2024年9月14日土曜日

もっと自由な未来へと

 今日は札幌市手稲区へ。「『共産主義と自由』を学び語る集い」で、どうにかこうにか語らせていただきました。本当に社会を変えるなら、学ばずして変えられないと、準備をしながら実感しました。

 「共産主義と自由」とは、4月に志位議長が若い世代向けにおこなった講演をまとめた本です。その本を噛み砕いて話すという難題に四苦八苦でしたが、ちょうど「しんぶん赤旗」日刊紙に連載されたデンマークのことが、とても参考になりました。

 一部の富裕層に異常なほど富が蓄積する一方で、多くの国民・人民が貧困に追い込まれています。大量生産・大量消費・大量廃棄という経済体制のもと、地球環境が破壊され、気候変動は現実の人類危機にまで進んでいます。

 資本主義体制が、これらの危機を解決できるのか。「後は野となれ山となれ」という無責任な利益第一主義を変えるため、マルクスは生涯をかけて資本主義を分析したのでした。その決意と覚悟を考えれば、私も安易な話などできません。

 合わせて、資本主義を乗り越える萌芽が、世界で沸き起こっていることも励みになります。若い世代による社会主義への期待、デンマークに見られる生産手段の民主的社会化と言うべく取り組みなど、紹介させていただきました。

 協同組合の果たす役割についての質問もいただきました。個人的見解も混じりますが、これからの日本で協同組合などの果たす役割は大きいと思っています。中央政府・地方自治体と協同組合などの連携を、広大な北海道でこそ探究したい。

 総選挙で言えば、比例選挙は政党名を書いて投票するもの。共産党・共産主義とは何かを知ってもらうことは、議席回復へも欠かせません。わかりやすく、多くの方に伝えていきたい。

 【今日の句】困難はあれど こんなにやりがいが

2024年9月13日金曜日

声を出す場が必要と

 フィンランド先住民の「サーミに学ぶ」と題した市民学習会に参加。先住権ともかかわり気候変動の影響やグリーンコロニアリズムについて、現地の様子を詳しく聞きました。学習会には紙智子参議院議員も参加しました。

 講演されたのはサーミ評議会の議長を務めるアスラック・ホルンバルグさん。昨年に浦幌町で開かれた国際シンポジウムでも詳しくサーミの現状を話されましたが、今回は講演時間も長く、多くの課題を話されました。

 「変わらない風景」が、サーミ先住民の信仰の柱。漁業や観光、トナカイ放牧などの生業も、この柱のもとでこそ。しかし気候変動がその柱を揺るがし、様々な適応を求められているのです。

 水温が上がりタラは北上し、越冬できるようになった蛾による被害もあると言います。外来種であるピンクサーモン(カラフトマス)が増え、ノルウェー政府が禁漁措置を取りますが、当事者であるサーミとの協議はありませんでした。

 持続可能なエネルギーにサーミは反対しないものの、大規模な開発により伝統的生業が困難になってもいます。トナカイは大型風車を避けるし、フィンランドでは過去に水力発電所建設によって7つの村が水没・移住も迫られました。

 森林伐採が進み、再生に300年かかるのではという実態も。環境保護の非サーミとも共同しながら、グリーンコロニアリズムへの大きなデモや裁判を起こしてきました。時間はかかるが「声を出す場が必要」との言葉は、多くの先住民に共通する課題と痛感しました。

 サーミの文化的享受権は表面的承認で、植民地的構造はなくなっていないとアスラックさん。評議会があり、アイヌ民族にくらべ先住権が行使されているように見えても、やっぱり実態をリアルにとらえることが大切だと学びました。

 キーワードの1つとなったのは「共同」。私も、この立場で力を尽くしたい。今日の学習会は、北海道大学 先住民・文化的多様性研究グローバルステーション(GSI)、ラポロアイヌネイション、北大開示文書研究会の共催でした。

 【今日の句】植民地主義 はね返す共同を

2024年9月12日木曜日

自民党政治そのものを変えないと

 誰が新しい総裁になっても、古い自民党政治は変わりません。くらし・地域を応援、平和・人権・環境や農林漁業を大事にする政治へ日本共産党を伸ばしてと、今日も北斗市で訴え。街頭宣伝では前田治市議もマイクを握りました。

 総裁候補の人柄や実績なるものまで報じられ、まるで日本全体を巻き込む選挙戦の雰囲気です。しかし、金権腐敗の裏金政治は変えられるのか、物価高など国民生活をどうするのか、軍事大国づくりを進めるのかなど、厳しい報道姿勢こそ必要ではないのか。

 北海道をまわると、人口減少にともなう働き手不足は深刻です。医療・介護・福祉という、くらしの土台もギリギリです。公共交通も路線の廃止や削減が続いています。農林漁業の担い手が減れば、コメだけでなく食料不足は本格化しかねません。

 今になって選択的夫婦別姓は賛成と言っても、根強い女性蔑視や家父長制が染み込み、統一教会から支援を受けている議員も多数いるのが自民党。ジェンダー平等の実現は、自民党政治のもとでは期待できません。

 岸田政権のもとで「専守防衛の自衛隊」から「外国でたたかう軍隊」へと、米国いいなりで大きく変えられてきたことも、誰が総裁になっても続けられるでしょう。改憲の大合唱は、そうしないと戦闘に参加する根拠がないからです。

 車から手を振る方や家から出て聞いてくれた方など、多くの励ましをいただきました。総裁選報道に疑問を持たれている方もいます。ていねいに日本共産党の政策や値打ちを広げていきたいです。

 【今日の句】総裁選後には いつもの自民党

2024年9月11日水曜日

国民世論が押している

 今日は北斗市で街頭宣伝や「語るつどい」に。市議会の合間を縫って前田治市議も参加され、藤田啓実・元市議が宣伝カーを運転してくださいました。各地で足を運んでくれた党員・後援会員さんからも、元気をいただきました。

 街頭宣伝では、下校途中の小学生や床屋の店主さんが出てきて演説を聞いてくれたり、立ち止まって最後まで聞いてくれた方からは「応援してるからがんばって」との激励もあるなど、本当にありがたい。

 自民党総裁選の報道は相次ぐけど、これからの日本や北海道はどうなるのか、本当に自民党でいいのかとのモヤモヤが、広くあるのではないでしょうか。変える展望や日本共産党の値打ちが伝わるように、しっかり訴えていきたい。

 つどいでも、意見や質問が次々と。「ラピダス進出を、どう考えたらいいですか」「裏金スクープなど共産党の役割が大きいのに、それが伝わらなくてもどかしい」のほか、道南に広がるアメリカシロヒトリ(外来種のガ)対策支援などに話題は広がりました。

 学校給食費無償化を求める請願が、午前の市議会の委員会で否決されたとのこと。1000を超える署名を前に紹介議員を承諾した市議が、なぜか反対するという事態もあったといいます。やっぱり日本共産党の議席が、国会でも地方議会でも増えないと。

 「憲法は権力を縛るものなのに、自民党から改憲を進めるのが許せない」という方も。総裁選候補と改憲の大合唱だけに楽観はできないものの、これまでも国民世論で食い止めてきたことは確信にしたい。本来は憲法を活かす政治こそ、なのです。

 自民党総裁選に出る議員から、選択的夫婦別姓の導入やマイナ保険証にともなう現行健康保険証の廃止期限延期などが出されています。何を今さらと思いますが、国民世論に押されている反映です。

 とはいえ、岸田首相が広島県出身と言いながら核抑止力を強調したように、自民党政治の枠内では実現するとは限りません。だからこそ日本共産党の議席が必要です。明日も北斗市内をまわります。

 【今日の句】ひたひたと 変化の思い 押し寄せる

2024年9月10日火曜日

国会でも役割を果たせるように

 今日から始まる道議会・第3回定例会。開会前に真下紀子・丸山はるみ両道議と、道庁前で定例会に臨む決意と党の政策などを訴えました。札幌へ来られていた矢臼別在住の寺川真幸さんも、いっしょにプラスターを持って立ってくださいました。ありがとうございます。

 党道議団は7月に政府交渉、8月には全道地方議員と対道交渉を積み重ねてきました。大雨被害の現場など道内での調査もあわせ、定例会の質問に臨みます。ぜひ道議会ホームページなどで、お聞きください。

 昨年の改選後からの質問回数は、真下道議が47回で全道議のトップ、1期目の丸山道議も24回と7番目でした。今日の宣伝では、丸山道議はコメ不足や泊原発、真下道議は医療DX・マイナ保険証やヒグマ対策などに触れました。

 「道民の要求あるところ日本共産党あり」を貫く地方議員を、もっと道議会や道内各地にも増やしたい。まずは衆議院での議席回復へ、私も力を合わせて奮闘する決意を述べました。

 ところで「しんぶん赤旗」日曜版が先日、第67回JCJ(日本ジャーナリスト会議)大賞に選ばれました。日曜版の大賞受賞は、安倍元首相の「桜を見る会」私物化スクープ以来4年ぶりです。

 JCJは「再び戦争のためにペン、カメラ、マイクを取らない」という戦後日本ジャーナリズムの精神をもとに、ジャーナリストの職能組織として1955年に創立されました。JCJ賞は1958年から始められています。

 徹底した調査をもとにしたスクープでしたが、大手メディアはほとんど報じませんでした。その後、神戸学院大・上脇教授の刑事告発もあり、不記載の規模と悪質さがあまりにも大きく、検察も動かざるを得なくなりました。「しんぶん赤旗」日曜版の報道なくして、今の自民党政治の危機はなかったのです。

 企業・団体献金を受け取らず、自前の政治活動をおこなう日本共産党の「しんぶん赤旗」だからこそ。今度の総選挙は、本当に自民党政治を終わらせる結果を出さなければ。私も元気に道内へ、明日は北斗市で訴えます。

 【今日の句】延命が 選ぶ基準か 総裁選

2024年9月9日月曜日

軍事大国より平和国家を

 朝は札幌駅周辺の定例宣伝、昼には憲法共同センターの宣伝へ。愛知県から旅行で来たという青年が署名するなど、注目を集めました。自民党からは改憲の大合唱ですが、軍事大国より平和国家の歩みをとの世論を、こうして広げていきたい。

 「喫緊の課題」(小林氏)、「任期中に発議」(林氏)、「早く発議へ」(河野氏)、「国民投票を」(小泉氏)、「実現早期に」(茂木氏)のほか石破氏は自著で9条2項の削除を述べ、高市氏も以前から改憲を主張しています。まさに改憲の大合唱。

 自民党自体が改憲をめざしている党とはいえ、これほど総裁候補者が足並みをそろえる状況もかつてなかったのでは。党内向けのアピールであっても、改憲が国民の審判を受けてもいない状況で、どんどん前のめりという状況は危ない。

 世論調査では、国民は改憲を優先的に望んではいません。喫緊の課題というのなら、物価高に苦しむくらしや商売、社会保障や公共交通などの支援や立て直しこそ急がれるべき。軍事費膨張と改憲が進めば、くらし置き去りが加速してしまいます。

 そもそも9条改憲は、自衛隊が海外に出て、米軍の指揮系統下で戦争参加ができるようにするため。9条に「自衛隊を書き込むだけ」ではありません。岸田政権で「戦争する国づくり」を進めてきたものの、やっぱり歯止めとなっていたのは憲法なのです。

 冒頭に書いた青年も、防衛力は必要ではとの思いを持っていたようです。道原水協の嶋田さんが対話するなかで、納得をして署名に至ったとのこと。「攻められたらどうする」など疑問や不安がありますから、ていねいに広げていかなければ。

 憲法共同センターの宣伝には宮内しおり道2区(比例重複)予定候補が、党道委員会から参加しました。

 【今日の句】勇ましく言うが 裏金後ろ向き