2020年9月25日金曜日

原発ゼロへ、原点に返って

 昼は道原発連の宣伝、夜は道庁前の反原発抗議行動で、昨日の政府交渉の結果について私から報告。原発政策の破たんを地方へ押しつけるやり方は許されない--くりかえし声にしていかなければ。

 昼の宣伝は、泊原発の再稼働をしないよう鈴木知事へ求める新しい署名をスタートさせる宣伝でもありました。これまでも数十万人規模で高橋はるみ前知事に届けてきていますが、鈴木知事のもとでは初めての本格的な署名になります。寿都町や神恵内村での動きもあったからか、いつもより署名に応じる方の姿が多い。このような声の高まりが、高橋前知事でさえも簡単に再稼働を是認できない力となったのでした。新署名にあたり、原発ゼロへ向かう原点に私も立ち返っていきたい。

 私からは昨日のブログで書いた「国は甘くない」やりとりについて、詳しく述べました。効果がないところへ貴重な税金を捨てるようなことなど、国はおこないません。文献調査だけで終わるだろうとか、概要調査へ進む前にやめればいいなどの考えは通用しないと、先日のヒアリングで実感したのです。

 「いちど調査に応じたら止められるはずないじゃない」と話しながら署名に応じた方もいたとか。まったくです。原発マネーに頼ることなく、農林漁業を支えることで住民の活気が生まれている自治体も生まれていることに触れながら、「核のゴミ」押しつけや原発再稼働はやめさせようと私も呼びかけました。

 夜の反原発抗議行動でも同じようなスピーチをしましたが、道庁前だけに知事や道職員にも耳を傾けてほしかった。知事から梶山経産相へ、どれだけ突っ込んだ話ができたかはわかりませんが、中途半端な態度にならず「核のゴミは受け入れない」と明確な意思を示してほしい。

 参加された方のスピーチのなかでも、不安や懸念の思いがあふれました。菅政権は原発政策も引き継いでいくわけで、こうやって粘り強くいっしょに声を上げていきたい。自分のスピーチだけでなく、多くの方の話を聞ける行動は、私にとっても大きな刺激になります。

 党道委員会に「市民の風・北海道」のみなさんが、「市民と政党の連携と協同の提案」をもってお見えになりました。国会でも各党へ、市民連合が要請に来られたようです。これらについては明日のブログでまとめて書きますので、ご覧ください。

 【今日の句】福島も チェルノブイリも 忘れない

2020年9月24日木曜日

国は甘いことはしない

 昨日の要請に続き、今日は省庁ヒアリング。岩渕友参議院議員の力を借りて、「核のゴミ」問題やJR北海道・北海道新幹線など北海道の課題について、政府の認識や対応を把握することが目的です。制度の詳細を確認するなど、こういう機会もとても大事です。

 寿都町・神恵内村で浮上している「核のゴミ」最終処分場への文献調査。あらためて調査の枠組みなどを聞くため経産省とともに、財政支出の関係で財務省からも来てもらいました。交付金狙いで応募だけに自治体が手を上げる場合はないのかと聞くと、「しっかり最終処分場のことを考えて応じてくれているものと考えている。国は(ただ金を出すだけのような)甘いことはしない」と担当者はズバリ。

 寿都町長さんが洋上風力発電の誘致も含めて「国をくすぐる」と、まさに交付金狙いの発言をしているのではとの問いには、「町長さんは、国のエネルギー全体を考えての応募であることも発言している」と不問の態度。それでは歯止めがなくなるとの指摘に、ようやく「(交付金狙いという)仮定の話には答えづらいが、応募されたものは個別に検討していく」と述べましたが、NUMOへ応募する際の用紙の形式に、応募理由を記載する欄はないようです。

 このような財政支出について財務省は、交付要綱に沿った支出であれば問題はないというのが見解です。とはいえ規模は文献調査だけで年間で最大10億円(2年で20億円)。概要調査は70億円に膨らみ、その後の調査の金額は決まっていませんが、それより多くなることは確実。自治体が事業の予算を組んで、それに対する支出ですから、このような交付金に頼り続ける構造になってしまいかねません。何十億円という小さくない金額ですから、それを財務省としても了解することが妥当なのか。

 ただ、一連のやり取りでハッキリしたのは「国は甘いことはしない」ということです。いったん調査に応じれば最終処分場まで進むのではないかとの住民の不安を、国みずから述べたと私は受け止めました。調査も「対話活動の一環」と付け加えたように言っているとはいえ、政策目標は最終処分場の建設なのですから、その前提で物事は進んでいくのも当然と言えば当然なのです。

 このような感じでJR北海道・北海道新幹線はじめ、次から次へと頭をフル回転。ひとり親世帯への支援では、担当者が「補正予算での予備費は、まだ7兆円以上あるのですが」と述べるので、私からもダブルワークの母親が2つとも仕事を失った例なども伝えて支援の強化を求めるなど、昨日の要請では言い切れなかったことなども伝えたりしました。今後の施策に反映されてほしいと願いながら、さらに力をつけて議席奪還へとの思いも新たにしました。

 【今日の句】核心を 伝える力 鍛えなきゃ

2020年9月23日水曜日

訴えたりない

 来年度予算の概算要求が9月末ということもあり、道内の小選挙区予定候補らと上京して、紙智子・岩渕友の両参議員議員が同席のもと政府交渉をおこないました。時間の限りもあって7省庁へ34項目の重点要望にしぼりましたが、とても訴えたりない。

 やっぱり新型コロナウイルス関連が多くなります。厚労省には医療機関への減収補てんやPCR検査拡充への支援強化、雇用を守るための対策強化、経産省には持続化給付金や家賃支援給付金のすみやかな支給と対象拡大、文科省には20人以下の少人数学級の実現と学生支援緊急給付金の拡充、文化芸術復興基金の創設など、聞いてきた1人1人の顔を思い浮かべながら実態を訴えました。

 北海道の重要課題については厳しい議論に。新幹線トンネル工事での有害残土置き場については、自治体や鉄道・運輸機構の責任である姿勢を国交省はにじませました。JR北海道への財政支援では、その根拠法が来年で切れるために法改正がおこなわれる予定で、公共交通に国が責任を負うべきだと私からも強調しました。

 寿都町・神恵内村での「核のゴミ」最終処分場への文献調査についても、北海道に条例があろうとも進める国の姿勢には、負担や分断を地方へ(手を上げさせる形で)押しつけることはやめるべきと訴えました。文献調査は「対話活動の一環」だとの答弁からも、とにかく今の路線で進めていく態度を経産省は明らかにしました。

 防衛省では、先日の千歳基地へ通告なく着陸した米軍のオスプレイについて、国として抗議もあいまいで、あらためて日米地位協定のもとで米国いいなりという状況も痛感。内閣府には胆振東部地震での被災者支援や、アイヌ民族への先住権を日本政府として認めることなど、どれも大事な課題ですが、あまりに時間も少ない。やっぱり議席があることが大事だと、その重みもつくづく感じました。

 平岡だいすけ(2区)・橋本みか(5区)・松橋ちはる(9区)の各小選挙区予定候補も、それぞれ地域で聞いた声を代弁。各地で根差した活動をしている仲間がいることは、本当に心強い。交渉前には、そろって国会前で写真も撮り、決意も新たにしました。

 私は東京に残って、明日も政府から聞き取りをおこないます。

 【今日の句】台風が 近づく前に 帰れるか

2020年9月22日火曜日

街頭演説で笑顔が広がった

 今日は小池晃参議院議員(党書記局長)が来道しての街頭演説。札幌市・大通公園に適度の距離を保って多くの方が来てくださり、私も小選挙区予定候補とマイクを握りました。マスク越しの「そうだ」「がんばれ」の声も聞こえて、熱気があふれました。いつ解散・総選挙になっても必ず比例議席を奪還したいとの、私の思いも強くなりました。

 真下紀子道議が司会を務め、同年代の若い世代の働く願いを熱く代弁した平岡だいすけ・2区予定候補、農林漁業や基地問題、トンネル残土などでの現場に飛び込んできた橋本みか・5区予定候補、胆振東部地震で聞いた声を必ず政治に反映させたいと松橋ちはる・9区予定候補と、各小選挙区予定候補の決意表明も力強い。先日発表された7区・石川明美さんも含めて、道内を元気にいっしょに訴えながら野党統一候補にも押し上げて、小選挙区でも風穴を開けてもいきたいです。

 私からは、昨日の少人数学級のつどいに触れて、世論と運動を前に政治の変化が生まれているもと「絶対に後戻りさせないで、子どもたちが安心できる学校をつくろう」と強調しました。大通公園は2006年、労働組合や政治的立場の違いを越えて教育基本法改悪反対の1万人集会が開かれた場所。やればできるのです。

 寿都町や神恵内村の「核のゴミ」最終処分場への調査問題も、国が財政難や人口減少の町を原発マネーでがんじがらめにするのでなく、農林漁業や中小企業などを支えて、住民が主役となる町づくりにこそ税金を使うべきではないかと訴えました。「核のゴミ」はじめ地方へ負担と分断を押しつける政治を変えねばと、つくづく感じてきたのです。

 何より日本共産党は、あきらめない。3年前の総選挙で、市民と野党の共闘が壊れそうになった時もあきらめず、党の議席は失いましたが、力をあわせて新しい政治をつくろうとの輪が広がりました。あとは日本共産党が議席を増やすこと。前回は7695票、有権者比でいうと0.17%分だけ自力不足のために議席を失ってしまった悔しさをくり返さない。

 小池さんからは、菅政権は「安倍首相のいない安倍政権」というほど継承が明確で、ゆきづまりの政治は抜け出せないことを、この間のコロナ対策なども含めて明らかにしました。日本共産党の「7つの提案」を語り、国会では立民・枝野代表に首班指名選挙で投票したことにも触れて、市民と野党の共闘で新しい政治をと気迫を込めて訴えました。車上から見ていて多くの方がウンウンとうなづいているのが見えたし、マスク越しでも笑顔が広がっていくのもわかりました。

 歩みを止めず、明日は東京へ政府交渉。道民の苦難や願いを、しっかり反映してきます。

 【今日の句】この熱気 必ず明日へ つながって

2020年9月21日月曜日

少人数学級、今こそチャンス

 今日は畑野君枝衆議院議員を招いて「少人数学級を実現する市民のつどい」。私と畑野議員の「はたはた対談」も含めて、教職員後援会のみなさんが準備してくださいました。少人数学級を実現しようと、参加した誰もが思えたのではないでしょうか。

 まず畑野議員から、国会論戦を踏まえての講演。日本共産党・志位委員長の質問に安倍首相(当時)が「コロナ後を見据えてどう対応していくか検討していきたい」との答弁があり、畑野議員の質問に萩生田文科相も「少人数の有効性というものも深掘りをしていきたい」と応じました。全国知事会・市長会・町村会の各会長名でも「少人数編成を可能とする教員の確保」が提言され、先日9月17日には院内集会が開かれるもとで全国から15万筆余の署名も提出されました。畑野議員の講演から、まさに「機は熟した」と実感しました。

 教職員後援会から、この間に取り組んだことの報告や、母親の立場からの少人数学級への期待が述べられました。分散登校での少人数学級を経験するなかで子どもたちも「勉強がわかった」体験をし、教職員でも子どもたちに寄り添える大事さを再確認できました。不登校だった子どもが少人数学級のもと登校できたと、涙をためてお母さんが話されたことに胸が詰まりました。コロナ感染防止だけでなく、少人数学級は子どもたちの成長を保障するのに大事なことなのです。

 「はたはた対談」は、畑野議員も私も教員経験者なので当時の思い出や、教育にかける思いからスタート。これだけの機運のなかで、どう実現に向かわせるかが焦眉の課題になるもと、畑野議員から高校生が声をあげて大学入試での英語民間試験導入を止めた経験が話されるなかで、「いちばんのカギは運動です。その声の高まりと国会論戦が結ばれて、政治が変わっていきます」との話にも納得です。

 濃密な「つどい」で頭もフル回転でしたが、参加された方みんなが「子どもたちの最善の利益」を実現したいとの思いを持っているだけに、会場には一体感がありました。きっと子どもたちにも、このような大人の姿勢は伝わっていくはず。子どもたちも、ぎゅうぎゅう詰めのクラスより、余裕がある教室のほうがいいに違いありません。参加者からの発言でも「子どもから『小数点の割り算がわかった。人数が多いと質問もできなかった』との話を聞いて、やっぱり少人数学級に進まなければと実感しました」とあり、子どもたちの生の声や現実を知ることが大事だとも再確認しました。

 対談でも紹介しましたが、札幌市は「少人数学級に関する意識調査」を10年かけておこなっています。そこでは、生活面で「児童生徒一人一人へのきめ細やかな指導や支援ができたため、児童生徒が落ち着いて生活できた」、学習面でも「学習意欲が向上し、自分の考えを伝えたいという気持ちから積極的に発言する児童生徒が増えた」と報告されてもいるのです。

 子どもたちに寄り添うために、学校に余裕を、教室に余裕を。北海道からも発信を強めていきたいです。

 【今日の句】一人ずつ 声が聞こえる 学校に

2020年9月20日日曜日

未来にはここから地続きに

 今日は札幌市白石区で青年たちとの「つどい」。高校生から私と同世代の方まで、コロナ後の社会についての意見や政治への要望が次々と語られました。

 「派遣社員です。生活保護より少し上くらいの収入なので、生活は楽じゃない」「介護現場で働いています。コロナ禍でも高齢者を受け入れなければならないし、職員も大変な毎日」「放課後等デイサービスに来るときはマスクをしている子どもたちも、中では外したがる。白い目で見ないでほしい」などなど、語られた働くなかでの実態。

 「コロナで外出を控えながらも家にいることがつらい、と心理的ケアを必要としている人が家にいる。メンタル面の問題も、これからの社会に影を落としていくのでは」「バイトがない大学生同士で集まり、鍋でコメを炊いて食べていたそう。本分である学業に心配なく向かえるようにしてほしい」「高校でオンライン授業といってもできない場合もある、学力格差が生まれたのでは」などなど、まわりでの苦労や課題も次々と出されました。

 私に対しても「なぜ教員を辞めて児童相談所に勤めたいと思ったのですか」「畠山さんなら、どのようなコロナ対策をしますか」「共産党の『7つの提案』に環境問題が入っていないのはどうして」「安心して働く社会にするにはテレワークも必要?」「学校で道徳が教科にされた理由は何ですか」などなど、いろんな質問も寄せられました。

 1時間半ほど交流して感じたのは、若い世代に、このように語り合う場が求められているということ。「友達と話し合う時間もなかったけど、こうやって話を聞いてもらえて認めてもらっていると感じている」との言葉もありました。コロナ禍を経験しただけでなく、自民党政治が行き詰まっているなかで、多くの若い世代が生き方を模索しているのだと思います。若い世代の声に耳を傾けることを大事にしたい。

 今の若い世代は、仕事のことや友人関係、未来への不安など、ストレスに直面することも実は少なくありません。そういう時に支え合える、身近な日本共産党であっていたいとも感じました。誰もがギリギリのなかで生きているんです。

 明日は畑野君枝衆議院議員が札幌に来て「少人数学級を考えるつどい」。明後日は小池晃書記局長が街頭宣伝に駆けつけます。準備も含めて慌ただしい連休ですが、こういう積み重ねが未来へと地続きになっていることを思えば、しっかり取り組んでいきたいです。

 【今日の句】この時間 きっと力に 変わるはず

2020年9月19日土曜日

歴史は積み上げつくるもの

 5年前の「9・19」を忘れない総がかり集会に、アイヌ民族の先住権を考える集いなど、政治的大テーマに頭がフル回転の1日。しかし、集まれば「何かができる」という思いになるもの。元気をもらった1日でもありました。

 総がかり集会はコロナ禍のもと休止が続き、半年以上ぶりの再開となりました。スピーチする前に「お久しぶりです」と必ず口に出るほど。半年のうちに情勢が大きく変わり、安保法制を強行した安倍首相は辞職したものの、その負の遺産は残されたままです。まして菅首相は安倍政権を継承するというのですから、辞任前に述べた敵基地攻撃能力の保有にも着手していく可能性があります。

 5年前は現職だった私。国会前で夜遅くまで響き渡った「野党は共闘」のコールが、今も耳に残っています。悔しさを味わった翌日に、緊急の党中央委員会で野党連合政府をめざすとの方針を決めたときは身震いする思いでした。その5年前から見れば、多くの一致点が野党間でできてきたし、選挙協力も依然と比較にならないぐらい前進してきています。今度の総選挙で決着だとの思いは、集会に参加した方みんなの共通の思いだったのではないでしょうか。

 そして、党道委員会と国会議員団道事務所の主催でひらいた「アイヌ民族の先住権を考える集い」。榎森進・東北学院大学名誉教授の講演、紙智子参議院議員の国会報告、3人のアイヌの方からの発言など盛りだくさんの内容で、マスコミ各社も取材に来るなど大きな関心が寄せられました。私が進行役を務めました。

 昨年のアイヌ施策振興法の成立、今年の民族強制象徴空間「ウポポイ」開業など、アイヌ民族をめぐる情勢が大きく変わっています。しかし、新法に先住民族と初めて明記されたにもかかわらず、中身である先住権の具体化は不十分なまま。遺骨返還やサケ採捕などでの運動が広がる一方で、社会的には心無いヘイトスピーチなどが出されている今、政治的にも社会的にも歴史を学び直し、課題を整理していく契機をつくっていこう--との主旨で開催したものです。

 集いは初めに平取アイヌ協会副会長の木村二三夫さん、ラポロアイヌネイション名誉会長の差間正樹さん、静内アイヌ協会会長の葛野次男さんからの話をうかがいました。「大人になっても出自を口にできなかった」(差間さん)など、アイヌとして受けた差別について3人とも共通して触れたのみならず、遺骨返還について木村さんが「遺骨は魂。その尊厳を認めないのですか」と訴えたことを重く受け止めました。葛野さんはユーモアを交えながらも、アイヌであることを理由に女性とのお付き合いができなかったとの話に、胸が痛みました。

 榎森先生は、江戸時代からアイヌは違う民族として認知されていたことを示す資料を紐解き、今後については先住権の内容を1つずつ実現していくことだと話されました。紙議員は昨年からの国会論戦も紹介し、先住民の権利保障を国際水準へ早く近づけたいと党としての決意も語りました。実は党道委員会としてアイヌ関連で集いを開くのは小笠原貞子議員が現職だった時代以来ではないかというほどで、あらためて集まって語り合うことの重要さをつくづく感じました。

 「よく『アイヌの魅力発信』などと言われるが、アイヌの地位向上に『魅力発信』ということがそもそもおかしい」「差別禁止を実効性あるものとするため、条例づくりに共産党も力を発揮してほしい」「自治体へ何度も要望するなかで、今年度から担当主幹が置かれるようになった。観光ばかりの施策から、サケ採捕や林野共有にまで具体化が進められてきている」など、参加者からの発言にも学びました。大元の国政の課題としつつ、地方自治体で実践的に進められることがあると実感しました。

 このような機会を単発で終わらせず、定期的に持っていきたい。議論を10年単位で積み上げることで合意ができてくる外国の例もありますし、日本では謝罪というスタートラインもできていません。日本共産党だからできる仕事があると自覚して、アイヌのみなさんとも力をあわせていきたいです。

 【今日の句】ぶれないで 取り組むことの 大事さよ

2020年9月18日金曜日

またも道防衛局へ

 またオスプレイが事前通告なく千歳基地に着陸したことで、橋本みか小選挙区5区予定候補と道防衛局へ。抗議と、事態の公表を求める要請をおこないました。千歳市からは前市議の佐藤仁さんが同席しました。

 先月も同じ要請をしたばかりだっただけに、あらためて浮き彫りになったのは日米地位協定の問題。米軍機が自由勝手に飛び回ることができるとし、その経路なども明らかにしないのですから、日本の主権よりも米軍の都合を優先した、まさに不公平な協定です。道防衛局には、3人で厳しく抗議しました。

 今日も道防衛局は「米軍の運用にかかわる」ことで、米側から情報が来ていないと説明。しかし、自由に日本の上空を飛び回るには「アルトラブ」という日米合同委員会の密約があります。民間機は、その存在すら知らされていないのですから、重大な運行の妨げにもなるものです。米側も新千歳空港の周辺は民間機が多く飛び交うことを知らないはずはなく、それでもお構いなしに着陸を強行しているのです。

 さすがに2回目ということもあり、道防衛局には鈴木知事名での要請も突きつけられました。内容は、関係自治体への事前の情報提供と安全管理の徹底という点で物足りないものの、文書要請という事実を道防衛局は重く受け止めるべき。何より国政の根本問題でもあるので、本省への抗議も強く申し入れました。

 今日で3日間の臨時国会も終わり、北海道へ戻ってきた紙智子参議院議員と街頭宣伝。紙議員は、菅新内閣は「自助」=自己責任を押しつけるものと厳しく批判し、早い時期の解散・総選挙となれば、日本共産党の躍進とともに、市民と野党の共闘で新しい政治を実現しようと呼びかけました。

 私も国政問題とともに、寿都町や神恵内村での「核のゴミ」最終処分場への調査受け入れについて、国が地方へ負担を押しつけるのでなく、安心してくらせるための税金の使い方に変えるべきことを訴えました。全国のなかでも極めて人口減少率が高い北海道で、このままでは地域社会が成り立たないという悲鳴を各地で聞いてきただけに、寿都町や神恵内村の動きには、いろんな意味で胸が痛みます。しっかり取り組んでいきたい。

 【今日の句】事故ならば 誰が責任 背負うのか

2020年9月17日木曜日

多様性を尊重する国に

 明後日19日の「アイヌ民族の先住権を考えるつどい」(※すでに参加は定員となりました)を前に、今日は北海道大学アイヌ・先住民研究センターの加藤博文センター長を訪ねました。この「つどい」は党道委員会・国会議員団道事務所の共催で、東北学院大学名誉教授の榎森進さん、紙智子参議院議員がメインスピーカーとなり、各地のアイヌの方からも発言をいただく予定です。

 「アイヌの声を吸い上げるシステムができているでしょうか」と、加藤さん。道アイヌ協会も会員数が激減し、地域ごとの協会も地方自治体との連携などは課題になっているもとで、この点は常に目を向けておくべき課題です。北大での調査も、アイヌと表明して応じてくれる方々が減っているといいます。加藤さんは、政策とアイヌ自身のニーズが一致していない可能性や、くり返されるヘイトスピーチなどの可能性をあげられました。私も同感です。

 どうやってアイヌの歴史を社会的認識にしていくかも、話題になりました。学校用の副読本はつくられていますが、先生たちの研鑽や力量に任されるため実際は活用されていない場合もあります。大学教育を通じておこなっても、大学外での認識づくりをどうするかも課題です。

 これからの日本の進む道を考えたら、多様性・多文化を尊重する国となっていくでしょうし、しなければなりません。課題は当然ありつつも北海道は、すでにアイヌ民族との共生をしています。多様性や多民族・多文化の尊重は、北海道から発信できるのではないかとの加藤先生の指摘に光を見た思いでした。

 他国と違い、日本政府としてアイヌ民族への謝罪はありません。共通の認識のもとでスタートラインに立っていないうえに、地域の議論の積み上げでなくトップダウン的に昨年の新法も決まっていった経過があります。ある外国の研究者いわく、「日本は30年かける議論を10年でおこなってきた」との指摘に合点がいきました。本当に共生国家をめざすなら、安心して語り合い学び合える環境こそ、日本政府はつくらなければいけないのです。

 私もまだまだ勉強中。あわせて北海道の政治に携わる者の1人として、しっかり発信しなければと今日も痛感した1日でした。

 【今日の句】ほらを吹く 大臣いたとは 驚いた

2020年9月16日水曜日

急ぐべきは「自助」じゃない

 菅内閣が発足するも、行き詰まった安倍政権を継承する以上、まったく新味なし。今日は室蘭市・登別市へ、松橋ちはる小選挙区9区予定候補と訴えにまわりました。

 報道各社や経済団体などうかがいましたが、どこも話題は新政権。「期待することはありますか」との質問もあり、私からは「何もありませんが、コロナ対策が急がれるなか、早く国会審議をやってほしい」と述べました。いま問われているのは菅首相が言う「自助」ではなく、政治の役割そのものです。

 室蘭市立病院にも感染症病床があり、地域医療としても大事な病院です。ところが他病院との再編が持ち上がり、市民の不安が広がるもとでコロナ禍に襲われました。市議会では日本共産党だけでなく、最大会派の議員からも再編見直しを質問するようになったといいます。

 一方で、室蘭市と医師会の協力でPCRセンターが昨日から立ち上がりました(週2日、最大10人/日)。このような努力を支え、病院の減収補てんを急ぐことこそ政治に求められているはずです。この点は揺らぐことなく訴えていきたい。

 街頭宣伝には、多くの方が足を運んでくださいました。そういえば室蘭や登別の党員のみなさんとも会うのは久しぶり。手には「決着は総選挙で」と書かれた紙をもち、「私たちもがんばるからね」との言葉も嬉しい。地区委員会事務所へ戻ると、「しんぶん赤旗」に折り込む「民主むろらん」で早くも記事に入れてくださっただけでなく、印刷まで終了していました。まさに縁の下の力持ちの党員のみなさんに支えられていると、あらためて実感しました。

 【今日の句】期待など できる中身は 見当たらず

2020年9月15日火曜日

社員は奴隷か

 今日の「しんぶん赤旗」は衝撃です。「巨大電通の漆黒」と題した連載で、電通の元社員の生々しい告発。パワハラどころか無法地帯化している実態に、驚くばかりでした。

 詳しくは、ぜひ新聞でお読みいただきたいです。いくつかだけ紹介すると--

 --先輩からの暴力は日常茶飯事。反抗的な態度に思いきり殴られて全治三週間、慰謝料などなし。

 --先輩へのお酌が数秒遅れだと、あばらに膝蹴りを受け、骨にヒビが入った同期も。

 --電通の社員が痴漢しても報道されないことに、「それが俺たちの特権なんだよ」。

 その元社員いわく「新入社員は奴隷」。こういう発信をしていれば、高橋まつりさんのような悲劇を生まなかったのではという、悔しい思いが胸に迫ってきます。苦しんでいる働く仲間が、電通以外にもまだまだいるのではと思うと、背筋が寒くなるのと腹立たしさとが湧きたってきます。

 企業が上に立ち、労働者は搾り取られ、使いつぶされて当たり前。そこで生き残った者だけが富を得ることができる。力がなければ「そこそこの仕事」をしていればいい--このような歪んだ考えは、企業風土という面もあるでしょうが、根本的には新自由主義の考え方が蔓延した結果です。政治がそれを正すべきなのに、菅・自民党総裁は「自助」を前面に打ち出す始末。誰の立場に立って政治をすすめるのか、ここが大きな分かれ道です。

 今日はデスクワークなどの1日。明日は室蘭市・登別市へ足を運びます。

 【今日の句】告発の 勇気に政治が こたえねば

2020年9月14日月曜日

線路も地方も放置させない

 今日は日高管内へ。昨日に続き、松橋ちはる小選挙区9区予定候補とマイクを握りました。草を食む馬の親子と、眼下に広がる太平洋を眺めながらの日高キャラバンは本当に気持ちいい。菊地日出夫・真壁悦夫の両町議が同行してくださいました。

 事前に連絡をしてくださったからか、ある町ではJA専務さんが外に出て話を聞いてくださいました。前回の総選挙でも9区候補として奮闘しただけに、松橋さんにも「よく立候補を決意してくれたね」と歓迎・激励の声も。移動中も2人で交代しながら、車から声を響かせました。

 ちょうど今日は自民党総裁選の投票日。菅官房長官が選出されましたが、これまでの安倍政治を継承するにとどめず、国民へ自己責任を強調し、今日は規制改革を推進することも表明するなど新自由主義路線をまっしぐら。このような政治に苦しめられてきた北海道から、転換の声を大きくしていかなければと決意を新たにしました。

 新自由主義の出発点といえるのが、国鉄の分割・民営化でした。広大で寒冷地を走らせるJR北海道は赤字になるのは明らかで、それで国が積んだ基金も、低金利路線のもとで運用益が大きく減ってしまいました。とはいえ安全軽視の経営になったJR北海道は免罪できないし、自然災害に遭った路線は鉄道会社として復旧すべきですが、おおもとにある国の問題も合わせて問わなければいけない。

 今日もJR日高本線が走るはずの踏切を渡りましたが、手入れがされずに雑草が生え放題になっている線路の姿が悲しい。鉄道復権と呼ばれる状況が広がる欧州の方が、このように放置されている線路をどのように見るのでしょう。安倍政権のもとでも地方は大事とか、東京一極集中を変えるなどと言われてきましたが、現実は違う。政治の転換をと強く思った1日でした。

 【今日の句】ゆっくりと 流れる時間を この国に

2020年9月13日日曜日

任せて大丈夫と思ってもらえるように

 雨が降ったり止んだりの苫小牧市で、松橋ちはる小選挙区9区予定候補と街頭8ヵ所で訴え。早期の解散・総選挙もありうる状況のもと、広い北海道で急いで声を上げていかなければ。

 苫小牧市は私が中学校教諭を務めていた町で、今日も「さっき娘が(いま住んでいる町へ)帰ったばかりだったよ」(残念!)と教え子のお母さんから声をかけていただきました。思わぬ出会いは松橋さんにもあって、「勇気を出して」宣伝カーへ駆け寄ってきたという女性は、松橋さんが幼稚園に通っていた時の先生とのこと。マスク越しに松橋さんの笑顔が見えました。

 SNS全盛の時代とはいえ、職場や学校、ご近所づきあい、古くからの友人、趣味やサークル仲間などなど、こういう結びつきの大切さを実感します。街頭宣伝の合間におこなった「つどい」でも、お知り合いの党員さんから勧められて「しんぶん赤旗」の読者になった方が、入党を決意してくださいました。

 「菅さんが総理になっても何も変わらないと、あきらめてる人も多いんじゃないか」と、「つどい」で出された声。安倍政治を継承するというのですから、確かに何も変わりません。そのうえ「自助」を強調するなど、国民に冷たい政治が加速するような政治姿勢も浮き彫りになってきました。厳密には国会で選出されるまで誰が総理になるかはわかりませんが、有力候補に事前から強い批判がある状況も珍しい。

 それだけ政治を変えたい思いが沈殿していることの裏返し。新しい政治・社会の姿や、どうつくるかを訴えていきたいし、それが日本共産党に任せて大丈夫と思ってもらえるには、先ほど書いた普段の結びつきが一番だと思うのです。口から口へと伝わっていくように、一期一会を大切にしながら、松橋さんと明日は日高管内をまわります。

 【今日の句】「地に足をつける」の 意味をかみしめる

2020年9月12日土曜日

安心できる場所と政治を

 通算20回目となった「さっぽろレインボープライド」のパレードに参加しました。イベントなどもおこなわれて、多様性ある社会にしようとの思いがあふれました。何とか天気ももちこたえて良かったです。

 実行委員会のみなさんとは先月、懇談の機会を持たせていただきました(ブログの8/8付をご覧ください)。多様性を認め合うことは、誰にでもやさしい社会をつくること。日本共産党も1月の党大会で多様性ある社会をめざす綱領改定をおこないましたが、紹介するにとどめず実践の課題として受け止めなければと、あらためて実感したところでした。

 そして今日のパレード。コロナ禍で参加者も限定され、グループ分けもおこないながらの行進となりましたが雰囲気は明るく、町ゆく市民の反応もあたたかい。当事者の声と運動が社会を動かしてきたことを、肌身で感じました。私もレインボータオルを持って参加しましたが、それぞれがそれぞれの形でアピールしているので、歩道から見ると色とりどりに見えるのでしょうね。

 前回のブログの時にも書きましたが、LGBTの方にとっては、必ずしも家族などが安心できる場所ではないことがあります。「ここにいるみんなが仲間」と掲げられたプラカードもあって、その思いがしみじみと伝わってきました。こうやって当事者同士がつどい、自分が自分のままでいいことを確認しあい、励まし合って活動してきたことを思うと、政治の側もさらに力を尽くすべき。ところが、自助ばかりを迫る自民党総裁候補は、別姓同性婚にも「慎重」と後ろ向きのようです。

 突破する力は一人ひとりの声が集まること。当たり前の原点を、今日のパレードでも実感しました。明日は苫小牧市に足を運びます。

 【今日の句】生き方を 抑え込む国 未来なし

2020年9月11日金曜日

育種の努力に学んで

 昨日に続く調査で、紙智子参議院議員と農業生産法人「当麻グリーンライフ」へ。有機農産物の生産から加工、販売まで手がけている現状をうかがいました。

 瀬川守代表ほか十勝管内からの生産者も駆けつけてくださり、まずは昨日からのテーマである「種」について。作付けする種の全量分を買うのはお金がかかるので、自家採種している農家もあるといい、そこで心配されるのは「多国籍企業が種を握ったときの価格高騰」と瀬川さん。種苗法改定も含めて競争力重視の農政についても、「農業を根幹にした国づくりを」と大元からの転換を求めました。

 そもそも有機農業に取り組む農家には、自家採種をおこない、地域ごとに品種改良を重ねて「自家増殖」も自然におこなわれてきました。農水省も、そのような現実を前に自家増殖は禁止してきませんでした。現行法でも規制の対象になっているのは、種苗としての販売や海外への輸出入です。農水省は、法改定は「海外流出を止めるため」としていますが、現行法の強化で済むことではないのか。

 実際に自家採種をおこなっている農家からも、話をうかがいました。自家採種と一口にいっても、きちんと引き継がれる種を選別するのですから簡単ではありません。収量が上がらなかった年もあったといいます。一方で、栽培技術を高めていくことと合わせて、その地に適応したかのような作物にもなったといいます。研究機関や農業関係者が、このように進めてきた育種の努力はすごいと感じました。

 あわせて、化学肥料・農薬や遺伝子組み換え技術を使わず、有機質肥料で地力を高め、病虫害にも強い作物を育てる有機農業の底力を学びました。専門的意見は分かれるのでしょうが、残渣のすきこみもおこなうなどしてトマトの無肥料栽培も数年間、続けているといいます。病虫害もないとの話でした。周辺には昆虫なども多く生息し、「まさに生き物天国です」との笑顔に、私たちも嬉しくなりました。

 道立総合研究機構・上川農業試験場では、研究の実際についてうかがいました。ほ場では道内で栽培・開発してきた稲がズラリ。「やっかいどう米」などとも言われてきた北海道のコメが、長い歴史をかけて美味しくなった努力の一端を学びました。そのような育種も、新品種が世に出るまで9~11年かかり、その割合は「札幌市民190万人から1人を選ぶ」ほどだといいます。

 私が現職だったときに、主要農作物種子法が廃止されました。戦後すぐに主要農作物(稲・麦・大豆)を増産するうえで、日本各地の気候や風土にあった作物ができるよう国が研究費用などを支援する、という法律でした。公的機関がもつ知見を民間に広げて、開発を促すということが廃止理由とされましたが、種への責任を公的に守るべきとの世論と運動が広がり、北海道はじめ15道県が条例を制定しています(今年2月現在)。命や食にかかわる分野は、市場任せにしてはならないのです。

 あらためて、農業の基本を学んだように思います。しっかり国会とも連携して、第一次産業こそ国の土台となるように力を尽くしたい。

 【今日の句】足早に 秋が来そうな 空気かな

2020年9月10日木曜日

種と命がつながって

 種苗法改定にかかわり、紙智子参議院議員・田村貴昭衆議院議員と北竜町調査に同行しました。種はもちろん、命・食料・環境・くらしの結びつきを学びました。

 今回の調査は、きたそらち農協・元組合長の黄倉良二さんが声をかけてくださり、黒千石事業協同組合さんと農事組合法人「ほのか」さん、自伐林に取り組む若い世代にも懇談の機会をつくってくださいました。町議会が終わった後に、佐野豊町長さんも時間を取ってくださったことが本当にありがたいことです。

 黒千石とは大豆でありながら、粒が小さくて丸い特徴があり、きな粉として道民には馴染みのある在来種。在来種でありながら生産に取り組む農家がいなかったところ、現・協同組合理事長の髙田幸男さんが手を上げたことが出発点となったのです。いろんな苦労があったことも今日はうかがいました。

 実際に豆を見てビックリ、とても小さい。日照時間の積算で見ても、一般の大豆より長い時間を必要とする黒千石。言い方を変えれば、それだけ太陽の恵みを浴びたことになります。北は士別市、南は今金町にいる農家の一軒一軒を髙田さんが400~500kmかけて車でまわり、自家採種する種も集団的に決めていくとの話に、黒千石をしっかり引き継いでいきたいとの思いが伝わります。

 つくづく感じたのは、もうけのための種なのか、多くの方に安心して口に入れてもらうべく種なのか、ということです。モンサントのような強力な除草剤とセットに種を開発したり、その権利を得るということになるとなれば、結局は農家の負担が増すことになり、最終的には消費者へまわってくる問題なのです。種は命につながっているということを、どう多くの方にわかりやすく伝えるかは今日の調査でも大きな課題の1つでした。

 農事組合法人「ほのか」さんでは、どう後継者不足に立ち向かうかの議論から法人設立に至った話をうかがいました。農家同士が切磋琢磨できるメリットはあるものの、多くの農家が直面しているように、規模拡大にともなう農機具購入の負担が重いといいます。それでも20代・30代の方が集まっているということに、問われているのは政治の側だと思いました。旧・青年就農給付金の運用についても、子どもが生まれて1年間休むとなると返さなければいけないような仕組みも見直してほしい、ということなのです。

 そして北竜町といえばヒマワリ。食用も観賞用も、町内では「ほのか」さんが請け負っています。ところが、このようなヒマワリの種というのは国内での研究も進められていないことから、外国へ頼っていかざるを得ないのです。野菜も、今は多くの種が外国産でもあるのですが、これらの種が地域に根ざす形で引き継げるにはどうしたらいいのかと考えをめぐらせました。

 自伐採で生業にしようという「自然下」上井達矢さんのお話しにも、とても考えさせられました。上井さんは「持続化という言葉が好きです」と語られ、「今だけ」にとらわれない山林管理や生業化についての考えをうかがいました。伐ったところには植樹するのでなく、笹刈りなどをすれば樹木の芽が出てきて伸びていくという話には、自然のスケールの大きさも実感しました。

 明日も調査にまわります。種と命はつながっているということを、多くの方に知っていただきたいです。広めるために私も力を尽くします。

 【今日の句】もうかれば いいとの時代と 決別を

2020年9月9日水曜日

市場任せの医療政策を変えよう

 インフルエンザ流行に備え医療機関はワクチンを確保していく時期ですが、今年は特別の困難が襲いかかっています。党道議団と、道勤医協から現状を聞き取りました。

 例年、10月から接種となるインフルエンザワクチン。今年はコロナ禍のもと、政府からも積極的な接種が呼びかけられていますが、それだけのワクチンが確保できるかということが課題です。

 政府はメーカーに増産を要請しましたが、これまでの実績を見ると、生産には3~4ヵ月かかるようです。要請は8月のようでしたので、それだと増産分が出回るのは冬になったころ。接種できても抗体ができるのに時間がかかるので、ワクチン接種のピークは10月~11月となります。その時に数が足りるのかが、病院には心配なところです。

 仮に、病院でワクチンを大量購入して余らせた場合、メーカーへの返品はできません。病院の負担となってしまいます。そのためにギリギリのワクチン数しか買わないことにすると、国が積極的接種を呼びかけても病院にワクチンがないということも起こり得ます。どちらにしても、減収が続く医療機関にとって厳しい判断を迫られるのです。

 難しい課題とはいえ、国が積極的接種を呼びかけている以上、在庫に残った場合の補てんや返品可能な枠組みを考えるくらいまでしないと。コロナ禍に苦しむ医療機関の負担を、さらに増やすようなことをしてはならないと思います。

 あわせてコロナ対応における医療資材の状況もうかがいましたが、国際的な奪い合いのなかでマスクもプラスチックグローブも大きく値上がりしていることに悲鳴が上がっています。欧米を中心に高値契約が進んでいるからです。世界的大流行とはいえ、医療分野を市場任せにしてきたことが、これだけ現場を苦しめているのかと痛感しました。これでは国民の命と健康を守れません。有力とされる総理候補は、それでも国民に自助を呼びかけるのかと腹立たしくなります。

 先立って、今日は道原水協や憲法共同センターなどとの「9の日」行動。若い方の署名も目立ち、これまでの社会を変えなければとの思いが広がっていることを実感。若い世代がマイクを握って呼びかけていたことも良かったです。

 夜は滝川市へ。紙智子参議院議員と合流して、農民連のみなさんとの懇談に。田村貴昭衆議院議員も明日は加わり、種苗法改定にかかわる調査がおこなわれる2日間の日程に参加します。今日の懇談は、明日にでもまとめて書くことにします。

 【今日の句】結局は 責任放棄の 自助宣言

2020年9月8日火曜日

「しんぶん赤旗」にJCJ大賞

 道議会は今日から第3回定例会。真下紀子・宮川潤・菊地葉子の各道議とそろって、北海道から政治を変える決意と政策を訴えました。道議会も新型コロナウイルスへの対応、「核のゴミ」最終処分場の問題、JR北海道在来線の維持・存続など、多くの課題が議論されていきます。国政上の課題も多いなか、日本共産党の衆議院の議席がないことがもどかしい。あらためて議席回復への思いを強くしました。

 ところで、第63回JCJ大賞に、安倍首相の「桜を見る会」私物化の実態を告発した「しんぶん赤旗」が選ばれました。JCJ大賞とは、優れたジャーナリズム活動を表彰するもので、日本ジャーナリスト会議(JCJ)が選ぶものです。「しんぶん赤旗」が大賞を受賞するのは初めてです。

 「桜を見る会」の予算が年を追うごとに膨らんでいき、各界の功労者を慰労するはずの会が、みずからの支援者を接待する場へと変えられてきたという大疑惑。飲食代の差額を総理側で負担したのではという前夜祭の疑惑も浮上し、日本共産党国会議員団は追及の先頭に立ってきました。このように「しんぶん赤旗」が評価されたのは、素直に嬉しいことです。

 この疑惑が依然として晴れないまま、安倍首相は辞めることになります。体調は大事にされてほしいものですが、この疑惑は引き続き追及していきます。税金や公的行事の私物化にとどまらず、総理自身が公職選挙法違反に問われかねない問題も含まれている一連の疑惑です。誰も責任を取らなかったら、同じことが繰り返されかねません。

 追及する力は、真実を知りたいという国民世論の高まりです。この機会に「しんぶん赤旗」を、お読みいただけるよう呼びかけます。まわりの方へも、お広げください。

 【今日の句】真実を 求める力は 止まらない

2020年9月7日月曜日

周回遅れを取り戻そう

  台風10号の被害が明らかになってきました。行方不明の方が早く見つかるように祈るばかり。自然災害への備えや被災者への支援は、政治の重要課題とあらためて実感します。朝の宣伝でも、日本共産党として力を尽くすと述べました。

 また急激に暑くなってきた札幌市。明日の予想最高気温は33℃(!?)と、9月とは思えないほどです。全国的にも残暑が続いてますので、お体にはお気をつけください。誰もが感じる気候変動の影響であれば、環境政策の抜本的拡充にも力を入れなければなりません。

 洞爺湖サミット(2008年)のときに、党道委員会で気候変動に対しての政策提言を発表したことがあります。気候変動のインパクトは緯度が高いほど現れると言われ、北海道でも「浜の磯焼け」や「畑が凍らないために残る野良イモ」などが指摘されていました。政策スタッフの1人として提言にまとめ、環境NGOなどへも届けながら懇談してまわりました。

 欧州調査をしてきた笠井亮衆議院議員を招いたシンポジウムも当時おこない、その報告で記憶に残っているのが、欧州でのエレベーターに「閉」のボタンがないということ。乗降に時間がかかるため「開」のボタンは必要ですが、確かに急いで閉じる必要はなし。そのような身近な場所が環境を考える入口になっているのだと、笠井さんの報告から学びました。

 あれから12年。海水温の上昇でウニの活動が活発化し、エサとなる昆布を食べるため、漁への影響が心配されているとの報道がありました。自然災害の大型化は言うまでもありません。影響が確実に現れてきているなかで、当時から欧州が掲げていたCO₂削減の「野心的目標」を、今からでも日本が持つべきでは。いったい日本は何年、周回遅れを続けてきたのでしょうか。

 そして大規模開発や収奪が資本主義のもとでくり返され、地球そのものを壊すことになるのなら、新しい社会システムへと進まなければなりません。より身近な社会主義・共産主義への道を、具体的にしていきたいです。

 【今日の句】こんなとき 誰だ自助だと 言ってるの

2020年9月6日日曜日

北海道地震2年の日に

 北海道からは祈るばかり。台風10号で甚大な被害が出ないよう、どうか命を守る行動をと願っています。日本共産党は国会に対策本部も設けました。

 いろいろな家庭があるかと思います。単身で避難が困難な方、小さいお子さんを抱えている方、障害や難病を抱えている方、介護を必要としている方、自らの家庭より医療・介護などの現場で働くことを優先せざるを得ない方--自然災害などないのが一番ですが、こういう時にこそ被害を最小限ににとどめるべく政治や行政の力が必要です。

 今日は北海道胆振東部地震から2年の日。わが家でも非常時の食料を確認したり、当時のことを話題にしたり。私は洞爺湖町へ出張中、けたたましい緊急地震速報の音で目が覚めたと同時に強い揺れを感じました。その時は厚真町での大規模な山腹崩落や、全道一帯が停電(ブラックアウト)になるなど、想像もできませんでした。それから自然災害のたびに、経験していないことは起こり得るのだと感じるようになりました。

 台風による甚大な被害が出ないことを、重ね重ね願うばかりです。

 【今日の句】誰であれ ひとしく命 守られて

2020年9月5日土曜日

震災2年を控えて

 紙智子・岩渕友参議と厚真町の山腹崩落現場や追悼式へと足を運び、むかわ町・安平町・札幌市清田区もまわりました。明日で2年となる北海道胆振東部地震。松橋ちはる小選挙区9区予定候補も合流して、亡くなられた方への心からの哀悼を表しながら、前へ進むための課題も仮設住宅などでうかがいました。

 民家が近い崩落現場では土留めが施されているものの、写真で私が指さしている方での崩落現場は後回しになっています。一気にすべてが解決できないと思っていますが、2年を経っても復旧・復興には、さらに時間が必要なのだと痛感します。土曜にもかかわらず多くのトラックが行き来していて、慌ただしく工事が進んでいる様子が、さらに復興へのリアルな一断面なのだと実感しました。

 追悼式で宮坂尚市朗町長は、「応援団が多くいる。厚真町を悲しい町では終わらせない」と決意を込めた式辞を述べられました。何度も宮坂町長からは話を聞いてきただけに、胸に迫ってくるものがありました。

 その後は伊藤富志夫町議と、表町仮設住宅団地へ移動。お世話役のように頼りにされている犬飼正規さんから話をうかがいました。犬飼さんは震災4日後の避難所で、脳梗塞に見舞われました。一命はとりとめたものの、戻った先は依然として「密」の避難所。表町仮設住宅には一番乗りだったこともあったのでしょう、お世話役のように頼られてきたのです。

 厚真町では災害公営住宅が建設されて、来月から引っ越しが始まる予定になっています。しかし、敷金+駐車場代の3ヵ月分を敷金と町が検討していたため、犬飼さんたちから意見が湧き起こり、町議会では伊藤町議が追及したことから一律の支援金制度が実現したのです。「伊藤さんが代弁してくれました」と、犬飼さんの笑顔が心に強く残りました。

 むかわ町では仮設店舗・仮設住宅のほか、紙議員が国会にて実現させた補助制度で建てられた穀類乾燥調製施設にも足を運びました。北村修・大松紀美子・舞良喜久の3町議も同行してくださいました。施設の屋上にまで上げていただき、むかわ町に接する海や水田を眼下した時に「故郷っていいな」と思いました。

 乾燥調製施設では、JAむかわの長門宏市場組合長がお待ちくださっていました。「この施設ができて、生産者の生産意欲が湧いています」と長門組合長さん。地震直後から見れば、これだけ前進して農業に励めることは考えられなかったかもしれません。農協職員のみなさんの顔も明るい。このような、お役に立てる仕事にも力を尽くさねばと思いました。

 安平町・早来の仮設住宅では、ご自身の健康不安がコロナ禍でさらに高まっていることが語られました。喘息の悪化で苫小牧市の病院に通っているという方は、空いている時間帯のJRに乗るようにしていると言います。別の方からは、完治はしたものの札幌まで通わざるを得なかった話をうかがいました。その一言一言に、三浦恵美子町議とうなずきながらメモをとりました。

 高齢者にとっては、何かの際に家から連絡が取れる仕組みが必要です。各自治体で具体化されてきているものの、まだまだ情報が行き届いていない方もいるのです。町職員も大変なことと思いますが、知恵を出して突破できるよう、私も力を尽くしたい。

 日の落ちる前に間に合ったのが、札幌市清田区里塚。吉岡弘子市議と、盛田久雄町内会長から現状をうかがいました。盛田さんは「地震当初は2~3割の人は戻ってこないと思っていたが、9割近い方が戻ってくれることに。この地域なら安心して住めると思っているのだと思います」と語られましたが、避難された方も含めて、町内から情報などを届けていたことが結びつきをさらに強めたことと、強く感じました。

 今年中に生活インフラにかかわる工事は終えるとの見通しですが、地域の公園整備は来年度以降になるようです。その公園での夏祭りを楽しみにしていた方もいるんですよ、と盛田さん。「公園の整備が終わり、コロナも落ち着いているのなら、夏祭りのようなイベントをやりたい」との話も聞いて、公園が「復興のシンボル」としての役割を担う場所なんだと、あらためて実感しました。

 いずれにしても、2年という年月が多くのものを変えてしまいました。今日は触れていませんが、ブラックアウトの検証も必要です。「いっしょに力を尽くします」と紙議員。私も同じ思いでいます。

 【今日の句】積み上げた 支えの歴史 受け止めて

2020年9月4日金曜日

希望は現地にこそ

 今日は北海道電力へ。岩渕友参議院議員、真下紀子・菊地葉子の両道議とで、泊原発や「核のゴミ」などの現状と考え方についてのヒアリングです。

 北海道電力は今年4月に送配電部門の分社化もふまえ、「ほくでんグループ経営ビジョン2030」を発表しています。「新時代の電気事業」のもと中心となる電源構成は、泊原発再稼働前の第Ⅰフェーズと、全基再稼働後の第Ⅱフェーズに分けています。第Ⅰでは火力発電が主力、第Ⅱでは火力発電は調整力として位置づけ、原発が大きな役割を担う電源構成としています。再エネ発電は、第Ⅰ・第Ⅱを通じて拡大するとしています。

 では、泊原発の現状は。現在の一番の焦点は、敷地内を走るF-1断層です。規制委員会から昨年、活動性を否定できないと指摘された断層のことです。北電は否定する根拠を上げていますが、10日から規制委員会が現地調査に入ることが発表されて、その結果も待つことになっています。

 F-1断層については昨日、斎藤海三郎さん・小野有五さんからも詳細な説明を受けました。寒冷地の丘陵であることから周氷河作用(凍っていた表層の地層が解けて、攪拌されること)や、敷地から敷地外へと連なっている地層から推測されることなど、規制委員会で議論のテーマとして取り上げられているのは、このような地道な調査と分析が届けられてもいるからです。

 このF-1断層が活断層でないとされても、他の敷地内断層(F-4、F-11)についての評価や積丹半島沖の活断層、地震による防潮堤地盤の液状化、津波で防波堤が破損した場合の影響など、北電には越えなければならない課題が山積です。「安全対策に、どれだけの費用がかかるのか」との質問にも「今後の議論次第」ということで、費用がどこまで膨らむのかは見通せません。再稼働も見通せない原発の安全対策に、電気料金という形で負担を増やすことには、道民への理解も得られないでしょう。

 いわゆる「核のゴミ」問題については、「受け入れがたい」とする道条例の見解を聞いてもハッキリしない。「事業者として法律・条例は遵守します」と言えば済むだけなのに、一般論としてはそうだとしつつ、どこかで処分することについての「理解活動」は進めると繰り返します。寿都町での動きに重ねると、まるで北電が後押ししているかのようです。しっかり敷地内で(せめて「当面は」)保管に責任を持ちますとも、ハッキリしませんでした。

 他のテーマでは再エネへの考え方、高い電気料金などもありましたが、突き詰めると泊原発の再稼働を前提にするかどうか、に突き当たります。ここまで申請も認められず、さらに越えなければいけない課題が山積なのに、引きずりすぎれば費用も膨らみ、北電の経営問題になるかもしれません。そのような指摘もおこないました。

 橋本みか小選挙区5区予定候補と合流して、江別市の「えぞりす亭」さんへ。目的は美味しいランチとともに、原発事故により福島県から避難されてきた宍戸隆子さんとの懇談です。店を切り盛りしている忙しい間を縫って、時間を取ってくださいました。原発事故も勝手に起きたわけでなく、スタートは誘致などがあったから。そのような原点を聞きたく、宍戸さんを訪れたというわけです。

 「ここで決められたら、次の世代はそのもとで生きなければいけなくなってしまいます」と宍戸さん。ご自身も物心ついた時には原発が当たり前の存在だっただけに、「最初の決断」が後々まで拘束してしまうことへの発言は重みがあります。だからこそ若い方による署名活動が起きていることや、「しっかり学ぼう」と会が立ち上がっていることに、宍戸さんも希望を見出す話をされていました。同感です。

 避難されてきた方々の現状もうかがいました。コロナ禍も重なり、生活がさらに苦しくなっている方も散見されているといいます。賠償や裁判の状況もうかがいました。来年で震災・原発事故から10年となるだけに、しっかり国の責任の問題として世論を起こしていかなければと痛感しました。

 夜は376回目の道庁前・反原発抗議行動へ。コロナ感染防止にと半年ほど中断していたために、会う人会う人の間で「久しぶり」の声が沸き起こります。ところが、その間に起きた寿都町での問題。新しく「北海道に核のゴミ捨てるな」のプラカードも作られて、これまで心に溜まっていたものを吐き出すように「再稼働反対」のコールが響きました。手を挙げて応えていく自転車に乗っていた男性もいました。

 岩渕議員と私から、昨日からの行動を報告。岩渕議員は「原発政策の破たんを地方自治体へ押し付けるようなことは許されない」と強調し、私は「若い世代が声を上げていることに連帯していきたい」と述べました。「北海道の豊かな自然を子どもたちに残そう」(反原連・橘さん)、「金で受け入れさせる国のやり方が汚い」(同・ラトゥールさん)に、「寿都町に行ったが、とてもいい町。核のゴミは持ち込まないでほしい」「国は沖縄に米軍、北海道には核のゴミを押しつけようとしている」などのスピーチがありました。

 ラトゥールさんが「みんな北海道が大好きなはず」と述べた一言が、心に残りました。もちろん私は「原発ゼロ」へと進める立場ですが、とかく賛成・反対ばかりが浮き彫りになるテーマで、愛する北海道をどうしていくかの議論を深める必要はあります。だからこそ寿都町でも急いで結論を出してほしくないし、梶山経産相が今日の鈴木知事との会見で「条例があるからといって出来ないということにならない」と発言したことは、道民の議論や意志など無関係に国は進める用意があると示唆したものであって大問題です。

 濃密な2日間で記録が追いつきませんが、きちんと論点を整理して臨んでいきたい。北海道が大好きだから、こそです。

 【今日の句】次世代に 残したいのは 大自然

2020年9月3日木曜日

国は地方へ責任を押しつけるな

 今日は寿都町「核のゴミ」文献調査応募問題と泊原発の断層調査で、岩渕友参議院議員と後志管内をまわりました。真下紀子・菊地葉子の両道議も同行しました。あらためて感じたのは原発政策の矛盾と破綻です。

 寿都町では幸坂順子町議が呼びかけて、町民の方が集まっての懇談会。若い方が中心になった署名の呼びかけに、ある方は「100人くらいが協力してくれて、もう行くあてがないほど。『1枚ちょうだい』という方も」と町民の様子を語りつつ、仕事の関係などから応じてもらえない場合もあるといいます。態度は明らかにできなくとも、多くの町民が反対の気持ちがあることが伝わってきます。

 「本州に住む高校生の孫から『寿都に行かない』と言われてショック」「町の財政が大変だというけど、ニセコ町に出したアンテナショップの不採算などムダ遣いはないのか」など、こういう声にこそ町長さんは応えてほしい。隣町・黒松内町では学習をすすめる会も立ち上がり、精力的に「住民に真実を知ってもらいたい」と活動を始めています。

 今日、寿都町では町長と鈴木道知事の面会がおこなわれました。片岡町長の態度は頑ななうえに精密調査まで進めたい意向を示したようですが、町民の反対署名が短期間のうちに700筆近くも集まって、反対世論は高まっています。岩渕議員は「原発を推進して核のゴミを増やしながら、その責任を地方へ押しつけるのは原発政策の破綻を示すもの。この課題も含めて、国会を開いて議論すべき」と強調しました。

 不安の声は、次に訪れた岩内郡漁協などの漁業者、そして周辺の町村でもあふれています。岩内郡漁協では「他の町のことだから内政干渉のようになるのも」と断りつつ、小樽地区漁協組合長会で抗議書を提出した経過などを紹介。いま岩内郡漁協では、スケトウダラ漁には1隻のみという状況など、あらためて水産行政に力をいれなければならないことも痛感しました。「今は組合員は52ですが、私が組合に入った時は600ほどでした」と宮下専務さんの話を聞き、沿岸地域を支えたいとの思いが心に沁みました。

 片山健也ニセコ町長からは、羊蹄山麓の首長そろって反対の意思表明をするとしたことに触れて、農業と観光、景観を大事にしてきた町としての危惧もうかがいました。住民自治を大事にしてきたニセコ町の舵取りを担う首長として「住民が誇れる町づくりを進めたいです」と語られた言葉が、強く印象に残りました。

 町の財政難についてならば、他の自治体とも力を合わせられる課題です。一方で、このような応募に進むのは、周辺自治体との分断につながってしまいかねないことだと今日も不安を覚えました。寿都町では来週から町民説明会も始まるようですが、引き続き注視していきたい。もちろん党としては、応募の撤回に力を合わせます。

 泊原発については、規制委員会へ北電が再稼働申請をしながら数年間、まったく認められないまま進んできました。その理由の1つが断層の評価で、今なお北電は敷地内のFー1断層について明確な説明ができていません。斎藤海三郎さんから地層の説明を聞き、小野有五さんからも論点の中心点をうかがいましたが、これらは明日の北電からのヒアリングと合わせて、まとめて記すことにします。

 数年間も規制委員会から認められてこなかった現実だけ見ても、もはや再稼働申請は取り下げる時期ではないのでしょうか。北電にとっての新たな道を、勇気をもって進んでほしいとも切に願うばかりです。今日の調査を力に、しっかり国会と連携していきます。

 【今日の句】来るたびに きれいな海は そのままで

2020年9月2日水曜日

日本共産党の規約では

 派閥の数で次期総理が決まるような報道が続きますが、いま報道すべきは安倍政権7年8ヵ月の検証では。総裁候補3氏のうち特に菅氏は安倍首相と最も緊密だっただけに、その責任は問われなければなりません。誰が選ばれようと、国会での所信質疑は必要です。自民・二階幹事長が「政治空白をつくらない」と盛んに言っていますが、それなら臨時国会を開くことだって当然です。

 せっかくの機会なので、日本共産党はどのように委員長を決めるか、記しておきます。

 日本共産党は、2年または3年のあいだに1回ひらく党大会で、代議員の選挙により中央委員を選出します(規約第19条)。選ばれた中央委員会のもとで、幹部会委員を選出します。そのなかから委員長、副委員長若干名、書記局長を選出します(同第23条)。

 緊急の場合などを想定して、規約第19条には「中央委員会が必要と認めて決議した場合、または三分の一以上の都道府県党組織がその開催をもとめた場合には、前大会の代議員によって、三カ月以内に臨時党大会をひらく」としています。緊急の場合でも、党員や地方党組織の意見が反映できる規定にしています。

 他党の規約は詳しくわかりませんが、こういう時に日本共産党のことも知っていただけると嬉しいです。民主的運営が貫かれているかは、国民が政党を見るうえでも大事な点なのだろうと思います。

 今日は会議と移動の1日。新千歳空港で岩渕友参議院議員と合流して、後志管内まで移動。明日は寿都町から調査でまわります。

 【今日の句】こうやって 国民不在 見せられる

2020年9月1日火曜日

権利保障は実践の課題

 党道委員会による「アイヌ民族の先住権を考える集い」案内も兼ねて、北海道博物館へ足を運びました。北海道の歴史を知るには絶好の場所で、懇談の後に展示を見てまわると、あっという間に時間も過ぎてしまいます。

 目的はアイヌ関連なので、先だって学芸員の山田伸一さんからお話もうかがいました。サケ採捕や遺骨返還に焦点が当たることが多いものの、大事なのは歴史的事実を知ることから、と山田さん。例えばサケ採捕にしても、河川ごとに歴史や状況が違います。伝統儀式のためか、生業のためかでも受け止めは変わってくるでしょう。

 アイヌ施策推進法が成立して、法に対する是非はあるものの、地方自治体の施策力も問われることになりました。その際に当事者抜きで決めることなど、もちろんあってはなりません。国際水準で求められる権利保障とは、理念の段階から実践の段階へと進んでいると思うのです。そう考えると、北海道庁でさらに前へ進む動きがあっていい。

 あらためて展示を見ると、伊達火力発電所の建設中止を求めて青年アイヌが立ち上げた団体の新聞がありました。交易を通じた発展とともに、収奪されたことへ立ち向かった歴史も、あらためて学びました。ウポポイを見て関心を高めたという方は、ぜひ北海道博物館へも足を運んでほしいです。

 毎月1日は、労働争議を支援する、たたかう仲間と連帯する「いちの日」行動。コロナ禍で止まっていた裁判が動き出すなかで、KKR札幌病院で過労から自死した新卒看護師・杉本彩さんの事件についての報告もありました。本人の「振り返りノート」を弁護士さんが調べる過程も紹介され、二度と同じことがないように病院としても誠実に向き合ってほしいと痛感しました。

 先立つ「北の鉄路存続を求める会」の宣伝は、「JR日高線を守る会」地脇聖孝さん、留萌本線の沿線自治体から沼田町義・篠原暁さん、「有害掘削土から手稲の水と安全・健康を守る会」共同代表・堀井克幸さんも駆けつけてくださいました。足を止める方、署名に応じる方の姿も多く、注目が集まりました。

 「国が責任を負わない今の政策では、どの鉄道も将来なくなってしまう」(地脇)、「留萌市でも存続を望む声がある。つながってこそ鉄道です」(篠原)、「ヒ素の危険性を多くの方に知ってもらい、いっしょに考えていこうと呼びかけたい」(堀井)など、お1人お1人の思いがひしひしと伝わってくるスピーチ。安全な公共輸送を担う鉄道は、今こそ求められているんです。

 地脇さんが指摘するように、国の大元の姿勢がすでに問われている事態にまでJR北海道は陥っています。日本共産党は2017年に鉄道政策を発表していますが、さらに国の責任の比重を強めなければならないかもしれません。いずれにしても、地方に存続の責任を押しつけるような進め方をしてはならないです。

 【今日の句】誰であれ 安倍政治から 転換を

2020年8月31日月曜日

この悲鳴を受け止め、国は減収補てんを

 経営破綻による医療・介護崩壊が目前、残された時間はない--切迫した要請書を北海道民主医療機関連合会(道民医連)より受け取りました。現場の悲鳴が書き綴られたアンケートを読むと、いっそう深刻さが迫ってきます。

 今日の午前に、北海道社会保障推進協議会(道社保協)・北海道医療労働組合連合会(道医労連)がそろって会見して発表した、このアンケート。道内の医科医療機関3300ヵ所のうち619ヵ所から回答が寄せられました。6月の診療実績は外来で6割、入院で5割が減収となり、自由記載欄から少なくとも3ヵ所の医療機関が閉鎖を検討しているとのこと。

 6月は賞与(ボーナス)支給月ですが、賞与停止・削減の実施や検討が24.6%と4分の1にも上っています。みずからも感染リスクを背負う医療・介護の現場で、人件費削減をおこなわざるを得ないという深刻な状況を受け止めて、国が急いで財政支援してほしい--というのが要請の主旨です。あわせて臨時国会を開いての議論も明記されていました。

 「コロナの影響で処方箋も減少、一方で必要とされる消毒資材の準備に支出ばかりが増えていく」(菊水ひまわり薬局)、「職員は感染リスクを背負って、ストレスも増しています。マスクなど衛生資材の安定供給を」(勤医協きたく歯科)、「道国保連の資料では、道内の介護給付費(8月)は前年比16億円も減。医療機関ともども、介護現場も成り立たなくなる」(道民医連)など、もう現場任せにしないでほしいとの強い思いが語られました。

 あらためてアンケートの自由記載欄を見ると、「コロナが終息しない限り経営に見込みなし。閉院考慮中」「医療を持続させなければ負のスパイラルが確実におきます」「医療を維持するために身を削らなければならない状態」「現状があと半年続くようなら事業継続は不可能になりそう」--どうして日本という国は、ここまで悲鳴があがっていても減収補填に後ろ向きなのかと腹立たしくなってきます。

 「他党の議員も、これまでの社会保障抑制路線に触れていました。社会保障を優先にした政治になってほしい」とのお話も。安倍政権で傷つけられた社会保障の各分野で、患者や利用者に向き合って、誇りをもって働いている方がいます。命を守る砦は、しっかり国が責任をもって支えるべき。私からも「国会へ反映させます」と応じました。

 今日は朝の宣伝からヒンヤリとした1日。お盆を過ぎたら涼しくなるのが北海道であることを思えば当たり前なのですが、この間の残暑で、その季節感が変わってきているかのようです。体調にはお気をつけください。

 【今日の句】投げ出さぬ 現場支えて 今すぐに

2020年8月30日日曜日

希望をつくる力を大きく

 朝から強い雨と、昨日から10℃以上も下がった気温のなか、今日は札幌北区へ。「しんぶん赤旗」が濡れないように抱える党員さんの姿に、心が温まります。「しんぶん赤旗」が希望を伝える新聞なら、党員は希望を広げる存在なのです。

 安倍首相の辞任表明に「今度はいい政治を望みたいね」などの声。どの方も、これまでの政治の転換を願っています。その中には「政治は変わらない」と思っていた方もいたかもしれません。それだけ安倍政権の7年8ヵ月は国民の願いとかけ離れていたし、長すぎた。

 「安倍首相の実績ばかりを報道している。本当は違うということを広げなきゃいけないのでは」という意見も。8年前からくらべて実質賃金はあがったのか、年金は増えたのか。くらしの目線で安倍政権を検証して、そこから新しい政治の姿も示していきたい。

 幌延町議補欠選挙は、すみさとし候補は議席に届かずとの連絡がありました。大奮闘されたすみ候補とご家族、党員・後援会員のみなさん、本当におつかれさまでした。残念な結果ではありますが、いっしょに町内をまわって期待の声も多く寄せられただけに、引き続く要求実現と政治革新へ私も力をあわせます。

 【今日の句】孤立ない 社会をめざす 政治へと

2020年8月29日土曜日

新しい政治はこの場所から

 今日は札幌東区へ。平岡だいすけ小選挙区2区予定候補との宣伝では、あちこちで若い人が足を止めて耳を傾ける姿がありました。安倍政権にかわる新しい政治は、こうやって地に足をつけながらつくっていくものだと確信しました。

 新型コロナウイルスでの相談を、たくさん受けてきた平岡さん。かけもちしていた2つの仕事とも失ったシングルマザー、自分の進路が心配だという高校生、ある相談者からは「議員には学力や地位など求めない。国民の声を聞いてくれる政治家こそ望みたい」との話を聞いたそうです。新しい政治を「市民と野党の共闘」でつくろうと呼びかける平岡さんの話に、足を止める若い人の姿がありました。

 1ヵ所目で話を聞いていた2人は「政治に特別の関心があるわけではない」そうですが、最後まで話を聞くなかで「自分たちのくらしと政治が関係していることがわかりました」と、パンフレットを受け取っていきました。2ヵ所目でも、立ち止まったり、通り過ぎたかと思えば引き返してきたりと、何か気にかけている様子が伝わってくる若い2人の姿がありました。まごまごしい姿が初々しく、スマホで写真を撮ってくれてもいました。

 3ヵ所目では、宣伝準備中に「共産党をフォローしています」と声をかけてくださる方も。私の演説も、以前に聞いてくださったことがあったそうです。こうやって各地で反応が寄せられるのは、安倍首相の辞任表明もあるでしょうが、新型コロナウイルスの出現という経験を通じて、社会や未来を考えなければという思いが広がってきたことの反映だと思います。これまで以上に、新しい社会像について語っていきたい。

 先だって支持者・後援会員を訪問すると、やっぱり話題は安倍首相の辞任表明。今日も「しんぶん赤旗」購読が相次ぎました。寿都町での「文献調査」応募検討に対する関心も高く、「知事と寿都町長あてに意見の文書を出しました」という高齢の方がいたり、道庁前の反原発抗議行動に参加していたという方は「絶対にやめさせてほしい」と日刊紙を購読してくださいました。つながることの大事さを、こうやってまわるたびに実感します。

 マスコミは「ポスト安倍は誰か」と騒ぎ立てますが、国民不在の政治では、同じことが繰り返されるだけではないのでしょうか。冒頭に紹介した若い方が「国民の方を向いた政治をしてほしいです」と語った言葉に象徴されています。しっかり私も受け止めて、明日は札幌北区に足を運びます。

 【今日の句】安倍首相 結局どちら 向いていた

2020年8月28日金曜日

めざそう新しい政治

 誰であれ健康回復は願いつつも、これまでの安倍政権の検証は欠かせない。切り捨て・効率化と自己責任の社会から、連帯と公正の社会へと変えていきましょう。誰が新しい首相となろうとも、新しい政治をつくるのは「市民と野党の共闘」なのだと訴えていきたい。

 首相が辞任の意向というニュースを聞いたのは、札幌市厚別区で橋本みか小選挙区5区予定候補との宣伝後。予兆だったのか、用意していた「しんぶん赤旗」見本紙は「若い人もずいぶんと受け取ってくれていったよ」と党員さん。募金も寄せられました。橋本さんを応援する手作りタペストリーも目立ち、早くも選挙目前という雰囲気の宣伝となりました。

 後援会員さんなどのお宅をまわると「ちょうど辞任のニュースを見ていた。選挙となったら頑張って」との激励が寄せられて、次々と「しんぶん赤旗」の購読も。日本共産党が企業・団体献金や政党助成金に頼らない自前の財政活動をしていることを知っているだけに、いざという時には、こうやって応援してくださるのは嬉しいことです。あわせて橋本さんの地に足つけた活動があったからこそ、どこでも笑顔で迎えてくれて話が弾むのだと実感しました。

 ある方は「新聞は取れないけど、看板なら立てていいよ」と、自宅前の一角をお借りさせてもらうことに。「今回は応援するからがんばってよ」の言葉もありがたい。背筋が伸びる思いで、お礼を述べました。

 安倍首相は辞任会見で、看板政策だった「アベノミクス」との言葉を一度も使わなかったようです。金融緩和と財政出動で、潤ったのは富裕層ばかり。景気後退が遅ればせながら認められて、貧困と格差を広げたところに消費税10%を実施した責任を問われることなく首相の座を下りることになります。今こそ消費税減税なのだと、訴えていきたい。

 特定秘密保護法、安保法制=戦争法、共謀罪法など、平和と民主主義を壊す法案が強行されてきたのも安倍政権の特徴でした。立憲主義の原則に立ち返った政治を、取り戻さなければなりません。こんな時にカジノ誘致なども、ありえません。

 森友、加計、桜を見る会など、安倍首相や昭恵夫人、「お友達」などによる利益誘導の疑惑には、前代未聞の公文書改ざんや忖度政治の蔓延で真相にふたをし続けました。「政治とカネ」による大臣辞任も相次ぎ、この間だけでも自民党の国会議員3人が逮捕されました。いずれも否認し続け、総理としても自民党総裁としても、政治的責任を果たしたとはとても言えませんでした。

 私にとって忘れられないのは、みずから国会で論戦してきたTPP。もともと自民党は、農村などに「TPP反対」とのポスターも張って政権を奪還したはずでした。結局は「自由貿易の推進」の名のもと撤回し、第一次産業へ打撃を与えたばかりか、水や種子などの「命の公共財」も民間が自由にアクセスできる規制緩和を進めてきました。生活に必要なものは政治の責任で守るという、当たり前の道に戻さなければ。

 そして「外交の安倍」とは、いったい何だったのでしょうか。米国いいなりに武器の爆買いや沖縄・辺野古基地の建設強行、被爆者の声に反して核兵器禁止条約にも米国と足並みをそろえて背を向けています。ロシアとの領土交渉は譲歩を重ね、中国には香港での抑圧・弾圧などへ明確な批判を示せませんでした。しっかり検証し、筋を通した外交へとする必要があります。

 新型コロナウイルスの対策が迷走・後手後手なのも問題でしたが、病院や保健所がギリギリの体制を強いられてきたのは、長く自民党政治のもとで社会保障抑制路線が続いた結果でもありました。税金は、まず命と健康、福祉や教育などへ優先して使う日本にしよう。地域社会の再生へ、大企業応援から中小零細企業応援にも舵を切りかえなければなりません。

 今日まわったなかでも、新しい政治の姿が求められていると実感しました。その実現めざす日本共産党を大きくしてほしいと、明日もしっかり声にしていきたい。

 【今日の句】命こそ大事と 今こそ大声で

2020年8月27日木曜日

あらためて歴史の直視を

 アイヌ施策推進法やウポポイ開業の一方で、もっと問われてしかるべきアイヌの先住権。学ばなければと、北海道史研究協議会の滝沢正さん宅を訪ねました。紋別アイヌ協会・畠山会長によるサケ採捕、ラポラアイヌネイション(旧浦幌アイヌ協会)によるサケ漁の権利を求めた提訴など、アイヌ当事者からの声も上がり続けています。

 国連先住民族権利宣言が採択され13年、日本では衆参両院で「アイヌ民族を先住民族とすることを求める決議」が採択されて12年になります。昨年のアイヌ施策推進法に先住民族と明記されたものの、権利保障は不十分なままでした。ラポラアイヌネイションの提訴は、「アイヌ民族の個人的権利だけでなく、集団的権利を正面から問うものですね」と滝沢さん。これまでの歴史を振り返る滝沢さんの話に、まだまだ私は勉強不足だと痛感しました。

 その歴史の1つがアイヌ民族共有財産裁判で、滝沢さんは原告らの事務局として携わってきたのです。1872年(明治5)の北海道地所規則第7条で、山林や沼沢などが地券として渡された(=私有地)とされながら、1877年(明治10)の北海道地券発行条例では官有地への編入とされて、アイヌには「自由に使用できる」とされてしまいました。いったい、この土地は誰のものなのか--紐解きながら歴史を学ぶ必要性を、あらためて教えていただいたように思います。

 萩生田文科相が、ウポポイ開業にあたって「原住民と開拓する人間で価値観の違いはあったと思うが、それを差別という言葉でひとくくりにすることがアイヌ文化の伝承のためにいいかどうか、ちょっと考えるところがある」と発言しました。アイヌを「原住民」とし、差別の歴史は「価値観の違い」と述べるところに、アイヌが置かれた歴史をどれだけ理解しているのだろうかと疑わしい。こういう発言が何度も政治家から発せられてきたこと自体に、歴史を直視しない実態が現れてもいます。

 しっかり学び、北海道の政治に携わる者として、さらに私も発信しなければ。

 【今日の句】この大地 アイヌモシリと みなで言い

2020年8月26日水曜日

町民が置き去りとならないように

 道原発連が昼におこなった宣伝に参加したら、ぶり返した暑さに汗が噴き出すほどの札幌市。マスク着用が続くもと、熱中症にはお気をつけください。

 道原発連共同代表の米谷さん、道労連議長の三上さん、そして私とそろって触れたのが寿都町長による「文献調査」応募の検討。あらためて「核のゴミ」は管理に10万年を要すること、地下深くに埋める処分方法は専門家でも確定していないこと、寿都町長の検討表明により町民や近隣町村での分断が起きてしまうこと--などに触れて、応募の検討は中止をと強調しました。

 先日は、道漁連として抗議と反対の意思も示されました。周辺3町村のみならず後志管内や北渡島管内の自治体でも、慎重な対応を求める声があがっています。農林漁業を基幹産業にする北海道にとって、自然を汚したり、打撃を与えることに異議の声があがるのは当然です。文献調査は、他の自治体が反対していても、該当自治体が手を挙げれば国として実施するという制度自体の問題点も浮き彫りになりました。

 梶山経産相は「『トイレなきマンション』という状況を解消したい」と強調して、議論を進めようとの狙いを明らかにしています。処分場選定に向けて「寿都町を呼び水に」との思いも、透けて見えるようです。一方で、いったん応募してしまったら、国が文献調査だけでとどめるのかとの懸念もあります。

 何より、寿都町民の思いが置き去りにならないように。新聞への投書や、署名などの形で反対の声も聞こえ始めています。これを機に原発や「核のゴミ」について学びたい、との活動も始まってきているようです。そうであれば尚更、寿都町長が拙速に表明などあってはなりません。党としての役割も果たせるようにしていきたい。

 【今日の句】立秋も とっくに過ぎた はずなのに

2020年8月25日火曜日

議会に必要な人だから

 5期20年の即戦力・すみさとし候補を町議会へ! 幌延町議補欠選挙の告示日にあたり、応援に駆けつけました。定数2を3人で争う大激戦です。

 昨年の町議選挙で議席を失った悔しさをバネに、アンケートはじめ町民の願いを聞いてきた、すみ候補。他の町議からも、立場は異なるとしつつ「議会に必要な人。必ず戻って」とのメッセージが寄せられているのです。

 出陣式から第一声、そして町内へといっしょにまわりましたが、手をあげて応えてくださる方の姿も多い。町営住宅では、すみ候補も初めて会うという方が演説を聞きに外へ出てきて、終わると拍手。励まされました。

 すみ候補は、⚫新規就農者・後継者への総合的な支援、⚫特養こざくら荘職員の待遇改善と増員、⚫3歳児未満の保育料副食費の無料化、⚫デマンドバス創設など利用しやすい交通手段の確保、⚫高齢者が気軽に集える場の創設ーーなどの公約を訴えました。

 裏付けなども説得力があります。特養こざくら荘の公約では、議会で一致したことだから町が実施するのみだと経過を紹介。デマンドバスも500万円あれば実施できるとの試算を示しました。この中身を多くの町民に知ってもらって、すみ候補の勝利で道を開いてほしい。

 寿都町長が「核のゴミ」文献調査へと進もうとしていることに、すでに350mも掘り進めている深地層研究センターがある幌延町でも心配の声があります。すみ候補は「高レベル放射性廃棄物は持ち込ませません。町民への情報公開を求めていきます」とキッパリ。この課題でも頼りになるのは、すみ候補だけなのです。

 すみ候補を何としても町議会へ。幌延町に知人・友人などいる方は、ご支持の呼びかけを心からお願いします。

 【今日の句】揺るがない立場 今こそ輝いて

2020年8月24日月曜日

思わぬ出会いも

 中尾利一・稚内市議が運転していただき、枝幸町・中頓別町・浜頓別町へ。珍しく風も穏やかでしたが、やっぱり農林漁業の現実は厳しいと実感。枝幸町では野口洋郞町議、中頓別町では高橋憲一町議、浜頓別町では宮崎美智子町議が案内してくださいました。

 カニの町・枝幸町でもホタテの養殖が盛んになってきています。これからサケの定置網漁も始まり活気ある時期ですが、コロナ禍のもとホタテが輸出できず、「積み上がった在庫を消費してもらわないと」と漁師さん。それならばと昼食にホタテフライをいただきましたが、輸出依存を見直して多くの国民に美味しいホタテが行き届くようにできないものかと思案しました。

 中頓別町でお会いした方は、私と同じ苫小牧で教諭を務めたという方。ビックリしたのは、その方のお連れ合いさんが、私の前事務所長が選挙で立候補した時に「選挙カーに乗っていました」とのこと! 思わぬ出会いがあるものなんですね。

 浜頓別町では、酪農家での懇談を予定していたのですが、二番草の刈入れに慌ただしくなったとのこと。私の連れ合いの実家が酪農家だったので、天気が崩れる前に牧草を刈るのは酪農家として基本のようなものだとわかるだけに、懇談は断念。しかし別のお宅で女性が入党を決意いただき、みんなで喜びあいました。

 明日は幌延町議補欠選挙の告示日。日本共産党は鷲見悟さんが立候補を予定しています。しっかり応援して押し上げたい。

 【今日の句】どの町の議員も みんな温かい

2020年8月23日日曜日

困った時には共産党

 海が見える石巻市で育った私にとって、今日の稚内市はどこかホッとする町の1つ。新たな出会いや激励もあり、元気をいただきました。

 中尾利一市議の案内で、到着してまずは「党を語るつどい」の会場へ。ご自宅をお貸しくださった方は、稚内市で1930年生まれの90歳。「防空壕にも入ったし、戦地に行った兄がひょっこり帰ってきたのにはビックリした」との話に、私も聞き入りました。

 そのお兄さんのお子さん夫妻も、ご参加くださいました。「戦争の話を父から聞いた覚えがないんです」とのことで、もしかしたら次の世代には悲惨な経験を伝えたくなかったのかもしれません。戦場で亡くなっていれば会えなかったはずのご夫婦と話をしているのですから、命がつながる重みを再認識です。

 「ずっと共産党に投票してきたんだけど、どうしても党名に引っ掛かりがあるんです」とのお話も。自由や民主主義を抑え込む中国共産党とは違うとの話をしながらも、あらためて日本共産党とは何なのかと考えました。一言で言えば「あきらめない」党だということです。

 参加された方のなかに、1人10万円の定額給付金を受けとる前に亡くなられたという方の関係者がいらっしゃいました。総務省は型通りに「世帯主に」というものの、一人住まいの世帯主が亡くなられた現実を見れば、何らかの手立てが必要なもの。その10万円を葬儀代に充てる柔軟さくらいあってもいいと思いますが、相談にのり市役所にも掛け合ってきたのが日本共産党・中尾市議でもあったのです。

 その方が曰く「困っている時に相談して、やっぱり動いてくれるのは共産党だね」。その言葉を聞き、私も地に足をつけて頑張らねばと決意を新たにしました。明日は枝幸町・中頓別町・浜頓別町に足を運びます。

 【今日の句】浜からの風は やっぱり心地いい

2020年8月22日土曜日

つながることが元気の源

  今日は小樽市にて「党を語るつどい」。昨日の寿都町での動きや「核のゴミ」への考え方なども話題になりました。誰もが心配だし、止めたいのです。菊地葉子道議、丸山晴美・高野さくら両市議がそれぞれ、各会場にて参加しました。

 あわせて心配なのが新型コロナウイルス。小樽市では先日、市立病院から17人の陽性患者が確認されました。各科が受け入れ休止のなかで、市内唯一の脳外科は安全対策をとって診察しているとのこと。診療科目の「すみわけ」を進めてきた結果、1つの病院で診療中止となれば代わりがないということです。

 これは小樽市に限ったことでなく、国が医療体制縮小へと誘導してきた結果です。医師不足・看護師不足が重なり、都市部と地方とでの医療格差も広がってきました。根本的に政治から転換しないことには、この現状は打開できません。各地をまわって痛感してきたことです。

 PCR検査、新幹線トンネル残土、GoToトラベル、中国共産党との関係、野党共闘など、多くのテーマで語り合いました。感染拡大防止にと時間も限定的でしたが、顔を合わせて話し合うことで元気になるのだと再確認。やっぱりつながることこそ、元気の源なんですね。

 25日には幌延町議補欠選挙が告示されることもあり、先だって明日は稚内市へ向かいます。

 【今日の句】向き合った数だけ 元気わいてくる