2011年4月30日土曜日

専門家の警告を「見解の相違」で済ますな

 小佐古・内閣官房参与が、原発対策での政府の対応に不満を示して辞任。会見資料の全文がこちらに掲載されていました。

 「場当たり的」ということばかりがクローズアップされていますが、辞任の大きな引き金の1つが、子どもたちへの影響。

 「とりわけ小児の甲状腺の等価線量については、その数値を20、30km圏の近傍のみならず、福島県全域、茨城県、栃木県、群馬県、他の関東、東北の全域にわたって、隠さず迅速に公開すべき」


 「(福島県の)小学校等の校庭の利用基準に対して、この年間20mSvの数値の使用には強く抗議するとともに、再度の見直しを求めます」

 これらは「私のヒューマニズムからも受け入れがたい」と、会見では涙ぐまれたそうです。

 小佐古氏は、放射線防護の専門家として、内閣官房参与に最初に任命された方でもあります。

 首相は「見解の相違」と述べましたが、これらの点は国民からも疑問の声が上がっていただけに、政府として明確に説明するべきではないでしょうか。

 被災者と原発被害者を守ることに、政府は真剣に、科学的に取り組んでいるのか--大きく問われていると思います。

 【今日の句】 子の未来 誰が責任 取れるのか

2011年4月29日金曜日

娘と公園へ

 大型連休が始まり、今日は私も休みをいただきました‥‥というわけで娘と公園へ。

 自転車に乗ったり、正月から約束していた凧揚げをしたり。

 娘の楽しそうな姿を見ると、やっぱり私も嬉しくなってしまいます。

 しかし遊び終えると、私もグッタリ‥‥子どもと遊ぶのって体力を使うんですよね。

 明日から天気は下り坂みたい。

 子どもたちにとっては、思いきり遊べる連休だけに、晴れてほしいですね。

 そうそう、メーデーも憲法記念日の集会も、もちろん私も参加します。

 「自粛」でなく、集まって気持ちを確認しあい、新たな行動につなげる。

 こういう時だからこそ、労働者の「団結」が求められるメーデーに!

 【今日の句】 スック立つ 土筆と子らが 重ね見え

2011年4月28日木曜日

これで本当に、子どもたちを守れるのか

 気になる政府発表や報道が次々。

 ①福島県内の、子どもが受ける放射線量の引き上げ(こちら)。

 ②郡山市内の学校が独自に放射線量を測定していたのに、文部科学省などの測定に限るとされて公表を控えることに(こちら)。

 以前から、放射線量の測定が高い地点でおこなわれ、子どもたちに近い地表での測定がされていないのではないか、との疑問の声が出されていました。

 この2つだけでも、強い違和感を覚えるのは私だけでしょうか。

 自分の子どもが、同じ状況に置かれたら‥‥。

 現地ではきっと、大きな不安を抱えているでしょう。

 必要以上に不安をあおるつもりはないのですが、やっぱり心配になる。

 とにかく正確な判断を、と願うばかりです。

 【今日の句】 世界には 通用するのか この基準

2011年4月27日水曜日

「政府答弁は誤り」

 一昨日の、日本共産党・吉井英勝衆議院議員の国会質問がアップされました(こちら)。大要はこちらでご覧ください。

 リアルタイムで見ていましたが、1つ1つ理詰めの質問。

 外部電源を取り組む送電線の耐震化については、班目原子力安全委員長も「注意してなかった」と、あっさり認めました。

 ちなみにこの場面、北海道新聞は「白旗」をあげたと表現。

 吉井議員は、原子力の専門家として、くり返し外部電源喪失などの深刻な事故を指摘してきた議員でした。

 その指摘が、きちんと生かされていれば‥‥と思いつつ、吉井議員がこれまでの政府の姿勢をあらためて正した時に、菅首相が安全神話にすがってきた「政府答弁は誤り」と認めたのでした。

 偶然にも同日、経産省所管の関連機関からの文書が見つかりました(こちら)。

 昨年12月のもので、それによれば大津波による炉心損傷の可能性を指摘しています。

 共産党からだけでなく、関連機関からの警告もあったわけです。

 もちろん今ある事故収束を急がなければなりませんが、これらの反省が生かされなければならないのではないでしょうか。

 【今日の句】 ミリも取れ 「安定」だとは 思えない

2011年4月26日火曜日

チェルノブイリ原発事故から25年

 当時、私は14歳。海の向こうの遠い地で、いったい何が起きているのか、理解することができなかった覚えがあります。

 しかし、目に見えない「放射能」というものが、恐ろしいものということが感覚的に伝わってきました。

 少し年が経って、佐野元春さんを聞き始め「計画どおり 警告どおり」にドキッとした思い出も。

 25年経った2011年、今度は日本が当事者になっているとは、若い私は当時まったく想像できませんでした。

 まずは、今の事故の収束へ、専門家の力を結集する時。

 原発事故の被害者には、きちんと東京電力として全面的な補償を。

 そして今後のことについては、今回の事故を徹底検証し、計画的に原発頼みから抜け出すことだと、私は思います。

 再生可能エネルギーの供給量や安定性を疑問視する方もいますが、電力の一極集中や制御不能の電力源を抱えるリスクのほうが、大きいのではないでしょうか。

 計画的な小型化・分散化で、多様な電力源を確保していくことのほうが災害時のリスクも小さいのではないでしょうか。

 各地で宣伝・集会なども開かれ(私は所用で参加できませんでしたが)、原発に賛成・反対を問わず、こういう時に徹底的な国民的議論をおこなうべきです。

 あわせて、今の大量電力消費社会のあり方も、考え直すときではないでしょうか。

 25年前の教訓と、いま起きている現実から、何を私たちが学びとるか大切な時期だと思います。

 【今日の句】 投資家は リスクは分散 言うけれど

 (今日から「句」再開です!)

地方選を終えて

 実は悪い風邪が長引き、しばらくブログの更新どころか地方選も最終盤に、じゅうぶんな力を発揮できませんでした‥‥何だか悔しい思いです。

 地方選挙は後半戦も終わり、日本共産党としての見解はこちらをご参照ください。

 大震災もあり、価値観もガラッと変わった2011年3月、4月。

 本当に住民の立場で、そして町の未来を真剣に考える立場で、責任を果たせるのかは誰かが問われた選挙戦だったと思います。

 いっせい選挙は終わりましたが、5月8日告示の石狩市議選をはじめ、まだ月1~2の地方選挙が北海道にはあります。

 まずは、ひとまずの選挙戦を終えて、新しい活動に向けた決意まで。