2014年11月5日水曜日

北海道の眠れる宝を生かす

 学習会講師のため、再生可能エネルギーについて勉強中。先進地域のヨーロッパから学ぶことが多い。いかに日本的に具体化するか、が課題です。

 固定価格買取制度(FIT)によって、日本でもいっそうの普及が見込まれるはずでした。

 しかし、電力会社の意向で左右される制度上の弱点があり、もっと地域に根ざした「地産地消」型のシステムが必要だと議論されています。

 そこでドイツなのですが、導入と発展の目的は、農村部での所得安定があったようです。

 家畜ふん尿や生ゴミ、エネルギー作物を組み合わせ、発生したバイオガスで電気と熱をつくりだす。

 ドイツでは2013年末で、7800ヵ所もバイオガス施設が設置されているというから驚き!

 FITによって農家の収入増にもなり、さらに余剰作物やエネルギー作物と組み合わせればバイオガス発生量も増えるとあって、耕作放棄地対策につながったとか。

 日本ではメガソーラーや大型風車のような大型発電施設が先行し、それでは大資本しか参入できないし、そもそも不十分な送電網では対応できません。

 よく私も実例で紹介する足寄町では、林地残材、ふん尿、生ゴミなどからバイオガス化し、ドイツのような仕組みづくりが模索されてきました。

 関連して雇用波及効果も生まれ、通年で139人、ペレット関係で15人の雇用を生んだといいます。

 北海道は太陽光や風力だけでない、再生可能エネルギーのポテンシャルの高さは道庁も研究しています。

 自治体と研究者、地場産業との連携で産業化していくことは、ドイツや足寄町の経験でも可能だと思います。

 ‥‥などなど、あらためて勉強していくと、さらに制度面や専門家育成など、政策上は短期的・中長期的な対策も必要だなと思います。

 いっぺんに社会は変わらなくても、積み重ねれば数年たつと新しい姿が見えるもの。

 地に足をつけて、現実に眠っている可能性を生かした地域づくりができたらいいし、多くの方とも交流を進める必要があると感じています。

 もっと動いていかないとね。

 【今日の句】 原発を 超える力は すぐそこに

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