2018年8月23日木曜日

沢内村に今こそ学びたい

 上川管内3日目は士別市と名寄市を中心に。士別市立病院では医師確保の苦労を聞き、国として「命を守る」ことを大目標に据えるべきと痛感しました。

 士別市では佐藤正市議といっしょに、宣伝の合間に病院へ。三好信之副院長・加藤浩美事務局長から実態を聞きました。若いお医者さんでの専門医志向や、専門医療を望む国民的ニーズの広がりもあり、総合医療の位置づけを強めることが大切ではとの話し合いになりました。

 医師不足と診療報酬減が、どこの自治体病院も経営を苦しめる大元にあります。国は広域連携を進めますが、大学医局との関係や広い北海道での物理的課題もあるのが現実。医師の数をそもそも増やすこととともに、私からは緊急的な対応とともに、キューバのように「命を守る」仕事に就く若者を国は支援しぬく姿勢に変えることが大事ではないかと述べました。

 お医者さんも、それぞれに考え方があり人生があります。同時に、国内どこでも最低限の医療を確実に受けられる体制も求められています。国民的議論も欠かせません。各地の状況も聞いて、引き続き私も力を尽くしたいと思いました。

 名寄市では川村幸栄市議と宣伝や「つどい」、合間には知り合いの青年との懇談の機会を持ち、うれしいことに20代の兄弟が入党してくださいました。若い人の、まっすぐな思いを聞くと心が洗われるような感じになります。

 「つどい」では、鉄路の維持や子どもたちの成長などの話とともに、「命を大切にする政治にしてほしい」と、日本で初めて高齢者や乳児の医療費を無料にした旧沢内村の新聞記事を持って紹介された方がいました。こういう精神が、今の日本政治には欠けていると私もつくづく感じました。

 広い北海道ゆえに、どこでも安心して医療を受けられる実態にはありません。しかし、農林漁業など国民生活を食料生産で支えるため、道内各地で働き生活してきたのです。誰もが都市部に移れるものでもありません。せめて、かかる費用ぐらいは不安がないようにできないのかと思いました。

 いろんな思いを抱えて札幌の自宅へ。明日は再び小樽へ、なるみ一芳市長候補の応援に駆けつけます。

 【今日の句】命には 重さの違い ないんだと

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