2014年3月27日木曜日

「自白強要」の罪深さ

 48年の拘置所生活って、どれだけ長かったことでしょう。袴田巌さんの釈放をまずは素直に喜びたいし、検察も抗告などせず再審公判に応じるべきだと心から思います。

 私も会員になっている国民救援会は、こちらの声明を発表しました。

 袴田さんが無実であることを示す証拠を、検察が隠していたことも明らかになっていました。

 DNA鑑定などからも、再審は当然の成り行きとされてきました。

 冤罪であろう事件を、ここまで引き伸ばした検察の罪は大きい。

 48年、ですよ。

 半世紀も拘置され、人生の大半をムダにされたんですよ。

 自白の強要が、どれだけ罪深いことか。

 取調べの可視化など、待ったなしの改革だと証明されているではありませんか。

 取調べ者優位の仕組みは、戦前の日本社会から引きずる誤りだと私は思います。

 検挙率を競わせる、成果主義的な背景もなかったでしょうか。

 「疑わしきは被告人の利益に」です。

 早く冤罪を認めれば、真犯人を探す時間もあったでしょう。

 半世紀ぶりの日本社会を、袴田さんはどう見たのでしょう。

 人権を守るという意味の大きさを、検察だけでなく、私も、日本社会全体でも考えあう必要があるのではないかと痛感しました。

 【今日の句】 見た桜 昔も同じ 色ですか

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