2019年11月6日水曜日

政府交渉その1

 今日は北海道の課題についての政府交渉。項目も多いので、明日に分けて結果をまとめておきます。国会の日程もあるなか時間の限り、紙智子・岩渕友の両参議院議員にも同席してもらいました。

 要請としては、▼公立・公的病院の名指しした再編統合の撤回、▼幌延町・深地層研究センターの研究期間延長を認めない、▼日米共同訓練でのオスプレイ訓練中止、▼胆振東部地震での山林等被害への支援、▼紙議員とも調査した、噴火湾の養殖ホタテ斃死対策・支援と牛ヨーネ病の検査体制強化と自主淘汰への補償拡充、です。

 レクチャーとしたのは、▼北海道新幹線の残土問題と、札幌延伸にともなうJR北海道の経営について、▼国立八雲病院の機能移転について、▼総理への「ヤジ排除」における道警の状況について、▼IR実施の手続きについて、です。これらは明日のブログに書きます。

 公立・公的病院の件の要請は、厚労省と総務省へ。名指しで病院名をあげることを総務省でも知らされたのは直前だったとのことで、全国からも批判の声が沸き起こっていることから見ても、名指しながら再編・統合を迫ることは撤回してやり直す筋の問題です。道内をまわって聞いた住民や首長の声を紹介しながら、私からも撤回を求めました。

 厚労省側は「廃止するよう求めたものでなく、その権限もない。最終的には地域の議論で決めるもの」と弁明しつつ、病床数の再編などは今後も必要だと繰り返しました。根本的な反省はしてないようです。どこでも医師や看護師確保に苦労し、地域医療を維持すべくがんばっていることに心を寄せるべきではないのかと、重ねて強調しました。

 深地層研究センターの件は、国として道と幌延町の協議を見守っている段階だと文科省・経産省は回答。来年度予算についても文科省側は「継続の場合と、埋め戻しの場合との両方とも考えて準備している」と述べつつも、外部委員会の有識者から研究継続の意見が出ていると、継続の意向をにじませました。

 しかし、このセンターは「20年程度」と約束されたものであり、継続なら当初の約束は何だったのかとなります。現地を視察した岩渕議員からも「研究に終わりはないと、一般的な話をする性格の問題ではない」と指摘があり、私からも道民が「核のゴミ」捨て場にさせない保障とした約束をないがしろにしては、行政の約束の信頼にも関わる問題だと強調しました。

 いつも議論が激しくなる、防衛省とのオスプレイ問題。口実とする「沖縄の負担軽減」になっていないどころか、北海道はじめ全国での訓練の固定化になるではないかと、紙議員や私が繰り返し追及。「航空法にもとづくとともに、なるべく市街地を飛ばないよう米側に求めている」との防衛省の言い分にも、それこそ市街地にある帯広駐屯地の地図も示しながら、重ねて中止を要求しました。

 3分野にかかわる農水省への要請は、いずれも実態をふまえた対応が急がれる課題ばかり。牛ヨーネ病は、発症が見つかった牛が増えているから自主淘汰せざるを得なくなっているのに、担当者からは拡大させない技術的な対応が繰り返し強調されたため、あらためて私から「農家だって努力している。泣く泣く処分している現実に応えてほしい」と強調しました。少ない評価額での補償にとどまっていることの改善は、農協を通じても出されている切実な問題なのです。

 それぞれの内容については、できる限りメモにして関係する方々や地域に届けたいと考えています。レクチャー項目で明らかになった内容は、また明日に。

 【今日の句】つくづくと 議席の重み 感じる日

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