2021年1月8日金曜日

やっぱり新自由主義からの転換を

 コロナ感染拡大に加え暴風雪の影響が心配です。秋田県では災害救助法を適用するとのことですが、政治・行政でも早め早めの対策が必要です。みずからのアンテナを、しっかり高くしておきたい。

 今日は北海道の地域づくりにとって、大事な懇談が続きました。JR北海道のダイヤ改正(3月)で留萌本線の減便が発表されています。深川19:22発・留萌行きがなくされるとのことで、沼田町や秩父別町へ帰る高校生への影響が出ることになります。先日、道高教組が関係自治体へ要請にも行き、その話を松野副委員長・本多書記次長さんからうかがいました。

 この時間は部活動や生徒会活動などを終えて、ちょうど帰るにぴったりの便。逃せば1時間も待つことになります。JRは利用実績が少ないことを理由にしているそうですが、深川西高校からだけでも13人は、この時間の便を使っているとのこと。深川東高校や旭川市・滝川市などに通っている高校生もいると思われるので、実績が少ないとは言えないはずです。

 留萌本線は、JR北海道が廃線・バス転換を狙っている路線の1つ。しかし今日のような雪となれば、バスよりもJRの方が安全度は高まります。廃線をねらって減便しているのではと勘繰りたくもなります。道立高校の統廃合を主導してきた道教委も、移動を確保することには責任もって声をあげてほしい。地域にとって交通は、住民がくらしていくための重要な問題なのです。

 道森林組合連合会にも足を運びました。道内木材を使ってリニューアルした事務所は、木の持つやさしさが伝わってくるようでした。コロナ禍での影響として、輸送用木材枠やパルプの需要が減っていることをあげた濱田修弘専務さん。価格維持に気をつけながら木質バイオ燃料用にまわしている状況もうかがいました。

 何しろ全国一の森林を有する北海道。先輩の植えた木が、ちょうど伐期を迎えています。その活用とともに再造林が必要で、支援のための起債ができる根拠法(間伐等特措法)延長が通常国会にかけられることも話題になりました。この起債に加えて、道としても補助を上乗せしていることから、北海道では9割の再造林につながっているといいます。全国から見て抜群に高い比率です。

 植林してから木材となるまで数十年かかるわけですから、保有者の世代も変わるし、意義や意欲を持てないと再造林にはつながりません。循環社会をつくるには、このような手立てを1つ1つ取りつくしていくことが必要です。しっかり国政へ反映していきたい。

 もうけ最優先の経済原則では鉄路は廃線、木は伐ったら山は放ったらかしとなります。やっぱり地域を支えていくためには、今の新自由主義の政治ではダメだと実感した1日でもありました。

 【今日の句】総理から なぜ緊迫さ 見えないか

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