2024年3月23日土曜日

こんなに命が軽くていいのか

 北海道パレスチナ医療奉仕団が呼びかけた集会とデモ行進に参加。ガザ地区で12,300人超の子どもの命が奪われ、飢餓に直面しているのを見過ごすわけにいかない。報道は減っても、危機は増しています。少しでも国際・国内世論が広がるよう、私も力になっていきたい。

 「お湯が欲しい。子どもに温かいものを飲ませたい」との、現地の声を紹介した猫塚義夫団長。攻撃による死者だけでなく瓦礫の下敷きになった人を含めれば4万人が犠牲になったと憤り、生きていても「便が流せず衛生状態が悪化している」と、医師の立場からの訴えがズシリと響きました。

 「赤い涙」スタッフも、「パレスチナ人というだけで命が軽んじられている」「攻撃が始まるまで、パレスチナの歴史どころか位置もわからなかった。学ぶことで関心をもってほしい」「日本が間接的に加担したり、武器を売ったりする国になることが恐ろしい」など、次々とマイクを握りました。

 ネタニヤフ首相は、ガザ南端部ラファへの侵攻を進めるとしています。食料などをガザへ運ぶ国連支援隊も、計画の半分以下しか入れていません。イスラエルは、なぜパレスチナ人の命を、これほど軽く扱うのか。知れば知るほど、腹立たしくなります。

 「Free Palestine」とのコールで市内を歩くと、車からも歩く方からも注目が集まります。「うるさいな、何やってるのかなと思った人は、ガザやパレスチナと検索してください」との呼びかけに、多くの方が応えてほしい。1人の力は小さくても、こうして結びつき、少しずつ行動の輪が広がれば、必ず変化につながるはずです。

 先だって栗山町での後援会総会・「新春の集い」に参加。コロナ禍のため、一堂に集まるのは4年ぶりとのことでした。重山雅世町議の町政報告とともに、私からは党の政策や私自身の入党の初心も話して、今度こそ比例議席の回復をと訴えました。

 「旧ソ連や中国の言う社会主義・共産主義と、何が違うのですか」「私たちの命は農業・食料あってのもの。もっと食料自給率を上げる国にして」など、質問や要望も寄せられました。自由を押しつぶす独裁でなく、人間の自由が花開く社会こそ、日本共産党のめざす社会主義・共産主義。もっと広げていかねば。

 初めて私に会ったという方から「具体的な話で、よくわかりました。がんばって」と、ありがたい声をかけていただきました。私も元気をもらいましたよ。

 【今日の句】もうやめて この子に何の 罪がある

2024年3月22日金曜日

「裏金議員」に任せられるか

 今日は登別市・室蘭市へ。たつの広志・道9区予定候補と「語るつどい」にて、たっぷり党の政策などを語りました。「今度こそ議席を」との激励もいただき、本当にありがとうございます。

 道9区を地盤にしている自民・堀井学衆議院議員は2196 万円の裏金が発覚し、反省を口にしながら政治倫理審査会での弁明に応じていません。自民党苫小牧支部からは、異例の批判的意見書まで突きつけられています。

 党道委員会の調べで、ほぼ対価がない利益率の高いパーティーを開いていたことや、開いているのに支出ゼロと記載している政治団体があるなど、意図的か杜撰なのかはわかりませんが、真摯な説明が求められています。

 物価高で苦しむ国民を前に、自分は荒稼ぎかと怒りの声が広がるのは当然です。その声を、たつのさんは毎日聞いているだけに、「汚れた政治を変えるために日本共産党を伸ばしてほしい」との訴えにも力が入っていました。

 私からも企業・団体献金の全面禁止とともに、行き詰まった自民党政治をもとから変える政策や国会論戦を紹介して、比例議席の回復をと訴え。北海道は課題山積だからこそ、私も国会で力を発揮したいと述べました。

 今日の地元紙を見たら、市立室蘭総合病院の赤字が続いていると報じていました。新型コロナの5塁移行に伴い国からの報酬が減ったことや、人口減少とともに患者減・収入減になっていることが要因とされています。

 あわせて、生活の苦しさゆえの受診抑制が広がっていないのでしょうか。くらしの安心が、じわじわと削がれているように思います。命や健康、基本的人権を大切にする政治へと、何としても変えなければ。

 【今日の句】荒稼ぎ 汚れた議員は 退場を

2024年3月21日木曜日

子ども時代を喜べるよう

 今日は、わが家の小6生が無事に卒業を迎えました。昨日は学童保育所でも手作りの卒所式を開いていただき、感謝の思いでいっぱいです。家でも、ささやかながら卒業と成長を祝いました。

 保育所のころから10年以上、生活や勉強をともにした友人たち。新たな友人や、下の学年との結びつきもできました。集団のなかで得られた成長を、もう少し大きくなってから気づくかもしれません。

 経験も吸収も、子ども時代ならでは。この時代を窮屈にしないで、誰もが喜びあえる社会にしたいと、つくづく感じます。

 さまざまな事情や病気・事故などで、この日を迎えた子もいるでしょう。しかし、どの子も同じ時代を生きてきた子どもたち。心からの応援とエールを送りたい。

 自分の足で立ち始めた子を、今度は自分の力で歩き出せるようにするのが親の役割と思って、来たる中学生時代を楽しみに待ちたいと思います。

 【今日の句】気にせずに しくじりながら 行きなさい

2024年3月20日水曜日

自民党道連は政治パーティーで荒稼ぎか

 自民党道連や道内選出国会議員の政治資金収支報告書に、虚偽が疑われる記載や会場定数を大きく超えるパーティー券販売がありました。18日に党道委員会・道議団が会見で明らかにしました。自民党および関係議員の説明責任が問われます。

 スタッフの尽力で、2020~2022年の報告書を調査するなかで判明したもの。そのポイントは、①パーティー券の「対価の支払いをした者の数(=購入者数)」の記載、②購入者への「対価」があると言えない非常に高い利益率、③参加実績や会場定数を大きく超える販売。具体的には、以下のようなものです。

 ①パーティー券「購入者数」を実際より多く記載
 例えば、自民党道連が2020年に開催したセミナーの収支を見ると、「収入56,480,000(円)」「対価の支払いをした者の数2824」となっています。券1枚が2万円なので、購入した2824者が1枚ずつ購入した計算です。
 ところが購入した側の団体の報告書を見ると、「10万円」と記されているものがあります。券5枚分ということになります。記載された購入者数は、実際はより少ないのです。同様の記載は、堀井学・武部新の両衆議院議員の関連団体でも見られました。
 なぜ、このような記載をしたのか。意図的な虚偽記載はなかったのか、説明責任が問われます。

 ②「対価」があると言えない非常に高い利益率
 ①で示したセミナーは、収入と比べた利益率は93%でした。この数年を見ても93~95%の高さです。政治資金パーティーは「対価を徴収して行われる催事」とされていて、購入者・参加者には適切な対価があってしかるべきですが、実際はないわけです。
 道内選出の国会議員の各支部で見ても、2020~2022年の「特定パーティー」(収入が1000万円以上)は、10人で30回にも及びます。うち19回は利益率90%超で、すべてが80%以上でした。
 こうなると「対価」としての収入ではなく、実態は「寄付」と同じではないか。パーティー券の名を借りた、事実上の企業・団体献金と言えます。

 ③参加実績や会場定数を大きく超える販売数
 自民党道連主催のセミナーの会場は札幌パークホテルで、ホテルのHPによれば大宴会場でも上限は2500人です。①のような「2824」もの販売数では入りきれません。さかのぼって調べたら発表された参加者数は1000人前後で、参加実績の約3倍の販売が常態化していました。
 国会議員の各支部のものはさらにひどく、伊東良孝衆議院議員は定数1000人の会場に対して販売券数は12,695と12倍以上(2021年)、武部新衆議院議員は定数420の会場に対し販売券数は1530と約3.6倍(2022年)との記載がありました。武部議員の場合は「消防法により立ち見はできません」と、わざわざ会場HPに書かれているにもかかわらずです。

 今日の各紙報道によれば、①については勘違いや慣例によるもので、すでに訂正などの手続きが始まっています。同時に村木自民党道連幹事長は、ほぼ対価のないパーティーでも「資金集めを隠していることはなく、購入者にも理解を得ていると思う」と正当化し、定数を大幅に超える販売はオンライン開催や「欠席者を見越して販売することもある」とコメントしています。なお、本当にオンライン開催をしたのかは、わかりません。

 政治資金規正法は「政治活動の公明と公正を確保し、もって民主政治の健全な発達に寄与することを目的」(第1条)としています。虚偽記載が許されないのはもとより、ほぼ対価のない高い利益率や、会場定数を大きく上回る券を販売した「荒稼ぎ」の実態を、「政治活動の公明と公正」「民主政治の健全な発達」と言えるのでしょうか。

 自民党道連と関係議員らは、この点の政治責任や道義的責任が問われます。組織的犯罪が濃厚な裏金事件に道民は怒っており、政治不信を広げた自民党には特別の責任があることを自覚して、今回の件でも説明責任を果たす必要があります。日本共産党道委員会として、自民党道連への申し入れ書も送付しました。

 そもそもは、パーティー券のように企業・団体献金の「抜け穴」があるからです。企業・団体献金は全面的に禁止して、金と利権が結びつく構造にメスを入れてこそ、国民が主人公と言える政治に変えていけます。そのためにも北海道での議席回復を。腐敗した政治を、必ず終わらせましょう。

 【今日の句】やましさがないなら 隠さず説明を

2024年3月19日火曜日

こんな人が議員にならなきゃ

 4年前に3票差で失った知内町・花井やす子さんの議席。告示日の今日、無投票で返り咲きとなりました。第一声には多くの支持者が来られ、行く先々で激励されるほど待たれていた議席の回復です。

 登別市議を務めた後、親の介護で戻られた知内町でも町議となりました。みずからの人生を住民のためにと献身的に活動されてきた、誰にでも温かい花井さんのがんばりを多くの住民は知っているのです。

 花井さんは「今の政権は武器まで売ってしまう国にしようとしています。平和な日本がいいと、知内町からも声をあげましょう」と、平和への熱い思いも訴えました。団地から出てきた方は、「困ったことを聞いてくれる、こんな人が議員にならなきゃ」と、花井さんと握手。

 支持政党の違いを超えて、誰もが喜ぶ議席の回復です。応援くださった方に、私からもお礼を申し上げます。

 函館市に引き返して、本間かつみ・道8区予定候補と新聞社や団体などを訪問・懇談へ。函館バスさんでは紺谷克孝・富山悦子の両市議も合流し、主に運転手不足の現状をうかがいました。函館バスも、基幹路線で減便せざるを得ないまでに切迫しています。

 窮余の策として管理職も大型二種免許を取得し、必要な時には乗車しているといいます。函館バスは渡島・檜山管内も営業エリアで、郡部で運転手がいない場合は函館市から派遣せざるを得ません。運転手の年齢構成から見ても、新たな若い運転手確保は急務です。

 介護事業所では、ヘルパー不足の実態もうかがいました。ぼぼ毎日の支援を必要とする方や、障害がある方の生活支援も引き受けてきた事業所ですが、ヘルパー不足で断らざるを得なくなったとのこと。要望に応えられないというのは、辛いことなのです。

 「介護は、子どもがなりたい職業にあがってきません。賃金はもとより、働きやすい環境になるようにしてほしい」との声を、しっかり政府は受け止めてほしい。訪問介護の報酬減は、現場で働くヘルパーの意欲を下げているのです。

 交通・運輸や社会保障の分野は、私たちの生活に欠かせないもの。その土台を「安上がり」に済ませ、これだけ崩すこととなった自民党政治の責任は重い。議席を回復して、くらしや地域が成り立つ土台の立て直しに私も力にならねばと、痛感しながら函館を後にしました。

 【今日の句】住民に 寄り添う議席 待たれてた 
 

2024年3月18日月曜日

同年代として、わかりあえること

 今日は函館市で、本間かつみ・道8区予定候補と街頭宣伝や子育て世代などとの「語るつどい」へ。党函館市議団(紺谷克孝・市戸ゆたか・富山悦子)もいっしょに、元気をもらった1日になりました。

 寒風が吹きすさぶなかでの街頭宣伝には党員・後援会員さんも駆けつけてくださり、本当にありがたい。行き交う車から手を振る方の姿もあり、特に自民党の裏金事件への怒りが大きいと肌で実感します。

 函館への観光客数はコロナ禍前に戻ってきても、市民の購買力は戻っていないとのこと。物価高に見合った賃上げや年金底上げがないのですから、くらしも地域経済も良くならないのは当然です。自民党政治のゆきづまりは、いわゆる地方都市にこそ顕著に現れています。

 本間さんは能登半島地震にも触れて、大間原発の建設・稼働は中止をと訴えました。本間さん自身も先日、札幌高裁での弁論に立たれています。力を込めた「故郷・函館を守るためにがんばりたい」との決意に、大きな拍手が寄せられました。

 夜は子育て世代・若い世代との「語るつどい」。年齢も職種も違うし抱えてる悩みや苦労も違うけど、根っこの問題は同じだと共感・納得しあう、私にとっても学び多き時間でした。

 「働き始めの手取りは月12〜13万円。介護職員の給与が低すぎます」「大学生の学費に数十万円、70代の親も認知症で施設入所のため貯金を取り崩しました」「奨学金の返済中ですが、函館市の支援策は対象外。どうにかしてほしい」

 「特別支援学校もいっぱい、定数も減らされて入れない。親から虐待されている子もいると聞く」「母子家庭で、自閉症の下の子など3人の娘を育てています。通学定期など身のまわりの負担が重いのです」‥‥など数多くの実態を、胸を痛めながら聞きました。

 若い世代がくらせない日本、子育てしにくい日本、ケアへの支援が少ない日本。こんな国に誰がしたのか。「金のある人に優しく、国民には冷たい政治なのかと怒っています」との言葉に、参加者みんながうなづいていたことが全てだと思います。

 「野党が政権を取っても、立て直すのに何年もかかったら『やっぱり野党でもダメだ』とならないか心配です」との話もありました。そこまで行き詰まった日本だし、もしかしたら解決は次世代ということも確かにあるかもしれません。

 しかし、今ある制度も以前に声をあげた方がいたから実現できたもの。目の前の解決と次世代につないでいく課題もあると、多くの方とわかりあえれば必ず社会は良くなるはず。同世代の私からも、自分の経験も交えて話をさせてもらいました。

 明日は知内町議選挙の告示日。応援へと走ります。

 【今日の句】裏金はみんな 責任逃れだな

2024年3月17日日曜日

この現実を何とかしたい

 今日は視覚障害がある方などと、基本的人権を保障する日本にしようと「語るつどい」。工賃や年金、札幌市の敬老パスなど話は尽きず、「一方で自民党は裏金だなんて、本当におかしい」との声も。新しい政治をつくりましょうと、私からも呼びかけました。

 弱肉強食と自己責任を押しつけ、くらしや福祉を追い詰めてきた自民党政治。とりわけ障害者施策は世界的に見ても遅れているし、来年度の報酬改定はプラスと言えど、全産業平均に約7万円も少ないなかで福祉職員は働いています。

 視覚障害の方にとって必要な音声読み上げ機や、身体障害の方が車を運転する際の改修などに補助はあるものの、この間の物価高騰分は反映されず、自己負担になっています。補聴器購入の補助も、札幌市など未実施の自治体が多くあります。

 雪解けが進む札幌市では、あちらこちらに大きな水たまりができています。「僕たちのような視覚障害者は、よく水たまりに足を突っ込むんですよ」との話に、ハッとさせられました。

 健常者が当たり前のように生活できていることも、障害があることで自己負担となる--あらためてリアルな実態を聞くなかで、痛感させられます。「物価高を耐えるのに、部屋で厚着をしている方が増えている」との現実を、何とかしたい。

 敬老パスの改悪にも、不満の声が広がっています。通院など命や健康にかかわり、文化的な生活を送るうえでも保障されるべき「移動の権利」。本来は、国や自治体が責任を果たすべきではないのか。

 参加された馴染みの方から、「じっくり話せる機会もあまりなかったから、今日は良かった」と声をかけてくださいました。もっと語り合える時間を取らなきゃならないですね。

 【今日の句】誰にでも やさしい町こそ 住みやすい