2018年5月19日土曜日

つなげることの大切さ

 今年で60年となる国民平和大行進。礼文島からスタートして札幌入りした今日、私は幹線コースをいっしょに歩きました。

 ところが、あいにくの雨と、かじかむほどの寒さ! しかし60年の間には、寒い日も暑い日もあったんですよね。まして通し行進者は、まだ寒かった礼文島から夏日であろう東京まで向かうのですから体調管理も大変かと思います。

 道内各地の自治体をまわり、首長さんから核兵器廃絶への賛同署名をいただいています。毎年必ずサインされる首長さんや農協などの団体幹部さんも、いらっしゃいます。核兵器廃絶は戦争被爆国の日本としての切実な願いなんだと、あらためて実感します。

 南北首脳会談もあり、まさに国際情勢が劇的変化を迎えるなかで迎えた今回の平和大行進。コツコツとつなげてきたことが世論となり、国際的な変化を促す土台になっていると私は確信しています。本当は日本政府こそ対話による外交努力に力を入れてほしいと、つくづく思いながら歩きました。

 今日は「戦争法」が強行採決された19日でもあるので、大通公園での総がかり集会にも参加しました。こちらの会場も雨でしたが、200人くらいでしょうか、やっぱり多くの方が集まっていました。私は勤医労在宅支部の横断幕も持たせていただきました。

 その後に急いで向かった先は余市町。党後援会総会とともに講演を依頼されていて、たっぷり50分ほど「激動の情勢と日本共産党の役割」という題で話しました。

 特に私が力を入れたのが、自民党政治後の連合政権の姿です。もはや安倍政治は疑惑・不祥事だけでなく経済や外交も破たんは明らかで、根本の自民党政治から変えることがどうしても必要です。来年の地方選・参院選は、野党連合政権をめざす選挙にしなければなりません。

 そのためには掛け声だけでなく、しっかり政策や展望を示さなければなりません。その基準は憲法に置くべきだし、くらしや命を優先する政治への切り替えることはできると強調しました。外交問題だって今の情勢を見れば、憲法9条を生かす立場で進めることは可能だと思います。その役割を日本共産党は担っていきたいし、私自身もその実現のために再び国会で働かせてほしい。

 講演の後は場所を移動して、応援してくださってる方々とも懇談させていただきました。多くの方に支えられていることが本当にありがたく、同時に、その思いに応えるための活動になっているかと振り返りました。

 明日も後援会の集会、札幌アイヌ協会の総会などへ足を運びます。

 【今日の句】私にも きっと誰かが 根付いてる

2018年5月18日金曜日

国は現場が見えてるか

 今年で開設30周年の、あかしあ労働福祉センターで障害者の福祉や就労の実態をお聞きしました。国の根本の姿勢が問われていると痛感しました。

 現地には真下紀子道議、のとや繁・石川厚子・まじま隆英の各市議とで、センター理事長の北村典幸さんからお話をうかがいました。施設のなかも時間をとって見学させてもらいました。

 今年度から障害福祉サービス等の報酬が改定されます。きょうされん役員でもある北村さんから、きょうさんれんの緊急実態調査の結果も紹介され、人件費1人分にあたるほどの減収が見込まれる事業所もあるようです。

 そもそも報酬体系の考え方として国は「生産性の向上」の考えを持ち込み、就労につながれば報酬を引き上げ、そうでなければ下げるというのが基本となっています。これでは重度の障害があるほど、報酬が下がるということになります。事業所の運営も厳しくなるし、せっかく意欲ある職員の雇用環境も守れなくなりかねません。

 あかしあがおこなっている生活介護や就労継続支援は、基本的に障害の別を問わず、職員のみなさんも1人ひとりに寄り添いながら支援しています。国の方針と現場とのギャップを、政府はどう思っているのでしょうか。

 午後からは市内で「つどい」に参加しました。石川市議・真下道議に続き、私からも安倍政治を変える道筋について話しました。来年の2つの選挙で野党連合政権を切り拓く結果を出すために、日本共産党を大きくしてほしいと呼びかけました。

 「それだけの得票を出すのに、どうしたらいいのでしょう」「新潟知事の辞任は残念。これからも野党共闘でたたかうのか」という率直な質問や、「高校生が3000万署名をしてくれた。若い人たちにも呼びかけたい」「給付制奨学金がまだ少ないし、結局は若い人たちが借金を背負っている」という意見もありました。「とても楽しかったです」と話される女性もいてホッ。

 宣伝や「つどい」など1つ1つを成功させるのに、現地でていねいに準備していただいていました。本当にありがたいことでした。この団結の力で、何としても安倍政権を終わらせて新しい政治にしたいですね。

 【今日の句】誰だって 笑顔で生きる 権利あり

2018年5月17日木曜日

命の重みをわかる政治に

 今日・明日と旭川キャラバンです。朝の雨も見事に晴れて、宣伝や懇談で市内をかけまわりました。

 キャラバンでは真下紀子道議が終始いっしょに、また、のとや繁・小松あきら・石川厚子・まじま隆英市議が各地でマイクを握られました。国会議員(または候補)と地元議員と力を合わせられるのが、日本共産党の大きな力の源なんですよね。

 宣伝にも、前日に「しんぶん赤旗」の折り込みで知らせていただいたこともあり、トータル100人を超える方が駆けつけていただきました。本当にありがたいです。

 私が力を込めて訴えたのがイラク派兵問題。旭川の第2師団が現地に送られ、その現場の報告に「戦闘」の文字があったにもかかわらず、現地の日報は隠され続け、防衛大臣も総理も撤収を指示しませんでした。これで自衛隊員の命を、どうやって守るというのでしょう。

 旭川市を含む小選挙区6区は、昨年の総選挙で野党共闘候補(立憲・佐々木隆博衆議)を確立して明確な審判をくだしました。だからこそ、私は「必ず政治は変えられる」と確信しています。これからです。

 宣伝の合間には、道北勤医協・友の会のみなさんとも懇談しました。無料・低額診療の推進、そして薬価にも拡大していくために大奮闘されていることがわかりました。政府にこそ、人ひとりの命の重みをわかってほしい。そのために私も国会でがんばりたいと、つくづく思いました。

 明日も旭川市内で、懇談や「つどい」にとりくみます。

 【今日の句】晴れ間から 光が増える まだ増える

2018年5月16日水曜日

人間はモノじゃない

 「働き方改革」一括法案の基礎となっていたデータは2割強が虚偽でした。もはや前提が大崩壊なのに、政府・与党が採決をめざすとは!

 厚生労働省の発表によれば、労働時間の調査を全11,575事業所へおこなっていますが、うち2,492事業所のデータを削除したとのこと。この調査をもとに、一般労働者の労働時間をより長く見せかけていたことになります。それでも加藤厚労相は「調査自体は適正」と居直る発言をしました。理解できません。

 6野党会派は、このデータをもとに話し合っていた労働政策審議会に差し戻すことを要求しています。こんな状況でもなお政府・与党が一体に、採決強行へ進もうとするのでしょうか。だとしたら、これまた理解も容認もできません。

 「高度プロフェッショナル」の名のもとに残業代をゼロにしていくことが、なぜ「働き方改革」なのでしょう。過労死ラインを超える残業時間を認めて、どこが「働き方改革」なのでしょう。人間はモノじゃない。人間らしく生きる時間や賃金を奪い取るような、こんな法案は白紙撤回すべきです。

 来週の政府交渉の準備で、JR北海道の問題を調査・整理しています。北海道新幹線の赤字増大も含めて経営状態が深刻となるなか、鉄路維持とともに私が心配しているのが社員さんの雇用・労働環境です。

 一般的に、会社が将来的にも赤字が続くとわかっていれば、その会社に居続けるべきかと考えるでしょう。しかし、鉄道という公共交通を支える喜びや誇りがあるからこそ、JR北海道で働き続けているという社員さんもいるかと思います。そういう社員を大事にして鉄路を維持してこそ北海道に根付いた企業と言えると思うし、JR北海道には、そうなってほしいと願っているのです。

 人減らしが進むなか、豪雪や自然災害などからの復旧には昔より時間がかかるようになりました。安全面の技術継承も、重要課題です。業種を問わず交通関係は運転手不足が顕在化しています。公的な分野は、やっぱり国が責任を負うべきだと思います。

 いったい「働き方改革」って何なのか。人間らしく働けることは、人間らしく生きられる社会の実現でもあります。それよりも利益最優先である現実が、どれだけ日本社会とゆがめてきたのでしょう。どれだけの方が心と体を壊してきたり、過労により命までも奪われてきたのでしょう。

 本当の「働き方改革」は規制緩和でなく、規制強化であるべき。仕事のために命が奪われ、家族などとの時間も奪われる社会は早く終わりにしたいのです。

 【今日の句】商品も 2割不良は 回収だ

2018年5月14日月曜日

やっぱりガツンと国会で

 「テレビを見てたら、腹が立って腹が立って」。衆参予算委員会を見ていたという2人が、同じ感想を口にしました。昼の札幌豊平区「女性のつどい」でのことです。

 腹が立った相手とは安倍首相。森友・加計問題は、もはや関係者の証人喚問などで明らかにしていくべき状況なのに、政府・与党が一体となって隠そうとしているのではないか、という思いだったそうです。同じ思いでテレビを見ていた方も、きっと多いのではないでしょうか。

 森友問題では新たな資料が見つかったと言いますし、加計問題も柳瀬氏の答弁に納得していない方が7割以上という世論調査もあります。ここで幕引きだなんて許されません。ことは政治の私物化を許すかどうか、という重大問題なのですから。

 女性のつどいは池田ゆみ札幌市議も参加して、珍しくテーブルごとに分かれてトークスタイルに。各テーブルにテーマがあって、私のところは「食と農業」。「実家が農家ですが、今の農政で続けられるのか」「子どものアレルギーが増えている。食の安全が心配」などなど意見が出され、私からは実際の国会論戦や安倍政権の食料政策などを紹介して、この分野でも政治の転換が必要だと話し合いました。

 特に大事だと話が出たのが、生産者と消費者の連携でした。お互いの要求や実態を交流するなかで、政治を変えることの大事さも共有できると思うのです。食とは命。もっと食の問題で、たくさんの議論が起きてほしいと思っています。

 国会ではTPP11の審議が始まっています。まさに食と農、食の安全が脅かされる心配があります。そのうえで米国とも2国間交渉となれば、さらに規制緩和や農産物輸入が進んでいくことになります。そんな日本で本当にいいのでしょうか。

 生活の大変さから、わかっていても外国産の安い農産物や加工食品に手が行くという現実もあります。国民全体に広がる貧困の実態や、食を市場にまかせ続けている矛盾が、このような形で表れています。「やっぱり畠山さんには国会で訴えてもらわなくっちゃ」との激励に、しっかり応えたいと思いました。

 【今日の句】ごまかしが 日常となる この異常

2018年5月13日日曜日

今年初のジンギスカン

 北海道の桜前線も稚内・釧路まで到着し、花見といえばジンギスカン! 党南空知地区「さくらまつり」で楽しみました。

 昨年は岩見沢市、今年は夕張市での「さくらまつり」。まだ花は咲いていましたが雨が降り、会館の玄関先を借りてとなりました。ジンギスカン、焼き鳥、キュウリの漬物、おにぎりに美唄産アスパラ‥‥どれもこれもおいしかった! 手作りゴマプリンまでいただいて、講演前にお腹も心も大満足。参加されたみなさんと楽しく交流しました。

 私の講演は約30分。安倍政権のウソとごまかし、9条改憲を許さないで一刻も早く退陣させようとの呼びかけには拍手が湧きました。みんな本当に、今のでたらめさに怒っているんだと実感しました。加えて私から、新しい政治の担い手として日本共産党の力--「市民と野党の共闘を発展させる」「自民党政治の大元から変えられる」「世界の大きな変化を促進する」--を紹介しました。

 質問時間では「憲法24条をどう生かすか」「自己責任を感じている方に、どう話したらいいか」「プロレスが好きだと聞きましたが」などなど青年たちからも質問があって、笑いと確信も広がる時間になったように思いました。

 その後は抽選会、各地の後援会の活動交流など、あっという間に時間が過ぎました。「早く国会へ戻すからね」など、あたたかい言葉もいただきました。本当にありがたいです。

 札幌へ来るころには雨も上がってましたが、夜にはまた雨が降ってきて少し肌寒い。まだストーブが必要な北海道ですが、季節の春とともに早く政治の春も呼び込みたいですね。

 【今日の句】集まって 食べると元気 湧くもので