2019年12月21日土曜日

種子を守らぬ安倍政権は危ない

 今日は札幌東区で街頭宣伝やあいさつまわり、夜はトーク集会へ。私の連れ合いの実家とお知り合いという方もいて、いろんな出会いに驚いた1日でもありました。

 連れ合いの両親は酪農を営んでいて、この方も農業関係のお仕事をされていたのです。そこから話は安倍政権の農業政策にも広がって「タネを守ろうとしないのは危ない」と強調されていました。主要農作物種子法が2017年に廃止されたことを指しています。

 この時は私も現職で、農水委員会ではその危険性を強く指摘していました。都道府県などがもつ情報を民間にも提供しやすくする仕組みですが、では誰が種子の情報を欲しがっているのか。農薬などと一体に種子を提供したい、米国を中心とする大手企業です。

 種を握れば農業を牛耳ることができる、と聞きます。農作物は種なくして作れないわけですし、農薬・除草剤に強い種を開発できればセットで販売することもできます。良質の食物を国民に供給することより、もうけの手段として種も利用されるのではないかとの危惧があるのです。

 関係者の運動もあって、北海道はじめ全国で種子条例が策定されています。野党は共同で主要農作物種子法復活法案を、国会で提出しています。この方の願いにも応えて実現できるように日本共産党を大きくしてくださいと、私も心からお願いしました。

 街頭宣伝には地域の党員・後援会員さんが集まってくださり、夜のトーク集会では「どうして安倍政権が続くの」「小選挙区制度を変える展望は」「新規国債の発行をどう思うか」「障害を持つ人が生きられやすい社会に」など、日ごろの思いが次々と出されました。こういう話が、もっともっとされたらいいなと痛感しました。

 障害を持つ子を持つお母さんからは、日ごろの切実さをうかがいました。私が想像する以上に「自分が頑張らないと」との思いで、毎日を過ごされているんですよね。私は代わりになれないけれど、その切実さは、せめて訴えていかなければ。

 つながりあうことの大事さを、あらためて学んだ集まりになりました。

 【今日の句】今日食べた コメは歴史が あってこそ

2019年12月20日金曜日

始まりはここから

 来週の参加が間に合わなさそうなので、年内もう一度と道庁前へ。366回を数えた反原発抗議行動の力もあり、今年も泊原発の再稼働はできませんでした。

 とはいえ好んで続けてきたわけではない。スタッフの橘さんも「寒いなか、やりたくてやってるわけではありません」と述べていました。次の世代に原発は残さない、自分ごととして意思表明を続ける、誰もが声をあげられる場所を準備する--こういう思いでスタッフのみなさんが続けてきたのでした。

 本当にいろんな方が集まるので、そのスピーチを聞くなかで学ぶことも多くあったし、自然と言葉を交わすようにもなりました。いま路上の行動は多く展開されてきていますが、ここ数年で言えば官邸前の反原発抗議行動が転換点になったように思います。道庁前での初めての行動も、すごい熱気だったことを覚えています。

 一方で、この間も政府・与党はひどい姿をさらけ出しました。カジノの日本参入をめざしていた中国企業との関係で秋元司衆議院議員の事務所は家宅捜索が入り、総務省の事務次官は行政処分案を日本郵政に漏えいし、小泉環境相は日本の気候変動対策が無策同然なのを棚に上げてグレタ・トゥンベリさんに異論を述べ、茂木外相は抗議をしたとされますがロシアから漁船5隻の乗組員は今だ帰ってきていません。

 明日は札幌東区で終日行動。政治を変えたいこの思いを、多くの方と共有できればと願っています。

 【今日の句】声上げる場がある 意味を今いちど

2019年12月19日木曜日

そもそもに無理はないのか

 北海道新幹線の札幌延伸にともなうトンネル掘削土は、一体どこへ? 住民の反対の声が大きい受入候補地の手稲区金山地区へ、佐々木明美市議と調査に向かいました。路面凍結などもあり敷地内には入れませんでしたが、見える範囲のところで鉄道・運輸機構職員から説明をいただきました。

 金山地区は、新小樽駅(仮称)と札幌駅の中間に位置します。そのために電力設備を斜坑内に設置することや、開業後も電気設備の点検車両等の出入り口としても利用するとしています。その斜坑口からの掘削土を、住宅街を通さずに運べるというのが機構が求める受入候補地なのです。

 まだ住民の合意もされず事前調査にも入っていませんので、対策土を盛ったイメージ図などももとに現地と照らし合わせながら話を聞いて、課題もよくわかりました。先月、厚沢部町での受入地を見てきたことで比較できたことも大きい。その1つは、星置川からの取水口に近いということです。

 厚沢部町の受入地は住宅地から2kmほど離れていて、地下水は安野呂川へと流れるようになっています。安野呂川は農業用に取水していますが、星置川は水道水として供給されています。浄水場からも見える場所が要対策土の受入候補地というのですから、安全性を喧伝されても住民のみなさんが納得できないのもうなずけます。

 機構の資料を見れば、星置川と反対側に沈砂池や処理設備を設けて、降雨などの場合は稲穂川へ排水するとしています。そこであらためて上空写真を見ると、星置川の方に候補地の採石場とは異なる、一定の区画があります。採石していた時の、沈砂池とのことでした。星置川へ地下水などが流れていく証でもあると思います。

 地形を見ても、受入地からは、稲穂川よりも星置川の方に勾配があるように見えます。山腹などの雨水とともに、地下水も星置川の方へ流れることはないのだろうか。機構としては「そのためにも調査を」ということになりますが、調査をすれば次の段階へ進んで受入地とされかねないという思いが住民のみなさんにあります。

 つまりは「そもそもに無理はないのか」ということにもなっていきます。八雲町での残土を厚沢部町や北斗市で受け入れると表明したように、自治体を越えた処理を求めることもあると機構はしています。札幌の冬季五輪招致に合わせられるよう、早く工事を進めるよう求める政治家もいるようですが、しわ寄せが住民や工事場にのしかかるだけです。

 地元住民を中心に集められた「候補地からの除外を求める署名」は10,539筆にのぼり、札幌市へ今月10日に提出されました。札幌市も金山地区への説明を進めるようですが、住民の不安を置き去りにして工事をするなどは、もちろんあってはならないこと。厚別区山本地区でも、町内をあげた反対の声が高まってもいるのです。

 夜は年内最後の総がかり行動に参加。「桜を見る会」への怒りもあって、たとえ年を越そうとも「桜」疑惑は絶対に忘れないぞと、参加者のスピーチもコールも熱がこもったものに。道労連作成のパーカー( FIGHT FOR JUSTICE)おそろいのデモパレードは、音楽に合わせて手を上げていく高校生も多く、にぎやかに。

 昨日も書きましたが、日本国民が連行されたというのに茂木外相はロシアで断固とした発言はしないのでしょうか。家族から「早く解放を」との願いが、私たちのところにも届いています。どちらを向いて政治をしてるのかと、本当に腹立たしくなってきます!

 【今日の句】故郷の安心 誰も願ってる

2019年12月18日水曜日

漁師や農家を泣かすな

 根室市の漁船5隻が連行されて、ロシアにいる茂木外相は抗議なり解放要求なりを述べたのでしょうか。毅然とした姿勢を示すべきです。家族だって心配しているはずです。タコ漁の船が連行されるなど私の記憶にもなく、日本外交の足元を見ての政治的連行ならとんでもない。茂木外相にも安倍首相にも、どれだけ元島民や根室市民、道東地方で苦しんできたのかわかってるのか!とぶつけたい気持ちです。

 今日は雪が降ったりやんだり寒い1日でしたが、当別町で町役場や農業関係団体へ表敬訪問にまわり、石狩市では入党される方も。嬉しいですね。当別町では鈴木岩夫町議、石狩市では蜂谷三雄・三崎伸子・松本喜久枝の各市議といっしょでした。

 泥炭地を開拓した苦闘の歴史をもつ当別町。基幹産業の農業を守れと、数年前に開かれたTPP反対集会には周辺自治体も含めて1000人が集まり、泉亭町長(当時)も壇上に上がって熱く訴えたことが強い印象の町でもあります。その集会に私も参加したことを契機に、当別町の歴史は事あるごとに学ばされてきたのです。

 宮司町長さんが出張中のため増輪肇副町長さんとの懇談では、この集会のことも話題に。全道と同じく人口減少が進む当別町で、農業や地域交通などは町政の大きな課題でもあります。地域が成り立つようインフラの整備には、しっかり国が責任を負う必要があると私からも述べました。

 北石狩農協や篠津土地改良区・当別土地改良区にも表敬訪問。北石狩農協では川村義宏組合長から「共産党らしくがんばってください」との一言も。日米貿易協定は国会承認されましたが影響試算も明らかにされないまま、米トランプ大統領の要望に合わせる形で進められたことはおかしいと私からも述べました。こういうことが繰り返されて、結局は農家が泣かされたり、日本の食料自給がおろそかになってきたのですから。

 泥炭地だったことから土地改良にも、さまざまな努力が費やされてきました。それでも周辺の道路を車で走っていても段差があるのでわかるほど、沈下する部分もあるのです。国は農地の集約化・大規模化を進めますが、1枚あたりの面積が広い農地では沈下を直すにも費用がかかることになってしまいます。机上の論理で進まないのが農業だと再認識です。

 石狩市ではあいさつまわりや懇談のなかで、冒頭に書いたように入党される方もいました。ずっと共産党を応援してくださっていて、入党した場合のいろんな悩みも語られたのですが、市議やまわりの党員の励ましもあって決意されました。やっぱり地元の信頼関係ほど強いものはないと感じました。

 どこでも「桜を見る会」疑惑には怒りや不満、あきれも次々に語られました。あきらめないで政治を変える道はある!ということを、ていねいに広げていきたいです。

 【今日の句】米国にロシアに 政府はだんまりか

2019年12月17日火曜日

ざっくばらんに語り合った

 今日は江別市・恵庭市でトーク集会あり、夜は若い世代とカレーライスを食べながら交流も。私のファンという小学生も来てくれて、楽しい時間を過ごしました。

 どこでも多くの方が駆けつけてくださり、たくさんの質問・疑問・意見が飛び交って「時間があっという間だった!」との感想も。いろんな問題が山積みな日本だけに、語り合いたいことも山積みなんですね。

 ネオニコチノイド農薬についての質問が始めにあって、知らない方は驚いたでしょうが、先日の「しんぶん赤旗」科学欄で解説されていたものなのです。水に溶けだして流れ込んだ宍道湖ではプランクトンが減り、ワカサギやヤマトシジミの生産量に影響が出ているとの調査記事でした。

 ちょうど私も読んで関心を持っていただけに、このような質問が出されて、つい嬉しくもなりました。欧州ではネオニコチノイド系農薬を規制する方向にあります。せっかくなので、こういう課題もあるということを知ってもらえたらと思い記しました。

 他にも「安倍政権が閣議決定を連発して、何でも決められる仕組みを教えて」「議員宿舎は特権ではないのか」という疑問や、「学校での変形労働時間制導入や、電磁波の影響も心配される「タブレット1人1台」について取り上げてほしい」との要望、「解散・総選挙は近いのか」「日本共産党に勝ち目は」「ところで畠山さんは子どもたちと会える時間はあるのか」などなど、ざっくばらんな雰囲気がそうさせたのか、いろんな話が沸き起こりました。

 若い世代と語り合う場でも「どうして共産党に入って候補になったんですか」「他の党は党名がよく変わるし、綱領がないと何をしたいのかわからないし、畠山さんはどう考えますか」と高校生からの質問も。ちなみに今日のカレーは、この高校生たちがつくってくれたとか。自分の高校時代と比べてしっかりしてるな~と、つくづく感心しました(ちなみに写真には高校生は映っていません)。

 先だって事務所では女性の方が入党してくださいました。参院選での私の街頭演説にも駆けつけてくれて「握手もしてもらいました」という方です。しんぶん赤旗を読むなかで「今の政治はおかしいことだらけだし、日本共産党の言ってるとおりだと思いました」と、まっすぐな思いを述べながら入党してくださいました。嬉しい限りです。

 明日は当別町と石狩市へ向かいます。

 【今日の句】澄んだ目で そのまま大きく なってほしい

2019年12月16日月曜日

公共交通はなくせない

 公共交通の維持とともに運転手の確保をどう進めるか--今日は菊地葉子道議と北海道バス協会に足を運んで懇談。人口減少が進むもとで難問です。

 佐藤秀典専務・三戸部正行常務が応対してくださいました。乗合バスは約6割が不採算系統、輸送人員が若干の右肩下がり、協会加盟の7割以上が赤字--あらためて現状を聞き、広大な北海道におけるバス事業環境の厳しさを痛感しました。赤字だからと簡単に、なくすわけにはいかないのです。

 運転手の現状に関するアンケートも協会で取っていて、運転手の不足もリアルな数字で示されていました。運転手の魅力を身近に感じられるよう、バス協会としてカラーパンフも作成するなど努力も続けられています。とはいえ全体として人口減少のうえ、運輸業界との競合もするため「奪い合い」の状況で、確保の苦労に変わりはありません。

 「特効薬はないので、できる限りのことを積み上げていっています」と三戸部常務さん。佐藤専務さんは「交通政策基本法ができているもとで、自治体の町づくりと合わせた交通体系の検討が必要です」。多くの自治体を長距離でつなぐのですから、広域自治体の道としての積極的関与が必要とも話題になりました。

 減便・廃止の前に、貨客混載や自治体の支援も受けた乗車人員向上など、いろんな方策も進められています。当面の課題として乗車人員を増やすことや、運転手確保へのさまざまな支援策を後押しするとともに、長期的には、公共交通網の維持に国や自治体の関与と役割を強めることが必然だと感じます。国のもとでの恒常的な補助制度の検討も必要だと思います。

 大事な生活路線は、いざというときの「安心路線」です。通院や通学などとともに、高齢者の免許返納も推奨されているもとで必要な移動手段としてのバスは欠かすことができません。これは鉄道だって同じで、路線を廃止してもバスで事足りるなどは断じて言えない状況にあります。そのバスだって、このような大変な状況なのです。

 懇談の最後に「このままでは本当に地域の公共交通が、北海道ではなくなってしまいますね」とポツリと出されました。それだけの危機感を共有しながら、政策上の発展や政治での取り組みにも生かしていきたいです。朝の宣伝でも、多くの方から激励もいただきました。

 【今日の句】どの町も 住める国こそ 豊かだと

2019年12月15日日曜日

変化の舞台は地域・職場・学園

 今日は北海道委員会の党会議(前期)。1月の党大会を前に、この間の議論や実践をもとに大会決議案をねりあげる大事な会議です。会議の性格上、詳しく書くことはできませんが各地の発言にも元気をもらいました。

 紙智子参議院議員と私からも一言あいさつ。次の国政選挙となる衆議院選挙は、市民と野党の共闘で安倍政権を変える歴史的なたたかいになるとともに、そのなかでも日本共産党が伸びてこそ確かな力になります。そのための北海道の議席を回復するために、私も全力を尽くす決意を述べました。

 地方議会での論戦、青年分野での生き生きとした活動、地域で苦労しながら活動している様子なども交流され、時には驚きの声があがり、時には笑いも起きるのが日本共産党の党会議ならでは。若い世代もベテラン世代も、同じ思いで活動している仲間だからこそ通じるものがあるのだと思います。

 私は議長団席にいるため代議員全体を見ることができるのですが、討論への集中も党会議ならではです。1人くらいはスマホをいじる方もいておかしくない人数の代議員なのですが、そのような様子は皆無。自分たちの活動に生かせるものはないかと、しっかり聞いているのです。変化が起きる舞台は地域・職場・学園だからです。

 第27回党大会での結語を思い出しました。この時は12の国の大使館から来賓として出席いただき、傍聴された方からの感想が紹介されています。「それにしても何と規律正しく秩序ある大会なのだろう。こうした文化はヨーロッパにはない」。それぞれの国の討論文化があっていいとは思いますが、この規律は押しつけられたものでなく、先に書いたように自分たちに引きつけて学ぶがために、自然と積み重ねられてきた党の姿勢と言えるのかもしれません。

 ともかく各地の活動に学び、また明日から私も元気にがんばります。

 【今日の句】発言に学び 私もメモだメモ