2020年2月20日木曜日

必要な予算を確保してでも対策を

 道内でも新型コロナウイルスの感染が確認されてきました。うがい・手洗いや消毒など、気をつけておられる方もいるかと思います。政府として検査態勢や重症化を防ぐための治療態勢の拡充が急がれますし、補正予算も視野にした対策も必要です。高齢者が多くいる施設などで緊張感もって仕事をされている方も多いなか、きめ細かな対策も急がれます。

 あわせて、09年の新型インフルの経験から落ち着いた対応が必要であることも、今日の北海道新聞を読み確かに当時はマスクの買い占めや、中傷が広がったことを思い出しました。こういう時には責任ある機関が責任ある情報を出し、対応をするということが基本。問題は、その情報や対応の大元であるべき国が信頼されないのはまずい、ということだと思います。

 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」での感染者で、お2人の方が亡くなられました。心からお悔やみを申し上げるとともに、これまでの国の対策もしかるべき検証が必要だと思います。国民からの信頼を得るうえでも必要です。

 今日は道運輸局などへのヒアリングへ。道の試算によれば、観光・宿泊の予約取り消しが今のペースで3月まで続けば、観光産業には200億円を超える経済損失とされています。交通関係でも、貸し切りバスのキャンセルが出ていたり、乗務員の健康管理とバス等の消毒・衛生管理での新たな負担も発生しています。乗務員の自宅待機も始まっていると思われます。

 このような状況も伝えつつ、国としての対応を確認するためのヒアリングでした。自宅待機・休業となれば(所管は厚労省ですが)雇用調整助成金の活用も周知されてほしいし、条件の緩和も必要です。特別相談窓口にも雇調金の相談が来ているようなので、横の連携の大切さを確認しました。また乗務員の健康確保の点でも、公共交通部門でのマスクや消毒液の優先的確保がすすめられているといいます。

 これだけグローバル化した時代で感染病への備えが必要であることを、私たちは身をもって経験しています。こういう時に公的・公立病院を再編・統合するなど逆行するし、地域の保健所の人的拡充にも政府が力を入れるべきです。

 ふだんから命を守ることを優先している政府であれば、国民が国の情報を信頼する土台にもなるはずです。ましてや、こんな時に緊急事態条項を創設するための改憲なんて悪乗りそのものです。許されません。

 【今日の句】偽りの答弁 信頼掘り崩し

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