2013年5月9日木曜日

国民管理の第一歩に見える

 数多くの問題が指摘されている「共通番号制(マイナンバー)」法案が、衆議院で可決されました‥‥どのような中身か、ご存知でしょうか?

 一人ひとりに「番号」が割り当てられ、その番号カード1枚で行政手続きがしやすくなると、効率的な制度であるかのように宣伝されています。

 行政が効率化するかというと、甘利担当相も「なかなか数値化が難しい」と費用対効果が示されていません。

 どの事務のどの場面で使われるのか、説明がないということです。

 積算根拠がなく、ネットワーク作成に3000億円、稼動費用に年300億円と見込んでいるのは、なぜ?

 そもそも、なぜ「番号」制度にするのか。

 税の支払い、医療や年金など社会保障給付の掌握に、様々な個人情報が一元化できれば「管理しやすい」ということでしょうか。

 つまり「少ない税金だから、少ない社会保障」といったことも、可能になる。

 個人情報の一元化ですから、プライバシー侵害の恐れもある。

 個人番号が漏えいしたら、不正使用にもつながるでしょう。

 これだけ問題が指摘されているのに、明確な答弁もなく、導入理由も明確でないのです。

 それなのに、自民・公明・民主・維新・みんなが、そろって進めてきました。

 国民管理の第一歩、のように映ります。

 まだ参議院審議がありますが、じゅうぶんな審議のない「暴走」が垣間見られることを、ぜひ多くの方に知ってほしい。

 今日は会議が続いた日で、体もなまった感じ‥‥せっかく、札幌もようやく暖かくなったのに残念です。

 【今日の句】 国益と 言えば何でも 通せるか

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