2013年1月11日金曜日

子どもたちに示すなら、暴力より大人の連帯を

 大阪・桜宮高での体罰・自殺問題で、少しずつ実態が明らかになってきています。お悔やみとともに、どうすれば同じことを繰り返さずに済むのか、広く社会的議論が必要だと痛感しています。

 ちょうど今日、学校教職員の方々からお話を聞く機会があって、「いじめ」問題や学校の多忙化、教職員への厳しい管理、どう保護者との信頼関係をつくるのか、いろいろと考えさせられました。

 昔とくらべて子どもたちが変わってきている、とも聞きます。

 保育園のころから「習い事」が多く、遊ぶ経験が少ない子がいる、と聞きます。

 それは結局、子どもたちの集団ができないということ。

 言い合うこと、主張すること、話し合って解決すること、力を合わせること‥‥仲間のなかでの成長や自立の機会が失われてきていると思います。

 親の問題というよりは、競争社会を勝ち抜くうえで、親が「巻き込まれている」という実態ではないでしょうか。

 集団という自律的なルールの中で育つことで、子どもの内面に「溜め」ができていきます。

 それがないから、ちょっとしたはずみで「爆発」したり、仲間への「いじめ」となったりするのでは。

 日本共産党は昨年、「『いじめ』のない学校と社会を--日本共産党の提案」を発表していますので、ぜひご一読ください。

 教育委員会や学校教職員の責任ばかりを追及する政党・政治家や報道も目につきますが、もちろん関わる現場の責任とともに、教育行政みずから掘り下げた検討は必要ないのでしょうか。

 これを機に調査と管理・統制を強めていけばいくほど、子どもたちは「実態隠し」に走るでしょうし、さらに陰湿化する恐れもあります。

 それを防ぐのは強圧的な態度でなく、大人の連帯と包容・許容、そして子どもたちへの説得力。

 根本として、競争主義的な教育制度からの見直しは、国連から何度も指摘されています。

 新しい道をつくるには、大人が連帯することから!

 夜に苫小牧へ行き、新春赤旗交礼会で、多くの激励をいただきました。ありがとうございます。

 【今日の句】 首相から まずは暴走 止めないと

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