2024年3月16日土曜日

変化の息吹はここにも

 今日は札幌市中央区で「党を語る会」や訪問にとまわりました。裏金事件は怒りが噴出で、「今度はチャンス。国会でがんばって」との激励も。とはいえ議席は簡単に取れないもので、「ぜひ日本共産党の仲間になってください」と力を込めて訴えました。

 「党員が各地で増えていることを、赤旗で読んでました」と、田村智子委員長の就任を心から喜んでおられた女性の読者さん。会えば明るく話される方ですが、女性ゆえ多くの苦労があったのだと気づかされました。

 入党までは至りませんでしたが、「こうしてつながることが大事ですよね」と実感を込めた一言に私も学びました。どれだけSNSが普及しても電気がなければつながりませんし、リアルに顔が見られることの安心だってあるはず。

 「党を語る会」でも、「(札幌市の)敬老パスをなくさないでと共産党に任せるのでなく、署名集めなど行動される方が多くいる」「入党したいという方がいて、綱領を読んでもらって会う予定」など、変化の息吹がわかる話が次々と。日本共産党の出番だと痛感です。

 明日は自民党の党大会。方針についての全党議論もなく、裏金事件の真相解明もなし。パー券を買ってもらい、財界・大企業優遇を続けてきた政治への反省もないことでしょう。何としても北海道での議席回復をと、明日もがんばります。

 【今日の句】腐敗への 審判くだす 選挙へと

2024年3月15日金曜日

鉄路も農業も、大事な北海道の土台

 今日は佐藤耕平・道11区予定候補と清水町・新得町へ。街頭宣伝や懇談とともに、3月末に廃線となる根室本線(富良野ー新得間)の「災害復旧と存続を求める会」の意見交換会にも参加しました。公共交通を守るため国が責任を果たすべきと、あらためて痛感です。

 意見交換会には新得町内だけでなく、滝川市や北見市・千歳市などからの参加もありました。「私の親も国鉄職員でした」という浜田正利町長も見えられ、自治体財政では路線の維持は困難で、国や広域自治体である北海道の役割の発揮に触れたあいさつをされました。

 根室本線の災害復旧と存続には「オール十勝」としての運動や、富良野市などで経済団体も含めた活動へと広がりました。新得町では署名が全町的に取り組まれ、会は国や道へくりかえし要請もしてきました。平会長による「政治が動かなかった」とのあいさつが、すべてを表していると思います。

 「移動手段がなくなって犠牲になるのは高齢者。残せるものなら残してほしい」という元国鉄職員や、「生まれた町の路線も廃線の危機にある。今回の廃線が前例にならないように」と移住されてきた方などから不安の声があがりました。誰もが鉄路の必要性を痛感しているんです。

 「一部の路線を取り出して赤字だといい、負担できない自治体に押しつけて分断されてきた。本当は北海道全体で公共交通をどうするか、議論すべきだったのでは」と発言したのは隣町・清水町の方。これまでの廃線も、同じような分断のもとで進められてきました。これを乗り越える運動や論戦に、私も力を尽くさねば。

 「鉄道は公共財産」と発言した20代の学生や、連合町内会の会長でもある日本共産党・青柳茂行町議も発言され、熱心な意見交換となりました。しっかり国政へ反映していきたいです。

 JA新得町では、厳しい農業経営の一端をうかがいました。引き続き苦しい酪農に加え、十勝地方の基幹作物であるビートも、肥料価格高騰や昨夏の猛暑による病気の発生で作付意欲が失われてきています。輪作体系にも影響が出かねません。

 ビート糖の生成過程で出てくる残渣(ビートパルプ)は、配合飼料としても活用されます。畑作と酪農・畜産が支え合う構造も、ビート作付が減れば、管外から配合飼料を買うことになり負担が増します。「これでは悪循環になりかねません」との言葉を、重く受け止めたい。

 そもそも多くの農家は、莫大な利益を求めて農業を始めたわけではありません。しかし国が増産や効率化を誘導するなかで、機械や施設の導入とともに負債を増やし、不安を抱えている農家が多いというのが現実です。

 「再生産できるだけの価格が保障されていれば、農業をやりたいという人はもっといるはず」との言葉に納得。農業経営が持続できる土台まで壊されてきた、ということです。国会で食料・農業・農村基本法の改定議論が始まるなか、農業政策も大元から転換していかねば。

 清水町では、中河つる子町議が議会の合間を縫って駆けつけての街頭宣伝。卒業式から帰る中学生たちを前に、どこの町でも安心してくらしていけるような政治にしなければ、との思いも新たにしました。

 【今日の句】切り捨ての論理は 国も弱くなり

2024年3月14日木曜日

早く同性婚の立法を

 3年前の札幌地裁に続き、札幌高裁でも同性婚を認めないのは違憲との画期的判決。報道の範囲ですが、踏み込んだ内容だと思います。問われるのは、立法を抵抗している自民党。早く「結婚の自由をすべての人へ」と、私も力をあわせていきたい。

 札幌地裁では、「法の下の平等」を定めた憲法14条違反と断じられました。加えて今回は、「婚姻の自由」「家族の制度と個人の尊厳」を定めた憲法24条にも反するとされました。婚姻の自由は同性にも保障されているとする、全国初の画期的な判決です。

 誰であれ「好きな人と結婚する」ことができるとともに、異性カップルと同じ権利や法的保障などを同性カップルが受けることに、何の問題があるのでしょう。同じ家族でありながら同性というだけで、パートナーの病気を病院から知らされない、遺族年金も受けられない、住宅でも融資でも差別が存在するなど、あってはならないはずです。

 高裁での初めての違憲判決に加え、今日は東京地裁でも「違憲状態」との判決が出ていますので、司法の判断は明確になってきているように思います。次に問われるのは立法府であり、特に抵抗し続けている自民党の責任は重大です。

 いわゆるG7諸国のなかで唯一、同性婚も選択夫婦別姓も認めず、LGBTQへの差別も野放しの日本。旧統一協会が自民党と結びつき、さらにひどいこととなったのではないか。だから早く自民党政治を変えたい。私もがんばります。

 【今日の句】尊厳と幸せ 保障する国に

2024年3月13日水曜日

重税やめよ、裏金政治もやめよ

 全国いっせいの「3・13重税反対全国統一行動」。私は札幌北部集会と、北税務署までのデモパレードに参加しました。「自民党はひどいよ、本当にがんばってね」と声もかけていただき、自民党の裏金事件に対する怒りは収まる様相などありません。期待の声にも応えたい。

 この行動は今年で55回目。重税反対を一致点に、業者はじめ労働者・農民・女性・年金者などの共同で続けてきました。その後の集団申告とあわせ、納税者の権利を守れと訴える機会ともなってきました。

 日本は戦前、戦費調達のため増税が続きました。納税額は「お上」が決めるものでした。戦後に日本国憲法が公布され、納税は国民の義務であるとともに、自主的に自分の所得や税額を計算して申告・納税する制度へと変わりました。国税庁HPにも、しっかり書かれています。

 しかし、アメリカの占領政策やインフレなどがあり、戦後も重税や暴力的な差し押さえがおこなわれました。それに抗した業者の全国団体・全商連が1951年8月に結成されるのですが、その結成大会にも警察官3名の傍聴が要請され、拒否すれば解散を命じるとまで干渉されたなかでの結成だったのです。

 今でさえ税務署から何か言われた場合、じゅうぶんな知識や仲間の力がなく1人だったら、不安や心配になることでしょう。それを団結・連帯の力で支えあい、不当な重税や干渉をはね返そうとしてきた歴史が「3・13」行動でした。

 国民や業者がまじめに申告・納税をしているというのに、脱税が疑われる裏金づくりを組織的に進めてきた自民党への怒りは収まりません。「脱税は犯罪です。自民党は組織的犯罪集団ではないのか」(岡田義輝・北商連会長)との批判は当然だし、違うというのなら政倫審や記者会見で堂々と述べたらいいのではないのか。

 国民や中小企業が税金・社会保険料の負担に苦しむ一方で、大企業・富裕層は優遇措置が続けられてきました。この不公平税制をただすべき。新たな増税であるインボイスや、多くの女性が働き手と認められない所得税法56条は廃止を。何より業者を苦しめる消費税の減税を。

 雪や北風にも負けないデモパレードに、学校帰りの小学生から「消費税は減税」コールも。その力になるための議席回復へ、私も引き続きがんばります。

 【今日の句】政治家が 脱税なんて 許せるか

2024年3月11日月曜日

教訓は生かされているか

 東日本大震災・東京電力福島第一原発事故から13年。道原発連などの「鎮魂と追悼・連帯のメモリアル行動」に参加しました。哀悼とお見舞いを表し、軍事費よりも防災予算の拡充を、そして原発ゼロの日本へと、新たな政治に切りかえる決意も添えてスピーチをおこないました。

 「3・11」だけでは何のことかわからない世代が増えています。今日も東日本大震災と聞こえてから、「あ~」という声をあげていた高校生くらいの方々がいました。わが家の小6生も震災後に生まれていますし、リアルな実感が湧かないのも当然だと思います。風化させずに語り継ぐことは、次世代が自然災害に直面したときのことを考えても必要です。

 震災・津波はもとより、福島県では放射能汚染により、避難生活を強いられている方は約29,000人。家族や社会に分断を生み、過酷事故が起きれば何年にもわたり故郷に戻れない--原発のない日本をと、あらためて胸に刻みたい。「3・11」は、その後も起きた大地震の1つというだけではなく、異次元の被害を広げて現在進行中なのです。

 それにしても、当時の地震や原発事故の教訓は、どれだけ生かされてきたのでしょう。能登地方では、避難所での雑魚寝が続いたり、じゅうぶんな温かい食事の提供もままならずという状況が続きました。自治体職員も減らされ続けましたが、災害のたびに職員の重要性を痛感してきたはずではなかったのか。

 志賀原発に3mもの津波が押し寄せていたことも、後から明らかになりました。電力会社は安全神話を振りまいてきた一方で、都合の悪いことは隠してきた歴史をくりかえしてはなりません。そして原発も「核のごみ」も利権や金の力を使って地方へと押しつけ、再稼働や新増設を進める自民党政治も、なんとしても切りかえたい。

 朝の定例宣伝では、東日本大震災とともに能登地震に触れたところ、救援募金をと足を運んでくれた青年の姿がありました。誰もが気にかけているし、何とかしてほしいと願っています。それなのに自民党は国民よりも自分たちの金もうけなのかと、多くの方が怒っていることを、岸田首相は本当にわかっているのでしょうか。

 宮城県石巻市の両親や妹夫婦などと連絡が取れず、緊急地震速報や津波・火災の映像がくりかえし報じられ、安否さえもわからなかった13年前。無事を確認できた時の安堵感とともに、別れの言葉を交わせずに突然に亡くなった方々のことを思うと、本当に胸が痛みました。復興の力にと被災地入りしても、被害の大きさを前に、数日間の支援ごときではと無力感に襲われたことも忘れられません。

 しかし、こういう時こそ政治の力と、全国からの連帯を。北海道からも、その力になるべく議席回復をとの決意を新たにしました。

 【今日の句】あらためて なにより命 留めたい

2024年3月10日日曜日

決して風化させないで

 今年は必ず行こうと決めていた「子どもを守ろうよの会」公演。会は東日本大震災の復興支援にと、活動を続けてこられました。わが子の通う学童保育の子が出演する縁もあり、楽しみに足を運びました。

 明日で東日本大震災と福島第一原発事故から13年。「もう13年」「まだ13年」と、受け止めはそれぞれかと思います。2011年以降も熊本地震、北海道では胆振東部地震、今年の能登半島地震など大地震は起き、豪雨水害は毎年のように襲っています。東日本大震災も「過去の大地震の1つ」として、風化してきてはいないかとの思いになります。

 「くりかえし私も聞き取りされ、13年も経ったのに何を教訓にしてきたのでしょう。どうして能登地震の避難者は今も雑魚寝で、食事も満足にできないのでしょう」。脚本を担当した宍戸隆子さんの、公演前のあいさつが突き刺さります。政治の分野に身を置く者として力不足を痛感するし、同じことをくりかえしてはならないとの思いが強まります。

 公演は子どもたちも交えた太鼓演奏から始まり、3・11当日を思い出させる緊急地震速報などが鳴り響くなかでの避難へ。当時は幼かった子どもたちが、伝統神楽を守る決意をしたり、避難先で自分や社会を責めてきたりと、その葛藤を抱えながら新たな出会いを通じて語りあう--その1つ1つの言葉が重く、あらためて突き刺さってくるようでした。

 多くの登場人物がいて、その誰もに、自分の何らかの思いも重なります。その一方で、実際に被災したわけではない自分が、本当に理解や共感などできるのだろうかとも思います。北海道へ避難してきた方々から要望を聞いていた、あの当時も同じような感情が湧きました。どこかで他人事になってはいないだろうか、という自分への問いです。

 福島県では原発災害も重なり、家庭や社会に分断が広がりました。今日の公演は最後に、分断を乗り越える場面があったことに救いを感じました。これが13年のリアルな重みなのかとも痛感しました。何より今も原発事故は続いていることを、決して忘れてはいけない。

 熱演と準備をされた会のみなさんに心から感謝し、私も力になれるべくがんばりたい。

 【今日の句】わが子にも あの日のリアル 伝えなきゃ