2019年3月9日土曜日

釧路は「知事は石川・道議も石川」で

 今日は釧路市での演説会。合間を縫って駆けつけた石川ともひろ知事予定候補と、石川明美・道議予定候補ともども訴えました。釧路は「W石川」勝利をめざします!

 私にとって釧路市は、教育大大学院に通っていた時代を過ごした町。当時から多くの方にお世話になって、今日も駆けつけてくださいました。もちろん道東で初めての日本共産党道議を!との思いも熱く、会場は釧路・根室管内からの参加もあってビッシリに。

 石川明美道議予定候補は「行った先で初めに話になるのは『早く安倍を辞めさせて』です」と切り出し、どこでもウソとごまかしの安倍政権に不満が広がっている様子を話されました。「その国いいなりになってきた高橋道政を変えるには、石川ともひろ新知事とともに、道議会に日本共産党が増えてこそ」と力を込めた石川明美さん。ずっと私もお世話になってきただけに、今度こそ道議会へ送るために私も力を尽くしたい。

 石川ともひろさんが会場に到着するや、会場からは大きな拍手が起こりました。「みなさんにとって石川と言えば、明美さんの方だと思いますが」と笑わせて、「だんだん争点が明らかになってきました」と述べたともひろさん。①カジノよりも子どもの施設を、②原子力に頼らない再生エネルギーの普及、③廃線を立ち止まって鉄路を守る--点を明快に訴えました。先日は増毛町で、今日の午前に帯広に着き、今度は釧路市まで来たというのですから超ハードスケジュールです。

 ともひろさんの話を、ようやく私も聞くことができました。北海道の状況も理解された政策の話とともに、国政との関係でも「南(沖縄)と北から、安倍政権を包囲しましょう」と呼びかけたことには拍手も起きました。この勢いで、釧路は「知事も道議も石川で」とおおいに広がってほしい。私も安倍政権の転換とともに、今度の知事選の意義を訴えました。

 釧路・根室管内の市町村議選予定候補も、そろって紹介されました。釧路市での4議席はじめ、どこでも欠かすことができません!

 さて明日は、志位和夫委員長を迎えての演説会です。午後2時より東札幌のコンベンションセンターが会場で、手話・保育も準備しています。志位委員長のほか紙智子参議院議員、石川ともひろ知事予定候補、渡辺たつお札幌市長予定候補、日本共産党の道議・札幌市議予定候補などがそろいます。もちろん私も参加します。お知り合いもお誘いのうえ、ぜひお越しください。

 【今日の句】啄木も 所縁があった 釧路だし

2019年3月8日金曜日

どの予定候補も命の砦

 国際女性デーの今日は札幌市手稲区と西区へ。とても風が冷たいなか、佐々木明美市議予定候補・田中けいすけ市議とで宣伝にまわりました。

 佐々木明美さんは保育や医療の現場で働き、まさに「手稲区の命の砦」とでも例えたらいいでしょうか。佐々木さんを慕って来られる方も多く、夫さんは自民党支持だけど自分は日本共産党・佐々木さん!という女性も応援に来られていました。

 手稲区は「平和ってい~ね 区民の会」を中心にした、市民と野党の共同の活動も活発です。その行動に欠かさず参加してきたのが佐々木さんで、そういう点でも信頼が広がっているんだと思いました。前市議の井上ひさ子さんも応援に駆けつけ、元気な姿を見れたのもうれしい。党員・後援会員のみなさんも、とても元気です。

 西区は障害者福祉の第一人者・田中けいすけさん。前にも書きましたが、昨夏に生活保護受給者が電気を止められて熱中症死したときも、すぐ市役所や現場にも駆けつけて「二度と同じことが起きないように」と大奮闘されてきました。そんな田中さんを再び市議会へ送ろうと、どこでも多くの党員・後援会員さんの姿が。

 田中さんの訴えの端々に「現職の重み」が伝わってきました。前回の当選前には一度落選も経験し、西区では日本共産党市議が空白となったこともあったのです。だからこそ市民の声を背負った議席があることの重みは、田中さん自身が一番わかっていることと思います。何としても再び市議会へ送りたい。

 この間の宣伝は、各予定候補の押上げを中心に私も訴えてきました。1人1人が個性豊かで、真剣で、みんなそろって議会で活躍してほしいと本当に心から思います。明日は釧路市での演説会で、原稿づくりに久しぶりにヒーヒーしたのですが準備OK。石川ともひろ知事予定候補も会場に駆けつけるとのことで楽しみです。釧路にお住いの方は、午後1時から全日空ホテルが会場ですので、ぜひお越しください!

 【今日の句】手稲山 見ればやっぱり まだ冬だ

2019年3月7日木曜日

経験も記憶もつないで

 清田区では渡辺たつお市長予定候補・吉岡ひろこ市議予定候補と、南区では千葉なおこ市議予定候補と街頭から訴え。夜は東日本大震災の語り部グループ「TTT」の話に、じっくり耳を傾けました。

 陽射しはあるのに風が冷たい1日。午後の南区では夕方になるにつれ、寒さも厳しくなってきました。路肩の雪はなくなってきたものの「やっぱり北海道は、まだ冬なんだね」との声も。それでも各地で多くの方が集まってくださいました。

 清田区西友前には50人! 急きょ渡辺たつおさんもマイクを握ることになり、第一声は「タスキは明日できることになっているので、まだ何もありません」と笑わせるところから! 立候補表明でも述べた政策の3本柱には、聞いていた方もウンウンとうなずく姿がありました。弁護士活動を通じての力量は、やっぱりさすがの一言です。

 もちろん吉岡ひろこさんにも大きな声援が飛びました。街頭演説に先立って開いた小集会では「朝のバス停まわりで、1人でも続けてきた吉岡さんのがんばりはすごい」との話もありました。昨年の大地震で発生した液状化被害に、まさに身を粉にして要望を聞きながら国や札幌市へ訴えてきた姿も知られているんです。何としても市議会へ送りたい。

 なお小集会では、私にも千羽鶴のプレゼントが! ありがたく飾らせていただきますね。

 南区の千葉なおこさんは2人の子を持つ母親として、まさに子育て世代を代表して市議会で働いてほしい方。東日本大震災と福島第一原発事故を受けて「人生が180度変わったことが、私の政治活動の原点です」と、放射能の影響が当時2歳の子どもに及ばないか、そもそも原発の存在に無関心だった自分に腹が立ったと社会運動に飛び込んだことが政治活動の原点と話します。

 だからこそ、どの子どもたちの命も大切にしたいとの訴えには熱い思いが込められます。私からも「札幌市には子どもの権利条例があるのに、なぜ医療費無料化は政令市最低レベルなのか」と述べて、千葉さんに議会でがんばってもらうおうと呼びかけました。藤野には千葉さんのお母さんも見えられてました! 嬉しさと心配と半分半分、でしょうね。

 夜の「TTT」の話というのは、仁木町の安斎さんらが主催して開いた「東日本大震災から8年 成人式を迎えた語り部たち」でのことです。TTT=TSUNAGU Teenager Tourguide of HigashiMatsushima とのことで、発災時に東松島市立野蒜小学校6年生だった6人が2015年に立ち上げた自主ボランティアガイドグループなのです。今は高校生・大学生など6人からなり、そのうちの2人(小山綾さん・武山ひかるさん)が来道されました。昼は北星学園で話をされたそうです。

 実は野蒜には私の高校時代の同級生が住んでいて、何度か家まで遊びに行った地域なのです。発災当時は東京で仕事にいたのですが、ご家族は犠牲になってしまいました。小山さんの話を聞きながら、当時の野蒜のことが頭に浮かびました。私でさえ心が痛むのに、当時のことを語る小山さんらは、その痛みを何度乗り越えてきたのだろうと思いました。

 それでも当時を語るのはつらいこと。小山さんは「自分の家は助かった」ことが、かえって負い目になって常に「一歩引いた状態」だったそうです。学校にも通えない時期もありました。当時を思い出して、言葉にも詰まられました。8年経っても癒えない傷ですが、その傷とも一緒に生きている「成長」の話を聞いて私も深く考えさせられました。

 武山さんは「もっと子どもを頼ってほしかった」と言います。経験が言葉にできない子ども時代だけに、津波ごっこをしながら自分のなかで消化していくこともあったそうです。どうしても大人は「そんな真似しないで」とか「危ないからおとなしくしていて」と話しがちになるのですが、子どもたちにも一緒に乗り越える力があることの話にも学ばされました。

 間もなく震災から8年。北海道では胆振東部地震も経験しました。この経験や記憶はつないでいくことの大切を、あらためて痛感しています。私は私の役割をもって、同じ方向を向いてがんばりたい。

 【今日の句】ひとことの重みを 総理も知ってほしい

2019年3月6日水曜日

この道議団さらに大きく、札幌市政にも必ず変化を

 今日は札幌北区へ。佐野弘美道議は朝の宣伝後すぐに道議会へ直行し、その分も長屋いずみ・小室まさのり両市議予定候補と訴えてまわりました。

 高橋知事にとっても道議全員にとっても、今期では最後の道議会での論戦となりました。佐野弘美道議は、来年度予算への反対討論をおこないました。形式は来年度予算であっても中身は高橋道政への総括的な反対討論で、それを佐野道議が議場で堂々と論じたわけです。これだけの影響力をもった党道議団を必ず全員道議会へ戻し、さらに増やして道政を動かしていかなければなりません。佐野道議を再び議会へ送ってほしいと、私も力を込めました。

 長屋いずみ市議予定候補との「つどい」では札幌市の学校統廃合や除排雪など町づくりに向けた要望も出され、小室まさのり市議予定候補との街頭宣伝では足を止めて激励する青年や高齢者が続々と。選挙掲示板が設置されてきたこともあり、全体に選挙の雰囲気が高まってきたこともあるかもしれません。長屋さんも小室さんも、共通して「札幌市政を変えるとともに、安倍政治を終らせるために力をあわせましょう」と話されていました。そう、みんなで力をあわせれば政治は変えられる! 知事には石川ともひろさん、札幌市長には渡辺たつおさんへのお力添えをとも強調しました。

 明日は清田区と南区へ。清田区では渡辺たつお市長予定候補との宣伝もあります!

 【今日の句】この4年 積んだ努力は 裏切らない

2019年3月5日火曜日

前へ、の思い

 白老町で宮本岳志議員らと別れて、むかわ・厚真・安平の各町へ。明日で胆振東部地震から半年、あらためて実態などをうかがいました。

 時間の都合もあり、今日は車中でパンを食べながら3町の移動。半年前も、おにぎり1つを口にしながらまわったことを思い出しました。地震の被害とともにブラックアウトという事態に、何とも言えない不安を誰もが感じていたんですよね。

 むかわ町では、仮設店舗での営業を控えた読売センター鵡川・工藤弘所長さんの案内で店舗室内を視察させていただきました。1日にカギが渡されて、これから備品や設備などの設置になるとのこと。工藤さんは新聞販売店とともにタイ焼き屋さんを営み、さらに「むかわ町恐竜ワールドセンター」の会長もされているので、店舗内を3つに分ける予定でいます。

 「タイ焼き機にはシシャモ型も準備して、4月のオープンをめざしています」と工藤さん。国の補助事業も使いますが、準備費の持ち出しは避けられません。仮設店舗3年間のうちに、今後のことも含めて考えていくといいます。「私だけでなく多くの商店では高齢化している。若い人たちに期待しているんだよ」と、町づくりへの希望を語られました。むかわ町では北村修・舞良喜久の両町議が同行して、いっしょに話をうかがいました。

 町役場では竹中喜之町長が、ちょうど来年度予算について記者会見を終えた後で、懇談のために昼休みの時間を割いてくださいました。「3町で道への要請書を提出しましたが、内容は国への要望も含まれています」と、町内の地図を広げながら堰を切ったように説明をしてくださいました。特に重点的に話されたのが、①財政支援、②復興基金、③人的支援で、復興基金は町単独でもスタートさせるとのこと。「まさに復興はこれからです」と竹中町長は強調しました。

 地図には国道沿い約1kmにわたる商店街の、被災状況が記されていました。今日まわって更地になっていた場所も、半年前には商店が並んでいました。被災した当時の写真を見ながら半年前を思い出しつつ、ご要望については「しっかり国にも反映できるように、私も力を尽くします」と述べました。JR日高本線について、町として通学代を補助することも話題になり「JRを使って通学するほうが高校生にとって利便性がよいこともわかり、補助を決めました」と、実施の経過もうかがえました。

 厚真町では、土砂崩れのあった吉野地区で、あらためて哀悼の意を表しました。まだ土砂によって押し流された住宅もそのままに、当時のすさまじい勢いが思い起こされます。自分の山が崩れたものの命は助かった農家の佐藤泰夫さんが住む仮設住宅へ、伊藤ふじお町議と訪れました。佐藤さんは日本酒「美苫」の酒米生産農家でもあります。

 話題は山の復旧についてとなりました。土砂崩れが起きたことで道が土砂災害危険区域に指定したのですが、山の上部には浄水場施設があったのです。そのやりとりについて佐藤さんから教えていただき、今年の作付についても「育苗ハウスや農機具が被災したため、業者や農協にもお願いをしながら見通しを立てているところです」とお聞きしました。生産したとしても乾燥施設などがなければダメで、それも借りるめどが立ってきたことで今年の作付けの時期を迎えられるようになったのです。

 あらためて以前の状況に戻るのには、相当の時間がかかるものと痛感しました。しかし佐藤さんからは「他の農家と協力して『美苫』の米をつくってきたんだよ」と、笑顔でこれまでの努力を話されながら前を向いていらっしゃいます。私の方が励まされた思いでした。

 励まされた、という点では安平町でもそうでした。三浦恵美子町議と、福祉仮設住宅で特別養護老人ホーム「追分陽光苑」を運営している社会福祉法人・追分あけぼの会を訪れたのですが、急な訪問にもかかわらず実態や要望をお聞きする時間を割いてくださいました。福祉仮設住宅に移ってからは1ヵ月以上となり利用者も職員も慣れてきたものの、スタートして気づいたことなどもあると言います。

 3棟に分かれた構造ですが、端と端に職員がいた時に業務用PHSが通じにくくなるといいます。真ん中の棟に中継機をつければ解消できるのですが、費用との関係で設置できていません。2人体制の夜勤のときに、お互いが分かれた状況で連絡が必要な事態が起きたことへの心配があります。

 また3棟の真ん中をつなぎ合う廊下がないために、隣の棟へ行くにはぐるっとまわる形で行かなければなりません。「新しい状況のもとでの避難の体制も検討しています」とのことでした。利用者さんと心を通わせている毎日のご苦労も聞き、少しでも苦労が解決できるようにしなければと思いました。

 早来小学校にも足を運び、6年生が進めている「8000人の笑顔プロジェクト」について担任の冨樫忠浩先生からお話をうかがいました。1人の子どもの発案に、クラスの子どもたちで計画・実行が始まり、ボランティアの大人などもかかわるなかで6000人を超える笑顔のメッセージが寄せられてきています。「札幌ドームであいさつさせてもらった時も、子どもたちだけであいさつ文を考えていました」とは冨樫先生。

 8000人というのは安平町民の数にもあたるのですが「数も大事ですが、それ以上に子どもたちが総合的に計画したり行動したりすることが大事だと思ってきました」と冨樫先生の話を聞いていたら、子どもたちの生き生きとした様子が目に浮かびました。海外からのメッセージや著名人などのメッセージもうれしいものですが、送られてきた文章のなかに「久しぶりに家族の全員写真を撮れました」というものがあって、笑顔の写真を撮りあうことが結びつきを強めあっているんだと実感できたのがうれしい、との話には私も感激しました。

 地震から半年が経ち、家や店を失い、家族を亡くした方にとっては痛みは今も続いています。今日も、ご病気により急逝した方のお悔やみにも足を運びました。同時に、前を向いて乗り越えようという歩みも進んできています。多くの方が少しでも安心できる毎日となれるよう力を尽くさねばと、現地に来てあらためて痛感しました。引き続き私も力を尽くしたい。

 【今日の句】一歩でも 支え合えれば 大丈夫

2019年3月4日月曜日

新法で何が変わる?

 アイヌ新法(案)が今国会で審議される見通しのため、千歳・苫小牧とまわる国会調査に同行しました。じっくりと話をうかがいました。

 国会からは宮本岳志衆議院議員、紙智子参議院議員の秘書が来道。審議する委員会は現在未定ですが、国土交通委員会が濃厚とのことで国交委員の宮本議員が来られたということです。各アイヌ協会、専門家、アイヌの方々などとの懇談を重ねました。

 今度のアイヌ新法(案)には、▼前文に先住民族と明記される、▼差別の禁止規定が盛り込まれる、▼交付金措置が盛り込まれる、などの特徴とともに、長年の要望でもある生活支援・教育支援が盛り込まれないことや「観光資源としてのアイヌ」としか見ていないのではとの批判、国による謝罪がないことなどへの意見があります。法律名も「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策の推進に関する法律」と、何だかまわりくどい。

 長い間、差別や偏見を受けてきた事実は消えません。いきなり違う言語を使うよう迫られ、うまく話せなければ職業でも差別されたとなれば、今の古老アイヌの生活困窮は国策が反映したものではないのか。日本共産党北海道委員会はエカシ(祖父)・フチ(祖母)の年金拡充を長年訴えてきたのは、歴史的事実にもとづいた根拠があるからなのです。

 今日も率直な思いを話していただき、なかには「正直に言えばシャモ(和人)が嫌い」という方も。学校教育のあり方に触れて、しっかり子どもたちが歴史を学べるようにしてほしいという方が多かったのも特徴でした。法案が指す「アイヌの誇り」には歴史認識の国民的共有が必要ですし、これまでの国の施策の検証も必る要ではないのでしょうか。

 それが十分にないから「来年できる象徴空間をもって、また国が知らんぷりをするかもしれない」との話が出るのも当然と思いました。「国会で(先住民族と認める)決議があがってから、何か変わったことがあったでしょうか」との意見も、重く受け止めるべきなんです。

 「国会議員枠を」「学習指導要領にアイヌを位置づけて」「古い生活館を建て直すだけで予算はなくなるのでは」などなど、本当に多くのご意見をいただきました。私は直接に国会で質問できないのですが、いろんなネットワークを生かして少しでも反映できるようにしたい。

 明日も白老町で話を聞き、国家調査団と別れてから厚真町・安平町・むかわ町をまわります。早いもので胆振東部地震から半年になるんですよね。

 【今日の句】スタートは 歴史の直視 あってこそ