2016年10月8日土曜日

大きな声で再稼動反対!

 さようなら原発北海道集会には、東京からも鹿児島からもインドからも! 熱気あふれる集会とパレードでした!

 会場に着いてまず、車椅子のTさんの姿が見えました。

 病院に一度お見舞いに行ったきりで、外出できるようになってから初めて会えました。

 長く道庁前で行動を続けていたことが、今の市民と野党の共同の土台になっていることを思えば、本当に頭が下がる思いです。

 苫小牧からは中学校で同僚だった先生(先輩)、森つねと道国政相談室長に党札幌市議団、壇上でご挨拶したこだまプロジェクトの宍戸隆子さんなどともエール交換。

 「西風が吹く北海道の風上に、泊原発がある」

 あいさつで小野有五さんや西尾正道さんなどが触れた話に、あらためてドキリとしました。

 宍戸隆子さんの「私と同じ目に遭ってほしくない」との訴えは、心にグサリと刺さりました。

 参加者数は2500人だそうですが、みんな同じ思いになったと思います。

 「再稼動反対」

 「原発やめよう」

 いつも前を行く青年たちのコールのすがすがしさに、未来を感じます。

 いやいや、私とて国会で未来を切りひらく仕事をがんばらねば。

 泊原発は、前にも調査後のブログで書きましたが「調査大詰めか」とも言える状況となってきています。

 しかし、道民合意のない再稼動なんて、道民が許さないでしょう。

 核燃料サイクルの破綻は明確で使用済み核燃料の処分方法も決まらず、何より福島第一原発事故は収束してもいないなかで、なぜ再稼動なのでしょう。

 明日は大間原発を間近にした函館市へ行きます!

 【今日の句】 深呼吸 できる大地を 子らのため

2016年10月7日金曜日

これでコメ農家の不信は解けるか

 SBS輸入米での価格偽装疑惑で、農水省から調査結果が出されました。市場価格に影響しない理由は‥‥業界上位4社が、そう言っているから?

 総合的な分析は落ち着いておこないますが、気づいた点をいくつかだけ。

 ▼焦点であった「調整金が価格引き下げに使われたのか」という点は、そもそも「買受業者が受け取った金銭の活用方法」で「様々な経費に活用」が半数を占めています。「様々な経費」の中身が問題なわけで、これではわかりません。

 ▼金銭のやりとりがあった業者は、買受業者で「過去あったが現在はない」31業者+「現在もある」11業者で、対象業者のうち37%。同じく輸入業者では9業者+10業者で、対象業者のうち73%を占めます。

 ▼調査対象の業者は「公文書の保存機関である直近5年間」なので、国産は低米価のとき。SBS枠めいっぱいの10万トンは、満たされていません。問題は、なぜ低米価になってきたのかで、政府は「需給と品質」が価格を決めるとしていますが、5年より前は10万トンめいっぱい輸入されており、それが国産米へ影響を与えたとも考えられます。そこまでさかのぼった調査ではありません。

 ▼国産米とSBS輸入米との価格比較では、国産米は「全銘柄平均」になっています。しかし、SBS輸入米は外食・中食の業務用が中心なので、業務用米との比較が必要ではないのか。

 ‥‥などですが、専門家や関係者などの意見・感想も聞きたいところ。

 何より、コメ農家がどのように調査結果を受け止めたでしょうか。

 農水省は契約当事者ですから、さらに農水省自身を質していく必要がありますし、業者も参考人として意見を聞く必要もあるかと思います。

 この結果をもって、TPPでコメ輸入が増えても「対策をうつので影響ゼロ」という試算は撤回しないということでしょうが、では対策がなければ影響があるということですから、その試算経過も本来は示されてしかるべき。

 与党からはTPP特別委員会を開こうとなるでしょうが、制度の根幹にかかることですから、拙速に結論を出すものでもないと思います。

 夜遅くに札幌に戻ると、ヒンヤリした空気を感じました。

 稚内では初雪とか。

 少々寒いくらいの季節が好きな私としては、気持ちよく北海道へ戻ってきました。

 【今日の句】 そもそもは 輸入拡大 問われなきゃ

2016年10月6日木曜日

閣僚にも白紙領収書疑惑

 今日の参院予算委員会では、小池晃書記局長が質問に。年金・介護・労働を取り上げ、何より閣僚の「政治とカネ」問題を追及!

 今週号の「しんぶん赤旗」日曜版でも、稲田防衛相に続き、菅官房長官までも白紙領収書疑惑が浮かび上がったことをスクープしています。

 何と官房長官の政治団体に、金額欄が同じ筆跡の領収書が3年間の合計で約270枚あり、約1875万円分にも!

 小池議員の追及にも、まともに取り合おうとしない姿勢がありありでした。

 富山で白紙領収書が大問題になっている時です。

 政治資金で所管大臣である高市総務相は、国会議員のパーティーは特別な事情のように答弁していましたが、国会議員なら抜け穴は認められるのでしょうか。

 小池議員は、総務省にも同じ問題があることを指摘しましたが、これでは国民の納得は得られない。

 日本共産党HPにリンクを張っていますので、ぜひご覧ください!

 私は終日デスクワークやTPPでのレクの合間に、党の月刊誌「女性のひろば」からインタビュー。

 次号でTPP特集をするとのことですので、ぜひこちらもご購読を!

 【今日の句】 大臣の 順法精神 どこ行った

2016年10月5日水曜日

たたかいの秋

署名提出集会に農水省交渉、TPP懇談会に院内集会・議員会館前行動と猛烈な1日でしたが、国会内外のたたかいの広がりを実感!

 まず「戦争法廃止2000万人統一署名」提出行動に参加すると、びっしり積み上げられた署名の山が!

 今日の分の提出が2,283,799筆、累計で15,783,799筆と書かれていましたが、他にも署名用紙があるとのことで約1,580万筆に及ぶとのことでした。

 民進・共産・社民・生活の4党に加え、新たな参院会派「沖縄の風」から糸数慶子参議院議員が並んで一緒に署名を受け取ることができるなんて本当にうれしかった。

 辺野古や高江への建設強行中止を求める署名提出集会にも、糸数議員が参加されました。

 夕方に開かれた、TPPを批准させない市民と野党の意見交換会には、民進党から玉木雄一郎・篠原孝・福島伸享の各衆議院議員も参加されてエール交換。

 日本共産党からは梅村早枝子衆議院議員と私が参加しましたが、市民と野党の共同が当たり前のように、あいさつも行動もできるように進んできたんだと実感です。

 今日は野党4党による書記局長・幹事長会談もおこなわれ、衆院東京10区と福岡6区の補欠選挙で、民進党の候補者を野党統一候補とすることで合意しました。

 もちろん総選挙について、日本共産党は相互支援を呼びかけていますが、今回は特別な対応としつつ、安倍政権下での憲法改正に反対など、これまで合意した内容を選挙の旗印にしてたたかいます。

 この間の論戦でも、アベノミクスの転換やSBS輸入米問題の追及と拙速なTPP批准反対では一致してきましたが、安倍政権に審判がくだされるよう私も力を尽くしたい。

 SBS輸入米による価格偽装疑惑問題ですが、農民連のみなさんの農水省交渉に同席させてもらいました。

 ちょうど昨日の国会質問の延長戦となりましたが、農水省側は今週末に発表されるであろう調査結果を前には色々と話せない模様。

 そうはいっても、これまで政府が農家におこなってきた説明を覆しかねない問題なのですから、しっかり今日の要望は受け止めてほしい。

 SBS方式は国家管理貿易です。

 国みずから当事者であるわけですから、解明の責任をしっかり果たす必要があります。

 だって、これまで減反・転作を呼びかけ、国内需要が減っているのに外国産米を輸入し続けられ、どれだけコメ農家には不満や悔しさが募っていることか。

 さて明日は、参院予算委員会で小池晃書記局長・参議院議員が質問に立ちます!

 午前11時40分ごろからと、昼食をはさんで午後1時から再開して、NHK中継があります。

 ぜひ、ご覧ください!

 【今日の句】 一筆に かけた思いを 届けねば

2016年10月4日火曜日

補正予算は衆院通過したけれど

 なかなか理解しにくいSBS輸入米問題ですが、予算委員会で質問に立ちました。36分間の質疑で、明らかになったことは--。

 質問の初めに、この間の台風で被災した農業者向けへ、農業用ハウスを経営体育成支援事業で支援を求め、山本農水相からも検討されている旨の答弁がありました(よかった!)。

 その後、SBS問題について一問一答的にまとめると--

 畠山)民間業者同士の問題ではなく、三者契約だから国は責任当事者だ → 答弁)三者契約である

 畠山)SBS輸入米は、MA(ミニマムアクセス)米の一部。MA米は売れずにいるが、いくら政府は損失となったか → 答弁)2014年度までで累計3135億円

 畠山)MA米で巨額損失があるなか、必ず売り先のあるSBS方式は好都合で、輸入米を安く流通する知恵としての「調整金」ではないか。価格に「調整金」が影響を与えているのか、徹底的に調査をするべきだ → 答弁)調査結果はきちんとお示しする

 畠山)輸入米と国産米の価格差があれば、TPP試算の前提が変わる。業務用米と競合する県の試算では「減少」なのに、政府はコメの影響「ゼロ」とは信じられない。 → 答弁)多くの県が政府と同条件で試算しており、一部の県が違うということ( → 畠山「真剣に試算した県を『一部』として切り捨てるのか」)

 畠山)すでに日本は、米国のコメ輸出国として世界第2位という「良いお客様」になっている。さらにTPP輸入枠のほか、SBS方式の運用も変えることにしているはずだ → 答弁)技術的な変更をおこなう( → 畠山「具体的な中身は、入札回数の増加や再入札の実施、マークアップの引き下げだ」)

 畠山)さらに新たなSBS輸入枠のうち8割もが米国産とする「保証」があると、米国の国際貿易委員会が、日本と「文書化されていない約束」を交わしたとの報告書を出しているが事実か → 答弁)事実ではない。遺憾の念を伝えている( → 畠山「しかし撤回されていないではないか」)

 対等・平等・互恵の貿易ルールとはかけ離れたTPPを、今国会で批准することは認められない旨を最後に表明しました。

 正確な判断には議事録を待ちたいと思いますが、ポイントは▼SBS方式は国家管理貿易であり、その制度とこれまでの説明について国が問われていること、▼コメの流通価格に「調整金」はどのような役割を果たしたのか、▼前提が揺らいでいるなかで、これまでの試算は撤回して見直すこと、▼米国からのコメ輸入要望には従いつづけ、密約のようなことまで米国では報告されている--などです。

 これまでコメ農家には、国内需要の減少や国民の食嗜好の変化を理由に、転作などを奨励してきました。

 しかし、その一方で米国などからのコメ輸入が増えて、さらにTPPで拡大するどころか、「輸出金」による低価格の影響があるとすれば、矛盾に矛盾を重ねるだけの結果になります。

 農水省は、疑惑問題の調査結果を今週中に出すとしていますが、どのような中身なのかは注視したいと思います。

 さて国会は、夜まで衆議院本会議も開かれて、補正予算案は与党+維新の賛成で通過。

 締めくくり総括質疑で本村伸子議員が取り上げたリニアを始め、大型開発優先の「経済対策」ではなく、くらし応援の立場でこそ。

 本会議では高橋千鶴子議員が、そのような願いを込めた反対討論をおこないました。

 明日から論戦の舞台は参議院へ移りますが、いよいよTPP特別委に向けた論戦準備を私も急ぎます。

 【今日の句】 新米の 季節を喜び あえるよう

2016年10月2日日曜日

今週も荒れる国会に?

 昨日・今日と、この時期には珍しく25℃ほどの暑い札幌。どこでも臨時国会の異様な幕開けに批判の声。明日は笠井・赤嶺両議員が質問に立ちます!

 私は札幌西区で党と後援会のまつり、憲法改悪反対共同センターで国会情勢の報告などなど。

 まず必ず出されるのが、衆院本会議で自民党議員が総立ちで、安倍首相の所信表明演説に拍手で応じた件。

 「もうヒトラーみたいなものだよ」という方もいれば、「それなのに、どうして安倍政権の支持率は高いの?」という方も。

 次に聞かれるのが、国会で野党共闘はどうなっているのか、ということ。

 公党間の合意は重たいものですし、野党党首会談で合意した内容は大きな力になっていると思います。

 TPPでも現内容のままでは民進党も反対ですし、自民党改憲案がベースとなる議論は受け入れられないこともハッキリしています。

 国会のリアルな中身を私も発信に努めているようにしていますが、やっぱり言葉以上の機微を伝えられる現場での懇談会がいいんです。

 いろんな議論は起こりますが、それもこれも安倍政権を終わらせたいがため。

 大義がはっきりするならば、政府・与党が何と言おうがブレずに頑張ればいいだけです。

 そして地域・職場・学園でも、野党同士のあれこれに振り回されず、みずからの要求実現へ立ち上がってほしい。

 それが野党共闘を必然のものへ、押し上げる力になるのですから。

 夜に東京へ着いて国会で一仕事し、宿舎に戻ってきました。

 今週も、荒れる国会になりそうな予感‥‥。

 【今日の句】 ごまかしの答弁 必ず破たんする