2023年12月16日土曜日

子どもに安心を、学校に余裕を

 北海道は今後、台風並みの暴風雪に襲われる地域があるとの予報。明日は全道から代議員が参加する道党会議で、準備をしながら、もろもろ心配になります。道内各地のみなさんも、どうぞお気をつけください。

 十勝管内をまわった先日、十勝まちづくり研究会が編集・発行する「2023年 十勝子ども白書」をいただきました。研究会は2010年に設立され、「白書」は隔年発行されてきました。今回が6冊目となります。ちなみに表紙は、漫画も描くネイチャーガイド・斎藤彦馬さんによるもの。ていねいな描写に、じっと見入りました。

 編集委員会の代表を務める明神もと子さんは、道教育大学大学院・釧路校で私がお世話になった恩師です。ありがたいことに先日の街頭宣伝にも来てくださり、変わらぬあたたかい笑顔で励ましてくださいました。

 「白書」と言うと、緻密な統計・分析や難しい教育理論を想像しがちですが、子どもたちの実態や課題が具体的にわかり、「重い気持ちにならず、むしろ勇気が湧いてくる」(読者の感想)のが本書の特徴です。十勝に根ざし、さまざまな分野で子どもにかかわる方々の執筆だからこそ、多面的に地域と子どもたちの結びつきも見えてきます。

 先日の「語るつどい」のなかで、学校に行けなかった子が、祖父母の家から通えるようになったとの話がありました。実父母やきょうだいとの関係は聞きませんでしたが、その子にとっては祖父母の家が安心できる居場所となったようです。子どもたちには「安心」が、成長や行動への「発射台」になるものです。

 その子が学校に行くようになったら、同じく学校に行っていない友人へ「いっしょに行こう」と誘うようになったといいます。親や先生からの強制的な登校圧力ではなく、この場合は「仲間」がいっしょにいるから大丈夫、というメッセージが伝わることになります。登校するかどうかは結果論ですが、このように集団として、結びつきながら子どもたちが成長する姿に学ばされます。

 一方で、自民党政府による教育政策のもと、教員も子どもたちも余裕が奪われてきました。過度な競争は分断を招き、膨大な学習内容のもとで置き去りにされる子どもたちが生まれていきます。学校にこそ余裕をと、くりかえし訴えていきたい。

 【今日の句】政権の 視界不良も たださなきゃ

2023年12月15日金曜日

人権後進国から先進国に

 アイヌ施策推進法の見直しへ、先住権や差別解消などの課題について、紙智子参議院議員と懇談にまわりました。世界では過去の植民地化や先住民抑圧への謝罪・補償が広がるなか、日本はあまりに遅れすぎています。

 アイヌ民族と女性という「複合差別」解消に声を上げてきた多原良子さん、アイヌ民族政策検討市民会議、少数民族懇談会のみなさんから、率直な意見や提言をいただきました。多原さんとの懇談には、丸山はるみ道議も参加しました。

 推進法はアイヌを先住民族と明記した一方、具体的な先住権や差別禁止については踏み込まれてきませんでした。国が進めた同化政策や強制移住などへの謝罪も、かたくなに政府は拒んでいます。

 推進法をつくる際にも、当事者であるアイヌとの話し合いは十分ではありませんでした。今日も「法律の主語がアイヌではなく、自治体になっている」との指摘があり、ハッとしました。

 自民党・杉田水脈衆議院議員のアイヌに対する差別・侮辱の発言には、誰もが怒っています。法務局から「人権侵犯」とされた理由も、本人はわかっていないのではないでしょうか。自民党総裁として処分などをしない、岸田首相の責任も問わなければなりません。

 差別・ヘイトが繰り返されるのは、国として歴史的不正義を認めてこなかったからです。政府から独立した人権擁護機関の設置などの提言もいただき、紙議員も今後の論戦などに生かしたいと述べました。北海道での世論形成に、私も力を尽くしたい。

 なお、来年1月におこなう党大会の決議案にも「人権後進国から先進国に」と章を立て、アイヌ民族にかかわり、国連宣言に沿った人権尊重への前進をと方針にしています。参考にお読みください(こちら)。

 昼には札幌市白石区にて、伊藤りち子・道3区予定候補や佐藤綾札幌市議らと街頭宣伝。寒風のなか党員・後援会員さんが駆けつけてくださり、通りがかりにガザ人道支援募金への協力や「しんぶん赤旗」日曜版を読むよ、という方も。

 相談を通じて「日本共産党に命を救ってもらった」という方、私の恩師から呼びかけられたことをきっかけに「ずっと応援してきて、偶然に通りかかって初めて会えました」という方など、びっくりするような出会いも。元気をもらいました。

 【今日の句】本当に 民主国家の 日本かな

2023年12月14日木曜日

国民よりも業界利益か

 今日は幕別町・芽室町へ。政権支持率が1割台となった世論調査もあり、内閣の顔ぶれを変えても不信や不満はぬぐえません。「安倍政治の破たんだね」との声や、「そもそも自民党は(カネの問題で)昔から変わっていない」との声もありました。

 岸田首相が本気で政治改革をするというのなら、パーティー券を含む企業・団体献金の禁止へと踏み込むべき。しかし、昨日の記者会見でも具体的な中身は聞かれませんでした。これまでも「政治とカネ」の問題では、どこかに抜け穴がつくられてもきました。

 企業側からすれば善意でパーティー券購入のお金を出すわけではなく、何らかの見返りや関係維持を期待してのものになります。形を変えた企業献金であって、利権もからむ「政治とカネ」の問題は法律で禁ずるのが一番です。

 今日はマイナ保険証についての意見も相次ぎました。「そもそもマイナカードは任意のはずなのに、紙の保険証を廃止したら強制になる」「河野大臣の『イデオロギー的に反対する人はいつまでも不安』という発言は、問答無用という恐ろしい態度と感じた」と、疑問や怒りが尽きません。

 紙の保険証廃止は世論調査で反対が多数なのに、それをイデオロギーの問題というのは見当違いどころか敵視・悪意さえ感じます。医療機関でも機械の導入や維持への負担、慣れない患者への対応など直面している問題があるのに、それらを切り捨てるような強行を許していいのか。今の紙の保険証に、何の不都合があるというのでしょう。

 マイナ保険証の導入は、関係業界にとっては新たな市場となります。期限を区切って実行をと、経済団体からの要請もありました。自民党は国民のことより業界の利益優先かと、多くの方が気づいています。こういうことも重なった、政権支持率の低下ではないのでしょうか。

 幕別町は議会の合間を縫って中橋友子・野原惠子・酒井はやみの各町議が参加され、お2人が入党してくださり嬉しい限り。芽室町では私の公式LINEでつながっている方から、あたたかい激励もいただきました。励みに明日もがんばります。

 【今日の句】変えるなら 大臣よりも 政権を

2023年12月13日水曜日

泥船政権に期待などできない

 今日は帯広市へ。内閣不信任案が否決、臨時国会は閉会となれど、汚いカネにまみれた自民党への不信や怒りは収まりません。岸田首相の記者会見からも、本気で真相解明に取り組むかは疑わしいと思った方が多いのではないでしょうか。

 街頭宣伝では「がんばれ」との声がかかり、「語るつどい」でも「母親から日本共産党は戦争反対の党だと言われ、ずっと応援してきた」という方が入党を考えてくださるなど、本当にありがたい。物価高騰で苦しみ、先行きも不安というのに、自民党はカネと利権まみれかと誰もが怒っているのです。

 長崎屋やイトーヨーカドーが相次いで閉店を決めた帯広市だけに、買い物や地域経済が心配という意見もありました。新たな大型店の招致をとの声もあると聞きますが、大企業頼みの地域経済でいいのか、まちづくりについて市民を交えた議論が必要ではないでしょうか。

 コロナ禍や物価高騰で消費が落ち込んできたのが閉店のきっかけでしょうが、そもそもは「30年に渡り成長できなかった日本」だったことが問題です。消費税増税のたびに消費力は落ち、社会保険料や教育費の負担の重さも響いています。くらし応援の政治へ、今こそ本当に変えないと。

 世論調査でも、消費税減税は半数を超える声になりました。国会で山添参議院議員が「消費税減税の効果」について質問しても、その効果の検討さえ首相は拒みました。国民多数が求める消費税減税に背を向ける政権に、国民生活の安心をと期待できません。

 市議会の合間を縫って大平亮介・播磨和宏の両市議が駆けつけ、地域の声をもとにした論戦や要求実現の様子を話されました。くらしや地域に密着した日本共産党が、地方議会でも国会でも必要だと私も実感しました。

 裏金問題にしても、真相解明に向けて閉会中審査や証人喚問などはどうしても必要です。政治を変える力は国民の声。日本共産党が元気に、どこでも「政治を変えよう」と呼びかけていく、その先頭に私も立ってがんばりたい。

 【今日の句】隠ぺいと 利権の政治に 終止符を

2023年12月12日火曜日

もう自民党政治ではダメだ

 今日は音更町へ。ブログ表題は、ある中小企業役員さんの一言です。これだけのパー券・裏金疑惑なのに、保身と利権に固執する岸田政権に不満や怒りが爆発しています。野党の本気さを問う意見もあり、北海道でも応える活動をしなければ。

 定例会の合間を縫って神長基子・石垣加奈子・重堂聡の3町議が、地域のみなさんとの「語るつどい」に参加しました。地域住民との密着の深さこそ、日本共産党の根強さの1つなのです。

 冒頭の中小企業役員さんは「困っている人を放っておけない」と、とても情の厚い方でした。だからこそカネと利権にまみれた政治への怒りも強い。「いずれ入党するとは思うけど」と、日本共産党への信頼を口にされたのも、嬉しいことでした。

 語るつどいでは、「リクルート事件以来の大問題。どこまで検察は本気なのか」「こういう時は、筋を通してきた日本共産党にがんばってもらわないと」との声も。くらしも地域も追い詰められているような毎日なのに、自民党はカネまみれだなんて納得できないのは当然です。安倍派だけの問題だと、誰も思っていません。

 明日は臨時国会最終日。内閣不信任決議案も含めて、まだ流動的な状況です。多くの国民の不満が強まっているもと、その声に今こそ野党が応えなければ。明日もがんばりたい。

 【今日の句】さあ今だ 利権政治を 終わらせよう

2023年12月11日月曜日

利権構造にこそメスを

 底なしのパー券・裏金疑惑は、安倍派ばかりの問題ではないはず。カネと利権にまみれた政治の構造に切り込まなければ、根本的な解決にならないのではないでしょうか。内閣改造・人事一新だけでは、多くの国民は納得しないと思います。

 今日は道原発連・国民大運動北海道実行委員会の定例宣伝。署名用ペンのインクが出にくいほどの寒さでしたが、激励ともども署名してくださる方も。立ち止まって、原発ゼロ基本法案のパンフを読まれている方の姿もありました。

 福島第一原発事故から12年9ヵ月。どれだけ原発の危険性が指摘されようと、くりかえされた「安全神話」のもとで、あの過酷事故が起きました。カネの力で結ばれた「原発利益共同体」の構造が、安全を二の次としてきたことを忘れてはなりません。

 北海道へ避難してきた家庭の悲痛な叫びや、福島に残って農漁業を続けてきた農家・漁師の震えるような怒りの声を思い出します。原発事故さえなければ、落ち着いた・幸せな生活を送れていたかもしれません。カネの力で、多くの人の人生が狂わされたのではなかったか。

 明日、岸田内閣に対する不信任決議案が提出されるかとの報道がありました。これだけの疑惑を抱えながら説明責任が果たされず、政治不信を広げに広げているのですから、信任に値しないのは当然です。岸田首相みずから言ってきた「適材適所」は、誰が見ても完全に破綻しています。

 国民の声より、財界や米国の声が優先される自民党政治を早く変えなければ。解散・総選挙に追い込んで、必ず北海道での議席回復を。

 【今日の句】膿を出す 何度も聞いて きたけれど