ラポロアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)との懇談で、紙智子参議院議員と浦幌町へ。昨日にアイヌ民族を傷つけるテレビ放送があったばかりで、紙議員もあいさつのなかで、侮辱に当たると編集段階でチェックされなかったのかと厳しく述べられました。あの表現は長くアイヌ民族を侮蔑する時に使われてきたのです。
この問題に直接は触れないまでも、意見交換のなかでは「新法はできたけど、国自体は親身になっていない気がします。そもそもがわかっていない」との話がありました。和人との同化が強いられ、文化や言語が奪われ、長く差別や侮辱も受けてきたアイヌ民族の歴史。米国では諸問題が起きたときに、政府みずからが正していく役割も果たしているのにとの話もありました。「そもそも」の意味は、とても重いのです。
新法ができても、自治体ごとに施策の濃淡があります。文化を大事にすることは誰も否定しないものの、貴重な祭具の保管場所を整備することだったり、交流や文化の継承という点では拠点づくりが必要なこともよくわかりました。町議会議員を務めた差間さんは漁業権での訴訟を通じて、先住権についての議論を進めたいとも語りました。まだまだ日本は国際水準に追いついていないと再認識です。
さっそく学んだ中身を街頭宣伝でも触れました。アイヌ当事者だけが声をあげるのでなく、日本共産党もさらに取り組みを強めなければ。差別や侮辱をなくしていくためには歴史を学ぶ機会を広げるとともに、社会に向けてもくりかえし発信していかなければなりません。もちろん政治家が差別を助長するような発言をするなど論外です。
今日は浦幌町の前後で、士幌町と清水町での「つどい」や街頭宣伝にも私は取り組みました。それぞれの町の移動だけでも1時間以上かかるほどで、事故なく運転してくれたスタッフには感謝です。士幌町では若い党員のみなさん、清水町ではベテランの党員のみなさんが駆けつけてくれて心強い。率直な意見交換や日本共産党への要望も出されて、しっかり受け止めてがんばることを約束しました。士幌町では清水秀雄町議、清水町では中河つる子町議にお世話になりました。
清水町は2016年の台風でペケレベツ川が氾濫するなど大きな被害が出て、昨年ようやく最後の橋が改修されて開通できたと中河町議から紹介されました。私も被災直後の現場へ駆けつけて、自然の力の大きさに、ただただ驚くばかりでした。町づくり1つとっても課題は多く、さらに力を尽くしていきたいです。
【今日の句】誠実に 歴史を学び 向き合って
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