根室本線は2016年に北海道を襲った連続台風で路線損傷や、流出物が路線を防ぐなどの被害が出ました。JR北海道は災害復旧をおこなわないままバス代替輸送を続け、いよいよ「赤線区」と色分けしバス転換を求めています。石勝線が開通したことをもってJR北は「役割を終えた」と言いますが、十勝管内と上川管内を結ぶ路線には生活路線だけでなく、観光路線という期待もあります。富良野市はじめ沿線自治体の首長らも、今後の活用を見据えて災害復旧と路線存続を求めているのです。今日の集会にも、多くの首長さんからメッセージが届いていました。
集会では、国鉄職員だった池本柳次道議と教育大札幌校・武田泉准教授が基調的に報告。柳本道議は国鉄の分割・民営化の歴史に触れて、「北海道は全路線が赤字になると知っていたのだから、路線存続に国が責任を果たすべき」と強調。武田准教授は3月のダイヤ改正で根室本線の接続が悪くなっている点を示して、「JR北海道は欧米のようなユーザーフレンドリー(利用者本位)という立場に立ってほしい」と述べました。
私も含めて政党あいさつ。私は先日12日・衆院国土交通委員会での高橋千鶴子衆議院議員の質問も紹介しながら、結局は株式上場をめざし鉄道以外の不動産事業で利益をあげ、不採算路線は切り捨てても構わないという国の監督命令(2018年)をあらためる必要があると述べました。2020年3月期で見ると、連結売上高に占める鉄道運輸収入はJR北で42%、JR四国は46%、JR九州は34%に過ぎません。JR九州は、まさに不動産事業に力を入れたことによって株式上場を果たしたのでした。同じことをJR北海道にも求めています。
各地で運動されているみなさんの発言と続きました。全動労で労働争議をたたかった佐藤勝麿さんは「私は(南富良野町)幾寅の生まれ」と切り出し、根室本線を守る思いを語られたことは心に響きました。予定になかった「団結がんばろう」で最後は締められたくらい、誰もが鉄路にかける強い思いがあふれた集会となりました。広い北海道で鉄路を活かす道を、さらに全道的視野と将来をも展望して考えていかねば。
日中は党道委員会の宣伝や、札幌北区に移って平岡だいすけ道2区予定候補と街頭宣伝へ。党員・後援会員のみなさんだけでなく、私の友人も駆けつけてくれて本当に心強い。日本共産党と立憲民主党の間で政策協定の話し合いが続いていますが、4月に解散がなければ道2区補選は政権交代への扉を開く選挙となるだけに、しっかりとした旗印をもってたたかいたい。誰が野党統一候補になろうとも、旗印なしでは本気の共闘にならないからです。明日も朝から北区で声を出します。
【今日の句】欧州の 鉄道復権 日本でも
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