2016年9月15日木曜日

再稼働に大義はあるか

  岩渕友参議院議員と、福島から避難された方との懇談、泊原発3号機の視察、首長訪問と住民懇談会‥‥などの2日間。宿題たっぷりです。

 この間、泊原発3号機をめぐって、いくつか情勢の変化がありました。

 原子力規制委員会での審査で、田中委員長は「審議は大詰め」と発言(7月)。

 原子力防災会議からは、原発から半径5km圏内でも、暴風雪警報の発令中には屋内退避を求めることも盛り込まれました。

 今月3日には、原子力防災担当の山本公一大臣が泊原発の視察に来ています。

 半径5km圏内の住民が屋内退避を命じられても、泊村でも昔ながらの家も多くて隙間風が入るような家もあります。

 暴風雪警報が解除された後に避難だと言われても、外は放射性物質が拡散されている状況を考えれば、矛盾だらけの避難計画だと言えると思います。

ともあれ、国会での質疑などでは大臣も視察した内容と同じ土俵で議論をしなければならないわけで、今回の視察にも至ったわけです。

セキュリティ上、写真は会議室でのあいさつのみですが、その後にタービン建屋や使用済燃料ピットのある燃料取扱棟などなど、わずかな時間でしたが概要は見て回れたと思います。

 以前に私が国政候補のときにも、国会議員団の調査に同行して視察したことがありました。

 確かに当時と比べて、新規制基準にもとづく機器の設置、防潮堤や防火帯の建設、テロ対策も含めたセキュリティ強化など、安全性の強化は図られていると思います。

 新規制基準にもとづく、このような対策でかかった現時点での費用を聞いたら2000億円の前半とのことでした。

 つまり、これだけお金をかけたわけですから、電力会社の経営としては再稼働しなければ採算が合わないことになるでしょう。

 使用済燃料がある以上、このような安全措置は必要ですし、不測の事態には備えなければいけません。

しかし、それが再稼働前提の措置となれば、では使用済燃料の処理はどうするのか、そもそも原発なしでも電力不足は起きないのではないか、道民の合意はあるのか--などについても国と電力会社説明が求められるはずです。

 仁木町での住民懇談会では、北電がおこなった住民説明会のなかで「(使用済燃料の処理は)核燃サイクルがうまくいけば解決する」という主旨で話をしていたようです。

 しかし、この間の報道にあるように「もんじゅ」には政府自身も見切りをつける流れになっており、核燃サイクルには展望がありません。

 泊原発は「福島第一原発と型が違う」から大丈夫であるかのように、過去には私も北電から言われたことがあります。

 しかし、福島第一原発だって「チェルノブイリとは型が違います」と説明されたと、福島から避難された方から聞きました。

 こうなると再稼働の「大義」は何なのか、ということになると思います。

 北電は、再生可能エネルギーは供給などで不安定なため、原発が「ベースロード電源」にふさわしい旨を説明してきました。

 でも、ヨーロッパで再生可能エネルギーの割合が高まっている今、その説明には無理があります。

 「無理であることを技術力で突破して今の日本がある」式の議論は、日本経済界にもあるのではありませんか。

 そうなるとベースロード電源というより、電力会社としての経営判断にしか思えなくなります。

 現場でがんばっている社員さんは、福島第一原発でもそうですが、核燃料を目の前にして安全第一にと緊張している日々を送っていることには心から敬意を表します。

 国策で進められた原発なのですから、やっぱり国政の舞台で決着をつけなければと、あらためて痛感したのでした。

 福島から避難された方々の実態と要望、避難計画の実効性には不安がある周辺自治体と住民の現状など、取り上げるべき問題がたくさんあります。

 衆議院では、質問として取り上げたいのですが、さらに議席を増やして十分な時間を取りたいですね。

 参議院では岩渕友議員が経済産業委員となり、この2日間も多くの期待が寄せられていることが傍目でわかりました。

 いろいろあっても、政府が再稼働を狙ってきても、全国で年に1~2基を稼働させるのがやっとの状況を考えれば、国民の声が反映しているのは間違いないと思います。

 あらためて視察内容を整理して、今後の国会活動にも生かします。

 【今日の句】 増やすなら 核のゴミより 安心を

2016年9月13日火曜日

鉄路の復旧を急げ

 国労組合員のみなさんが国会へ見えられ、JR北海道やリニア新幹線、ローカル線廃止問題などで意見交換。課題山積だと、あらためて痛感です。

 関係する国会議員(衆議院=穀田、本村、清水、畠山、参議院=紙、山添)と秘書などが応対しました。

 私からはJR北海道にかかわり、国会質問でも取り上げた日高線、その後の災害復旧、沿線自治体の現状なども聞いてきたことを紹介して、論戦と運動の両面でも力を尽くすことを述べました。

 日高線でいえば、昨年から復旧工事が求められていたのに今年の台風被害まで実行されず、結局は被害が拡大している状況となりました。

 優先すべきは復旧工事ですが、JR北海道は「復旧後の運営の見通し」も議題に交えて、先日は沿線自治体にも13億円もの拠出(上限分離方式となっても)を求めるありさまです。

 口を開けば「JR北海道には、お金がないんです」となるわけですが、確かに保線・修繕費用の原資としてきた基金の運用益は低金利のもと十分に確保できていないわけで、延長線上で考えれば袋小路になるのも当然でしょう。

 しかし、災害復旧は国の支援もあるし、お金がないというのなら公共交通を守る立場から、沿線自治体ではなく、JRは国へモノ言うことがあってもいいのでは。

 沿線自治体や利用者に過度な負担を求めるというのは、根本には受益者負担の考えであって、公共交通という立場ではないと思います。

 そこで国の果たす責任が問われるわけで、懇談では、国鉄の分割・民営化から30年を目前に、JR各社の格差が広がっており北海道のように矛盾が噴出していることの総括が必要との話にもなりました。

 私も質問で国に求めましたが、この間の安全対策や規制緩和なども含めて、さらに詰めた形での検証が必要だと思います。

 道内での運動を盛り上げて、道民的議論を広げることも大事だねと意見交換。

 団会議・農林水産部会など連続して、今日もあっという間に1日が終わってしまい‥‥明日と明後日は北海道へ、原発事故避難問題に合わせて泊原発視察を、岩渕友議員と!

 【今日の句】 リニアには どんと補正で 入れるのに

2016年9月12日月曜日

気がつけば今日は

 台風被害調査をまとめつつ関係省庁からレクを受け、いただいた報告や要望(FAX含む)なども読んだり要請したり‥‥あっという間に1日が過ぎ‥‥。

 じゅうぶん要望に応えられなかったり、時間がかかる内容のものもあり、私自身もジリジリとすることも少なくありません。

 野党議員ゆえの悲哀と思いたくありませんが、粘り強く取り組むことで政府・与党を動かせた例はいくらでもあるのですから、コツコツとでもがんばっていきたい。

 会議などで出歩くこともあり、不在時には秘書の力の大きさをくりかえし実感します。

 各省庁との連絡はじめ論点整理、私の移動手段の確保、各種事務作業などなど、とりわけ質問準備は今から進めておかなければいけないので、秘書も懸命に資料を読み込んでいます。

 国会議員は1人ではなく、選んでくれた・支えてくれた方々がいて、いっしょに活動する秘書や同僚議員がいて、政府にも立ち向かうことができるんですよね。

 秋の臨時国会ではTPPが大きなテーマになり、通常国会から日も経っているので、あらためて問題点を整理しているところです。

 何しろ膨大なTPP協定文書ですし、日本の経済・社会全般に渡る内容を質疑していくのですからプレッシャーも実は大きい。

 もちろん私自身も、自分でやれることは自分でやっているつもりですが、やるべきことが追い付かない不安が生まれる日もあるのです。

 愚痴っぽくなってしまいました(愚痴ではありませんよ)。

 まだ国会にいるのですが、とりかかるものをもう少し‥‥。

 【今日の句】 ふと窓を 見たら日が暮れ 月はどこ

2016年9月11日日曜日

いただいたTシャツの背中には

 小樽市の党と後援会「あおばまつり」、青空も見えて笑顔も広がって。たくさんの元気をいただきました。

 しばらくぶりに小樽のみなさんと会えたうえ、記念講演後にサプライズとして実行委員会オリジナルTシャツまでプレゼント。

 背中には「戦争する国 許さない」。

 間もなく9月19日、安保法制=戦争法が強行可決されてから1年になります。

 駆けつけ警護などの訓練が始められ、法の発動がねらわれています。

 南スーダンのPKOは、すでに欧米諸国は派遣しておらず、大統領派と副大統領派の衝突のもと難民も続出している状況。

 そこに駆けつけ警護として武器使用の条件が緩和されれば、銃を向け合う事態は避けられないことになるでしょう。

 そのような日本にしていいのか--今日の講演で私からも強調しました。

 国連も調停能力を問われる事態なわけですから、過去の武装解除の経験などもふまえて、国連自身が武力に頼る状況を脱する必要があると思います。

 それにしても安倍政権の暴走を止めるためには、やっぱり市民と野党の共同は必要だし、日本共産党もさらに議席を増やさなければと痛感する日々‥‥。

 【今日の句】 短めの 北の秋にも 熱気あり

2016年9月10日土曜日

台風による水産被害も甚大

 あまり報じられていませんが、日高昆布や噴火湾の養殖ホタテがピンチなのです。台風被害の現場に足を運び、つくづく感じたところです。

 昨日は新ひだか町の有勢内(うせない)・春立(はるたち)地区と、ひだか漁協へ。

 今日は洞爺湖町といぶり噴火湾漁協、森町では砂原漁協と森漁協にも足を運びました。

 まず昆布の台風被害なのですが、昆布そのものというより干場(かんば)の流失と、護岸提の破壊がすさまじいのです。

 昆布は乾燥施設による乾燥もありますが、天日で干すことで増す旨みを大事にするには干場が必要になります。

 見た目は砂利を引いているだけに見えますが、地域にとっては大事な大事な生産手段。

 高潮・高波により、まず護岸提が崩壊し、流木や海岸ゴミなどが干場を押し流し、場所によっては砂浜のようになっている干場までありました。

 写真でわかるでしょうか、有勢内地区で撮った写真ですが、もともとはテトラポットも見えないほど地盤が高く干場としていた場所なのに、テトラポットも崩れ地盤も壊れ、今や干場どころか手前の住宅にまで浸水しかねない状況なのです。

 「この地域では一番若いのさ」という70代の昆布漁師さんに聞くと、屋根だけ残って昆布小屋が流されたりもしたそうです。

 この地域で平均的な干場に入れる砂利の量は、トラック20台分。

 1台5万円ほどで、漁師にとっては100万円にもなる新たな投資が必要になります。

 さらに驚いたのは春立地区。

 行く途中で、土台から1m流された小屋もあり、一番ひどいと思われる場所は護岸提が引き波で海側に倒れて(!)、テトラポットまで河口付近にゴロゴロと流されています。

 「もう想定外などということは考えてはいけない」

 ひだか漁協の中村敬専務理事がくり返した言葉に、このような現場を私も思い起こしました。

 干場は個人資産とみなされれば国の支援は難しくなるのと、仮に現状復旧ができるとなれば「現状」とはどの程度かを示さなければいけないため(普通は整った干場の写真を撮っている人などいないわけです)、航空写真なども用いて準備をされていました。

 日高地域は、すでにJR日高線も被害を受けていましたが、台風10号で清畠地区や駒場地区で線路流失・破損などが起こり現場を見ても無残なものでした。

 つまり感じたことは、いち自治体やJR北海道だけでなく、国が責任を果たすことが重要だということ。

 左の写真は、流された昆布が砂浜で放置せざるを得ずに乾燥しつつあるものです。

 昆布漁師からすれば、これほど悲しいことはないと思います。

 何しろ、今シーズンは3~4日しか出られないまま今年の昆布漁を終えることになったのですから。

 護岸提崩壊は噴火湾でも同様で、テトラポットが崩れた洞爺湖町の前浜は、越波すれば洞爺湖駅前の方が土地が低いため国道までも冠水するため早期復旧が求められています。

 養殖ホタテは、噴火湾の周辺自治体一帯で被害が起きてますが、同時に重要な問題は昨年以上に斃死(へいし)が起きていることです。

 理由は水産試験場も調査中ですが、ただでさえ斃死が多い状況に台風被害で耳吊りホタテがからまったり団子状態になったりで、生産量の減少が見込まれています。

 しかも、その規模が5割~7割減かという試算も。

 中国などの需要が高く、昨年は単価も高かったため生産量が少なくとも「一服」できた漁師も、今年はどうなるかは検討がつきません。

 噴火湾の養殖ホタテは、多くは2年で出荷するのですが、いま稚貝(赤ちゃん貝ですね)が確保できなければ2年後はさらに大打撃になるということです。

 だから資材や資源を今のうちに買い揃える必要がありますが、その費用を出せるのかが重大問題。

 台風被害の復旧に加え、経営問題も重なるわけですから、複合的な支援が必要だと思いました。

 まだ道内を回りきれてはいませんが、くらし・農業・水産などの被害は自分の中に叩き込まれました。

 北朝鮮の核実験に対し抗議の意思を示す本会議や閉会中審査なども検討されていますが、災害対策でも政府へきっちりと反映させなければと痛感しています。

 私も週明けすぐに、今回の調査をふまえて政府の対策や現状を聞く機会をつくりたいと思います。

 【今日の句】 海からの 恵みで我ら 生きている

2016年9月8日木曜日

TPP批准のシナリオ?

 国会議員団研修会に、今日は来年度予算への概算要求(農水省)レクで缶詰めの日々。安倍政権はひどいなぁ、とつくづく思いました。

 研修会の様子は、今日の「しんぶん赤旗」に報道されてます(こちら)。

 私はTPPについて、190国会での論戦の到達点、あらためてTPPとは何たるか、そして秋の臨時国会にどう挑むか、について報告。

 米国の大統領選挙で、2候補とも反対を表明していることを楽観するわけにはいかない。

 問題は反対の中身であって、つまりは米国の利益になるのか否かですから、米国がどう日本に迫ってくるかを見る必要があります。

 考えられるに、①直接の再交渉要求、②サーティフィケーション(承認手続き)を用いた、日本への追加要求、③日米交換公文にもとづき、日本が米国の意を汲んだ主体的変更--などが、ありえるでしょう。

 ただ直接の再交渉は全体のパッケージに関わるので可能性は低いのですが、それでも日本政府は「米国から再交渉を求められないよう」日本は早く批准する必要があるかのごとく、批准を急いでいます。

 「毒を食らわば皿まで」ではなく、「毒を食うなら少ないうちに」というところでしょうか。

それでいて今日の農水省レクでは、TPP対応として「大規模化によるコスト削減と競争力強化」「海外への日本農産物輸出戦略」なる予算が組み込まれています。

 心ある農水省官僚は矛盾のさなかにいることでしょうが、こんな毒を飲み込むわけにはいかない。

 まわってくる毒の行き先は、農家であり、消費者である国民なのですから。

 研修会では、TPPは農業問題だけではなく「非関税障壁の撤廃=限りなき規制緩和」のもとで、くらしと地域社会、日本の経済主権も壊れていくことや、ISDSにより進出企業には損にならない仕組みなどを私から報告。

 通常国会は、審議の前半ということもあり農業・食料問題が多かったのですが、今度は「限りなき規制緩和」の害悪を問うていきたい。

 また雨が強まっていますが、明日は北海道・日高地方へ台風被害調査の予定です(行けるかな‥‥)。

 【今日の句】 悪政も ずーっと缶に 閉じ込めたい

2016年9月6日火曜日

台風被害対策で申し入れ

 松本純防災担当大臣へ、この間の台風被害対策に関する申し入れをおこないました。大臣も先日、北海道を視察されたばかりのところ--。

 申し入れは、高橋千鶴子衆議、紙智子・岩渕友の両参議、そして私の4人で。

 高橋議員からの連絡をさっそく受け入れて、松本大臣も閣議前の時間を調整していただきました。

 私たちからは、激甚災害(本激)の指定、寸断されている道路・鉄道網への機動的な支援、農地の速やかな復旧へ各省庁の協力、廃棄物処理についての支援など、まだまだありますが緊急的な事項を申し入れました。

 松本大臣からも「相次ぐ被害に心が痛みます。安心した生活を取り戻せるよう全力を尽くします」と話され、昨日の北海道視察でも激甚災害の指定について話があったことを紹介されました。

 各項目でも、自治体から被害報告や要請があれば関係省庁と対応・連携する旨が述べられました。

 私からは、紙議員と道内13自治体をまわるほどの被害規模の大きさ、くらし支援、幹線道路・幹線鉄道とも受けた被害、雪が降る前までが勝負の農地復旧などを要望しました。

 何しろ閣議前の短時間なので、要点をまとめて伝えることが大事です。

 昨日も、党災害対策本部で視察現場の実態を交流しましたが、まだ行方不明者の捜索なども進行中ですし、情報も動いているのが被災地の現状です(例えば北海道での集約でも、床上・床下浸水が戸数ではなく「多数」となっている町もあります)。

 時間の経過とともに要望が変わっていきますので、しっかり対応していきたい。

 【今日の句】 国からも 被災地支える 尽力を