職場を追放されて60数年--札幌弁護士会がレッド・パージ被害者への人権救済勧告を出したことを祝う「つどい」に、道懇話会の世話人の1人として参加しました。
共産党員またはシンパであることを理由に、GHQの命令で実施されたレッド・パージ。
明神勲・北海道教育大学名誉教授の研究で、日本支配層も主体的にパージを進めただけに、まさしく「戦後最大の人権侵害」(松本善明弁護士)です。
その名誉回復に立ち上がった加藤哲夫さん・舛甚秀雄さんの訴えに、札幌弁護士会が3月末日、政府に対する救済勧告書を出しました。
見事なまでの人権と名誉回復への、勧告書です。
「アカ」「企業破壊者」などと言われ、家族にまで被害が及び、言い尽くせないご苦労があったはずです。
このお2人だけでなく、写真中央の苗川清一郎さんも審理中なのですが、まず最終目標に向けた新たな旗印ができたことを喜ぶつどいとなったわけです。
先ほど紹介した明神先生も来札され、表題のような「勲章」だとお祝いの言葉を述べられました。
加藤さん・舛甚さんとも、述べられていたのは「たたかいはこれから」。
みずからの名誉回復とともに、子や孫を戦場に送らない、民主主義が生きる日本をつくる未来につながる運動だ--との言葉に、私も胸を熱くしながら聞きました。
被害者の名誉回復であるとともに、憲法の名誉回復に向けた運動でもあります。
筋を曲げずに生きていこうと、あらためて思った1日でした。
【今日の句】 階段を 一歩一歩と 上がるよに
0 件のコメント:
コメントを投稿