2015年11月12日木曜日

食を大事にしない国に未来があるか

 党国会議員団の農水部会は紙智子参議・斉藤和子衆議に私の3人。3人の地元へTPP影響調査をおこなうことにして、今日は千葉県へ足を運びました(北海道は来週!)。

 調査には現地から、浅野ふみ子参院選挙区予定候補も参加しました。

 千葉県は北海道・茨城県に次ぎ、農業産出額は第3位。

 コメ・野菜・畜産・花きと、生産品目も多いのです。

 訪問先は畜産農家、食肉協同組合、県庁、農業生産法人、農事組合法人など。

 まだTPPの影響の全容がわからないこともあり戸惑いなどもありましたが、やっぱり不安がないわけではない。

 とりわけ畜産関係は、国の誘導として規模拡大を進めてきたことで負債が重くのしかかっているのだと実感しました。

 防疫・消毒や糞尿処理なども、規模が大きいだけに負担も重い。

 これで価格下落となったら……と心配になるのも当然です。

 「アメリカもヨーロッパも国の補助があるから競争力がある。狭い国土の日本で、対等になんかたたかえません」との声は、畜産にかかわる方の共通の思いと受け止めました。

 コメ農家からも「農家に海外販売のノウハウなどないのに」との声。

 耕作放棄地が増えないようにと農地を引き受けに引き受けてきた方からも「もう、いい人はやめる」と、これ以上は引き受けられない宣言。

 大規模な農地を持つ組合法人も、補助金に頼る割合は4割にもなっている現実を見れば、コスト削減や大規模化の限界もはっきりしてきます。

 「海外に売れというけど、アメリカに商談に行ったら『今の日本食レストランの分で十分です』と言われたよ」との話も。

 TPPは農業対策だけの話ではありませんが、とはいえ日本各地の基幹産業であるわけですし、そもそも国内の食料安定供給という国の責任を安倍政権はどう考えているのか。

 どうやら臨時国会を開かないようですが、その間にも政府・与党だけで国内対策の話だけはドンドン進んでいく。

 農家も国会も置き去りにされている感があります。

 そうであるなら現場を回り、反対の声を束ねるというのも私の大事な仕事。

 食を大事にしない国には未来がない!と、私は思うのです。

 【今日の句】 消費者も 生産現場と 手をつなごう

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