2019年1月5日土曜日

1つでも前進できるよう

 岩渕友参院議員と札幌卸売市長での初せり式に参加してあいさつにまわった後は、厚真町・安平町・むかわ町へ。明日で胆振東部地震から4ヵ月になります。

 水揚げの減少や自然災害による収量減など、水産・青果ともに苦労が続いた昨年でした。手締めの前に「災い転じて福となす1年にしましょう」とのあいさつを、誰もが納得して聞いたのではないでしょうか。業者さんに「消費税増税を止めましょう」とあいさつにまわると「共産党がんばれ」「下げてほしいぐらいだよ」と声もかけられました。
 
 年をまたいで地震から4ヵ月となるなか、厚真町へ向かうとすっかり雪景色。しかし刈り残されて茶色く見える稲穂が合間に見えると、これが震災の現実なんだと胸に刺さるようでした。松橋ちはる道議予定候補(苫小牧市)と合流し、厚真町では伊藤ふじお町議と、農家からの聞き取りや仮設福祉住宅の視察にまわりました。

 コメ6haと和牛100頭を飼う農家では、農地への土砂流入・畜舎の再建というダブルパンチに襲われました。上空からの写真も見せてもらいましたが、耕作地の1/3ほどに土砂が流れ込んでいます。土地改良区とも相談していますが、業者の確保も含めて「今年は排水・揚水、来年になったら農地」という見通しとのこと。当面は牛の販売で家計は大丈夫とのことですが「2~3年後はきついだろう」との言葉が重く響きました。

 一番の願いは「せめて畜舎に近い田んぼ1枚分だけでも取り除ければ」。放牧のためですので、何とか融通できないものかと私も思いました。牛たちも見せてもらいましたが、生まれて間もない子牛たちのクリクリとした目が愛らしい。しっかり現状を国や道へ反映させることを約束しました。

 渡り廊下でつないで施設化した福祉仮設住宅は、全国で初めてとのこと。入居は今月中旬とのことで、お願いして運営する厚真福祉会の亀山信夫常務理事にご案内いただきました。引っ越し作業などの忙しい時期に対応いただき、本当に感謝でいっぱいです。

 部屋の配置などは道と会とで相談しながら進めたとのことで、入居スペースや食堂、多目的トイレや入浴場も一般施設とあまり変わりがないように思えました。特殊浴槽なども準備されてきています。ただ入居前のため暖房をつけておらず相当冷えていたこともあったのですが、広さゆえ寒さ・暑さ対策は今後スタートしてからでないとわからないこともありそうです。その点は亀山常務さんも、費用の面も含めて、考えているとのこと。

 何より仮設住宅同様2年間という期限のなかで、新しい施設を建てることも悩みの種となります。激甚災害指定を受けて持ち出しは1/6までに減りますが、それでも億単位の工事となるわけですから、仮設での仕事と同時並行で進めることのご苦労を思うと様々な支援が必要と痛感しました。「引き続き実態を聞きにこよう」と伊藤町議も話されていました。

 むかわ町では北村修・大松紀美子町議と、昨年末に町内の中古物件を買えた世帯を訪れました。賃貸住宅が半壊となり、新しい物件を探していたところに、地震を機に売り払った家がマッチングできたとのこと。残念なことに3町では、地震を受けて他自治体への流出が続いています。うまく貸したり売れたりできれば、空き家にしなくてもすむんですよね。ご本人たちの喜ぶ顔が印象的でした。

 胆振東部消防組合消防所・鵡川支署に行くと、ちょうど救急車が出動したばかりとのこと。同じタイミングで大松町議に、ご近所の方が倒れられたと電話が入りました。驚くほどのタイミングでしたが大松町議は急いで戻り、北村町議と三上文敏主幹さんから話をうかがいました。

 地震によって実は支署の建物も被害を受けているのです。命の砦としての消防所から出動できないのでは困ったことになってしまいます。車止めをしていても消防車が大きく揺れてゆがんだり傷ついてしまったりと、いま動く分に支障はないのですが、それだけの地震だったのだとあらためて驚きました。

 災害対策本部となる役場、避難所となる学校、そして命を守る病院など、耐震化や非常用電源の設置、さまざまな安全面での対策が求められます。同時に、消防所などの点検や対策・支援も必要です。定員も充足できていない実態は、むかわ町だけでなく全国にもあります。こういう分野に、もっと政治が力を入れるべきですね。

 安平町では仮設住宅や高齢者からの聞き取りにまわりました。床屋をされているご夫婦は、今後の見通しが「まったく見えない」と何度も口にされました。町職員とのやり取りもうまくいっていないようで、同行した三浦恵美子町議が取り次ぐことにしました。どうしても決断には時間がかかるのと、店の再開には気力も視力も必要なだけに、相当の支援が必要です。

 支援は融資が中心となりますが、年齢のことを考えると将来の見通しも立ちにくくなるのも現実です。現状を整理していきましょうと話すと「聞いてくれるだけでもがたい。お願いします」。何かできることはないか、いろいろと調べて行政などにも求めていきたい。

 高齢者施設では、当時の様子も含めて話をうかがいました。聞いた方は健康上も含めて心配はないものの「消費税があがるのは困るねぇ」。年金生活もギリギリなだけに「増税ストップにがんばりますから」と私も応じました。家を失くした方も多くいるなかで、なぜ増税なのかと腹立たしくなります。

 復旧・復興・再生には、相当の時間がかかります。完全に元通りにできない場合、新しい状況にするのには決断も必要になります。それだけに寄り添いながら、少しでも負担を軽くできるような取り組みを続けていきたい。結果としてできないことがあっても、次の災害が起きたときに教訓として引き継がれることがあるかもしれません。くりかえし現場の声を聞き、反映させることに力を尽くします。

 【今日の句】外遊の費用を 被災地まわしたら

2019年1月4日金曜日

変える道は共闘

 本格的な仕事始めとなり、朝の宣伝から各界あいさつなどでまわり夜は党道委員会「旗びらき」。昨年同様、他党からの来賓もあり「今年こそ安倍政権を変えよう」との熱い思いが!

 党としても中央委員会で、志位委員長が年頭あいさつを述べる「党旗びらき」がおこなわれました(こちらで見ることができます)。地方選を間近に控えて、本格的な活動の強化も呼びかけられました。私も心ひとつに全道をまわります。

 知事が変わるわけですから、希望ある北海道をつくるチャンスの年。この北海道で自然と大地を生かすなら、原発からの転換と農林漁業のいっそうの支援は欠かせません。そもそも国際的には斜陽産業と化してきているのに、なぜ原発に固執するのか。今こそ変えるチャンスではないのか。

 北海道観光を発展させるにも、地元資本の関係業者を応援する予算の使い方に変えなくては。鉄道を守り再生させる努力も、道内各地で広がっています。広い北海道で「つながっている」ことこそ強みではないのでしょうか。

 自然災害が起きうる時代のなか、備蓄や老朽化への対策こそ公的に急ぐ仕事です。自然には勝てなくても、命を守る知恵を人類は蓄積してきたんですよね。そのための職員だって、しっかり増やすことが必要ではないのでしょうか。

 あいさつのなかでも「ポスターずいぶん貼ってあるね」など、激励もいただきました。夜の「旗びらき」でも立憲民主・市橋幹事長、社民・浅野幹事長、新社会・渋谷委員長の各党からと、市民の風・北海道の川原共同代表からの連帯のメッセージもあり、私も決意を新たにしました。年男の私は、猪突猛進の勢いでがんばりぬきたい!

 紙智子参院議員も、旗びらきには元気にあいさつされました。骨が折れるような大変な国会を終えて本当に骨を折ってしまった紙さんでしたが、心は折れることなく、さらに燃え上がっています。いっしょに必ず参議院へ! 岩渕友参院議員も駆けつけてくださいました。

 旗びらきでは道議予定候補・札幌市議予定候補がズラリ登壇。写真に収まりきれないほどの議員団が誕生したら、必ず政治は変わるはず。変化と希望はつくれることを、思いきり訴えていきたいです。

 明日は中央卸売市場の初競りに足を運ぶため早起きした後に、震災4ヵ月を前にした厚真町・むかわ町・安平町に足を運びます。家を失い、どのような思いで正月を迎えたのかを思うと、胸が痛みます。誰にとっても、希望をもてる政治を!

 【今日の句】三が日 栄養たくわえ さあ明日も

2019年1月1日火曜日

希望を広げる1年に


安倍政権を変える年が始まりました。年男の私は猪突猛進の勢いでがんばります! 白石区・清田区・東区で新年宣伝をおこないました。

 白石区は道議予定候補の伊藤りち子市議・市議予定候補のさとう綾さん、清田区では市議予定候補の吉岡ひろ子さん、東区では宮川じゅん道議・太田秀子市議・平岡だいすけ市議と、さらに党員・後援会員のみなさんもそろって賑やかな新年のあいさつになりました。

 まず大きな政治選となる地方選。札幌市は知事・道議・市長・市議をたたかう「四重選挙」となるだけに、根本の党の力が問われもします。でも、どの党も条件は同じ。今日も各予定候補が元気に決意を述べられました。

 道政は知事が変わるため、新しい北海道をつくる絶好のチャンス! 原発は止める気なし、鉄路は守る気なし、オスプレイは訓練を容認し、カジノまで広げようとする高橋道政の流れを必ず変えたい。野党による本気の共闘・知事候補とともに、党道議団を伸ばすことで道政は変わることを私からも訴えていきます。

 札幌市も各党が現市長に相乗りという状況のなかで、しっかり憲法を生かす立場の姿勢なのかが問われます。秋元市政では憲法も原発も態度をあいまいにし、上田市政からの後退は明確です。他の政令市に比べて子どもの医療費無料化も低いままですし、くらしよりも都心アクセス道路の建設に熱心なままです。

 道議も札幌市議も、4年前の選挙で躍進しました。前年末の総選挙で日本共産党が躍進した反映もあり、今年の地方選はまさに地域の自力が問われるというゆえんです。できる限り全道をまわって、地方選での前進に力を尽くしたい。党議員がいることは、間違いなく住民の声を届ける架け橋になれるのですから。

 夏の参院選は、比例で紙智子参院議員の再選を。北海道選挙区は私、はたやま和也を。ちょうど12年前も紙・はたやまコンビで、連続する地方選・参院選を迎えたのでした。当時と違い、私も力をつけました。北海道で安倍政権を変える先頭に立つ決意を、今日も話しました。

 消費税増税や憲法改悪が、今年前半の大きな政治的焦点になるでしょう。国会論戦とともに地方で世論を高めていきたい。特に憲法は、安倍首相は必ず仕掛けてくるでしょう。アジアで平和と友好を広げるのなら過去の侵略戦争の反省は欠かせないのに、そのカナメである憲法9条を変えるとはならないはずです。9条の立場での外交が、アジアでは求められています。

 安倍政権への不満やあきらめも広がるなかで、行きづまりをズバリ批判するとともに、政治を変える希望を広げていきたい。ウソやごまかし、強硬な姿勢は、もはや論ではかなわないことの告白です。安倍政権を変えることで、まともな政治へ進めます。日本共産党が伸びることで、国民の声が反映される筋のとおった政治へ切り替えられます。

 少し暖かな日が射したかと思えば、やっぱり芯から冷える寒さにも直面した2019年元旦。どの方にも喜ばしい1年になりますように。そして安倍政権を変える1年とするために! 今年もよろしくお願いします。

 【今日の句】まずモチは きなこ・磯部と 納豆で

2018年12月31日月曜日

今年もお世話になりました

 2018年も残り数時間。1年間ありがとうございました。毎年のごとく「今年の私の3大ニュース」ですが--。

 ③子どもたち、そろって進学(4月)

 上の子は中学生に、下の子は小学生となりました。学用品などをそろえるのにも慌ただしく(とはいえ多くは妻がそろえたのですが)、学校生活になじめるか(たぶん本人たちも)ドキドキでしたが、ひとまず順調のようです。

 上の子は部活、下の子は学童保育という生活も初めて。それでも1年を振り返ると、しっかり成長の跡も見ることができます。来年も自分らしく、仲間を大切にしながら過ごしてほしいと思っています。

 ②そしあるハイムで火災、11人が亡くなる(1~2月)

 事務所から歩いて数分という現場に駆けつけたときは、焼けた跡の生々しさに驚きました。しかも、このアパートは生活困窮者の共同住宅ということがわかり、なおのこと問題の深刻さを痛感しました。

 紙智子参院議員・高橋千鶴子衆院議員と、現場だけでなく自治体からの聞き取り、生活困窮者を支援する団体などからも広く実態を聞きました。低賃金・低年金が国民を苦しめていること、行政のセーフティーネットにもかからない現実、それを支える自主的団体の苦労など、それを承知しながら行政が「見て見ぬふり」をしてこなかったのか、重大な問題が山積です。

 いま社会全体に貧困が広がるなか、政治の責任が問われていると、つくづく感じました。11人の命が訴えたものを、重く受け止めるべきです。

 ①胆振東部地震と全道大停電(9月~)

 地震の被害や衝撃も大きかったのですが、全道が停電するという過去にない事態まで起きました。震源地の厚真町と近隣の安平町・むかわ町、液状化被害が発生した札幌市、また北広島市や日高町でも住宅損壊が大きく、その復興・復旧は今なお課題です。

 何度も被災地を行き来し、つらさ・悲しさ・不安を何度も聞いてきました。国や道へ要請もおこない、これまでにない支援の道を開けたものもあります。しかし、これだけの地震となれば復興は長期の課題。地元の党議員とともに、とことん寄り添って負担を軽くするために来年もがんばりたい。

 全道大停電は、発電施設の一極集中はリスクが高いことを証明しました。それは原発だって同じこと。分散型の電力システムが必要だと、多くの道民は認識したと思います。原発ゼロの課題とともに、引き続き来年も訴えていきたい。

 この1年は参院選の予定候補として、ずいぶんと道内各地もまわることができました。多くの方との新しい出会いや、これまでにない期待の声や叱咤激励を受けることもありました。どれもこれも大きな財産です。

 何より私自身も、そして家族も大きなケガなどなく1年間を過ごせたのは良かったことです。家族には苦労をかけることも少なくないだけに、本当に感謝しかありません。

 今年も1年、「はたろぐ」をお読みいただきありがとうございました。

 来年は元旦宣伝から、さっそく行動です!

 【今日の句】あの総理 犬に論語の 年だった

2018年12月30日日曜日

このうえ日米FTAだなんて

 今日は地元・札幌市白石区で伊藤りち子市議と今年最後のあいさつまわりと、事務所も仕事納め。一方で、TPP11は発効だなんて!

 米国が離脱しても、多国籍大企業が国民生活や地域経済を圧迫する本質には変わりはありません。今日の「しんぶん赤旗」に党農林・漁民局長の紙智子参院議員の談話が載っています。とりわけ農業分野への甚大な打撃は避けられないし、来年2月には日欧EPAも発効します。

 そのうえ1月から米国との交渉がはじまります。どうごまかそうと、実態は自由貿易協定(FTA)そのもの。米国は、TPP以上の農産物輸入を求めてくるのは明白です。米国が抜けてもTPP輸入量は変わらないのですから、それに米国分が上乗せされることにもなります。政府は「だから競争力をつけよ」と効率化や規模拡大をあおりますが、それにも限界があります。まして中小規模の家族経営には耐えられません。

 限りある農地で規模拡大をするということは、農家戸数が減ることになります。これだけ地方の人口減少を不安に感じているもとで、さらに地域壊しにつながるのではないでしょうか。

 TPPは関税削減・撤廃だけでなく、規制やルールも緩められます。企業が国家を訴えるISDSも、中身は変わらないままです。もうけのためなら邪魔な法律や規制、国でさえも変えてしまうというのがTPPの本質なのです。

 もともとは小国同士が足りないものを補う貿易協定だったのに、それが自由貿易の名のもとに都合よく進められてきたのがTPPの歴史です。いま安倍政権が進める「何でも自由」「何でも民営化」の象徴ですし、いったん壊されたルールは元に戻せなくなります。紙議員もコメントしたようにTPP11から離脱して、各国の経済主権・食料主権を尊重するルールづくりこと進めるべきです。

 国会で議論した者として、まだまだ多くの方に問題点が伝わっていないことがもどかしい。たくさんの論点を残しながら2年前、採決も強行されてしまいました。この2年の間に日米FTAまで話が進んできたのですから、まさに負の連鎖。何としても止めたい。

 今日はまわりながら「しんぶん赤旗」も3人の方に購読いただきました。「来年は選挙だものね」「ずっと応援してきたよ」など、伊藤市議や私を激励してくださいました。本当にありがたいです。

 事務所の掃除もそこそこに帰宅。わが家も年越しの準備です。

 【今日の句】どれだけの 国産食材 ありますか