2018年11月14日水曜日

寒さが本格化する前に

 高すぎる国民健康保険料(税)の引き下げを! 党として発表した政策(こちら)をもって、今日は生活と健康を守る会に足をはこびました。

 生活と健康を守る会は、人間らしく生きること=生存権の保障を求めて運動してきました。生活保護行政に対する運動だけでなく、北海道では、国民健康保険制度の改善・充実の運動も進めてきています。これも生存権保障にとっては必要なことだからです。

 全国にくらべても保険料が高く、資格証の発行も多いのが札幌の特徴です。道への一元化によって保険料は全体として引き下がりましたが、激変緩和策としての繰り入れが減らされていけば保険料があがる可能性があります。そもそも高い水準であることは違いありません。

 今回の政策の特徴は、1つに「1兆円の公費負担増」です。これは全国知事会が求めているもので、日本共産党も賛成です。そうすれば保険料は協会けんぽ並みに引き下げることができます。

 2つには、「均等割」「平等割(世帯割)」の廃止です。家族が増えれば保険料は増えるのなら、子育て支援にも逆行します。人頭税のような時代錯誤の税制はやめるときでしょう。

 これを実行すれば保険料は大幅に引き下がります。札幌市の場合で試算すれば、給与年収400万円・4人家族で約41万円→約28万円、給与年収240万円・単身者で約20万円→約14万円となります。協会けんぽ並みに近づきます。

 無慈悲な保険証取り上げや強権的な差し押さえをやめるため、根拠とされる国保法9条の改正も提案しています。低所得者が多い国保加入者にとって、保険料は「払いたくても払えない」「払ったら病院に行く金がない」という方が多いのが実態です。もっと血の通った行政にすべきなんです。

 懇談のなかでは「スッキリして、わかりやすい」「全国知事会が要求しているのだから、大きな運動ができるのでは」との話に及びました。現行の軽減制度がどうなるか、これまでの運動の振り返りなどもあって、私のほうも勉強になりました。会としても12月に道へ交渉をする予定とのことなので、制度の充実へ進むよう連携を進めたい。

 くらしの問題では、高騰する灯油代についても話題になりました。ちょうど明日、党として道経産局へ要請する予定もあるので、あらためて実態をうかがったのです。冬の訪れが遅い今年ですが、母子家庭で「毛布かぶって寝てなさい」と子どもに言ってストーブ使用をガマンしているとの話もあるとのこと。生活保護を使っていないギリギリの世帯が大変になっているという話を、切迫感をもって受け止めました。明日の交渉にも反映させます。

 いろんな課題も見つかり、国会や道議会との連携も急がなければ。旭川や稚内で初雪も降り、寒さも本格化します。せめて政治は、あたたかいものであるべきだと痛感しています。

 【今日の句】ぬくもりを 総理に感じた ことはなく

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