2021年5月1日土曜日

第92回メーデー万歳

 残念ながら今年もオンラインとなった、道労連の北海道メーデー集会。しかし団結と連帯の熱い気持ちは揺るぐことなく、紙智子参議院議員と連帯あいさつ(岩渕友参議院議員は動画メッセージ)。道2区補選を、市民と野党の共闘の力で勝利した松木けんこう衆議院議員からもメッセージが寄せられました。

 主催者あいさつで三上友衛・道労連議長は、コロナ禍で労働者が解雇・雇い止め、減収などに遭っている実態とともに、中小企業はじめ大きな打撃を受けているもと菅政権の姿勢が問われていると指摘。労働組合の結成や、運動による要求実現など「声を上げれば社会・政治は変わる」と強調しました。たたかってこそ展望が開かれる、この原点を今こそ確認しあいたい。

 子育て緊急事態アクションに取り組んだ、さっぽろ青年ユニオン。学生へのフードバンクに取り組んだ民青同盟。緊急女性アンケートや学校に返却不要の生理用品設置をと取り組んできた新婦人。献身的に看護してきた現場の声を代弁した道医労連。それぞれからのスピーチを聞きながら、あらためて政府の無為無策ぶりを実感しました。このような声を聞いても、今の政府は胸が痛まないのでしょうか。

 紙議員は「市民と野党の共闘で政治を変えよう」、私からも「流れを変えるメーデーにしましょう」と呼びかけました。止まらない感染拡大や政府のやる気のなさに気持ちが重くなるなかで、団結と連帯の力で新しい政治と社会を切り開きたいとの思いで、私はいっぱいです。例年の札幌メーデーなら桜が満開の中島公園をスタートして市内をデモ行進した後に、焼き肉を頬張る交流会会場に足を運んで連帯を確認しあうのですが、今年もできないまま。そんな残念な気持ちも、思い切り吹き飛ばしたい。

 全労連が作成したという「メーデーの歴史と役割」動画も流されました。戦前から続く団結と連帯の歴史が力強く発展してきたことが、豊富な映像資料などで伝わってきます。全労連ホームページから見ることができますので、ご覧ください。あらためて、この国の主人公は労働者・国民なのだと、よくわかりました。

 この後21時からも配信がありますので、道労連のホームページをご覧ください。

 北海道では、夕張市でマルハニチロや夕張リゾート、釧路市では日本製紙などで閉鎖・撤退などが起きました。職を失った労働者が途方にくれることがないようにと、私も現地へ足を運びました。「コロナ禍だから仕方ない」でとどまりたくないし、自己責任で何とかしろと突き放すような政治をも容認したくない。困難が続く今だからこそ、労働組合が必要です。共同・共闘の力で、何としても政権交代へと道を開かねば。集まれなくても心ひとつに、いっしょに私もがんばります。

 その後に紙議員と、アイヌ施策に関する懇談にもまわりました。盛りだくさんの内容でしたので、明日のブログに書くことにします。

 【今日の句】あきらめず 声あげたたかう 仲間いる

2021年4月30日金曜日

問われる行政への信頼

 峠では雪も降った今日の北海道。雨が冷たく、雨が上がったと思ったら強い寒風に見舞われながら、今日は札幌北区をまわりました。4月が終わろうとしても、こういう日があるのが北海道なんですよね。

 道2区補欠選挙がたたかわれた北区だけに、後援会員さんをまわっても話の始まりは補選から。他党支持でも後援会ニュースを読んでくださっている方もいるので、率直な意見を聞くと「よく共産党がここまでやったよね」「野党がまとまるには共産党の力が必要だよ」などなど。自民党支持だったという方も「今の自民党は怠慢そのもの。数があるから驕っている」と手厳しい。深いところでの不満が広がっているのです。

 菅首相は、高齢者へのワクチン接種を7月末までに終えることを会見で述べたようです。早い接種を希望している方は多くいましたが、そのとおり進むかは疑問を感じている人もまた多い。大臣や官僚のワクチン情報が違ったりするので、行政に対する根本的な信頼が薄らいでいます。緊急事態宣言などについても科学的説明が尽くされるべきなのに、私権制限が必要だという意見まで出てくるのは発想そのものが本末転倒ではないのでしょうか。

 本当に慌ただしかった毎日の4月。明日はメーデーです。

 【今日の句】来月は 夏のような日 来るはずで 

2021年4月29日木曜日

嬉しい出会いやお土産も

 「本州の孫は来たいと言ってるようだけど、今年もダメなんだよね」との話も聞いた、大型連休の初日。入院している方や高齢者施設に入っている方なども会えないまま、という家庭もあります。私自身もいっそうの注意をしながら、実態や要望を反映していきたい。

 今日は滝川市で「女性のつどい」があり、あわせて寄谷猛男市議と街頭宣伝にも取り組みました。コロナ禍での女性の苦難も話題になり、社会を良くするためにがんばりたいからと司会の方からも「ぜひ今日は元気になる話を聞かせてください」。変えていく道は市民と野党の共闘だし、そのなかでも日本共産党が伸びることですと、具体的なエピソードを交えながら私も話しましたが、元気になってもらえたでしょうか。

 冒頭の話をしてくださったのは赤平市の方ですが、炭鉱で育ち、小さな時から日本共産党は馴染みがあったとのこと。「早く野党でまとまって政治を変えてほしいです」との話も、心からの願いでした。がんばらなければ。

 私より若い農家の方が入党してくださるという、嬉しい出会いも。地元の党員さんが厚い信頼を受けていて、二つ返事で決めてくださいました。日本共産党については「若い人にとっては、ズバッとモノ言う党というイメージじゃないんですかね」という話も納得です。

 宣伝を終えての帰り際に党員さんから「子どもたちと一緒に食べて」と、滝川市で人気のあるどら焼きを手渡されました。こうして支えてもらっていることが、本当にありがたいです。やっぱり人と人はつながりあってこそ元気になるものと実感。家族でおいしくいただきました。ありがとうございました。

 【今日の句】見上げたら そうだ桜が 咲き始め

2021年4月28日水曜日

開催ありきでいいのか

 北海道で200人を超える感染確認(札幌179人)とのことで、医療現場のひっ迫が心配です。緊張と疲労状態が1年以上も続いてきたのに、こんな時に五輪かと今日のつどいでも話がありました。まったくです。

 じゅうぶんな補償がなければ時短・休業要請には応えられないし、まだ先が見通せないワクチン接種頼みにしないで十分な検査があってこそ。減収補てんなど医療現場が必要としていることは、すべて実施するくらいでなければ持ちこたえられません。五輪についても開催ありきでなく、最低でも冷静な議論が必要ではないでしょうか。

 選手が努力していることは誰もがわかっているし、その努力を発揮する場がある方がいいに決まっています。しかし、このまま開催は可能なのか、開催に国民的合意があるのか。多くの国民に納得される環境でなければ、選手にとっても心から喜べない大会になってしまうと思うのです。

 開催を前提に、観客上限は6月に決めると組織委員会・橋本会長。しかし、政府分科会の尾身会長は五輪について「議論を始めるべき時期に来ている」と警鐘を鳴らしました。コロナ対策に全力を尽くすなら、今こそ決断する時です。

 【今日の句】立ち止まる 勇気を持てる 政府へと

2021年4月27日火曜日

住民監視と私権制限の危険

 「重要土地等調査規制法案」。3月に閣議決定された法案で、大きな問題をはらんでいます。向かった先は別海町矢臼別演習場のど真ん中・川瀬牧場。今は一般社団法人ピース矢臼別が所有しています。石川明美・道7区予定候補とともに足を運びました。

 農地として開拓されてきた矢臼別が自衛隊演習地として買収されていくなかで、「ここに住みたい」と売らずにきた故・川瀬氾二さん。現在は浦舟三郎さんと二部黎さん・倉谷あみさん夫妻が住まわれています。昨年は8月の平和盆踊りが中止となったため行けず、久しぶりの矢臼別訪問。済んだ青空が気持ちいい。

 この法案ですが、米軍や自衛隊などの「重要施設」の周囲おおむね1kmや国境離島を「注視区域」と国が指定し、域内の土地や建物の所有者や貸借人などを日常的に調査できるものになっています。特に重要なところは「特別注視区域」として土地の売買に届け出を義務づけます。調査の結果、重要施設などの機能を「阻害する」またはその「明らかなおそれ」があれば土地・建物の利用中止を勧告・命令できるとしています。「阻害」「おそれ」の中身は明らかでないため、時の権力のサジ加減で調査や私権制限が拡大しかねないのです。

 川瀬牧場へ行くには演習場にはさまれた町道を通っていきますが、途中で演習場への入口もあり、演習時には監視者がいます。川瀬牧場へ行く車などもチェックされているといいます。日米共同訓練もおこなう矢臼別ですが、それを「阻害」しているとなれば、ピース矢臼別の地や平和盆踊りも対象とされてしまうのではないか。そんな強い問題意識と怒りをもって、浦さんや二部さんから話をうかがいました。

 この地に浦さんが住み始めたのは1989年。「ここに住み続けることが平和運動」との思いを持って32年になろうとしています。安保法制がある今の日本で、戦争できる国になるのではないかとの強い危機感があります。二部さんは彫刻家として制作にも励み、4度目の冬を過ごしたばかり。域内の彫刻3点は「この地の平和活動があったからこそ」できたもので、文化活動の拠点としてのこの地の大事さも語られました。

 まだ幼い顔が残る若い隊員が夜間歩行訓練をおこない、まだ暗い早朝に散歩に出た二部さんが、歩道で倒れ込んでいる隊員を見つけたことがあったとも言います。車で通ってもゴロゴロと寝転んでよけるほどの疲労困憊ぶりで、「孫の年齢の彼らが戦場に行く訓練をさせられているかと思うと、隊員を戦場に送るなとの思いを持ちます」と二部さん。演習を間近で見ているだけに、その言葉が重く響きました。

 演習場付近の農家もまわりましたが、まだまだ法案の中身は知られていないこともわかりました。国会での審議はこれからですが、世論を広げて廃案にしなければ。何しろ「新たな治安維持法と言うべき危険な法律」(琉球新報3月27日付)だと思うのです。ぜひ、まわりの方にお知らせください。

 ところで浦さん・二部さんと懇談している写真の場所は、2019年に開館した矢臼別平和資料館(現在はコロナ禍のもと休館中)。戦中からの歴史や矢臼別を訪れる野鳥や周辺の自然など、丸ごと矢臼別を知ることができます。豊かな酪農の郷であり、大自然の中での平和と文化の拠点は、長年の積み重ねによるものであることもわかります。コロナ収束後にはじっくり見学に来たいと思いつつ、矢臼別を離れました。

 【今日の句】砲弾の音より 鳥のさえずりを

2021年4月26日月曜日

拓いた道を前へ

 朝の定例宣伝を終えて今日は石狩市へ。半年以内におこなわれる総選挙で、日本共産党の比例議席の回復をと再び訴えてまわります。どこでも「昨日の選挙結果はよかったね」と声があがり、「今度は畠山さんの番だね。いっしょにがんばるよ」の激励も。私も決意を新たにがんばります。

 党石狩市議団(蜂谷三雄・三崎伸子・松本喜久枝)といっしょに街頭宣伝にまわると、地域の党員・後援会員さんも来てプラスターを持っていただき、窓を開けた車から手を振っての声援もありました。後援会員さんをまわって「しんぶん赤旗」読者も増えました。「ワクチンを早くしてほしい。まだならまだで、しっかり情報を出してほしい」との要望も聞きました。

 「日本共産党を知る会」には戦争を体験された方も参加。私から「侵略戦争に反対していた党」を先輩から教えてもらったことが入党のきっかけだったと話すと、昭和3年生まれというこの方は「昔から共産党への悪いイメージを植えつけられてきた。本当は戦争に反対していたのにね」と実感を込めた語り口が心に残りました。こういう党の歴史もくりかえし、ていねいに伝えていかなければならないですね。

 宣伝などに先立って団体訪問と懇談にも取り組みました。石狩湾漁協では和田郁夫専務が応対してくださり、「秋サケが良かったから助かったけど、それまでは自分の職もここまでかと思ってました」と冗談と苦笑交じりの話。コロナ禍で飲食店などの需要減少やナマコなどの輸出食材にもブレーキがかかり、漁業者はもとより漁協経営も切迫した状況が続いているのです。

 この時期は春告魚(ニシン)漁が盛んなはずのところも、資源保護のためにと3月25日で漁はやめていると言います。稚内から積丹までの漁協と自治体で種苗放流事業もおこない資源を増やしてきましたが、トドなど海獣による食害もあり苦難も少なくありません。種苗事業は漁協などの負担で実施しているため、こういうところにこそ国が財政支出するべきだと実感しました。

 JAいしかりでは氏家暢専務などが応対。話題の中心はコメの価格下落についてでした。漁協同様に飲食店などでの需要減少のため主食用米が余る恐れがあり、このままでは1俵あたり1万円を割ってしまいかねないとのこと。再生産するには13000円~14000円が必要とされるなか、これでは次年度の作付けができません。農家へ飼料用米などへの転換を農協としてお願いしているのですが、市場にゆだねているコメ政策の矛盾が顕著になっているのだと痛感しました。

 備蓄米として確保することや毎年77万トンも輸入しているミニマムアクセス米を今こそ止めるなど、政府が責任を果たすべきです。生産者ばかりに我慢を押しつける、農産物輸入自由化路線にも歯止めが必要です。くりかえし「自国の食料は自国で」を基本にするべきだと訴えていきたい。

 【今日の句】そう次は 共産党の 出番だと

2021年4月25日日曜日

めざすは政権交代

 道2区補選・松木けんこう候補と、長野・広島でも市民と野党の統一候補が勝利! 汚いカネにまみれ、コロナ対策での無責任ぶりに対する菅政権への審判です。秋までにおこなわれる総選挙で市民と野党の共闘で政権交代をめざす、その扉を開く結果になりました。

 松木候補をご支援くださったみなさんに、心から感謝します。松木候補には訴えてきた公約実現の立場でがんばってほしいし、候補を取り下げた平岡だいすけ前市議とも喜びを分かち合いたい。日本共産党も、党員・後援会員のみなさんが自分事として奮闘しました。菅首相は、この民意を受け止めるべきです。

 3度目の緊急事態宣言を出すに至った経過を見ても、菅首相の無反省ぶりが目につきます。変異株の感染拡大は専門家から指摘されても、大規模な検査や十分な補償をおこなってきませんでした。人流や都市間の移動を抑えるとしつつ東京五輪の開催は固執するとは、国民の命を二の次にする姿勢そのものではないのか。

 今日の「しんぶん赤旗」では、五輪組織委員会が日本看護協会に、看護師約500人を大会の医療スタッフとして派遣するよう要請していたことを報じました。医療体制のひっ迫に拍車をかけてしまいます。医療機関への減収補てんもおこなわれず、「緊張と疲労で体がもたない」「このままでは心が折れてしまう」という医療従事者の切迫した状況を、菅首相は何と思っているのか。

 今度は総選挙、めざすは政権交代。国民の苦しみを前にすれば、悠長なことなど言っていられません。私も明日から再び全道へ、まず石狩市に足を運びます。

 【今日の句】責任を 負わない政治 転換へ