2015年12月31日木曜日

1年分の感謝を込めて

 激動の2015年もあと数時間。多くの方に1年間支えていただき、本当にお世話になりました。ワタクシ的3大ニュースをまとめると‥‥。

 ①戦争法案阻止の日々!(9月)

 街頭宣伝、集会にデモと、東京と北海道で国会内外を駆け回りました。

 新しい共同の輪ができたことは財産ですが、法案を通したことは残念でなりません。

 その後の「国民連合政府」をめざす取り組みには大きな反響が寄せられて、その取り組みは現在進行形。

 来年こそ平和主義・立憲主義・民主主義を取り戻す1年に!

 ②国会初質問!(1月)

 昨年末に当選して、1ヶ月もせずに初質問の機会が訪れるとは!

 閉会中審査で畜産・酪農問題、そしてTPPに触れて、いま思えば恥ずかしいスタートでしたが忘れられない1日でした。

 今年は合計20回の質問に立ちましたが、少しは役割を果たせたのかな‥‥と自問の日々です。

 初心忘れず、ですね。

 ③初めての海外!(10月)

 衆院農林水産委員会の視察で、イタリア・オランダを回りました。

 44歳になって初めての海外でしたので準備から大慌てでしたし、言葉・食べ物・お金などなど、視察以上に緊張することも。

 視察そのものは得ることが非常に多く、日本の農林漁業に何が必要かを考える機会となりました。

 それでも私は、日本が一番だな~。

 
 

 【番外編】年末になって肩に違和感が‥‥

 四十肩(五十肩)でした(苦笑)。

 適度に運動、節度ある食事‥‥に、いっそう気をつける来年にしたいと思います。

 4月の地方選で北海道でも躍進、農協法改定案の論戦、福島第一原発の調査、ふるさと宮城での県議選躍進などなど、書きたいことがいっぱいある1年でした。

 何より私の日ごろの活動を支えてくれた家族はじめ、みなさんに心から感謝です。

 ブログも1年お読みいただき、ありがとうございました。

 よいお年を!

 【今日の句】 子どもらも 成長してきた 年でした

2015年12月29日火曜日

私の好きなコーナーは

 年末のごあいさつを兼ねて「しんぶん赤旗」のお勧めもしています。新しい読者はなかったものの、継続して購読OKの方も。ありがたいことです。

 政党機関紙である「しんぶん赤旗」なので日本共産党の主張・政策は載っていますが、「国民が主人公」の立場でタブーなく政治・社会問題に切り込んできましたし、他紙に負けないスクープも連発してきました。

 ちなみに将棋が好きな私は、忙しい朝でも「新人王戦」は必ず目を通すのですよ。

 国際面、文化面なども充実していますし、ぜひこちらから見本をご覧ください。

 羽田空港は帰省等ピークで混雑していましたが、私も今日のうちに北海道へ戻ってきました。

 上京前と変わらぬツルツル道路‥‥歩行も運転も気をつけてくださいね。

 【今日の句】 滑り止め 早くも歩道は 砂だらけ

2015年12月28日月曜日

安全の責任はJR北だけにとどまらない

 会議のため東京へ。地域によって違いますが荒天だった北海道では、JR北・函館本線でトンネル火災。老朽施設の改修が追いつかない構造的問題に目を向けるべきでは!

 年末年始の季節だけに今は復旧を急いでほしいものですが、しっかり原因や背景などの検証が必要です。

 出火元と思われるトンネル天井付近のウレタンは、コンクリート劣化でひび割れた部分の漏水を流すためのもの。

 そこからツララができて架線と接触したのか、ウレタンがはがれて架線と接触したのかは、まだわからないようです。

 トンネル内の煙、消防車両も近づけない狭い道路、そして昨日の悪天候が重なって、消火に7
時間ほど費やされました。

 人が乗っている列車が遭遇していたら‥‥と考えると、不幸中の幸いだったかもしれません。

 報道によれば、このようなウレタン補修は全道的には使われているようです。

 寒冷地の北海道では施設の痛みも早いでしょうし、広大なだけに補修の困難さもあるでしょう。

 それだけに補修費用も多くなり、鉄道事業だけではまかなえない--国鉄の分割・民営化のときから指摘されてきた安全問題は、こういう場面でも顔を出す。

 現場復旧を優先にしつつ、調査に行くつもりでいます。

 構造的な問題までふみこまないと、この間のJR北海道の安全問題は解決には向かいません(こちらの主張をお読みください)。

 JRまかせにせず、国の責任も問われている!

 【今日の句】 「安」の字が 今年は問われて きたじゃない

2015年12月27日日曜日

北風と安倍政権

 少し遅れて我が家はクリスマス。私が戻ってくるのを待っている家族に、感謝しきりの1年でした。今年も残り4日ですね。

 強い寒気が来ているようで、北海道も寒い寒い。

 灯油が値下がりしているのは家計にとって助かることですが、そもそも貧困と格差の広がりを止めないといけませんよね。

 自民党政権のもとで新自由主義路線が敷かれて、10年以上になるでしょう。

 とりわけ小泉政権の「構造改革」で、非正規雇用が増え、社会保障予算の削減で地域医療が成り立たなくなってきた。

 「勝ち組」への支援策を進める一方で、障害者自立支援法や後期高齢者医療制度、生活保護の母子加算削減のように、立場の弱い人への負担増を進めてきたのが「構造改革」でした。

 第2次安倍政権のもとでも、同じような道が強められています。

 「この道しかない」と言っていた安倍首相。

 本当に「この道」でいいのですか?

 友人から「今の政治は弱者排除の冷血政権に思えるよ」とメールが届きました。

 安倍政権を、早く終わらせないと!

 【今日の句】 北風も 安倍政権も 冷たくて

2015年12月25日金曜日

この予算は誰のため

 出されたばかりの補正予算・来年度予算・TPP経済影響試算について、立て続けに説明を聞き続けた1日。安倍政権の抱える矛盾が透けて見える--。

 「一億総活躍」の名のもとで子育てや介護の支援を政策目標としていますが、社会保障費の伸びは無理やり削り、消費税増税も待ち構えていては、くらしの大変さは解消されないでしょう。

 また、TPP前提に「強い農業」づくりをめざしますが、出された影響試算は生産者からも「見通しが甘いのではないか」と言われるほどで、どこまで対策が有効なのかも疑問符が付きます。

 いよいよ5兆円の大台に乗った軍事費、不要・不急の大型公共事業の推進、再稼動に固執する原発関連予算など、くらしよりも軍拡・財界支援と言えるのではないでしょうか。

 週明けには仕事納めになるので急いで担当官僚を呼んで説明を聞くわけですが、時間も限られるだけに、安倍政権は十分な審議を保障しないんだな、とつくづく感じます。

 裏を返せば、質問で詰めがいがあるというもの。

 どの分野も突き詰めれば、国民との矛盾に直面するものばかりなのです。

 ひとまず札幌の自宅に戻ると路面がアイスバーンで、東京との違いにビックリ!

 いよいよ本格的な真冬ですね。

 【今日の句】 見慣れない おもちゃはたぶん サンタかな

2015年12月24日木曜日

あらためて消費税の「そもそも」を問いたい

 27年前のクリスマスイブは消費税法成立の日! その逆進性ゆえ、どれだけ庶民と中小零細企業を苦しめてきたのでしょう。

 増大する社会保障費の財源とする、というのが導入の口実でした。

 しかし、一方で法人税減税をくりかえすわけで、だから「カネがない」と言って社会保障の削減を進めてきたのではなかったのか。

 庶民負担とともに、実際に税を納める業者の苦労も、何度も聞いてきました。

 税の滞納のなかで、最も多いのが消費税。

 消費税を納めるために銀行から金を借りるという、あってはならない事態もあると聞きます。

 消費税ではなく、ムダ一掃と富裕層・大企業への応分の負担を。

 国民の所得を増やし、累進課税を強化した所得税の税制改革を。

 これらは2012年に発表した日本共産党の「消費税大増税ストップ! 社会保障充実、財政危機打開の提言」での一節ですが、今も基本的立場は変わりません。

 貧困と格差が広がっているなか、さらなる消費税増税を進めていいのか。

 正確に言えば軽減税率ではなく「据え置き税率」では、負担が軽くなるわけでもありません。

 クリスマスイブも、補正予算の説明などを聞き、会議の資料などをまとめていたら、こんな時間に‥‥。

 子どもたちには、サンタさんは来ているのかな。

 【今日の句】 どの子にも 明日は来るよと 教えてね

2015年12月23日水曜日

今日は静かな国会で

 北海道では青年たちによる「最低賃金上げろ」デモが行われたんですね。明るく行動的で、何より一体感がある姿を見ると嬉しくなるのは、私も年を取ってきたのか‥‥。

 私は父が23歳の時に生まれた子なので、44歳の今なら私に21歳の子どもがいる計算(!)。

 よし、私も元気にがんばるぞ!

 今日の国会は静かで電話もかからず、打ち合わせや学習には最適すぎるほどの1日。

 自宅が近ければ戻るのでしょうが、明日も政府からのレクを受けるために在京のままでした。

 早めに帰宅し宿舎の部屋も掃除して、少し気分もスッキリ。

 明日も元気に!

 【今日の句】 ちょっとだけ 家族が恋しい 夜だけど

2015年12月22日火曜日

安倍「1強」なんて幻想

 北海道から多数参加された使用済み核燃料問題での政府交渉や、東京では久しぶりの街頭宣伝などなど、あっという間に終わった1日。体も頭も2つ欲しい。

 もう破たんしていると言える核燃料サイクル、安全な保管と最終処分との関係、それらが不明瞭なのに原発再稼働‥‥このような背景を考えれば、不安や不満が生まれるのは当然。

 参加された方も、個人的関心のみで北海道からわざわざ上京したのではなく、多くの方の心配を代弁しているわけです。

 個別の問題は私の部屋でも役人に来てもらって話を聞けるので、きちんと私も問題点を、あらためてまとめておかなくては。

 宣伝をおこなった新宿駅前で、暖かい~と思ったのは北海道出身の私と秘書だけのようですが‥‥戦争法廃止の全国2000万人署名に若い人たちがペンを走らせていたので、体だけでなく気持ちも暖かく。

 「安倍政権の『1強』なんて違います。本当に強いのは、憲法に主権があると定められた国民の力です」

 ‥‥と、かなり宣伝で強調したことを聞いてくれていればうれしいですね。

 あとは午前も午後も会議が連続で、しかしこれも安倍政権を追い詰めるため必要な準備時間。

 昨年末は未経験ゆえの慌ただしさだったけど、今年は先が見通せる分の忙しさが迫ってくるような感じです。

 【今日の句】 1年で どこまで成長 したのやら

2015年12月21日月曜日

みかんは何にも言わないけれど

 TPPより農林業の再生を! 大門実紀史参院議員・さかぐち多美子参院選挙区予定候補らと、今日は和歌山県でジュース工場視察と、有田川町で懇談でした。

 私は明日の予定があり今日1日だけの調査でしたが、秘書が残って明日は生産者やJAとの懇談が続きます。

 全国一の温州ミカン生産地の和歌山県ですが、オレンジ自由化を契機に生産者の減少は続いています。

 ジュース工場は昨年、国の補助もあり搾汁などの設備を更新しましたが、果皮の乾燥機械などはそのまま。

 かつて5万トンほど搾汁していたものが、今や8500トンと伺いました。

 それほど生産者・生産量ともに減っていることの表れ。

 ストレート果汁で、外国産などとの差別化をはかっているなどの努力が続いています。

 しかし何より、加工工場も生産地があってこそ。

 TPPで考えられる影響は?

 「安価なオレンジが入れば、晩柑類が減る恐れはある。農家の手取りを上げるのが私たちの責務。和歌山県産としてのたたかいです」

 写真のジュースも味が良く、生産者と工場での努力の結晶を、ありがたくいただきました。

 有田川町では中山正隆町長が、応対してくださいました。

 中山間地の多い場所で大規模化してコストを下げろと言われても‥‥と、現場の実態を紹介くださった中山町長。

 和歌山県の影響試算では、かんきつ産業で35.7億円の減少(2013年・県産出額の12.7%相当)、かんきつ生産農家の所得は29%減少と出されています。

 加えてコメ、野菜、かんきつ類以外の果樹などもあるわけですから、不安が大きいのも当然です。

 合わせて、TPPを止めたにしても、どう農業と地域社会を再生するかに時間の多くが費やされました。

 この地域の歴史を見れば、住民が山に行って木も切るし、建設現場でも働き、もちろん農業もするという年間サイクルがあったとのお話。

 山間部だからこそ農業だけでは難しく、野菜栽培や林業などとの複合経営が必要ではないかとの指摘に納得。

 収入があれば後継者も育つし、若いリーダーも生まれてくる可能性があるでしょう。

 価格を支え、経営を安定させる--市場まかせにしない施策が必要と思いました。

 残った秘書から明日の調査内容も聞いて、今後の論戦や活動に生かしたい。

 【今日の句】 今の子は みかん色した 爪だろか

2015年12月20日日曜日

しっかり明日も調査

  明日は大門実紀史参議院議員と、和歌山県でTPP影響調査をおこないます。というわけで今日のうちに上京ですが、東京は北海道に比べて暖かい!

 各地の調査に国会議員団農林水産部会で足を運ぶのですが、明日は部会からは私だけなので少し緊張気味でもあります。

 この1年だけで北海道から九州まで、そしてヨーロッパまで視察に行って、各地の農業の姿をだいぶ学んできたつもりではあります。

 しかし、知れば知るほど第一次産業と地域の結びつき、古くて新しい食料の安定供給問題など、さらに本格的に取り組まなければと痛感します。

 世界人口の増加が進む21世紀で、一部の国だけの食料生産に任せてていいのか。

 乱獲や食の安全など、国際的なルールがさらに必要ではないのか。

 そのなかで日本農業が、とりわけ家族経営が果たしている実態から、どう守り支えていくのがいいのか。

 いつもこんな感じのブログで申し訳ありませんが、与えられた議席である以上、責任を持って考えねば‥‥です。

 明日も元気に!

 【今日の句】 あと十日 やっぱり師走と 言うんだなぁ

2015年12月19日土曜日

サンタのプレゼントは平和の2文字

 「餅を食べれば忘れる」と言った人もいましたが、絶対に忘れてはいけない9.19から3ヶ月。本気で戦争法廃止へ! 札幌集会も熱気!

 とにかく風が強くて、ビル風の寒さがこたえる1日でしたが、アピールでの声の大きさは3ヶ月前と変わることなし。

 みんなで「本気で変える」と口にしあったんですから、それに伴う行動をしなければ、と私もあらためて痛感です。

 戦争法自体ひどいものですが、その後の情勢の展開もまだひどい。

 特に北海道では、道議会で「アベ政治を許さない」クリアファイルを職員室机上に置いていただけで問題だと言ったり、釧路市議会では関わる質問を広報に載せることさえ拒むようなことも起きたりと、民主主義を押さえ込むような動きも。

 この国は危ない方向に進んでいる反面、それだけ政府・与党が気にしているということでもあるでしょう。

 昔の自民党は今よりも絶対得票率は高かったものの、きちんと野党の指摘にも耳を傾ける懐の広さと、論争への理解があったと聞きます。

 それが今や異論は排除され、報道までに意見をはさみ、政権批判を押さえ込むというのでは、この国は本当に民主国家と言えるのでしょうか。

 そのうえの戦争法ですから、多くの方が立ち上がったのも当然だと思うのです。

 戻りますが今日の集会も、いろんな立場の違いを超えて開かれたものでした。

 個人、市民団体、労働組合、政党も参加して、お互いに言いたいことはあるかもしれませんが今は「アベ政治を許さない」点で力を合わせる時ですよね。

 「オール沖縄」の共同も、お互いに「腹八分」「腹六分」でおさめあうというなかで、これだけ安倍政権に対抗するほどの大きな県民のうねりとなりました。

 北海道は北海道らしく、そして全国各地でも大きな流れに!

 弁護士のみなさんが用意したサンタの帽子を、ありがたいことに私の分までいただいて、最後まで頭に乗せて歩きました。

 子どもたちにプレゼントを贈るなら、やっぱり平和の2文字がいい。

 暗い未来は、ごめんです。

 【今日の句】 あの人に 勝手に未来を 決めさせない

2015年12月17日木曜日

今日は雑感を一言

 いつも出張から戻ると机上は資料や新聞切抜き、要請書などが寄せられていて‥‥年末だから整理をと思っていても、なかなか進みません。このまま通常国会突入だけは避けねば‥‥。

 閉会中とはいえ、寄せられた相談の解決へ政府からのレクを受けたり、補正予算・本予算を前に要請に来られる方もいて、年始用のあいさつ原稿などを書いたり、お会いした方の名刺の整理など、けっこう時間に追われるのですよ。 

 落ち着いて本も読みたいし、気分転換に映画でも‥‥と思いつつ、なかなか決断できないのが私の悪い癖。

 そうそう、実は東京に来てから仕事の移動のほか、東京では国会と議員宿舎の往復ばかりで有名な場所にも行っていないんです(いま気がついた!)。

 初めての通常国会でしたから余裕もなく、閉会後も北海道から九州まで調査などに周っていたという1年となりました。

 年明け早々から国会も始まりますし、今年の12月も何だか落ち着きません。

 【今日の句】 家族には 感謝の気持ち 伝えよう

2015年12月16日水曜日

涙ながらの思いに応えて

 愛媛県での調査2日目は、JA西宇和にて園地視察・生産者との懇談、POMジュースでおなじみの㈱えひめ飲料で工場見学。生産者の努力に応えなければ!と痛感しました。

 北海道での果樹生産は(知識程度ですが)少し知っていたつもりでも、かんきつ生産地の現状を学べるのは本当に初めてでした。

 もちろん事前に資料などを読み、想像力を持って伺ったわけですが、やっぱり百聞は一見に如かず。

 あえて遠くの山の方の写真を使いましたが、これだけの急斜地での開墾をしてきたわけです。

 段畠の礎となる石垣も、間近で見ると「こんな高い場所まで、どうやって運んだのか」と、産地形成の歴史と努力がひしひしと伝わってきます。

 水の確保が難しい地域で、スプリンクラーを各地に引いた大事業が生産効率を上げたともいいます。

 何より生産者の1つ1つの言葉が、胸に響く。

 「炎天下の農作業は、絶対にサラリーマンではできない」との誇りを語られた方は、ご自身の思いは「引き継いだ農地を自分で終わらせるわけにはいかない」で「自分の天命」と力を込めて話されました。

 「子ども3人を育てながらでした」という女性は、「これからの時代は教育が必要だからと、一生懸命に働いた。しかし今は、みかんだけでは家計が成り立たなくて兼業となる人もいる。みかんだけで成り立つようにしてほしい」と実感を込めて話されました。

 天候に大きく左右されるし、収穫時期は人手がどうしても必要だし、段畠の規模拡大なんて限界があるし、願いは「現場の実態に見合うように」「みかん農業で成り立つように」ということだったと思いました。

米麦や野菜、畜産・酪農にも情熱を注ぐ農家の方は多くいらっしゃいますが、みかん・中晩柑をつくる手間や苦労があってもがんばりぬく農家の情熱も、お話を聞いていてドンドン伝わってきました。

 TPPの影響は率直にわからないという方も、絶対に認められないという方ともいましたが、ハッキリしているのは第一次産業がダメになれば地域社会は成り立たなくなると、どの方も共通して語られました。

 いま生産地を支えている、このような農家の心が折れたら一気に離農は加速するでしょう。

 価格の保障、多面的機能維持に応える所得の補償などで、経営を支えることは最低限の政府の責務だと実感しました。

 諸外国を見れば、条件不利地でも、自国の食料供給に貢献していることから価格と所得を支える仕組みがあって、地域社会も成り立っている。

 みずからの思いを涙ながらに語られた方の熱意にも応えたい。

 途中では春名なおあき参院比例予定候補・小路貴之参院選挙区予定候補を先頭に、八幡浜地域で宣伝もおこないました。

 驚いたのは選挙本番並に、手を振って応える方が多いこと!

 伊方原発の再稼働を問う住民投票を求める署名を集めていて、1万を超える署名が集まった
そうですから、そのような思いも住民のみなさんにはあったのかもしれません。

 たくさんの宿題を背負いつつも、たくさんの出会いもあった実り多い2日間の調査でした。

 【今日の句】 首相にも みかんの重み 訴えたい

2015年12月15日火曜日

政府は中山間地域を支える農家の声を聞け

  国会議員団農林水産部会による、TPP全国調査の一環で愛媛県に来ました。今日は西予市を中心に、農協や農家のみなさんとの懇談にまわりました。

 参加は国会から紙智子参議院議員、斉藤和子衆議院議員に私に秘書とで、地元では春名なおあき参院比例予定候補、小路貴之参院選挙区予定候補、田中かつひこ県議などです。

  愛媛というとミカンを連想しがちですが(もちろん重要な作物ですが)、県の農業産出額では養豚が最も大きい畜産県なのです。

  始めに県庁に伺って県農業の概要を聞きましたが、ミカンは明日にして、今日は畜産・酪農についてを中心に。

  車で走って実感しましたが、中山間地域が多い愛媛県。

 1985年と比べて飼養頭数は1.3倍加していますが、土地の制約から、これ以上の拡大は実態として難しいといいます。

 全国平均から見ても規模は小さいのですが、それでも県の農業産出額で大きな位置を占めるのですから中小家族経営の果たしている役割は大きい。

 その後の農家のみなさんとの懇談も、TPPとともに、中山間地で苦労されてきた思いが次々と出されました。

 「まったく情報が来ない。中山間地とは、そのような位置なのか」

 「攻めの農業」が幻想だと肌で感じ、乳価など価格を支える意義が語られ、日本はこのような道で本当にいいのかと、真剣な議論が交わされたと思います。

 規制改革会議や産業力競争会議のなかで、農業を成長産業化するという狙いから見れば、中山間地域や兼業農家は邪魔な存在に映るのでしょう。

 しかし、誰が地域社会を守っているのか。

 利益最優先の経済原理で、本当に日本の未来はいいのか。

 明日の調査も含めて、現場の苦労に応えて日本の針路を示す活動に、さらに力を入れねばと痛感しました。

 【今日の句】 私なら 今年は「集」を 選びたい

1年経って、やっぱり初心忘れず

 政府から聞き取り、私学助成の高校生から要請、原稿チェック、そして明日からの調査で愛媛入り‥‥慌ただしい今日は、昨冬の当選からちょうど1年!

  多くの方に支えられての初当選でした。

  支えてくださった方の思いは様々だったと思うのです。

  原発はダメだ、TPPを許していいのか、安倍首相を続けさせていいのか‥‥と。

  私がどれだけその思いに応えられたかは反省しきりですが、ここで歩みを止めてはいけない。

  私学助成の要望で来てくださった高校生たちの話を聞いて、つくづく感じたのです。

  いったい政府とは何のためにあるのか。

  多国籍大企業の太鼓持ちでなく、真に国民生活に向き合うべきです。

  明日の愛媛県調査で、さらに学んできたいと思っています。

  【今日の句】  このバッジ  日本の未来  照らすよに

2015年12月13日日曜日

大義があるからこその共同

 今日は岩見沢市へ。憲法を守り・いかす南空知共同センターの結成総会で、国会報告の機会をいただきました。激励もいただき本当にありがとうございます!

 国会報告を前に総会がおこなわれていたのですが、全国で2000万人分をめざす「戦争法の廃止を求める統一署名」も、南空知地域では2万筆以上を目標にとりくむと議論されていました。

 マスコミは国民連合政府と野党共同についての報道が多いのですが、草の根で世論を広げる市民の力こそ政治を動かす力です!と、私も強調しました。

 そうなんです、選挙協力ばかりに焦点が当たっていますが(もちろん大事なことではありますが)、世論や大義ぬきの選挙協力こそ野合でしかない。

 憲法にもとづく政治という、当たり前の日本を取り戻すために提案したのが日本共産党の「国民連合政府」なのです。

 大義があるからこそ、選挙協力にも踏み込んだ。

 年が明ければ半年で参院選を迎えますし、道5区補選はすでに半年を切っています。

 日本の将来を真剣に考えたとき、いまこそ平和主義・立憲主義・民主主義を取り戻す!

 【今日の句】 ゆく道は 憲法見れば 書いている

2015年12月12日土曜日

道庁前へ行く理由

 久しぶりに道庁前の反原発抗議行動に参加できました。原発推進へも、厳しい寒さともたたかい続けて177回目。私も心ひとつに国会でがんばろう!

 いちど参加すればわかりますが、北海道で約2時間も外に立ち続けるというのは本当に身体にこたえます。

 行けば私もマイクは握りますが、どちらかといえば一緒にいることで少しでも励ましあえれば‥‥というのが正直な思い。

 もともと一個人として声をあげる場として、この道庁前の行動が始められました。

 議員は議員としての役割はあるにしても、この場では志を同じくする仲間の一人(と私は思っています)。

 気を使っていただき、私が持っているカバンを「持ちますよ」と言ってくださる方もいるのですが、上記の理由で感謝しつつ自分で持って参加しています。

 それぞれの事情はあるでしょうが、少しでも時間をつくって多くの方が参加してくださると嬉しいな。

 このような目に見える形の取り組みというのは、相手側もよく見ているのです。

 戦争法案廃止で国会前に10万人以上が集まったような世論を簡単には無視できないし、国民を説得できないと考えたときには強行採決という手段には出ることもあるでしょう。

 でもそれは、追い詰められたことの証拠。

 毎週10万人は集まらないにせよ、この反原発行動のように粘り強い取り組みがあるからこそ、再稼動も簡単には進んでいないんですよね。

 さて、先日におこなった党農林水産部会の鼎談原稿ができて、そのチェックにも四苦八苦‥‥わかりやすく伝えるって、やっぱり難しいなと思う日々です。

 【今日の句】 一強と 言うが足元 弱いもの

2015年12月10日木曜日

まだまだTPPの本格審議はこれから

 かなり調べ上げて今回の質問に挑みました。衆議院インターネット中継から、ぜひご覧ください。まだまだ取り上げなければいけない問題があります。

 昨日も書きましたが、犠牲になるもののうえに成り立つ「経済大国」は、本当に国民の利益になるのでしょうか。

 臨時国会が開かれないなかで、通常国会前にできる質問は今日が最後になるのかもしれませんが、まだまだ私がやらなければいけない仕事があります。

 今日は短いブログで申し訳ありませんが、がんばりますね。

 【今日の句】 質問は パフォーマンスじゃ ないんでしょ

2015年12月9日水曜日

TPPを広い視野で見れば

 衆院農林水産委員会の閉会中審査で、明日は私が質問に立ちます。16:25から40分、衆議院ネット中継で! 畜産・酪農とTPP問題を取り上げます。

 通告を終えて、まだまだ問いただすことがあるな~と痛感しながら原稿や資料を再確認しています。

 そもそも臨時国会を開いてないのですから、国会へのTPP「大筋合意」報告はされていないのです。

 正文の日本語訳もないし、私もUSTRのHPから英文を印刷して読んでいますが、大臣などもきちんと読んだのでしょうか。

 議員としてチェックをしようにも、その権利を封じ込めるようなことは到底許されません。

 ともあれ手に入る材料だけでも、明日は厳しく質問に臨んでいきたい。

 今日は合間に、国会内で開かれた「検証TPP--全国フォーラム」にも参加しました。

 時間の都合で報告途中で会場を後にしたのですが、多国籍大企業のみが利益を得て、農業や食の安全はじめ国民生活上は不利益になるのではないか、との思いが会場にはあふれていました。

 資料のなかにあった、アジア太平洋資料センター事務局長・内田聖子さんが引用した一節が目に留まりました。

 他の国の犠牲の上に米国がいかに経済利益を上げるかという観点からでなく、これが世界的な経済的安定を保証するかどうかという観点から、TPPは精査されなければならない。‥‥貧困層や労働者あるいは特定のセクターを犠牲にしながら「豊かな者」が利するような協定は、批判的に評価されるべきである。

 これは米国経済学者のジェフリー・サックスの言葉のようですが、文中の「米国」を「日本」と置き換えてもいいでしょう。

 TPP批准は決まったわけでなく、文字どおりこれから。

 明日の質問へ、もう少しがんばるとしましょう。

 【今日の句】 緊張は 1年たっても 変わらずに

2015年12月8日火曜日

臨時国会、やっぱり必要

 大臣への厳しい批判が飛んだ復興特別委員会を終え、畜産・酪農支援の申し入れで農水省へ‥‥とバタバタの1日。明日は参院農水委で紙智子参議が質問に立ちます!

 紙議員の順番は13:40~の予定ですので、参議院インターネットからご覧くださいね。

 農水省では伊東良孝副大臣(釧教大の先輩!)が対応していただき、紙智子参議・斉藤和子衆議ともども農家の実態をふまえた施策をと求めました。

 北海道では年間200戸もの酪農家が生産をやめる状況で、残った生産者でも「これ以上の規模拡大は限界」との声も聞かれます。

 体力のある生産者でも、価格の安定なしには10年・20年かけて返済する大型の設備投資には二の足を踏むわけで、明日からも議論の1つになるでしょう補給金制度の充実は必要だと思うのです。

 私の明後日の質問も、このような基調になるか‥‥いやいや、まだまだ検討中なのです‥‥。

 【今日の句】 ていねいな 説明どこへ 復興相

2015年12月7日月曜日

びっくりぽんの復興相

 10日(木)16:25頃から40分間、衆院農林水産委で質問に立ちます(ネット中継で!)ので、先ほどまで質問準備。明日は衆院復興特別委で、高橋千鶴子衆議が質問します!

 質問の内容をここで書くわけにはいかないのですが、畜産等を中心とした閉会中審査となるので、TPPもからめて質問する予定でいます。

 私も委員である明日の復興特別委員会では、高木復興相の香典問題が、また明るみになりました。

 明日の委員会でも質問されるでしょうが、自分が行かない葬儀に香典を出せないということは、私でも知っている政治家のイロハです。

 あまりにも多い件数は、知ってか知らぬか、常態化していたことの証でしょう。

 報告書を訂正すれば済むというものでない。

 何より就任記者会見で、復興相でありながら「規制委員会で安全性が確認されたら、宮城の女川原発も、福島の第2原発も再稼働してもいいのでは」との主旨を話していたのは、朝ドラ風に言えばビックリポン!です。

 福島県議会も、県内59市町村議会も、第2原発も含めて廃炉を求めているというのに!

 こういう方が復興大臣で、本当にいいのでしょうか。

 ネット中継で見ることができますので、明日の高橋議員の質問もご覧ください!

 【今日の句】 誰のため 大臣なったか 内省を

2015年12月6日日曜日

「食の安全」TPPでここが問題

 とかち帯広空港で、飛行機を待つ間にこの文章を書いています。今日は帯広革新懇主催のTPP学習講演会で講師。質問も次々と出され、何としても止めたいという思いがあふれました。

 私からは1時間、TPPの問題点と今後の運動などについて話をしました。

 農業が基幹産業の十勝地方ですから、生産サイドへの影響についても触れましたが、少し時間を割いて話したのが「食の安全・安心」。
 
 今日は3つの点を話しました。

 ①輸入食品は、TPPで税関は48時間以内に通過しなければいけないと定められた点。

 今も動植物や食品の検疫は、細菌検査・PCR検査(遺伝子組み換えかどうか)などで平均92時間ほどかかっています。
 
 これを48時間に短縮するのは物理的に無理なのですが、検査件数を減らしたり安全基準の緩和で帳尻を合わせるようなことにならないのか。

 ②食品衛生監視員は、いま全国で約400人しかいないのに対応できるのか。

 今でさえ輸入食品が増え続け、検査率は12.7%(2009年)から8.8%(2014年)まで下がっています。

 公務員の定数が決まっているなか、どうやって増えるであろう輸入量に対応できるのでしょう。

 ③政府は「日本の制度で変更されることはない」と言いますが、2国間の交換文書を見れば、作業部会などの記述があり、他国からの要求を議論する「入口」は設けられているということ。

 「主体的に対応するので、日本が議論しないといえば議論できません」と政府は言うのですが、今までアメリカの要望に「主体的に」修正などをしてきた日本政府が、断ることができるのでしょうか。
 
 この3点だけでも、食の安全・安心が本当に守られるのか疑問でなりません。

 TPPは農業だけではなく、経済・労働・地方自治体・くらしの全般的にかかわる問題だけに、消費者の立場だから心配ないというものではありません。
 
 まして「安い農産物が入るから家計も助かる」といっても、口に入れるものは(特に子どもたちには!)慎重に考える必要があるのではないのでしょうか。

 質問も、食の安全・安心に始まり「ヨーロッパは家族経営をどう位置づけているか」「TPPを通じた財界のねらいは」などに加え、「衆参同時選挙をどう見たらいいの」という質問もあり、今の政治に対する疑問や不安は消えないんですね。
 
だから臨時国会を開いて国民の疑問に答える責任が政府にはあるし、国会議員もその責務があるわけです。

 安倍政権よ、逃げるな!と私は言いたい。

 さて、これから上京して10日に開かれる委員会での質問づくりに励みます。

 【今日の句】 気がつけば サンタは仕込み 時期ですね

2015年12月5日土曜日

オール沖縄は「腹六分目」で

 市民・団体が実行委員会の「オール沖縄が問いかけるもの」集会に、仲里利信衆議・糸数慶子参議が来道されました。同じ農林水産委の仲里議員でもありますし、私も駆けつけたところ‥‥。

 何と会場がすでにビッシリ!

 沖縄の現状を知りたいのと、共同の運動を学びたいという、2つの思いがあったのでしょうか。

 仲里議員も糸数議員も全国を飛び回っていても、お2人で同じ機会に話をするというのは初めてのこと。

 貴重なお話を伺えました。

 私が特に印象的だったのは、お2人の戦争体験。

 糸数議員は戦後生まれですが、お母さんが亡くなってから、きょうだいを飢えなどで亡くしたことを聞いたそうです。

 仲里議員は沖縄戦を体験された者として、戦争につながるものは反対だと明確に話されました。

 民意の強さ、粘り強い抗議行動、沖縄の歴史、「腹六分目」の各党共同‥‥その「オール沖縄」に対して安倍政権は強権的な措置を取り続けていますが、弱さの裏返しなんだと再認識しました。

 仲里議員も翁長知事も日米安保条約は必要との立場ですが、辺野古の新基地建設は許してはならないと本気の行動を続けています。

 「沖縄の民意を踏みにじり続けるようなら、次は嘉手納基地撤去に(民意は)向かうでしょう。最後には全基地撤去となるかもしれません」

 仲里議員の言葉に、後戻りしない沖縄の強い民意を痛感しました。

 民主国家だからと行政代執行なども正当化する安倍政権ですが、何度も選挙で審判が下されているのに何が民主国家でしょう。

 北海道でも、全国でも連帯して、こんな不条理はやめさせなければいけない。

 休憩中に仲里議員にあいさつしましたが、「ちょうど飛行機を下りたら雪が降ってるのにも出会えましたよ」と喜ばれていました(お風邪には注意してくださいね!)。

 さて明日は、帯広革新懇の学習講演でTPPについて話します。

 もう少し準備の勉強です‥‥。

 【今日の句】 共同は 乗り越えられない 壁じゃない

2015年12月4日金曜日

同僚議員の質問に学ぶことが多い

 先ほど札幌の自宅へ戻りました。雪が降る寒さのなか、道庁前では今日も反原発行動がおこなわれたんですよね。私も心ひとつにがんばります。

 今日も衆議院では閉会中審査がおこなわれ、経産委員会・法務委員会で日本共産党からは藤野保史・清水忠史の各議員が質問に。

 
 藤野さんは、伊方原発の上空を米軍機や自衛隊が飛ぶ問題を取り上げて、経産大臣から「実態調査や禁止法制化を検討する」との答弁を引き出しました。

 清水さんは、東住吉事件の高裁判決を取り上げて冤罪根絶を訴え、法務大臣から「いろいろ大切な話をありがとう」と質疑後に声をかけられたといいます。

 衆議院本会議場では、この2人に私とで3人が並ぶ席なのですが、藤野さん・清水さんの論戦に学ぶことは本当に多い。

 同時に、2人だけでなく日本共産党の議員は「本当によく勉強している」と声をかけてもらうことが多いのです。

 筋のとおった質問には、与野党を問わず共感が寄せられます。

 自民党議員から「立派な質問でしたよ」とこっそり声をかけられたこともあるのですが、いま政治が何をすべきなのかを提起できる質問を私もしていきたい。

 先日の自分の質問を省みつつ、今日は紙智子参議・斉藤和子衆議との鼎談企画やTPP対策会議など、飛行機に乗る時間ギリギリまで頭がフル回転でした。

 【今日の句】 昨年の 今ごろ選挙で 駆け回り

2015年12月3日木曜日

まったく議論の時間が足りない

 TPP「大筋合意」から間もなく2ヵ月。臨時国会も開かれず国会への報告もないまま、TPP批准は既定路線のようなことは認められない。今日の閉会中審査で質問に立ちました!

 詳しくは衆議院インターネット中継で、ぜひご覧ください。

 そもそも影響試算もしていないのに、対策や補正予算の検討を進められる根拠はどこにあるのか。

 甘利担当相は「政策大綱」について「これは『対策』ではなく『政策』」「影響試算を前提とするものではない」と、TPP対策ではないので根拠などないかのような答弁。

 しかし中身を見れば、「経営安定・安定供給のための備え」という、いわゆる「守り」の分野で「協定発効に合わせて‥‥措置を講ずる」とあります。

 TPPが前提であり、これは「対策」ではないのか。

 「政策」というのなら、例えば「備え」に含まれているマルキン拡充策などは、これまでの農家が切望していたものであり早急に実現すべきものです。

 それがTPPの「協定発効に合わせて」でないと実現できないなら、農家にとってこんな厳しい話はないのではないでしょうか。

 「攻めの農業」の中身も幻想だ、と指摘しました。

 2020年まで目標とする「輸出1兆円」も、清涼飲料水や即席めん、みそ・醤油などで半分を占めます。

 今でさえ大豆の自給率は7%で、清涼飲料水なども、どこに国内農家の関わる場所があるのでしょうか。

 食料自給率についても、すべてが関税撤廃という前提ではありましたが、政府は27%まで下がると認めていました。

 関税削減・撤廃で、食料自給率は下がるではないかとの私の指摘に、森山大臣からは「下がらないように対策をする」という答弁をくりかえしました。

 いずれにせよ、まったく議論の時間が足りない。

 あらためて臨時国会の開催を求めましたが、これは質問に立った野党すべての要求でもありました。

 国の最高法規である憲法の定めにもとづき要求したことを、政府・与党は何だと思っているのか。

 来週は衆院・参院の農林水産委員会とも、毎年この時期におこなう加工原料乳補給金単価の審議があります。

 今日の質問もふまえて、来週の質問の準備にさっそくとりかかります。

 【今日の句】 論戦を してこそ我ら 議員だろう

2015年12月2日水曜日

TPPストップの狼煙をあげるぞ

 先ほど質問項目の通告を終えました。明日、内閣・農水委の連合審査で12:30~13:00に、ぐいぐいTPPを中心に質問します。ぜひ衆議院のネット中継で!

 TPP「大筋合意」から間もなく2ヵ月も経つというのに、いまだ国会への報告はありません。

 それなのに政府は「政策大綱」を発表し、補正予算の検討も。

 何も国会で議論していないのに、既成事実化するようなことは許されない。

 議論できなかった時間の分、調査で聞いた声、読み込んだ資料などため込んできたものもあるわけです。

 いわば明日は、これからの論戦に向けた狼煙をあげるものになります。

 気合十分!

 写真のみかんを食べながら、さらに質問原稿を練りこみます。

 【今日の句】 このみかん 明日の出番は あるのかな‥‥?

2015年12月1日火曜日

領土返還の世論を大きく

 70年前の12月1日、安藤石典・根室町長(当時)が「北方領土」返還要求運動ののろしをあげました。その日に東京でおこなう中央アピール行動に、紙智子参議院議員と参加しました。

 元島民も6割が亡くなり、平均年齢も80歳を超えて、領土返還は待ったなしの課題です。

 私も何度となく根室に行き、元島民の苦しみと島への望郷の思い、返還されないための漁業と経済への打撃などの話を伺ってきました。

 日本共産党は、歴史の経過を見れば千島諸島全体が日本の領土であることを主張してきました。

 日本の側の問題でいえば、サンフランシスコ条約を不動の前提にしないことが大事だと提起してきました。

 この間はウクライナ情勢なども反映した交渉状況となっていますが、粘り強くロシアと国際社会に訴えていく必要があります。

 首脳同士の友好関係や信頼関係も当然大事ですが、基本的立場や論理の整合性は外交においてさらに緻密でなければいけないと思うのです。

 さすがに12月となると風も冷たい東京ですが、銀座など約2kmを元気に!行進しました。

 なかなか東京の方は、意識しなければ千島問題には目が向かないかもしれません。

 政治の力が最も大事ですが、それを支える国民総意も大切で、もっと多くの方に関心を持ってほしい。

 党派を問わず、この問題の重要性を発信しなければいけないなと、行進しながらつくづく感じました。

 さて国会は、今日の衆院文部科学委員会を皮切りに、閉会中審査が続くことになります。

 私も夜中まで準備中‥‥正式には明日、フェイスブックやツイッター、ブログなどでお知らせしますね。

 【今日の句】 あの島に 家もお墓も 青春も

2015年11月30日月曜日

TPPの影響をごまかすな

 臨時国会を応じないこと自体は許されませんが、今週は各委員会で閉会中審査を開く運びとなりました。私の出番(TPP!)も出てきそうで、確定したらお知らせしますね。

 TPPにかかわっては団体・個人の皆さんと懇談を続け、今日は農民運動全国連合会(農民連)の事務所へ、笠井亮衆院議員・紙智子参院議員と足を運びました。

 「攻めの農林漁業」というが今の国産輸出の実態は‥‥という話に加え、翻訳が始まっている協定文書の分析、WTOの流れとは別にTPPはいかに日本の農林漁業を壊すものなのか‥‥などで懇談しました。

 例えば食の安全・安心にかかわっても、農林水産省は「日本の制度に変更が加えられないので大丈夫」とくりかえしていますが、実際は変更に向けた作業部会などが設けられています。

 牛肉・豚肉についても、マルキン制度という補てん制度を拡充すると言いますが、9割補てんとなっても赤字になるという試算もあります。

 輸出で勝ち残れる牛肉・豚肉農家がいたとして、それ以外の畜産農家は追い込まれて頭数も減るかもしれないし、そうなれば各地の「と殺場」も成り立たなくなるでしょう。

 そうなれば遠い「と殺場」まで運ぶだけのお金もかかるし、コスト削減も水泡と帰すかもしれません。

 加えて地域社会だって成り立たなくなる。

 何より私たち国会議員に、きちんとテキストも説明されていないし、委員会などへの報告もされていない。

 それなのに国内対策ばかりが進行しているわけで、これもまた到底認められないのです。

 しっかり論戦に挑むため、もうしばらく勉強してから眠ります‥‥。

 【今日の句】 眠れない夜を 農家に 押し付けるな

2015年11月29日日曜日

いざ自民・公明を少数へ

 民謡大会全国優勝という華やかな経歴と美声を持つ、橋本みか衆院道5区予定候補と恵庭市・北広島市での演説会! たくさんの温かい拍手と激励が送られました。

 来年の参院選を前に、戦争法成立後の初の国政選挙となる見込みです。

 自民・公明を少数派に追い込むため、橋本さんは「何でもやる決意」と力強くあいさつ。

 私からは国政の焦点となっている、消費税と社会保障、沖縄の新基地建設、TPP、戦争法とテロ問題で40分ほど話をさせていただきました。

 国民連合政府実現の提案との関係で5区補選の候補はどうするのかとの問いもありますが、誰が立つか立たないかも大事ですが、残り半年を切っている中で草の根の運動をどう広げるか、とても大事な時期にあるのではないでしょうか。

 日本共産党で、その先頭に立って奮闘しているのが橋本みかさんです。

 団体共同で取り組んでいる、戦争法廃止への2000万人署名もドンドン北海道で広がるように私も力を尽くしたい。

 平和と民主主義のためなら命をかけてがんばってきた、日本共産党の歴史があります。

 「ここでがんばらず、いつがんばるのか」の思いです。

 演説会には、私が候補時代にお世話になったSさんご夫妻も見えられて、写真のようなロールケーキまでいただきました。

 いつも我が家の子どものことも気にかけてくださり、このような支えがあって今の私の議員活動があります。

 感謝を忘れず、さあ明日も!

 【今日の句】 甘いもの 目がない子らは 私に似

2015年11月28日土曜日

やっぱりあやしいTPP

 1週間ぶりに戻った札幌は、あっという間の冬景色。我が家も急いで車のタイヤ交換をし、どのお宅もそうでしょうが、長~い冬に備えます。

 閉会中審査で質問ができるかもしれず、今はTPPで頭がいっぱい!

 政府は自動車が「日本の攻め」であるかのように言っていたのに、いつの間にか「自動車部品」になり、先日発表された政策大綱では中堅・中小企業のためのTPPだと言わんばかり。

 あやしい中身ばかりを、わかりやすく明らかにするのが私の仕事。

 日本の食を売り渡すTPPだけに、しっかり構えて論戦に挑みたい。

 明日は恵庭市・北広島市で、橋本みか5区予定候補と演説会!

 【今日の句】 慌てずに 暴走阻止へ 蓄えて

2015年11月26日木曜日

「もうかればいい」では、地球は続かない

 札幌は、この時期では62年ぶりの大雪で今日は寒波。明日からも荒天のようで、帰札予定なのですが果たして‥‥雪害にはお気をつけくださいね。

 先週までは雪が降るような気配もなかったのに。

 折しもCOP21が間もなく始まりますが、気候変動問題は真剣な論議と、どのような行動を取るのかが問われていると思います。

 ヨーロッパの国々が野心的な目標を持ち、行動面でもリードしてきました。

 日本は基準年度を変更するなど、過去には何度も市民団体から「化石賞」を受けるほどの後ろ向きぶりでした。

 再生可能エネルギーの不安定性を電力会社は強調しますが、だからといって、それが原発を正当化する理由にもなりません。

 再生可能エネルギーの技術面の発展もありますし、ふだんはイノベーションを叫ぶ安倍政権が、なぜこの分野のイノベーションに前向きではないのでしょう。

 食料生産も、エネルギーの問題も、持続可能性を前提にした議論が必要だと思うのです。

 食料もエネルギーも「もうかればいい」という発想で考えるべきものではない。

 国会内でTPPをめぐる会議で、あらためてそう感じたのです。

 人間は、地球という有限な枠の中に生きているのですから。

 【今日の句】 この星を 次の世代も 待っている

2015年11月25日水曜日

今こそ国会審議を!

 今日はじっくりデスクワーク。たまっていた資料を読んでいるうちに、TPP対策本部の政策大綱も発表されました。臨時国会も開かずに、TPPも決まったかのように「対策」を先行させるのはおかしいですよ。

 午前中に野党国対委員長会談があり、あらためて臨時国会開催問題が議題となりました。

 憲法の定めに従って開会を要求しているのに、外交日程を理由に開けないとくりかえす政府・与党。

 しかし、その外交でも、国会での議論もなくAPECに日中韓首脳会談など進めて国会への報告もなし。

 そしてTPPは、試算も出していないのに「対策」が先行しています。

 まるで野党との議論など関係ないとの姿勢は、暴走というほかない。

 あらためて野党として臨時国会開催を要求する予定ですが、政府・与党は真摯に受け止めてほしい。

 議員会館に要請に来られた農民団体の方も、政府の農政に対しては不満の連続。

 政府・与党のみなさん、しっかり議論をしましょうよ。

 【今日の句】 ふところが 狭い与党で さびしいな

2015年11月24日火曜日

気持ちは冷たくならないで

 雪の北海道! 新千歳空港で5時間足止めを食らい、また移動が心配な季節に‥‥。待機時間に読める本を、いつも持ち歩かないといけませんね。

 朝に札幌駅前で宣伝した時には、そうでもないかと思ったら、思ったより天候が悪化したんですね。

 スマホ片手にニュースもチェックしてましたが、飛行機を降りて驚いたのはロシア機の撃墜。

 報道ベースでしか情報はわかりませんが、世界情勢も心配なことが次々と。

 もちろんテロは許されることではないし、だからといって軍事作戦の強化では悪循環をつくることになるのでは。

 テロ組織を孤立させるためには、資金や武器入手の遮断が必要ですし、貧困や差別などの構造的要因にも目を向ける必要があると思います。

 憎しみの連鎖を断ち切る、という立場で知恵と力を尽くしたい。

 ようやく着いた東京も、夜には冷たい風が吹いてきました。

 そろそろ風邪には、ブログをお読みのあなたもお気をつけくださいね。

 【今日の句】 街の灯が 何だか淋しく なる季節

2015年11月23日月曜日

私の励み

 札幌の自宅では子どもたちが寝た後に、もそもそと布団から出てブログを書く私。ところが今日は珍しく「眠れな~い」と娘がそばに。しばし父娘の時間です。

 とはいえ私はパソコンに、娘は漫画の本へ。

 今も道内各地を回ると「娘さん何歳になった?」と聞かれるほど、演説でエピソードを紹介したことは数知れず。

 小学校に入ってからは、本人も気にするでしょうから演説では娘の話は封印してきました。

 そうなると下の子(4歳)の話を出すような機会もなくて。

 2人の子どもの成長は、やっぱり私にとっては大きな励み。

 平日は東京や全国へ、週末もあまり自宅にいない父ですが、時間を取れるときはゆっくり話をしたいものですね。

 この後、温めた牛乳を2人で飲んで、私も明日の朝宣伝に備えて寝ることとしますか。

 【今日の句】 まだ君が 知らない父の 姿あり

2015年11月22日日曜日

沖縄、北海道、そして全国で連帯の力を

 今回で15回目となる米海兵隊移転訓練。沖縄と連帯する「移転訓練反対! 11.22全道集会」が釧路市でおこなわれ、私も参加。会場は熱気に包まれました!

 沖縄の負担軽減を口実に、沖縄県道104号越え実弾射撃訓練がおこなわれてきた矢臼別演習場。

 しかしオスプレイ配備など、沖縄では軽減どころか基地機能強化ともいえる実態が続きました。

 「沖縄と同質・同量の訓練」という約束も、矢臼別では白リン弾と思われる発射も見られ、訓練の量も質も拡大し固定化してきていると言わざるを得ません。

 しかも山火事や場外着弾が相次ぎ、地元の不安が強まるなかでも明確な反省なしに訓練を再開した米海兵隊に批判の声もあがってきました。

 「沖縄の負担軽減を口実に、これ以上、北の大地を荒らすな」と私からあいさつし、合わせて沖縄との連帯、安倍政権打倒のたたかいを広げることも呼びかけました。

 記念講演は琉球新報東京報道部長の島洋子さんで、自民党議員や百田氏のマスコミへの圧力発言に対する院内抗議集会での発言をされていた方です。

 島さんからは、あらためて沖縄の歴史、「オール沖縄」のたたかいの発展、「沖縄は基地で食っている」「海兵隊は抑止力」という2つの神話の誤りなど、沖縄の歴史と実態に触れた話がされ、私も含め参加者は聞き入っていました。

 胸を打ったのは、翁長知事が「新基地建設を止めるのに万策が尽きたら、2人で座り込みをしよう」と奥様と話をしたというエピソード。

 知事みずからが体をはってでも本気で新基地建設を止めるという覚悟が伝わって、私も胸が熱くなりました。

 ゲート前や会場での抗議・監視行動が続くなか、安倍政権が本州から機動隊まで導入して力づくで排除する姿勢の情けなさと、あらためて怒りがふつふつと沸いてきます。

 強圧にも負けず「屈しない」というプラカードも掲げ、沖縄からの代表団が米国での訴えをしてきてもいます。

 この本気の思いと連帯して、心ひとつにがんばろうと会場に一体感が生まれました。

 その後の市内アピールも、釧路では初のサウンドデモで勢いも示し、小学生たちが「戦争反対!」と大きな声で応えるなど反響も。

 安倍政権の民意無視、強権姿勢を見るにつれ、早く政権の座から引きずり降ろしたい。

 大阪のW選挙のように情勢は複雑に動きますが、国民連合政府に向けた、あらゆる活動にもっと力を入れなくては!

 【今日の句】 この意思が きっと政府を 追い詰める

2015年11月21日土曜日

報告会では頭もフル回転

 「なぜ政府は介護報酬を減らすの」「国民連合政府を実現するために何をしたらいいか」‥‥率直な意見を出し合った国政報告会。西胆振地方4会場をまわりました。

 午前に登別市、午後から室蘭市と洞爺湖町、夜は伊達市。

 基本的に話す内容に変わりはないのですが、農林漁業の従事者が多い洞爺湖町と伊達市ではTPPについて多めに話をしました。

 臨時国会の開会要求、消費税と軽減税率、社会保障と財源、マイナンバー、沖縄、TPP、戦争法と「国民連合政府」‥‥盛りだくさんの報告に「1時間は必要でしたね」とは、同行してくださった室蘭地区委員長のお言葉。

 質問の時間を4会場とも設けてあるのですが、次から次へと質問が途切れません。

 冒頭のほか、テロとIS、「北方領土」、宮城県加美町での処分場、18歳選挙権、憲法9条と自衛隊、農地の継承‥‥多岐にわたる質問に、私も頭をフル回転!

 こういう話し合いを通じて国政が身近になればと思いますし、寄せられた意見も国会の活動に反映させていきたい。

 伊達市では初めて共産党の集まりに来たという方が、「署名を集めたら誰に渡したらいいのですか」と声をかけてくださる一幕も。

 日本共産党への期待が広がっている一端を実感しました。

 政策や活動を、もっと多くの方に知ってもらいたい。

 明日は釧路へ、米海兵隊移転訓練の抗議集会に参加します!

 【今日の句】 冬タイヤ 今年も交換 ギリギリだ

2015年11月20日金曜日

被災者本位の復旧・復興と原発ゼロへ

 今日は宮城県松島町で開かれた全国災対連など主催の全国交流集会に参加。途中退席なのは残念でしたが、災害大国日本で政府が果たすべき役割の大きさを痛感した1日となりました。

 私以外に、日本共産党からは高橋千鶴子・堀内照文・大平喜信の各衆議院議員も参加し、代表して高橋議員があいさつ。

 東北3県はもとより全国から参加されたみなさんは、命とくらし・生業が危機に迫られた当事者・支援者だけに全体会・分科会ともに真剣な空気が張り詰めます。

 立命館大学の塩崎賢明教授による記念講演では、イタリアの災害支援との比較がされて、日本の仮設住宅とは桁違いの住宅支援に会場からため息が漏れるほど。

 日本では仮設住宅は出たら解体となりますが、イタリアは出ても公営住宅として活用できるよう間取りから電化製品まで準備されているのです。

 イタリアはイタリアなりに問題があるといいますが、この住宅支援の差を「文化の違い」で片付けるわけにはいきません。

 その後に東日本大震災の被災3県、土砂災害のあった広島、水害被害のあった茨城などのリアルな報告や現行制度の限界を聞き、国会論戦のテーマも与えてくださったように思いました。

 例えば、全壊被害の場合には国から300万円の資金が出ますが、これは阪神・淡路大震災で被災者先頭に全国の連帯で金額を引き上げたものでした。

 さらに大きな被害があった東日本大震災を経て、その金額が引き上げられてもしかるべきですが、それが現実には進んでいない。

 これまで20数兆円を費やした金額からすれば、生活や住宅の再建に必要な金額を引き上げることは十分に可能なことです。

 分科会では医療費無料化でくらしが支えられている状況や、住宅支援の遅れ、問題点なども報告があり、政治の力で解決が急がれると再認識。

 復興大臣は何かと疑惑が噴出していて、それを見逃すつもりはありませんが、この現状への対策をしっかりと進めてもらわないと困ります。

 安倍首相も、被災地に寄り添うという発言をしてきたのですから、言葉通りに行動してもらわないといけない。

 私も現場の実態にもとづいて力を尽くそうと、決意を新たにしました。

 【今日の句】外遊も 否定しないが 被災地を

2015年11月19日木曜日

命を守る医療現場を支えよ

 戦争法可決から2ヵ月、TPP対策会議、省庁を呼んでのレク、院内集会に参加‥‥あっという間に時間が過ぎた1日。読むべき資料も山のようにあるのですが‥‥。

 写真は医療団体連絡会議主催の「診療報酬のプラス改定を求める緊急行動」院内集会。

 私からは、北海道内で医師・看護師不足が慢性化している実態を紹介し、解決のためには診療報酬の引き上げが必要であり、私も力を尽くしたい決意を込めて一言あいさつ。

 いただいた資料に目を通すと、事態の深刻さが表れています(以下は日本医労連調査から)。

 ・8時間以上の長時間勤務となる「2交替」病棟の割合は、昨年より増加し32.1%(昨年30.1%)。

 ・「16時間以上」の長時間夜勤は、「2交替」病棟の55.1%(同53.1%)、看護職員数の53.7%(同49.8%)。‥‥心身に与える有害性が非常に強い「16時間以上の長時間夜勤」が、極度な緊張状態が持続する急性期・高度医療の現場に広がっている背景には、長時間夜勤に対する労働時間規制や回数規制がなく、野放し状態となっていることが指摘できる。

 という具合なのです。

 まして患者、介護者の高齢化、独居や認知症の方も増えている今、その緊張感が私にもひしひしと伝わってきます。

 集会参加者からも「昼夜を問わずにナースコールが鳴る。緊張する毎日に慢性疲労という仲間が多い」「入院基本料のこともあり、平均在院日数のことを考えて、入退院の調整のために走り回る毎日」と、現場の深刻さを訴える発言が続きました。

 歯科や薬剤師も含めて、いまの安倍政権のもとでは医療現場も社会保障も崩壊してしまうという危機感があふれた、まさしく「緊急行動」でした。

 働く人の懸命の努力によって、なんとか現場は守られているのであって、それで「問題なし」であるかのように国が認識しているとしたらとんでもない。

 まして自己責任を国民にも事業者にも押し付けて、国が「すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」(日本国憲法第25条2)責任を放棄するのであれば、重ね重ねとんでもない。

 現場の声にこたえず、国民の健康を守ろうとしない政権であるのなら、やっぱり代えなければいけない。

 明日は宮城県へ、全国災対連の全国集会に参加します!

 【今日の句】 この国の 治療は政権 代えること

2015年11月18日水曜日

やっぱり現場はTPPへの不安と怒り

 中標津町・別海町で2日に渡り農業調査。TPPによる影響が心配な酪農が基幹産業である地域ですし、さまざまな不安・批判や要望をじっくりと伺いました。

 獣医のような格好をしている写真は道総研根釧農業試験場を視察した際の1コマ。

 話は研究や技術面にとどまらず、農家経営の質問にもていねいにおこたえいただきました。

 経産牛50~60頭規模が多い地域ですが、それ以下の頭数でも収益を出している農家もいるし、大型化したところだってプラスも苦労もある。

 しかし放牧をもとに自給飼料を進めている農家は牛が健康だし、「適正規模」こそ最適なのかなとの印象を持ちました。

 実際の酪農家さんを訪問したり、夜にお集まりいただいて話を伺う場もつくりましたが、共通して出されたのは「経営の見通しが持てる農政を」ということ。

 初期投資だけでも億の単位が必要になりますし、そこから頭数を増やせば設備も機械も大型化するわけで負債も増えることになります。

 根釧地域では「マイペース酪農」と呼ぶ実践もおこなわれていて、みずからの経営と地域社会を成り立たせること、牛や自然の摂理に合致する取り組みを伺いました。

 何よりTPPには怒りの声が大きく、自民党支持という農家からも「次の選挙では(与野党を)ひっくり返さないと」という声も出ているとか。

 私からも、TPPは決まったわけではないし、議論する土俵を「食料の安定供給」「食料主権」にする必要があると述べました。

 「国が酪農をどのように位置づけているのかわからない。共産党としても酪農政策をしっかり示してほしい」など、激励を込めた厳しい意見もいただきました。

 農協や自治体もまわりました(写真は別海町役場)。

 別海町は研修牧場を持っており、年3~4戸のペースで新規就農もいるのですが、それを上回る離農が続いていることには深刻な受け止めをされています。

 TPPを機に離農待機者ともいえる方々が、次々と離農していくのではないかという現実的な危機感があります。

 そうなれば農地が空くことになりますが、すでに経営規模を問わず離農農地を受け入れる余力がなくなってきている実態もあります。

 農協でも町でも担い手対策は具体化してきていますが、TPPはそれに冷や水を浴びせるようなものと私は思います。

 別海町で言えば大手乳業メーカーの工場もありますし、生産者も生産量も減れば地域の関連産業も間違いなく影響を受けます。

 「まずは国会でも、よく審議を」との意見に、だからこそ臨時国会!なんですよね。

 まだ全国的な調査をしなければと思いますが、ひとまず東京の宿舎へ。

 明日も政府レクや集会参加などなど、忙しい1日になりそうです。

 【今日の句】 牛の目も まっすぐ政治を 見てるよで

2015年11月16日月曜日

もっと突っ込んだ話をしなければ

 今日から3日間、TPPの影響調査で紙智子参議院議員・斉藤和子衆議院議員と北海道を回ります。夜には医療問題の会合にも出て、やるべきことがたくさんあることを痛感した1日でした。

 日中は北海道農業研究センターと北海道庁を訪れて、あらためて北海道の第一次産業の現状と課題を伺いました。

 北農研ではシストセンチュウ対策に野良イモ対策、生産者の収益向上に向けた研究などがおこなわれています。

 さまざまな経済領域でグローバル化が進むなか、生産者も研究機構も悩みながら
前へ進もうとがんばっています。

 しかし自然相手の産業である以上、実証結果が出るのは数年後というのは当たり前。

 国会の質問で指摘しましたが、規制改革会議などなどが早く研究結果を出せと言わんばかりの現実は、あまりに生産現場と乖離(かいり)していると思うのです。

 道庁でも少し突っ込んだ話し合いをさせてもらいましたが、いろいろ考えるなかでもTPPは害悪のほうが大きいと判断せざるを得ない。

 それは第一次産業だけでなく、非関税障壁も含めて、ということ。

 医療、保険、検疫、労働‥‥まだ明らかになっていない部分が山ほどあります。

 しかし、それを裏返して言うなら「大筋合意」は「完全合意」ではないわけで、文字どおり「たたかいはこれから」なのです。

 明日は道東地方・中標津町や別海町を回る計画です!

 【今日の句】 ごまかして 年内過ごすと 言わせない

2015年11月15日日曜日

いっそう緊張感をもって

 福島県議選。日本共産党は現有5議席確保の見通しで、届かなかった会津若松市も前回より得票を伸ばしています。多くの方の期待を感じる結果となりました。

 私が応援に行った福島市(宮本しづえ)、伊達市・伊達郡(あべ裕美子)でも議席を獲得できてホッ。

 重要な意義を持つ被災3県の県議選挙は、全体として安倍政権への批判の強まりと、日本共産党への期待の大きさを示す結果となったのではないでしょうか。

 ちょっと風邪気味で大事を取っていた私ですが、今日の結果にあらためて元気をもらいました。

 一方で、暗い気持ちとなったのがパリでの無差別テロ。

 日本共産党は「しんぶん赤旗」で「卑劣な犯罪を厳しく糾弾する」との「主張」を発表しました。

 どんな口実であれ、一般市民をねらった無差別テロは許されるものではありません。

 私も厳しく糾弾したいし、被害に遭われた方々に心からの哀悼の意を表したい。

 パリ以外にも無差別テロは起きていますが、あらためて無法なテロはどの国でも根絶されるべきであると強調したい。

 全容解明はこれからでしょうが、「主張」の最後でも書いてあるように「有志連合」による対応に傾斜することではなく、国際社会が一致することが大事と思います。

 9.11後、アメリカによるアフガニスタン攻撃やイラク戦争が起きましたが、戦争でテロはなくせないことを私たちは経験したはずです。

 テロと戦争の悪循環を、いかに止めるか--問題の背景を深くとらえる必要性は言うまでもないと思います。

 国政の場に身を置く者として、私も緊張感を持って臨みたい。

 【今日の句】 力より 知恵で歴史を 動かそう

2015年11月12日木曜日

食を大事にしない国に未来があるか

 党国会議員団の農水部会は紙智子参議・斉藤和子衆議に私の3人。3人の地元へTPP影響調査をおこなうことにして、今日は千葉県へ足を運びました(北海道は来週!)。

 調査には現地から、浅野ふみ子参院選挙区予定候補も参加しました。

 千葉県は北海道・茨城県に次ぎ、農業産出額は第3位。

 コメ・野菜・畜産・花きと、生産品目も多いのです。

 訪問先は畜産農家、食肉協同組合、県庁、農業生産法人、農事組合法人など。

 まだTPPの影響の全容がわからないこともあり戸惑いなどもありましたが、やっぱり不安がないわけではない。

 とりわけ畜産関係は、国の誘導として規模拡大を進めてきたことで負債が重くのしかかっているのだと実感しました。

 防疫・消毒や糞尿処理なども、規模が大きいだけに負担も重い。

 これで価格下落となったら……と心配になるのも当然です。

 「アメリカもヨーロッパも国の補助があるから競争力がある。狭い国土の日本で、対等になんかたたかえません」との声は、畜産にかかわる方の共通の思いと受け止めました。

 コメ農家からも「農家に海外販売のノウハウなどないのに」との声。

 耕作放棄地が増えないようにと農地を引き受けに引き受けてきた方からも「もう、いい人はやめる」と、これ以上は引き受けられない宣言。

 大規模な農地を持つ組合法人も、補助金に頼る割合は4割にもなっている現実を見れば、コスト削減や大規模化の限界もはっきりしてきます。

 「海外に売れというけど、アメリカに商談に行ったら『今の日本食レストランの分で十分です』と言われたよ」との話も。

 TPPは農業対策だけの話ではありませんが、とはいえ日本各地の基幹産業であるわけですし、そもそも国内の食料安定供給という国の責任を安倍政権はどう考えているのか。

 どうやら臨時国会を開かないようですが、その間にも政府・与党だけで国内対策の話だけはドンドン進んでいく。

 農家も国会も置き去りにされている感があります。

 そうであるなら現場を回り、反対の声を束ねるというのも私の大事な仕事。

 食を大事にしない国には未来がない!と、私は思うのです。

 【今日の句】 消費者も 生産現場と 手をつなごう

2015年11月11日水曜日

あんぽ柿の里を返せ

 あべ裕美子県議候補の後ろで、たわわと実っている柿。月舘町→霊山町→梁川町と回ると、どこでも応援してくださる方と、このような光景に出会うのです。

 今日は伊達市・伊達郡選挙区の応援2日目。

 当たり前ですが4年前も同じように、たわわに実った柿の木。

 しかし原発事故の影響で、収穫しても木の根元に山積みになっていたそうです。

 あんぽ柿が有名なこの地で、大量の柿を廃棄する農家の気持ちを考えたら胸が痛みます。

 4年前の選挙で応援に入った穀田恵二衆院議員が、この光景を見て思わずマイクで叫んだそうです。

 「あんぽの里を返せ」

 その後、東電への賠償請求となるわけですが、いっしょに力を尽くしたのが、あべ裕美子候補。

 いつも「国民の苦難軽減」を貫く姿勢が信頼され、写真のように、平日の昼でも多くの方が、あべ裕美子候補の演説を聞きに集まってくださいました。

 私からも候補の実績、県議獲得の意義、安倍政権への審判について心を込めて訴えたつもりです。

 選対事務所に戻ると、演説を聞いたという方から「感動しました。あべ候補、がんばってくださいい」と電話があったと。

 あべ裕美子候補はじめ、日本共産党県議団が5人となって発信力も増して、今回は6議席へと挑戦です。

 ひとまず私は東京へ戻りましたが、明日も国会議員団から応援に入ります。

 ぜひ全国で、福島県にお知り合いがいましたら、ご支援の輪を広げていただくことをブログからもお願いします!

 【今日の句】 食べ物を 粗末にするな 安倍総理

2015年11月10日火曜日

「もう、だまされないぞ」

 秋の深まる福島県。伊達市・伊達郡へ、あべ裕美子県議候補の応援でまわりましたが、期待の声が大きい!  私も明日までの応援をがんばりぬきたい。

 党派を超えて、先日も選対事務所に見えられた方もいるとの話を伺いました。

 中心は「国民連合政府」にかかわって。

 あべ候補の応援に、どうやら回っていただけるようです。

 多くの方が、安倍政権に本気で怒っているんですよね。

 ましてや福島第一原発事故が収束していないのに、原発再稼働?

 今でさえ農家が苦しんでいるのにTPP?

 「もう農家はだまされないぞ」との声も届けられたといいます。

 安倍政権への審判とともに、悪い国政に対して県民を守る防波堤としての県議を選ぶ大事な選挙でもあります。

 党県議団として18歳以下の医療費無料化は勝ち取りましたが、まだまだやるべきことがある。

 あべ裕美子候補の議席を勝ち取れれば、県政にも国政にも与える影響は大きいわけです。

 候補応援の合間に、霊山町での水害被害の現場も見させていただきました。

 被害を受けたご本人からすれば、こんな理不尽なことはありませんよね。

 その場で秘書を通じて国交省から説明を受ける日にちも決めましたが、しっかり現場の声を届けていきたい。

 こういう時にこそ、日本共産党の議席の重みを再認識するのです。

 私は明日まで応援に入りますが、地元に根付いて活動されてきたみなさんの力で当選の扉をこじ開けてほしい。

 明日も元気よく、応援にまわります!

 【今日の句】 動いてる 歴史の波と 共産党

2015年11月9日月曜日

明日・明後日の閉会中審査に注目を

 もうすぐ冬か‥‥と思って上京したら、まだ東京は20℃もあるじゃないですか! 着てきたコートを脇に抱えた姿は、東京のみなさんには不思議に見えたかも‥‥。

 朝に森つねと道選挙区予定候補との宣伝を終えて、まっすぐ新千歳空港から羽田空港へ。

 だいぶ慣れた飛行機移動ですが、気温の差だけはどうしようもない。

 議員会館に着いてすぐ、農林水産省から酪農分野での説明を受け、北海道にいた間の書類や要請書などに目を通すと、あっという間に夜になるのです。

 明日は朝から福島県議選の応援に行くため、今のうちに落ち着いて考えるべきことをまとめなくっちゃ。

 私は福島に行きますが、国会では予算委員会閉会中審査がおこなわれます。

 明日の衆議院は赤嶺政賢議員、明後日の参議院は紙智子参議院議員!

 名前だけで各議員が何を質問するか想像がつくでしょうが、しばらくぶりの国会論戦だけに多くの方に見ていただきたい。

 私も自分の出番に備え、しっかりと準備しておきたいと思います‥‥!

 【今日の句】 延ばすほど きっと総理は 詰められる

2015年11月8日日曜日

子どもといっしょの日曜日

 TPPの全章概要を、じっくりと今日は読み進めています。各分野にどのような影響があるのか考えながら読み進めるのは苦労もありますが、がんばらなければですね。

 この全章概要に、TPP交渉参加国との交換文書もあるのです。

 「概要」ですから全文を読む必要もあるのですが、まだ英文で、政府の日本語訳もできていませんからこれも一苦労。

 農業分野への影響とともに、日本の経済政策としても論戦を進める必要があると考えています。

 とはいえ札幌にいる間は子どもたちとも時間をつくり‥‥今日は学童保育のバザーで私は朝から設営係。

 なかなか私は関わる時間がなくて申し訳ない限りなのですが、保護者と指導員が心を通わせて子どもたちの成長を見守っている学童保育なのです。

 大人同士の信頼は、きっと子どもにも伝わっているはずですよね。

 【今日の句】 知らぬ間に きっと背中は 見られてる

2015年11月7日土曜日

国民連合政府の実現へ、語るつどい

 福島から札幌へ、今日は「国民連合政府」を中心にした国政報告会。緊急にもかかわらず、どこも会場いっぱいに!  この力で情勢を前へ進めたいものですね。

 私からは40~50分で国会情勢を報告しましたが、長い時間にもかかわらず集中して聞いてくださることに、何より感激です。

 情勢の激動期だけに、すごく関心が高いんですよね。

 次から次へと寄せられる質問も遠慮ない。

 「いつから志位さんはこの構想を考えていたのか、聞いた時の議員団の受け止めは?」

 「内閣に入った場合の対応は?」

  「国政で自民党とたたかいながら大阪では組んでいるのは、どういう経過?」

 「臨時国会を開かない理由は? こういう時は答弁書のような紙で回答ないのか?」

  「質問は事前の通告なしにおこなった方がいいのでは?」

 などなど、日常の国会の仕組みにも質問が及び、ふと「あれ、どうだったけ?」と思うような質問もありました。

 リアルな情勢も含めて国会議員でしか実感できていないこともあるので、こういう機会は本当に大事にしたいと思います。

 「新聞で活躍を見るたびに感激している。ここにいるみんなでがんばったんだから」と話されて、議員バッジを嬉しそうに触られる方もいて、こういうみなさんに支えられているんだと感謝の気持ちも強まりました。

 維新の党の分裂で衆議院は野党第2党に並んだわけですが、タナボタではなく昨年の躍進があったからこそ。

 やっぱり政治を動かす力は、国民の力であるわけです。

 この流れを強めて、必ず国民連合政府を実現しましょうと私から最後に呼びかけました。

 それにしても今日の札幌は寒い!

 ブログをお読みのみなさんの地域も、本格的な冬の便りが届いているころでしょうか。

 自宅に着いて「そうだ、タイヤ交換しなくちゃ」と‥‥冬の準備も少しずつ、ですね。

  【今日の句】   布団から  出ずに子どもは  いもむしに