固くなるのも当然のこと。超がいくつもつくような高額所得者などの優遇を見直せば財源はできるし、消費税増税もしないですむはず。街頭から私も強調しました。

 報道関係も訪れ、話題になるのは地域経済のこと。函館の民主商工会では、厳しいのはサービス関係業者とも聞きました。そういえばと思い出したのは、ブラックアウト時に消えていく函館の夜景が報道されていたこと。9~10月は函館にとって最も観光客が多い時期でもあるそうで、その時期の落ち込みの大きさを聞きました。

 函館漁協では、漁業法改正案について率直にうかがいました。話をしているうちに、漁業法それ自体も重大ですが、イカをはじめとした資源回復や漁業経営・設備投資、燃油高騰対策などの切実な実態が次々と話題になりました。いま急ぐべきは漁業法の改正ではなく、このような現状を支援することではないのかと実感しました。

 「漁業者は浜を守るために投資をしてきた。地区ごとにも決めごとがある」とのお話から、漁業法改正は現場の要求ではなく、規制改革推進会議による「上からの改革」であることも理解できました。とりわけ沿岸漁業者との願いと、本法案とのギャップは大きい。何のための、誰のための改正なのか議論も不十分なまま、拙速な採決をすべきではないですよねと私からも述べました。

 専門家によればイカは、来年の漁獲量も厳しいという予想が出されていました。経営支援とともに養殖を含めた複合的なあり方も必要なのかもしれませんが、イカ漁で成り立ってきた地域だけに時間をかけた話し合いも必要かもしれません。水産庁は「もうかる漁業」を盛んに掲げますが、現場で地に足をつけた対策にこそ目を向けるべきです。

 明日は木古内町・知内町をまわります。明日は今日より気温が上がるとか‥‥?

 【今日の句】漁火に くらしも歴史も 生きがいも

0 件のコメント:

コメントを投稿