2017年2月18日土曜日

食をまもれ、いのちをまもれ

 今日の札幌は真冬日! まだまだ続く北海道の冬の日々‥‥春の便りが待ち遠しいですね。

 今日は北農OBの後援会つどいや集会などへ。

 食と農に関わる後援会だけに、つどいでは手作り食事のすごいこと!

 東京では基本自炊の私で、昼も弁当持参なのですが、買いすぎると腐っちゃうので食材は限られ気味。

 「国会議員は本当に体力勝負だね」と、ねぎらっていただけて本当に嬉しい。

 国会情勢、農業政策、野党共闘、子どもの貧困、町づくり‥‥こうやって話し合いを積み重ねることが、遠回りでも一番ですね、と。

 いただいた土佐文旦は写真のように大きくて、うちの子どもたちも驚いてました。

 「いのちとくらしを守れ! 2.18総決起集会」は、労働者、医療・介護、福祉、障害者、女性、業者などの各団体からのスピーチと大友芳恵・北海道医療大学教授の特別報告。

 大友先生からは、実際に聞き取りをした声を紹介しながら高齢者の貧困の実態を告発しました。

 「できるだけ孫に会わないようにしている」(孫に小遣いをあげられないから)

 (木曜日に)「今週、人に会ったのは、あなたが初めて」(節約のため外出を控えているから)

 人間が人間らしく生きるためには、やっぱり憲法の視点に立つことが大事--あらためて政治の土台に憲法を据えることの大切さを痛感しました。

 その後のスピーチでも、切実な要求や実態が語られました。

 低賃金で働いていた青年は、冬でもストーブは朝だけ30分、寝るときはダウンジャケットを着ながら(!)。

 加えて長時間労働で体がボロボロになるなか、繁忙期に「とにかく納期を守れ」と言われ、命より納期の方が大事なのかと疑問に思い、労働組合へ相談したとのことでした。

 あまりに苦しい現実は、決して自己責任ではない。

 250人の参加者で、この現実も政治も変えようとアピールも採択しました。

 明日は19日、北海道での総がかり行動に参加します!

 【今日の句】 この雪も いのち支える 水となり

2017年2月17日金曜日

母の願いは万国共通

 北海道で南スーダンPKO派兵差止訴訟を提起している原告・平和子さんらと、日報開示や自衛隊の即時撤退などの要請で防衛省へ!

 国会議員の同席をとの要望もあり、日本共産党から紙智子参議院議員と私とが参加しました。

 平和子さんは、現職自衛官の子を持つお母さん。

 要請した中身は、(1) 南スーダンPKO派遣部隊の日報を全面的に情報開示すること、(2) 南スーダンPKO派遣差止訴訟(札幌地方裁判所)において、請求原因事実に対して具体的に認否し、公開の法廷で主権者国民に対する説明責任を果たすこと、(3) 自衛隊部隊を即時に撤退させること--の3点。

 防衛省からの回答は「日報は対外的に明らかにする前提ではない」「自衛隊の蓄積を生かす活動が評価されている」などに加え、依然として「PKO派遣の原則は満たされている」と固執しました。

 当然、参加者一同から反論があり、私も「原則を満たすために、事実を変えているんじゃないのか」と抗議。

 平さんのような、ご家族の不安を受け止めるような回答でもなく、本当に腹立たしい。

 いっしょに議員会館へ戻り、院内集会にも(途中までですが)参加しました。

 日本国際ボランティアセンター(JVC)の谷山博史さん、平和子さん、弁護団の佐藤博文弁護士などの報告・スピーチがありました。

 特に私の心に残ったのが、今日のブログのタイトル「母の願いは万国共通」。

 平さんは社会に出て訴えることに、誰かから叩かれたりするのではないか、と不安があったそうです。

 しかし、多くの方に支えられて活動してきた。

 「誰もがお母さんから生まれます。

 だからこそ、私の訴えを聞いてくれているのでしょう。

 母の願いは万国共通なのです」

 「ママの会」のスローガン「だれの子どもも殺させない」を思い出しました。

 自分が命をかけて産んだ、愛おしい子どもたちを、殺し殺させるわけにはいかない。

 胸が熱くなりました。

 安倍首相、聞いてますか。

 その後は農協労連の院内集会や予算委員会などを駆け回り、今日のうちに北海道へは戻れずじまい。

 というのも17日(月)予算委員会での質問バッターとなったゆえ!

 15:22~16:19の57分間(ネット中継のみ)ですから、それはそれは濃厚な質問をすることになるのです。

 詳しくは、またお知らせしますね。

 【今日の句】 誰だって 母から生まれ 愛おしく

2017年2月15日水曜日

農水委員会も審議スタート

 今日は、指定生乳生産者団体と牛・豚マルキン事業にかかわり質問。農家以外にはなじみのない言葉と思いますが‥‥。

 今日の衆院農林水産委員会の審議のネット中継は、こちらで見ることができますよ。

 指定生乳生産者団体とは、酪農家がバラバラのまま乳価交渉をしても力を持てないため、量と品質を確保して交渉に臨もうと組織化されたのが出発点。

 生乳というのは、冬は飲用需要が減り供給過多になるため、加工用にまわすなど需給調整を担うのも指定団体の役割です。

 加工用は安くなるため、指定団体を通じて生産者へ補給金を出して酪農経営を支える--これが補給金制度というものです。

 いま、規制改革推進会議から「指定団体にしばられることなく、農家が自由に売れる環境を」「だから、指定団体以外にも補給金を出せるように」と提言が出され、政府・与党において法制化の検討が進んでいるのです。

 しかし、もともと量と品質を確保するからこそ乳価交渉力があったわけで、酪農家がばらけてしまえば、過去の乳価闘争に戻ってしまわないのか。

 農家が自由に売れる環境のもと、飲用乳に傾けば需給調整が効かなくなってしまわないか。

 「農家の利益をあげる」ために、様々な施策はあるでしょうが、指定団体制度を変えることには大きな社会的リスクがあると思います。

 昨年から、この点を質問し続けてきたのです。

 今日は山本農水相から、過去に酪農家がバラバラだったために乳価交渉力を持ちえなかったという主旨の重要な答弁がありました。

 そうであるなら今の指定団体制度を変える意義があるのか、ということになります。

 その後の答弁では、とはいえ今日的に変える意義について答弁がありましたが、それは今後の議論にゆだねることに。

 さらに牛・豚マルキンですが、マルキンとは「緊急」の「緊」にマルマークをつけていたことが名前の由来です。

 簡単に言えば、牛・豚の販売価格を生産費を下回った場合、8割分を補てんする仕組みです。

 飼料やもと牛の価格があがるなかで、販売価格が比例して上昇するものではなく、昨年10~12月期では一昨年以来の高い補てん水準となりました(乳用種)。

 もと畜費の基準年月の関係があり、しばらくはこの水準となりそうで、畜産農家からはセーフティーネットとして拡充を求める声が根強くあります。

 この補てん率を8割から9割へ引き上げ、豚マルキンは国庫負担水準も引き上げることにする改正案が昨年可決したのです。

 しかし、これは「TPPによる価格下落への不安感を取り除くため」が理由とされ、施行期日もTPP発効日となっています。

 つまり、いまや施行されない法律となっているのです。

 しかし、先ほど述べた畜産農家の要求や現状があり、そもそも法の第1条には「畜産経営の安定を図り」と新たに挿入して「畜産及びその関連産業の健全な発展を促進」すると目的にしたわけですから、TPPが発効しない現実を考えたら、施行期日を変えたらいいのです。

 そう質問すると、大臣から心情的には同意する?かのようなニュアンスはありつつも、安倍政権としてはTPP発効をあきらめていないので‥‥と。

 だから、野党4党で施行期日を定めた法案を提出してるので、ぜひ審議と賛同を!と最後に私から呼びかけ。

 この通常国会では、政府から農政改革にかかわる重要法案が立て続けに出される予定で、本当に気が抜けません。

 夜も先ほどまで、これからの予算委員会にかかわる議員と論戦会議をおこない、自分の次なる順番に合わせて準備もして‥‥。

 【今日の句】 並んでる 食の奥には 汗があり

2017年2月14日火曜日

責任は国にもメーカーにも

 予算委・農林水産委を渡り歩き、アスベスト問題での院内集会にも。今日、札幌地裁では国の責任を認める判決!

 建設作業従事者のアスベスト被害は、2006年にアスベスト使用が全面禁止となるまで輸入され続け、約8割が建材に使用されていたことで拡大していきました。

 アスベスト粉じんを吸い込み、石綿肺、中皮腫、肺がんなどで命を落とす方が相次ぎ、毎年1000名を超える方が労災認定も受けています。

 国の責任が問われるのは当然で、今日の札幌地裁も含めて5度目の断罪となりました。

 しかし、京都地裁では認められた建材メーカーの責任は、今回も免罪されてしまいました。

 国が規制することに反対してきたのは、アスベストの危険性を警告もせず安全キャンペーンをし、現場の安全対策義務も果たさないできたメーカーだったのではないのですか。

 今日の集会には247名が参加され、日本共産党以外にも多くの国会議員も激励と連帯にかけつけました。

 明日は北海道からも駆けつけ、厚労省・国交省や企業への交渉も予定されているといいます。

 集会で私からは、国が判決の中身を受けて責任を果たすよう力を尽くすことを表明しました。

 国の責任で被害者補償のための基金制度をつくれとの要望に、与党のなかでも賛同は広がっているのですが、そこで実現への壁となるのがメーカーとの癒着。

 命を落とす方も相次ぎ、毎日を苦しんでいる被害者を前に、どうして妨害するのか!

 予算委員会では、日米首脳会談、南スーダンPKO「日報」問題などで、共産・民進が厳しく追及。

 一方で、中央公聴会の議決が委員長職権でおこなわれるなど、日程先にありきの官邸・与党の姿勢が今国会でも表れ始めています。

 明日は農林水産委員会の大臣所信質疑で、日本共産党は斉藤和子議員(14:45~15:15)と私(15:15~15:30)が質問にたちます(ネット中継あり)ので、ご覧くださいね。

 【今日の句】 5度までも断罪 国は動かぬか

2017年2月13日月曜日

首脳会談の本質を問う

 明日は日米関係を問う集中審議(NHK中継)。日本共産党は笠井亮(15:28~15:58)・赤嶺政賢(15:58~16:22)の両議員です!

 一昨日も書きましたが、土日をかけて首脳会談の全容を追うなかで、日米関係が新たな危ない水準へ進んできたと思うのです。

 日本の「役割」を、ことさらに強調する安倍総理。

 辺野古への米軍基地建設が「唯一の解決策」だとの確認も、文書で交わしてしまいました。

 テロに対する日本の態度も、軍事同盟の文脈で挿入された。

 そのための見直しへ「2+2」(外相・防衛相)も進めるとしている。

 経済関係も、TPP水準から進んで新たに日本が譲歩する恐れだけでなく、アジア太平洋地域へ共同売り込み(原発も?)するのだと。

 加えて南スーダンPKO「日報」問題が発覚し、情報を隠ぺいしてまでも自衛隊の海外実績をつくりたいのかと、厳しく問うべき状況です。

 明日の委員会は、冒頭は自民・公明からですが、荒れた審議となるでしょう。

 同時に、言葉尻ではなく問題の本質をとらえる論戦が必要で、笠井・赤嶺両議員がその立場で質問に立ちます。

 今日は北海道などから上京された核ゴミ問題研究会のみなさんと、岩渕友参議院議員とともに、経産省・使用済核燃料再処理機構からのレクチャー。

 日本原燃にも参加を要請しましたが、明確な理由もなく欠席。

 議論の中身はともかく、青森から来られた機構職員のみなさんには感謝の言葉を述べました。

 原子力行政も、かかわる組織についても、積極的に情報を公開することが問われている現状であるのに!

 早朝から東京まで駆けつけた市民のみなさんには申し訳ない思いですが、引き続き国会での責任を果たすためにがんばります。

 【今日の句】 報道は 持ち上げるより 真実を