2021年10月2日土曜日

子どもの医療費と義務教育は無償で

 全道の後援会を結んだオンライン決起集会で「必ず政権交代、比例議席奪還を」と、団結を固めあいました。広い北海道で、党員・後援会員・支持者のみなさんの力なくして勝利はできません。私も決意を述べました。

 「『居酒屋の灯を消すな』ポスターを、初めてお願いした商店で貼ってもらった」「後援会で宣伝カーをまわしている」「オンラインのつどいで『燃えてがんばる』との決意が広がっている」と、各地の奮闘の様子も伝わってきました。政権を守ろうとする自公の執念が勝るか、私たちの勢いのほうが上回るか。これから1日1日が勝負だと、背筋が伸びる思いで報告を聞きました。

 先だって「子ども医療費無料化を求める北海道ネットワーク」から、「国による子ども医療費無料制度の創設を」との要望もいただきました。要望項目は、●中学卒業までの無料化の実現、●国保国庫補助金の削減(ペナルティ)の完全廃止、です。コロナ禍で生活困窮が広がるなか、子どもたちが医療を受けられないなど本来あってはいけないことです。

 道内では、子育て支援策の一環として「中学卒業まで」「高校卒業まで」「22歳まで」医療費無料という自治体が広がっている一方で、小学校入学と同時に3割負担など、自治体間での格差があります。先日の道保険医会との懇談でも、虫歯などの診察に来ない(来られない)家庭のことが話題になり、すべての子どもたちの健康を保障するかどうか、国と各自治体の責任が問われています。

 貧困や格差の拡大は、子どもの責任ではありません。健康とともに義務教育にかかるお金はすべて無償にして当然だと、私は思います。子どもたちの医療や教育の完全無償化をしないでおいて、自民党が言う「こども庁」とは何の仕事をすると言うのか。しっかり選挙でも訴えていきますと、私からも応じました。

 さて、明日は市民の風・北海道による政策シンポジウムが開かれます。立憲民主党、日本共産党、社民党の各代表が集まり、私もシンポジストとして参加します。中央段階では共通政策で合意し、政権協力のあり方についても確認されました。北海道でも足並みそろえてがんばるうえで、大事なシンポジウムになります。

 コロナ対策もあり、オンライン配信になります。Youtube は こちら で見ることができますし、ZOOM参加は こちら にご連絡ください。詳しくは市民の風・北海道のホームページを、ご覧ください。「市民と野党の共闘で政権交代を」のうねりを、いっしょに広げていきましょう。

 【今日の句】さあ前へ きっと子どもも 待っている

2021年10月1日金曜日

行きづまりの政治を変えて

 臨時国会は今月4日~14日と、総選挙の日程も見えてきました。昨日の新政権での合意も力に、政権交代と日本共産党躍進のうねりを北海道から広げていきたい。

 消費税廃止各界連が消費税減税とインボイス中止を求めた宣伝に、私も参加しました。消費税10%から2年となり、コロナ禍でくらしも経済もいっそう苦しんでいるもと、今こそ減税の決断を。市民と野党の共通政策でも消費税減税は盛り込まれたし、あとは総選挙で結果を出す番です。

 昨日の道林業協会の資料からも、消費税が増税された年は住宅需要も木材供給も減っているのがわかり、景気悪化の引き金にもなってきました。それだけに減税できれば、経済的効果だけでなく心理的インパクトも大きい。署名に応じてくださる方の姿も目立ちました。

 道労連などの「いのちまもるアクション」にも参加。保健所が減らされた、看護師はそもそも人員不足、公立・公的病院は再編・統合=数減らしという、医療政策は根本から変えなければ国民の命は守れないと、道労連・三上友衛議長などからも熱い訴え。

 私も昨日の道保険医会との懇談で出された「すべての医療機関を支える診療報酬に」との言葉を紹介しつつ、市民と野党で力を合わせて政権交代をめざそうと強調しました。今の医療政策のままでは、北海道に住むなと言わんばかりではありませんか。

 教育予算増額・少人数学級の前進についての各党と懇談したいとのことで、「ゆきとどいた教育をすすめる北海道連絡会」の要望を受けながら、学校教育の課題で意見を交わしました。

 私自身が中学校教諭だったころと比べて、学習内容もいっそう詰め込まれ、教員には管理と評価が押しつけられ、安倍「教育改革」から全体として息苦しい時代が続いてきました。しかし、35人学級の実現や教員免許更新制の廃止など、教職員や保護者の声が教育政策を動かしてもきました。厳しい管理や詰め込みでは、子どもや教職員に矛盾が広がるばかりなのです。いっそう前へ進めていきたい。

 緊急事態宣言の解除にともない再開された、すべての労働争議の解決をめざす「いちの日」行動で、先立つ「北の鉄路存続を求める会」の宣伝には沼田町・篠原町議、余市町・中谷町議も駆けつけ、私もマイクを握りました。今度の総選挙で北海道では、鉄道の維持・存続を野党の共通政策へとしていきたい。

 労働争議の報告・交流では、職場復帰を勝ち取ったとの報告に喜び合って拍手が起きた一方、大手塾講師が労働者性をめぐって新たなたたかいを起こしていることには激励の拍手。そもそも国鉄からJRへの採用差別による1047名を、職場に戻せとのたたかいが出発点の「いちの日」行動。労働者を「代わりは他にいる」との切り捨ては今も広がるだけに、たたかいと結んで政治の分野でも力を尽くさねば。

 これだけの要望があふれているのは、自公政治が行きづまっている証拠。今日も各地で「いよいよだね」と声がかかり、全体として政権交代へのエネルギーが高まっているのを肌で感じました。何より私が先頭にたって訴えていきたい。

 【今日の句】金権に まみれた人が 幹事長

2021年9月30日木曜日

変化と希望を地方から

 限定的な閣外協力とはいえ、自公政権を倒した新しい政治のもとでの協力が合意されて、背筋が伸びる思い。市民連合と合意した政策を実現するだけでも、日本の大きな変化になること間違いなし。展望と希望を広げていきたいです。

 今日は紙智子参議院議員と団体懇談へ。道林業協会には宮川潤道議、道自然保護協会・道保険医会には真下紀子道議、道保険医会には小形香織札幌市議も同席し、国政とともに道政・市政での課題もお聞きできました。

 道林業協会では沓澤敏副会長さんから、北海道の森林・林業・木材産業の全体像をわかりやすく教えていただきました。伐採後の植林は全国で約3割に対し、北海道は8~9割台を維持しています。北海道や市町村独自の補助があるためで、森林所有者の負担を減らしてきたことが大きい。道産丸太材の輸出も伸びている一方で、素材輸出だけでなく「道産加工材の付加価値を高められれば」と沓澤さん。北海道の木材産業は中小零細企業ばかりで、スケールメリットの発揮や新たな設備投資においても、力強い支援が必要です。ウッドショックへの対応だけでなく、国や道も成長産業として林業を位置づけるなら、一定期間の保障が約束される支援策を求めていかなければ。

 道自然保護協会では在田一則会長らから、●北広島ボールパークへのアクセス道路、●再生可能エネルギー普及と環境アセスメントや集中的な風力発電事業の問題、●道新幹線トンンネル工事の要対策土問題、●「国立公園満喫プロジェクト」-ーなど、協会が取り組んでいる課題を説明していただき、あわせて開発と自然の関係についても話題に。「日本は成長型経済しか見ていないのではないか」「資源や人口が減少するなかで、どのように世界は持続可能に進むのか」や、「現状ではパリ協定なども、きれいごとで終わらないか」とさらなる具体策を求める話にも及びました。成長の限界を超えた社会を検討するシンクタンクを日本共産党でも持ってはどうか、とのご意見もいただきました。

 道保険医会では加藤康夫会長らから、コロナ感染にかかわって防止対策の継続支援や補助金の迅速給付のほか、地域医療構想の慎重な議論、診療報酬改定の大幅引き上げ、歯科では金・パラジウム等の素材価格高騰(「逆ザヤ」問題)など、広く課題が提起されました。コロナ患者を受け入れる医療機関には診療報酬も増えますが、小さな診療所でもしっかり感染対策をして一般患者を受け入れていますし、地方での小児科も収入が減って厳しいという実態があり、すべての医療機関を支えるべく報酬改定でなければと痛感しました。子どもの虫歯が増えているのに診察に来られない貧困の課題や、面会や外出が長くできない高齢者の精神的ケアなども話題になり、あらためて政治の役割の重さも実感しました。

 北海道には貴重な自然があり、同時に地域で生きるための生業や、命を支える病院などの機能がなくてはなりません。「ダメだというのはいいけど、雇用や産業の提案も共産党はしてほしい」と言われることもあります。自然と開発のバランスは難しいものの、今は地域観光や第一次産業などの見通しが立たないところに大資本が参入していくという構図があって、ここへの住民合意・民主的規制づくりが求められていると思います。病院などは国が責任をもって支えなければ、ますます地方で住めなくなってしまいます。コロナ禍で浮き彫りになった課題とともに、これからの日本と地域のあり方についても訴えていきたい。

 【今日の句】いっそうの 政策力も 試される

2021年9月29日水曜日

必要なのは政権交代

 自民党の「表紙」は変われど、改憲はじめ安倍・菅政権の枠内での政治となるでしょう。市民と野党で力をあわせて政権交代を、との思いがいっそう強まります。それにしても報道は自民党総裁選一色で、菅首相への花束贈呈や候補せいぞろいのセレモニーまで報じる必要があるのかと疑問を感じました。

 この後の臨時国会で本会議の代表質問とともに、予算委員会での一問一答を。岸田氏は「私の特技は聞くこと」と言い、民主主義の危機とまで言っている以上は、予算委員会の開会に応じてしかるべき。コロナ対策は依然として待ったなしの課題だし、安倍・菅政権をどう評価しているのか、数々の疑惑に国民への説明責任を果たすのかどうかもあいまいにできません。

 私が現職だった時に、岸田外相(当時)とはロシア領土問題で質問したことがあります。当時は安倍首相が「2島返還」へ舵を切った時でしたので、その範囲での答弁となりましたが、今回はどのような方針でいるのか。衆議院議員の任期が迫っているもとでも、国民の審判を仰ぐうえで国会でじゅうぶんな議論が必要ではないでしょうか。

 いよいよ総選挙まで1ヵ月を切ったという頃合いです。誰が新総裁・新総理になろうとも、自民・公明政治は行きづまっている。積み上げてきた野党共通政策の実現を、そして日本共産党の躍進を!

 【今日の句】安倍・菅と 透けて見えてる 表紙かな

2021年9月28日火曜日

やさしい保健室の先生から

 今日が告示日の遠軽町議選。日本共産党町議として4期16年つとめた岩沢武征さんの後を継ぐ、とまつ恵子候補の応援に駆けつけました。とまつ候補はオホーツク管内で養護教諭として42年つとめた経験も生かして、初めて選挙に挑みます。

 出陣式で岩沢さんが紹介した、とまつさんの同僚が寄せてくれたという話がいい。「子どもの体の傷だけでなく、心の傷にもバンソウコウを貼ってくれる、やさしい保健室の先生」だったという、とまつ候補。町民アンケートでコロナ対策に次いで要望が多かったという子育て支援策を充実させたいと、とまつ候補の訴えにも実感が込められていました。

 遠軽町は小中学生の入院は無料ですが通院は3割負担、保育園にも昨年ようやく0歳児クラスにエアコンが入りましたが町内ではまだこの1台など、「近隣の町村に比べて子育て施策が弱い」との声があったとのことです。遠軽町の財政力でいえば実施できることはあるはず。とまつ候補の議席を勝ち取れれば、子育て応援の町へ進めることは間違いありません。

 合併した旧生田原町の出身ということで、街頭演説中にも「私も生田原生まれ。応援しています」と声をかけてくれる方や、家から出て「先生がんばって」と激励する方もいて、とまつ候補も元気に駆けまわりました。駆けつけた菅原まこと道12区予定候補と私も、いっしょに支持のお願いにまわりました。

 コロナ禍を経験して、命と健康を守るための本気さが議員・候補に求められています。町のこととともに、道や国へモノ言える議席が絶対に必要です。総選挙を控え、市民と野党で政権交代をめざす議席が増えることも大切です。日本共産党の1議席は本当に大きな意味をもつだけに、何としても遠軽町でバトンタッチができるように。遠軽町へ知人・友人がいる方は、ぜひ支持をお広げください。

 【今日の句】かけがえの ない1議席 引き継いで

2021年9月27日月曜日

漁業を守る政治に

 今日は日本海を望みながら、石狩市の宣伝キャラバン。道民でも読むのが難しい群別(くんべつ)・毘砂別(びしゃべつ)、また厚田は漁港もまわり「漁業を守る政治にしよう」と声を上げました。

 水産資源の管理に漁業者は長く気を使ってきたのに、気候変動の影響と思われる魚種交代、トドなど海獣が魚も魚網も食いちぎる被害など「これでは漁師を続けられない」「後継者も希望を持てない」と、この地域では繰り返し切実な実態を聞いてきました。国は漁業者の共済にあたる「積み立てプラス」があると言うのですが、漁業者の負担も重く、国の拠出を増やすことこそ必要なのです。

 さらに国は沿岸漁師を淘汰するがごとく、大型船優遇・企業参入を加速する法改正をおこないました。現場の努力をふまえない資源管理のやり方に、不満の声を私も聞いてきました。何より水産関係予算が圧倒的に少なすぎる。漁業の位置づけを、もっと高めるために力を尽くしたい。

 群別も毘砂別も人口の少ない集落ですが、お一人お一人が本当にあたたかい。石狩市に合併する前の浜益村は、国政選挙で全道一の得票率を記録したこともあります。村議時代から活躍する蜂谷三雄市議への信頼も厚い。「応援してるからがんばってね」との激励もいただきました。

 石狩市花川での街頭演説には多くの党員・後援会員さん、三崎伸子・松本喜久枝の両市議が駆けつけてくださいました。初めて演説を聞きに来られたという方もいて、演説に合いの手も入るなど雰囲気も総選挙本番並み。思わず訴えにも力が入りました。

 明日は遠軽町議選挙告示日で、今日のうちに移動してきました。昨日の旭川市長選・市議補欠選挙は残念な結果でしたが、石田ひさとし市議候補は道議選挙や国政選挙での得票を超えるほどの、ご支持をお寄せいただきました。ご支援に感謝いたします。

 【今日の句】この海の恵みに みんな生かされて

2021年9月26日日曜日

住民無視の姿勢は許さず

 今日は橋本みか道5区予定候補と、札幌市厚別区で訴えてまわりました。新幹線トンネル工事からの要対策土置き場に町内会あげて反対している山本地域はじめ、各地で党員・後援会員さんなど足を運んでくださいました。公園で演説していたら「見たことある!」と子どもたちが集まり、橋本さんともどもサインを頼まれるという一幕も。ポスターの威力は抜群です。

 山本地域は道路沿いに、写真のような反対看板がズラリ。過去には地下鉄工事から出た残土置き場、今は冬に排雪置き場ともなっている同地域。「これまでも札幌市に協力してきたが、今回ばかりは受け入れられない」と声があがり、日本共産党も橋本みか予定候補や村上仁市議が懇談を重ね、国会では紙智子参議院議員が質問をし、住民合意が必要であると国交相の答弁も引き出しました。

 基準値を大幅に超えるヒ素の混入が道内各地で相次ぎ、いったん工事を中止するなども起きています。搬入時のトラックからの飛散、搬入後の土壌・水質汚染などに心配の声が出るのは当然です。住民の了解・合意なく、札幌市や鉄道・運輸機構が住民説明会をすればよしとして進めることなど認められません。何度も住民から話を聞いてきた橋本さんから、住民無視の姿勢は許さないという力強い意志が伝わり、私も背筋が伸びる思いでした。

 街頭演説には「声が聞こえてきたから」と近所から足を運んでくれた方、訪問先では「日本のものづくりがなくなる危機感がある」と期待を寄せてくださった中小企業の役員さんなどから、政治を変えたいとの思いが伝わってきます。にぎやかに自民党総裁選を報じようとも、どうすれば政治が変わるか、多くの方は冷静に見ています。

 このブログを書いている時点で旭川市長選・市議補選の結果はわからないのですが、市民と野党が力をあわせる流れは変わらないし、日本共産党が伸びてこそ政治は必ず変わる。明日は石狩市をまわった後に、町議選告示を控える遠軽町まで向かいます。

 【今日の句】そもそもの工事に 無理がありすぎる