2018年11月10日土曜日

なぜボルト8本が抜けたのか

 故意か、偶然か。いずれにしてもJR北海道の責任は重い。安全輸送が最優先と、道民の前で表明したのではなかったのか。

 昨日の強風で倒れたのかと思われた、新札幌駅構内での信号機。高さ約5m、支柱も含めた重さは約220kg。強風による倒壊というより、ボルト8本が抜けていたというから驚きです。9月には目視で確認していたということですが、それでは現場で何が起きたというのでしょうか。

 新札幌駅は昨年、JR高架からコンクリが落下がした駅でもありました。特急や快速エアポートなどが通過する駅だけに、安全性が厳しく問われていたはずです。ところが今回の信号機倒壊。重大インシデントとして国の運輸安全委員会も認定し、調査官を派遣するに至りましたが、徹底的な解明が求められます。

 先日、JR北海道の9月連結中間決算も発表されました。営業損益が過去最悪の赤字170億円になったとのこと。にっちもさっちもいかない状況ですが、そもそも国鉄の分割民営化のとき積んだ基金の運用益が、低金利のもとで見込めなくなったのが歴史的な要因です。その傾向は国もわかっていたはずですから、責任はきわめて重い。弥縫策ではない、根本的な対策が求められます。日本共産党は提言を発表しています。こちらを参照ください。

 いずれにしても看過できない今回の信号機倒壊。列車が走っているときなら大惨事になりかねません。公共交通の役割を担う企業として真剣に受け止めるとともに、国が安全輸送へ責任を負うことも明確にすべきだと思います。

 【今日の句】鉄道の安全 破壊は誰のせい

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