今日は「レッド・パージ被害者の名誉回復と補償を求める北海道懇話会」の第5回総会。ちょうど今月、申し立てをした苗川清一郎さんの「救済勧告」が札幌弁護士会から出されたばかりでした。
3月末に「救済勧告」が出されたお2人(加藤哲夫さん・舛甚秀男さん)と並び、あいさつでは94歳(!)と思えないキッパリとした口調で「これからが始まりだと思っています」と話されました。
もう64年前のレッド・パージですが、この粘り強さには頭が下がります。
すごいのは「恨み」とか「執念」とかでなく、自分達の「正しさ」を信じ、生き方に恥じていないということです。
参加された方が「信念を曲げて人生を終わらせない、ということがすごいと思います」と話されました。
私が共産党員となり23年、党の専従職員となり14年ですが、その期間でさえも気持ちが揺らぐことは少なくありませんでした。
職場を追われ、生活もままならない状況になりながら、信念を曲げずに64年。
世紀をまたいで、弁護士会が名誉回復を政府に突きつけるとは、当時は思いもしなかったでしょう。
その半生を思うと、私も軽々しい言葉は書けないのです。
総会では、苫小牧・王子製紙労働組合での「レッド・パージ復職闘争」について、当時の資料を交えた講演もありました。
冊子をいただきましたが、その発端は仲間を救いたい「素朴な人情」からだった、と書かれています。
今の世で、それが職場でできるのでしょうか。
いっぱいいっぱいの状況で、まわりに気を使えないという働く人が多い世の中。
政府・財界による自己責任論のバラマキで、仲間を大事にするという発想さえ今の職場になじまない、という実態もあるでしょう。
だからこそ、レッド・パージのたたかいは、人権や名誉とともに、人間らしく生きる社会を取り戻す運動につながっていると思うのです。
多くのことを学んだ総会でした。
【今日の句】 差別的 信念だけは ゴメンだな
多くの人々が、信念を曲げずにやってこられた背景には、日本国憲法と日本共産党綱領と同規約があります。しっかりと、若い方々に伝えてください。ー琵琶玲玖。
返信削除琵琶さん、コメントありがとうございます!
返信削除このような粘り強い取り組みがあったからこそ、今があるのですよね。
次の世代、また次の世代へと継がれていくよう、私もがんばります!