2020年8月12日水曜日

自由を壊すな

  保釈されたといえ、香港での民主化運動中心の1人・周庭さんらの逮捕は人権抑圧そのもの! 一方で「リンゴ日報」を買って支えようと、多くの香港市民が立ち上がっているとの報道もありました。人権抑圧は国際問題であって、中国指導部が国際社会の声を正面から受け止めるべきです。

 中国は、香港にかかわる一連の国際的批判を「内政干渉」だと突っぱねてきました。しかし中国は、世界人権宣言を支持(1948年)、国際人権規約の「市民的及び政治的権利に関する国際規約」に署名(1966年)、世界人権会議が採択したウィーン宣言にも賛成(1993年)など、国際的にも約束してきた歴史を忘れたのでしょうか。

 思い出すのは昨年11月、香港での区議会議員選挙。民主派が8割以上の議席を占めて、自由と民主主義を求める香港市民の意思を示したのでした。中国政府が上から抑えつけようとも、それには決して未来はないことを示しています。まして、このような人権侵害の行動は社会主義とも無縁だし「共産党」の名にさえ値しないことを、今年1月の日本共産党大会でもハッキリと述べました。

 周庭さんはじめ当事者は、とても恐怖を覚えていることでしょう。私が香港市民として、みずから同じように立ち上がれるだろうかとも自問するほどの勇気をもって、身のまわりにも国際社会にも発信を続けてきた周庭さんらに、日本でも連帯の行動が広がっています。いま香港で何が起きているのか、中国政府の何が問題かを、私からも伝えていきたい。

 【今日の句】抑圧を 今の世界は 許さない

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