2020年10月18日日曜日

市民と野党で原発ゼロへ

 秋晴れのなか、札幌・大通公園で「さようなら原発北海道集会」。「北海道に核のゴミ捨て場はいりません」などの横断幕も掲げられ、心ひとつに「がんばろう」となれた集会だったのではないでしょうか。

 実行委員会の呼びかけ人である小野有五・北大名誉教授、麻田信二・道生協連会長理事からあいさつがあり、寿都町からの報告として、ペンション経営の槌谷(つちや)さんがマイクを握りました。会の共同代表は「サケの水揚げに忙しい時期なんです」と笑いを誘いましたが、やっぱり寿都町・神恵内村は漁業の町なんだと再確認です。

 その槌谷さんが「みなさんにお願いがあります」と語りました。「寿都や神恵内のような小さな自治体の住民が、仕事や家庭のこともありながら必死にがんばっています。お手伝いをお願いした時には助けていただきたい」。言い方は控えめですが、ギリギリの思いで毎日をがんばってこられたのだと伝わってきます。一言一言が胸に響きました。

 高知県東洋町のときも町が二分され、住民はお互いを知る間柄だからこそ、本当につらい思いをされたのでした。この状況を国は当然視しつつ、それでも最終処分場を受け入れてと進めるのでしょうか。そもそも地方自治体が財政難に苦しむのは地方交付税などの削減があったり、人口減少に直面しているのは輸入自由化のもとで農林漁業を苦しめてきたからで、その回復にこそ政府が財政的保障を強めるべきではないのか。

 政党スピーチで、日本共産党からは私が、立憲民主党からは道下大樹衆議院議員がマイクを握りました。私からはブログでも書いてきた寿都町長との懇談や政府交渉で「国は甘いことはしない」と述べたことの報告を中心に、道下議員からは国会で原発ゼロ法案を提出してきたことの紹介がありました。道下議員のスピーチを聞きながら、この野党共同の法案を実現しなければと思いを強めました。

 室蘭工業大の清末愛砂・准教授は菅政権の強権ぶりを鋭く告発。最後は参加者全員でカードを掲げ、市民と野党で原発ゼロへとの思いを共有しました。コロナ禍でもできることを、こうやってアピールしていくことが大事です。寿都町や神恵内村で「核のゴミはいらない」とがんばっている方々を励まし、いっしょに連帯を強めていくことにもなるからです。

 その後は、中央区実行委員会のみなさんとの「市民と野党の共同街宣」にも足を運びました。このような積み重ねを続けて、政権交代のうねりを広げていきたいです。

 【今日の句】地方への押しつけ きっとはね返す

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