自分の延命に必死な菅首相を見て、その執念を国民の命と健康を守るためにこそ向けるのが首相というものではと、つくづく思うのです。今日は道4区・松井真美子予定候補と後志管内をまわり、途中には「国会議員は何をしているんですか」との声も寄せられました。
積丹町では松井秀紀町長、古平町では成田昭彦町長、ニセコ町では山本契太副町長が懇談してくださいました。古平町・真貝政昭町議、ニセコ町・高木直良町議が同行し、街頭宣伝やオンライン「つどい」、ニセコ地区での開発問題についての現地案内なども取り組みましたが、地域の実情を知る地方議員がいることの心強さを実感した1日でもありました。
後志管内は国政の矛盾が噴出している地域。原発・核のゴミ、新幹線トンネル工事にともなう有害残土問題や並行在来線切り捨て、カジノ誘致にからみ道4区選出・中村衆議院議員のカネの問題もありました。
面する海が「積丹ブルー」と呼ばれる積丹町は水産資源や観光を守る思いも強く、町議会では3月に「核抜き条例」が可決され、6月にも意見書が上がるほど「核のゴミ」受け入れを認めない町内世論となっています。町職員として水産分野も務めてきた松井町長は、その歴史的な経過も紹介してくださいました。神恵内村が受け取る文献調査の交付金の配分についても、積丹町は受け取りを辞退したのも納得の話でした。
一方で古平町はその配分を受け取ることにしていて、成田町長から率直なところもうかがいました。昨年の町内の出生児が2人であっても、せめて学校は複式学級にしたくないこと。町立病院にしたことで住民は安心できたものの、将来的に町が病院経営を支えなければならない見通し。町の将来を悩んだ末の結論に、もちろん立場が違うことをお互いに理解しあいながら、町長さんが直面している課題に党としても力を尽くさなければと痛感しました。
そもそも今回の交付金の配分は、配分と言いながら自治体が使い道などを示して受け取る形になっています。つまり国は「自治体が欲しいと言ったから」交付した形になるわけで、地方自治体に責任を転嫁することができるのです。国策で進めた原発のツケを、自主的に手を挙げたという形で北海道に責任をまわすのかと思うと、本当に腹立たしい。
ニセコ町では並行在来線の話題にもなりましたが、3セク化しても地方自治体が背負えるだけの金額ではありません。それでも道から「結論を9月末まで」と迫られ、住民からの批判を受けて「年内中に」となったようですが、ここでも地方自治体が決定したとの形にされようとしています。有珠山の噴火時に貨物輸送で使えるであろう函館本線(山線)なのですから、沿線自治体だけの路線問題ではなく、道や国の問題なのです。
あわせて開発ラッシュに沸く比羅夫地域など、高木町議の案内で見てまわりました。水道やゴミ収集、電力などエネルギー、そして除といった地方自治体で整備が迫られる問題があるだけに、現状を踏まえた乱開発への規制も検討が必要だと、現地を見て痛感しました。ニセコ町でのオンライン「つどい」でも、投資目的の開発への不安が語られました。
夜は宿泊先のホテルから、全道農民後援会のオンラインつどい。今年の干ばつ・少雨による農作物への影響や米価下落への心配、酪農でも乳製品過剰への影響などがあることも、あらためて学びました。ヒグマやシカなどの獣害も深刻で「獣害対策での調査や政策を」などの要望も出されました。力になれるようにがんばりたい。
【今日の句】もう首相 国民のこと そっちのけ
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