2013年6月13日木曜日

「異次元」なことより、現実社会に根付いた経済対策を

 日経平均は今年2番目の下げ幅。株価が高いか安いかというより、この乱高下状態こそが問題のように思います。

 投資家と言っても、投機筋と言えるような売買が殺到。

 あっという間に流れが変わり、金融市場だけでなく実体経済へも大きな影響を与えるという今の資本主義。

 市場経済ですから、上がり下がりは避けられませんが、この乱高下こそ「異次元」のよう。

 一方で着実に金利が上がってますので、住宅ローンなどにも冷や水になっている状況です。

 こうなると「アベノミクス」は、本当に正しかったのかどうか。

 首相が日曜討論で「投資減税をする」と言っても、わざわざ生中継の会見で「成長戦略」の話をしても、投機筋は反応しませんでした。

 制御不能になってきたのでは、と思います。

 金融緩和は足元の経済へ波及するものでなく、結局は金融市場に流れていく構図がつくられました。

 本来なら設備投資などへ、銀行から流れていけば違う結果もあるのでしょう。

 そう、輸出関連企業ばかりでなく、中小企業や家計消費を温めていく対策の方が求められていたのだと思います。

 一緒にアベノミクスを賞賛していた、他の野党の責任も重い。

 安倍政権が、参院選前の株価下落を恐れて、いっそう同じ路線に進もうものなら深刻な破たんを呼ぶかもしれません。

 異次元なことをしなくていいから、現実社会で地に足をつけた経済対策を進めるべきではないでしょうか。

 今日は保育士さんと、党のことを話し合いました。

 子どものこと、家族のこと、憲法‥‥今が、大人として真剣に物事を考えるときと、私からも話しました。

 確かに危機感いっぱいの現状ですが、裏を返せば、どの党も希望を語れなくなっているということ。

 新しい日本はできるし、あなたの力はここで終わりじゃない--うまく伝えられたかわかりませんが、とても私にとっては新鮮な話し合いになりました。

 【今日の句】 今でしょと そっと背中に 手を置いて

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