2020年11月7日土曜日

今こそ予備費を使って

 道内で一気にコロナ感染が広がるもと、「休業と補償のセット」「病院や介護施設などへの財政支援・検査体制の強化」「雇用調整助成金などの延長・拡充」などを急ぐ必要があります。感染拡大や医療崩壊を防ぐため社会活動・経済活動を止めるなら、協力金・給付金などの具体化も早く。政府・与党が年明けという第3次補正予算を待たず、第2次補正予算の予備費を活用する時ではないのでしょうか。

 この拡大ペースでは医療機関のひっ迫とともに、軽症者用の宿泊施設も埋まってしまいます。ホテルなどはGoToキャンペーンのもとで予約もあるでしょうが、どうにか道や札幌市が確保することへ力を発揮できないか。本来は経済活動を国が止めないのなら、それに代わる措置や財政支援を国として検討すべきです。現状ではブレーキどころかアクセルの踏みっぱなしで、自己責任ばかりが問われることになってしまいます。

 私のまわりでも、学童保育の集まりを縮小するなど自衛策を始めてきています。昨日も書きましたが、道庁前の反原発抗議行動もまずは3週間ほどお休みです。菅首相は「自助」優先の姿勢をあらため、みずから言っていた「コロナ対策が最優先」の施策を進めてほしい。もどかしい思いです。

 【今日の句】喜べぬ 言葉並んだ 流行語

2020年11月6日金曜日

住民投票は当然の願い

 課題が多い北海道、今日は平岡だいすけ(2区)・伊藤りち子(3区と比例重複)の両予定候補とで「北海道に『核のゴミ』も原発もいらない」と街頭宣伝に取り組みました。曇り空ながら寒さも一段落でした。

 寿都町や神恵内村で文献調査に応じる発表をしてから時間が経っても、なお道民の不安や心配の声が収まっていません。報道機関の世論調査でも66%が反対と答えています。「寿都町や神恵内村だけでなく全道の問題です」と訴えるなか、署名に足を止める方も多く、激励にと募金をされた方も。本当にありがとうございます。

 地層処分自体は学術会議から課題が指摘されているし、寿都町では住民投票を求める声があがるなど住民合意もありません。原発再稼働を進める国が、出続ける「核のゴミ」処分を地方へ交付金を使って押しつけるやり方も、あらためるべき。署名をされた方からも「金で誘導するやり方はおかしい」との声があったそうです。

 寿都町では来週、住民投票の是非が町議会ではかられます。住民の意見を反映させてほしいという当たり前の願いを、町議会は受け止めてほしい。全道が注目しているし、私も世論を広げることに力を合わせたい。

 女性後援会の集まりや、道庁前の反原発抗議行動にも足を運びました。道庁前では、福島での苦しみを忘れたように再稼働へ進む菅首相に、「資格にクエスチョンマークがつきます」など怒りのスピーチを納得しながら聞きました。なお、新型コロナ感染拡大を受けて、来週から3週間は抗議行動もお休みすると実行委員会で話したとのことです。

 北海道での新型コロナ陽性者数は、今日も100人を超えました。札幌市ではススキノ地区を中心に、時短営業に協力した店へ支援金を出す方針とされています。休業要請は補償とセットで、そして雇用の維持に向けて国も雇用調整助成金の延長・拡充を。飲食店以外にも苦しむ中小事業者・自営業者がいるのですから、再度の持続化給付金も具体化すべき。何よりひっ迫する病院・介護施設などへ、早く支援を!

 【今日の句】押しつけに 納得できぬ 核のゴミ

2020年11月5日木曜日

目を向けるべきは足元

 今日は白糠町・棚野孝夫町長への表敬訪問からスタート。町役場に入ってビックリ、体温測定の大ディスプレイの横に、私を歓迎してくださる電子掲示板まで! 恐縮しながら町長室に足を運びました。鎌田民子町議が案内してくださり、今日も石川明美・小選挙区7区予定候補といっしょです。

 実は北海道で最初の石炭採掘は1857年、白糠なのです。炭鉱が栄え、営林署があったほど林業も盛んだった白糠村から町制へ移行して今年でちょうど70年。棚野町長との懇談は、その白糠の歴史から始まりました。北海道町村会会長も務める棚野町長は、道内で共通する悩みである人口減少を考える上でも、歴史と自然、地域資源に目を向けることの大切さを語られたのです。

 道東地方特有の冷涼な気候は酪農・畜産に適しているだけでなく、畑作にも取り組んできた歴史が白糠にはあります。しかし大消費地に遠い地域ゆえ、当時の鮮度維持の技術では新鮮さを保てず、畑作は減っていきました。一方で、日照時間が長い同町の特徴を生かしてブランド化されたのがシソで、その豊かな香りも生かした赤シソ焼酎・鍛高譚は誰もが知る特産品になりました。「外国産のシソを使って加工しても、やっぱり白糠産シソの香りがいいとなったんですよ」と棚野町長。「生産者の収益をあげることが必要で、そのために行政が力を発揮するときです」と力を込めました。

 長い日照時間を活かして、太陽光発電施設は町内で大小30を超えて設置されています。その税収入を財源として取り組んでいる子育て支援策は、●出産祝い金の支給、●18歳までの医療費無料化、●保育料の無料化、●学校給食費の無料化、●新入学児童・生徒入学支援金の支給--と多岐に渡り、今度は高校の給食費無料にまで進めようとしています。この事業は町の公苑墓地に建立されている「太陽の手」の名も引いて「太陽の手 子育て支援」として同町HPでも紹介されています。「誰のために(行政を)やるのか、そこがぶれなければいいんです」と語られる口調から、これまで取り組んできたことの手ごたえが伝わってきました。

 一方で、道内のどの地域でも厳しい水産事情といった課題が白糠にもあり、きめ細かく国が支えていく大切さを学ぶことができました。千島海溝を震源とする大地震・大津波も予測されていますが、東西に長く平坦な白糠町での避難は行政と住民が密着した事前の取り組みが必要になることも話題になり、私からも力を合わせていきたい旨を述べました。

 街頭宣伝にも取り組み、また地域での「つどい」では、コロナ禍で集まりを避けてきたものの外でおこなうパークゴルフなどは気をつけながら再開しているんですよなど、くらしの一端が語られ合いました。しかし、その後のニュースで道内の陽性者数が1日あたりで初めて100人を超えたことを聞き、道や札幌市はススキノなどでの営業時間短縮要請を検討していますが、これまでどおり補償をセットにすることが必要です。エピセンター化している状況では検査体制の強化も重要ですが、これは検討が進められているとも聞きます。入院患者も増えていることから医療体制の支援とともに、春先に宿泊施設などを借りたようなことも急ぐ必要があるのではないか。道党としてやれることを考えながら札幌へ戻りました。

 【今日の句】太陽が 照らす町こそ 温もりも

2020年11月4日水曜日

酪農・漁業が盛んな町でも

 道内各地で初雪が降った今日、道東地方でもしばれるほど冷たく強い風! いよいよ北海道は冬の入り口まで来ましたね。新型コロナもインフルエンザも、お互いに気をつけましょう。

 今日は別海町西春別から始まり、浜中町・厚岸町へとまわりました。別海町では中村忠士・瀧川栄子、浜中町では加藤弘二、厚岸町では石澤由紀子の各町議が準備とともに今日もまわってくださいました。昨日に続き石川明美・小選挙区7区予定候補もいっしょで、街頭宣伝や「つどい」で元気に訴えることができました。地域を知る予定候補がいるというのは、とても心強いのです。

 別海町では酪農、浜中町・厚岸町は加えて漁業も基幹産業の町なので話題も第一次産業関連が多くなります。別海町の業者さんからは「農業が元気だと地域経済もいい方向に進みます」と聞いた一方で、浜中町では親の代から100年、酪農をされてきた90代の方が「大きな機械を必要とする酪農を国が進めてきて、いま農家が借金に苦しんでいる」と後継者難・農家減少への思いを語られました。重く受け止めたい。

 厚岸町では、民有地に設置されたメガソーラーパネルが環境に与える影響についての意見が次々と。電力の大消費地へ供給するために道内各地で環境悪化が進むのは放置できないし、「官邸はじめ公共施設の屋根に設置するとか、都市部でもできないのか」との提案もいただきました。大規模発電ばかりでなく、小規模・地域分散型のシステム作りを急がなければいけないです。

 他にも各地で「菅首相の答弁はごまかしばかり、どうにかならないでしょうか」「政党助成金を受け取ってはどうか」「市民と野党の共闘といっても、うちの町では誰と進めたらいいのか」など、時間いっぱいまで意見や質問が。別海町では、たまたま今日は仕事が休みで参加できた青年からも「昨年まで奨学金を借りていたので、友人ともども返済に心配しています」との話がありました。仕事の見通しもコロナ禍で不透明ですから、不安も強まっていることと胸を痛めながら聞きました。

 2歳の子どもを連れて参加されたお母さんが、「きちんと聞けば共産党がまともなことを言っているのがわかります。政治と身のまわりのことがつながっていると、同世代にわかってもらいたいんですが」と、もどかしい気持ちを語ってもくれました。こういう場をコツコツと広げていけば、必ず変化は起きるはず。私も同じ思いで訴えていきます。

 【今日の句】北風は 政治が吹かす ものじゃない

2020年11月3日火曜日

寄り添う議席を再び

 この時期には珍しく午前のうちに気温10℃台の弟子屈町。町議選が告示され、6選をめざす日本共産党・小川よしお候補の応援に駆けつけました。

 摩周湖や川湯温泉などを抱える観光地であり、酪農を中心とした農業も豊かな弟子屈町。しかしコロナ禍による苦境で川湯「ホテルきたふくろう」が4月に破産するなど、雇用や地域経済への打撃に襲われてきました。川湯地域には4月に私も要望をうがかいにまわったのですが、その時にも町民と小川町議との信頼関係がつくられていることを、ひしひしと感じたのでした。苦難あるところ日本共産党・小川よしお議員の姿あり、です。

 この4年間だけでも就学援助制度の拡充、入学準備金の入学前支給、消防隊員の災害出動手当増額、川湯駅前の全面舗装工事、運転免許返納者へハイヤー・バス・商品券の2万円補助、すべての保健師の初任給7000円アップ、伝統芸能「川湯ばやし」へ補助金の大幅増額、アイヌ民族資料館の開館延長、子育て世帯の応援臨時給付金など、実績も数多い。住民の実態をふまえた質問をしている反映と言えます。

 小川候補は自宅前での第一声でも、近所にカーブミラーを設置したことに触れていました。コロナ禍で不安を抱える町民に、しっかり寄り添う議席を再びと私も力を込めて応援の訴え。弟子屈町へ知人・友人のいる方は、ぜひ小川よしお候補の再選へ支持をお広げください。

 その後は石川明美・小選挙区7区予定候補と、中標津町や標津町での街頭宣伝や「つどい」にまわりました。石川さんは2017年の総選挙でも7区候補として大奮闘、33%を獲得して自民党候補を脅かしました。いつも穏やかであたたかい石川さんには何としても統一候補になってもらい、今度こそ勝利を切りひらいてほしいのです。

 中標津町の街頭宣伝では、若い人が党員・後援会員さんに交じって演説を聞いてくれたり、遠巻きに話を聞いていた若い人もいたとのこと。ふだんは口に出せない思いを、こうやって私が代弁するなかで耳を傾けてくれているならありがたいし、ていねいな訴えをしていかなければと実感しました。

 標津町では党事務所で、高橋幹雄町議も加わっての「つどい」。海のそばに建っている事務所だけに、今日も国後島がハッキリと見えました。参加された方のなかに国後島・古釜布出身という方がいて、「海で泳いでいたときに、ソ連兵が馬に乗って追い払いに来た。子どもながらに怖かったことを覚えている」と当時を振り返り、樺太に住んでいたという方も「当時の政府がバラ色に描いていて渡ってきた」との話をされました。いつまでたっても戦争の記憶は消えないし、この間の軍事力強化の政治には本当に心を痛めていることが伝わってきました。

 安倍前首相は、戦後処理の不公正をただすことなく「2島返還」へと領土交渉の舵を切りました。しかし、ロシア側の態度は硬化し、そもそも領土問題は存在しないとまで言われ、領土交渉は後退してきたというのが現実です。それまでも菅首相は引き継ぐというのですから、これでは展望は開かれない。ヤルタ会談はじめ旧ソ連の誤りをただす姿勢へと、日本外交を変えていかなければなりません。

 明日は別海町・浜中町・厚岸町をまわります。

 【今日の句】地域では 菅首相さえ 見透かされ

2020年11月2日月曜日

住民に密着した機関こそ大切に

 大阪市を残そうという民意が示された住民投票について、朝の街頭宣伝でも報告。住民サービスの縮小、大阪の成長戦略と称してカジノ誘致という狙いなど、これはダメだと判断した市民が多数に及んだ結果は重い。2度目の結果ですから、維新・公明はきっぱりと断念するべきです。

 当選同期の清水ただし衆議院議員の発信などから、本質が端的に私も理解できました。賛成の方とも語り合い、事実を伝えることを全市的に進めてきた市民のみなさんの活動にも頭が下がる思いでした。民意が一度示されたにもかかわらず、公明党との取り引きまでおこなって地方自治を壊すことに固執した維新の責任は重大です。

 関心の高さは、チラシを受け取る手が多く伸びていることにも現れています。臨時国会の論戦も始まりましたし、ぜひテレビ・ラジオ等で日本共産党の質問もお聞きいただきたいことを私から訴えました。

 今日は札幌市で新型コロナ陽性者数が1日あたりの最多を記録し、健康とともにくらしや雇用、商売などでも不安がさらに増しています。真下紀子道議と道社会福祉協議会へ足を運び、緊急小口資金の貸付をはじめとした取り組みの現状と課題をうかがいました。中川淳二常務理事らが応対してくださいました。

 4月・5月の貸付件数が最も多かったわけですが、今後の感染状況・経済状況次第ではさらなる増加も見込んでおかなければいけません。国からの交付があり財源上は問題ないとのことである一方、「来年4月から借りた方の償還が始まります。社協ではその体制も必要ですし、返せないという方が多ければどうするかは国も含めた検討課題」と中川さん。

 これまでは市町村の社協や民生委員が償還も含めた支援をおこなってきましたが、今回は金融機関でも貸付を進めたことや人数が膨大ということもあり、市町村社協での親身な対応をするのに体制と時間が必要になっているといいます。保健所もそうですが、日ごろから住民に密着して活動する機関が大切であることを再確認です。住民のくらしを守るという大きな目標で、党としても力をあわせることを約束しました。

 明日は弟子屈町の町議選挙告示日ということもあり、昼からは移動の1日に。すっかり紅葉も進んだだけでなく冬の入り口も見えてくるなか、夜の弟子屈町に着きました。みなさんも健康・感染にはお気をつけください。

 【今日の句】分断を 超えてつながり いい町に

2020年11月1日日曜日

たたかいから学んだ

 「しんぶん赤旗」日刊紙では党員の訃報を掲載しています。全動労争議団団長として力を尽くされ、団長の名からは想像できないような柔らかい口調で、この間まで私にも街頭宣伝で励ましてくださった池田孝治さんが亡くなられたことが今日、掲載されました。心からのお悔やみと感謝を申し上げたいです。

 1987年の国鉄分割・民営化の際に、全動労や国労などの組合員7000人以上が新会社に採用されず、1990年には1047名が「2度目の解雇」という苦しみを背負わされました。労働者本人はもちろん家族にとって、たたかい続けることには不安や戸惑い、悔しさがあったと思います。その争議団長であった池田さんには、いっそうの重圧があったはずです。

 争議解決の「いちの日」行動、支援と連帯の「国鉄フェスタ」、年末の団結集会やさまざまな決起集会などの場であいさつされる池田さんからは、その言葉の端々から不条理を許さない固い意志とともに、仲間と家族を思うあたたかさが常ににじんでいました。国を相手にした最大争議である採用差別事件の節々に私も参加させていただき、池田さんの姿勢から多くのことを学んできたのです。写真は2009年12月10日の団結集会の1コマです。

 争議和解後は、少しでも心が穏やかに過ごされたことができたでしょうか。党員としても大先輩の池田さんの背中を思い出し、誰もが安心して働ける日本の実現へ私も力を尽くしたい。

 ところで、大阪市廃止の是非を問う住民投票はブログを書いている時点で、まだ判明していません。よい結果が出ることを願って、これから私も待ち続けます。

 【今日の句】穏やかななかに 貫く芯に触れ