2012年9月27日木曜日

がんじがらめの教育を、またおこなう気か

 自民党の新総裁は安倍晋三元首相に。憲法改悪に日米軍事同盟強化と、とにかく「右寄り」の姿勢が明確なだけに、この流れは食い止めなければならないと思っています。

 安倍首相時の参議院選挙が、私の初めての立候補でした。

 いろいろ重要な争点はありましたが、私にとっては教育問題が最大の対決点でした。

 教育基本法が変えられたのが、安倍政権時。

 彼がめざす教育像は、イギリス・サッチャー政権時のものでした。

 民主・自民の国会議員がイギリスへ視察にも行き、歴史教育における「愛国」指導や、学力テストやバウチャー制度による教育現場での競争激化を賛美していたのです。

 そのイギリスは競争激化が行き過ぎ、結局いっせい学力テストはやめていくのですが、そんなことには目をつむり、教育基本法の改悪は強行されました。

 今回も「教育改革」を掲げていたようで、中身を見極めたうえで、反動化には歯止めをかけたい。

 「人づくりは国づくり」でもありますが、それは結果の話であって、前教育基本法でも定められていた「人格の完成」こそ教育の目的だと、私は思います。

 それは多様な価値観を学び、科学的真実にもとづいて、主体的な議論を重ねるなかで築かれていくものです。

 だから教師には専門性と、原則にもとづく自由な裁量が必要なのであって、がんじがらめにすることや、上から決めた目標に従わせるというものではありません。

 ただでさえ、経済的・家庭的困難を抱える子どもも増えるなかで、学力テストの点数や目標の到達度だけを競わせることが、実態にかみあっているのでしょうか。

 もちろん現政権は民主党ですが、どこの党であれ、歴史を逆行するようなことはさせないつもりでがんばりたいと思っています。

 【今日の句】 休んでた タカは目覚めて 右旋回

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