学習会講師のため、再生可能エネルギーについて勉強中。先進地域のヨーロッパから学ぶことが多い。いかに日本的に具体化するか、が課題です。
固定価格買取制度(FIT)によって、日本でもいっそうの普及が見込まれるはずでした。
しかし、電力会社の意向で左右される制度上の弱点があり、もっと地域に根ざした「地産地消」型のシステムが必要だと議論されています。
そこでドイツなのですが、導入と発展の目的は、農村部での所得安定があったようです。
家畜ふん尿や生ゴミ、エネルギー作物を組み合わせ、発生したバイオガスで電気と熱をつくりだす。
ドイツでは2013年末で、7800ヵ所もバイオガス施設が設置されているというから驚き!
FITによって農家の収入増にもなり、さらに余剰作物やエネルギー作物と組み合わせればバイオガス発生量も増えるとあって、耕作放棄地対策につながったとか。
日本ではメガソーラーや大型風車のような大型発電施設が先行し、それでは大資本しか参入できないし、そもそも不十分な送電網では対応できません。
よく私も実例で紹介する足寄町では、林地残材、ふん尿、生ゴミなどからバイオガス化し、ドイツのような仕組みづくりが模索されてきました。
関連して雇用波及効果も生まれ、通年で139人、ペレット関係で15人の雇用を生んだといいます。
北海道は太陽光や風力だけでない、再生可能エネルギーのポテンシャルの高さは道庁も研究しています。
自治体と研究者、地場産業との連携で産業化していくことは、ドイツや足寄町の経験でも可能だと思います。
‥‥などなど、あらためて勉強していくと、さらに制度面や専門家育成など、政策上は短期的・中長期的な対策も必要だなと思います。
いっぺんに社会は変わらなくても、積み重ねれば数年たつと新しい姿が見えるもの。
地に足をつけて、現実に眠っている可能性を生かした地域づくりができたらいいし、多くの方とも交流を進める必要があると感じています。
もっと動いていかないとね。
【今日の句】 原発を 超える力は すぐそこに
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