2025年12月16日火曜日

実態はもろい高市政権

 成立した補正予算で、どれだけ生活苦や不安が解消されるのでしょうか。対策は地方自治体に丸投げ、医療・介護現場の悲鳴には十分こたえず、軍事費には大盤振る舞い--このような政権は長続きしないし、させてはならない。街頭からも訴えました。

 道歴史教育者協議会との懇談も。教員や子どもたち、学生たちにも漠然とした行きづまりや排外主義につながる言動があり、歴史の事実にもとづきながら、いかに共感を得るような対話をしたらいいかとの話になりました。

 高市首相の支持率が高いのは、漠然とした不安を解消してくれる期待によるものでしょう。中国などの軍事力増強を引き合いに、いっそう日本も増強が必要と、小泉防衛相はくりかえします。これでは緊張状態が解消されません。

 だからこそ外交努力が必要であり、そこにこそ政治家の存在意義があるのではないのか。日本だけでなく中国側も、日本の一部の右翼的潮流と国民の区別が必要ですし、文化交流や経済活動とリンクさせないこと、危機を煽る言動はしない冷静な対応が必要です。

 過去に小泉純一郎首相が靖国参拝をおこない、日中関係が大きく冷え込みました。尖閣諸島をめぐって論争にもなりました。一方で、2008年には日中両国は「お互いに脅威とならない」共同声明を発表しています。決して軽くない共同声明です。

 自民・維新は、防衛装備品「5類型」の撤廃に向けて議論を詰めています。武器輸出拡大の歯止めを外すことになります。まさに「死の商人」国家となるだけでなく、アジアでの緊張が高まる契機ともなりかねません。

 維新が加わり一気呵成にも見えますが、実態は弱くもろいのが高市政権。生活苦は解消されないし、国民世論すべてが好戦的でもありません。私もていねいに訴えていきたい。

 【今日の句】円安が進んで くらし良くなるか

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