2015年11月21日土曜日

報告会では頭もフル回転

 「なぜ政府は介護報酬を減らすの」「国民連合政府を実現するために何をしたらいいか」‥‥率直な意見を出し合った国政報告会。西胆振地方4会場をまわりました。

 午前に登別市、午後から室蘭市と洞爺湖町、夜は伊達市。

 基本的に話す内容に変わりはないのですが、農林漁業の従事者が多い洞爺湖町と伊達市ではTPPについて多めに話をしました。

 臨時国会の開会要求、消費税と軽減税率、社会保障と財源、マイナンバー、沖縄、TPP、戦争法と「国民連合政府」‥‥盛りだくさんの報告に「1時間は必要でしたね」とは、同行してくださった室蘭地区委員長のお言葉。

 質問の時間を4会場とも設けてあるのですが、次から次へと質問が途切れません。

 冒頭のほか、テロとIS、「北方領土」、宮城県加美町での処分場、18歳選挙権、憲法9条と自衛隊、農地の継承‥‥多岐にわたる質問に、私も頭をフル回転!

 こういう話し合いを通じて国政が身近になればと思いますし、寄せられた意見も国会の活動に反映させていきたい。

 伊達市では初めて共産党の集まりに来たという方が、「署名を集めたら誰に渡したらいいのですか」と声をかけてくださる一幕も。

 日本共産党への期待が広がっている一端を実感しました。

 政策や活動を、もっと多くの方に知ってもらいたい。

 明日は釧路へ、米海兵隊移転訓練の抗議集会に参加します!

 【今日の句】 冬タイヤ 今年も交換 ギリギリだ

2015年11月20日金曜日

被災者本位の復旧・復興と原発ゼロへ

 今日は宮城県松島町で開かれた全国災対連など主催の全国交流集会に参加。途中退席なのは残念でしたが、災害大国日本で政府が果たすべき役割の大きさを痛感した1日となりました。

 私以外に、日本共産党からは高橋千鶴子・堀内照文・大平喜信の各衆議院議員も参加し、代表して高橋議員があいさつ。

 東北3県はもとより全国から参加されたみなさんは、命とくらし・生業が危機に迫られた当事者・支援者だけに全体会・分科会ともに真剣な空気が張り詰めます。

 立命館大学の塩崎賢明教授による記念講演では、イタリアの災害支援との比較がされて、日本の仮設住宅とは桁違いの住宅支援に会場からため息が漏れるほど。

 日本では仮設住宅は出たら解体となりますが、イタリアは出ても公営住宅として活用できるよう間取りから電化製品まで準備されているのです。

 イタリアはイタリアなりに問題があるといいますが、この住宅支援の差を「文化の違い」で片付けるわけにはいきません。

 その後に東日本大震災の被災3県、土砂災害のあった広島、水害被害のあった茨城などのリアルな報告や現行制度の限界を聞き、国会論戦のテーマも与えてくださったように思いました。

 例えば、全壊被害の場合には国から300万円の資金が出ますが、これは阪神・淡路大震災で被災者先頭に全国の連帯で金額を引き上げたものでした。

 さらに大きな被害があった東日本大震災を経て、その金額が引き上げられてもしかるべきですが、それが現実には進んでいない。

 これまで20数兆円を費やした金額からすれば、生活や住宅の再建に必要な金額を引き上げることは十分に可能なことです。

 分科会では医療費無料化でくらしが支えられている状況や、住宅支援の遅れ、問題点なども報告があり、政治の力で解決が急がれると再認識。

 復興大臣は何かと疑惑が噴出していて、それを見逃すつもりはありませんが、この現状への対策をしっかりと進めてもらわないと困ります。

 安倍首相も、被災地に寄り添うという発言をしてきたのですから、言葉通りに行動してもらわないといけない。

 私も現場の実態にもとづいて力を尽くそうと、決意を新たにしました。

 【今日の句】外遊も 否定しないが 被災地を

2015年11月19日木曜日

命を守る医療現場を支えよ

 戦争法可決から2ヵ月、TPP対策会議、省庁を呼んでのレク、院内集会に参加‥‥あっという間に時間が過ぎた1日。読むべき資料も山のようにあるのですが‥‥。

 写真は医療団体連絡会議主催の「診療報酬のプラス改定を求める緊急行動」院内集会。

 私からは、北海道内で医師・看護師不足が慢性化している実態を紹介し、解決のためには診療報酬の引き上げが必要であり、私も力を尽くしたい決意を込めて一言あいさつ。

 いただいた資料に目を通すと、事態の深刻さが表れています(以下は日本医労連調査から)。

 ・8時間以上の長時間勤務となる「2交替」病棟の割合は、昨年より増加し32.1%(昨年30.1%)。

 ・「16時間以上」の長時間夜勤は、「2交替」病棟の55.1%(同53.1%)、看護職員数の53.7%(同49.8%)。‥‥心身に与える有害性が非常に強い「16時間以上の長時間夜勤」が、極度な緊張状態が持続する急性期・高度医療の現場に広がっている背景には、長時間夜勤に対する労働時間規制や回数規制がなく、野放し状態となっていることが指摘できる。

 という具合なのです。

 まして患者、介護者の高齢化、独居や認知症の方も増えている今、その緊張感が私にもひしひしと伝わってきます。

 集会参加者からも「昼夜を問わずにナースコールが鳴る。緊張する毎日に慢性疲労という仲間が多い」「入院基本料のこともあり、平均在院日数のことを考えて、入退院の調整のために走り回る毎日」と、現場の深刻さを訴える発言が続きました。

 歯科や薬剤師も含めて、いまの安倍政権のもとでは医療現場も社会保障も崩壊してしまうという危機感があふれた、まさしく「緊急行動」でした。

 働く人の懸命の努力によって、なんとか現場は守られているのであって、それで「問題なし」であるかのように国が認識しているとしたらとんでもない。

 まして自己責任を国民にも事業者にも押し付けて、国が「すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない」(日本国憲法第25条2)責任を放棄するのであれば、重ね重ねとんでもない。

 現場の声にこたえず、国民の健康を守ろうとしない政権であるのなら、やっぱり代えなければいけない。

 明日は宮城県へ、全国災対連の全国集会に参加します!

 【今日の句】 この国の 治療は政権 代えること

2015年11月18日水曜日

やっぱり現場はTPPへの不安と怒り

 中標津町・別海町で2日に渡り農業調査。TPPによる影響が心配な酪農が基幹産業である地域ですし、さまざまな不安・批判や要望をじっくりと伺いました。

 獣医のような格好をしている写真は道総研根釧農業試験場を視察した際の1コマ。

 話は研究や技術面にとどまらず、農家経営の質問にもていねいにおこたえいただきました。

 経産牛50~60頭規模が多い地域ですが、それ以下の頭数でも収益を出している農家もいるし、大型化したところだってプラスも苦労もある。

 しかし放牧をもとに自給飼料を進めている農家は牛が健康だし、「適正規模」こそ最適なのかなとの印象を持ちました。

 実際の酪農家さんを訪問したり、夜にお集まりいただいて話を伺う場もつくりましたが、共通して出されたのは「経営の見通しが持てる農政を」ということ。

 初期投資だけでも億の単位が必要になりますし、そこから頭数を増やせば設備も機械も大型化するわけで負債も増えることになります。

 根釧地域では「マイペース酪農」と呼ぶ実践もおこなわれていて、みずからの経営と地域社会を成り立たせること、牛や自然の摂理に合致する取り組みを伺いました。

 何よりTPPには怒りの声が大きく、自民党支持という農家からも「次の選挙では(与野党を)ひっくり返さないと」という声も出ているとか。

 私からも、TPPは決まったわけではないし、議論する土俵を「食料の安定供給」「食料主権」にする必要があると述べました。

 「国が酪農をどのように位置づけているのかわからない。共産党としても酪農政策をしっかり示してほしい」など、激励を込めた厳しい意見もいただきました。

 農協や自治体もまわりました(写真は別海町役場)。

 別海町は研修牧場を持っており、年3~4戸のペースで新規就農もいるのですが、それを上回る離農が続いていることには深刻な受け止めをされています。

 TPPを機に離農待機者ともいえる方々が、次々と離農していくのではないかという現実的な危機感があります。

 そうなれば農地が空くことになりますが、すでに経営規模を問わず離農農地を受け入れる余力がなくなってきている実態もあります。

 農協でも町でも担い手対策は具体化してきていますが、TPPはそれに冷や水を浴びせるようなものと私は思います。

 別海町で言えば大手乳業メーカーの工場もありますし、生産者も生産量も減れば地域の関連産業も間違いなく影響を受けます。

 「まずは国会でも、よく審議を」との意見に、だからこそ臨時国会!なんですよね。

 まだ全国的な調査をしなければと思いますが、ひとまず東京の宿舎へ。

 明日も政府レクや集会参加などなど、忙しい1日になりそうです。

 【今日の句】 牛の目も まっすぐ政治を 見てるよで

2015年11月16日月曜日

もっと突っ込んだ話をしなければ

 今日から3日間、TPPの影響調査で紙智子参議院議員・斉藤和子衆議院議員と北海道を回ります。夜には医療問題の会合にも出て、やるべきことがたくさんあることを痛感した1日でした。

 日中は北海道農業研究センターと北海道庁を訪れて、あらためて北海道の第一次産業の現状と課題を伺いました。

 北農研ではシストセンチュウ対策に野良イモ対策、生産者の収益向上に向けた研究などがおこなわれています。

 さまざまな経済領域でグローバル化が進むなか、生産者も研究機構も悩みながら
前へ進もうとがんばっています。

 しかし自然相手の産業である以上、実証結果が出るのは数年後というのは当たり前。

 国会の質問で指摘しましたが、規制改革会議などなどが早く研究結果を出せと言わんばかりの現実は、あまりに生産現場と乖離(かいり)していると思うのです。

 道庁でも少し突っ込んだ話し合いをさせてもらいましたが、いろいろ考えるなかでもTPPは害悪のほうが大きいと判断せざるを得ない。

 それは第一次産業だけでなく、非関税障壁も含めて、ということ。

 医療、保険、検疫、労働‥‥まだ明らかになっていない部分が山ほどあります。

 しかし、それを裏返して言うなら「大筋合意」は「完全合意」ではないわけで、文字どおり「たたかいはこれから」なのです。

 明日は道東地方・中標津町や別海町を回る計画です!

 【今日の句】 ごまかして 年内過ごすと 言わせない

2015年11月15日日曜日

いっそう緊張感をもって

 福島県議選。日本共産党は現有5議席確保の見通しで、届かなかった会津若松市も前回より得票を伸ばしています。多くの方の期待を感じる結果となりました。

 私が応援に行った福島市(宮本しづえ)、伊達市・伊達郡(あべ裕美子)でも議席を獲得できてホッ。

 重要な意義を持つ被災3県の県議選挙は、全体として安倍政権への批判の強まりと、日本共産党への期待の大きさを示す結果となったのではないでしょうか。

 ちょっと風邪気味で大事を取っていた私ですが、今日の結果にあらためて元気をもらいました。

 一方で、暗い気持ちとなったのがパリでの無差別テロ。

 日本共産党は「しんぶん赤旗」で「卑劣な犯罪を厳しく糾弾する」との「主張」を発表しました。

 どんな口実であれ、一般市民をねらった無差別テロは許されるものではありません。

 私も厳しく糾弾したいし、被害に遭われた方々に心からの哀悼の意を表したい。

 パリ以外にも無差別テロは起きていますが、あらためて無法なテロはどの国でも根絶されるべきであると強調したい。

 全容解明はこれからでしょうが、「主張」の最後でも書いてあるように「有志連合」による対応に傾斜することではなく、国際社会が一致することが大事と思います。

 9.11後、アメリカによるアフガニスタン攻撃やイラク戦争が起きましたが、戦争でテロはなくせないことを私たちは経験したはずです。

 テロと戦争の悪循環を、いかに止めるか--問題の背景を深くとらえる必要性は言うまでもないと思います。

 国政の場に身を置く者として、私も緊張感を持って臨みたい。

 【今日の句】 力より 知恵で歴史を 動かそう