2019年2月2日土曜日

地方議会でも問われる民主主義

 今日は江別市での演説会。高橋典子・吉本和子・佐藤みさ子の市議3議席実現で、交渉会派へ!と力が入りました。

 というのも、江別市の党市議団は任期途中で議員1人が体調不良で辞職したため現有2議席。江別市議会は3人以上が交渉会派という取り決めとのことで、役割を果たすのに制約が生まれてきたのです。特別委員会などにも、委員として入ることができなかったといいます。

 大会派でも小会派でも、どの議員も等しく市民から選ばれた議員です。市民の意見を本気で反映するのなら、そのための適切な仕組みが必要なはずです。ちなみに国会では、日本共産党は「質問時間は1人あたり30分」を要求してきました。国会議員も地方議員も、みな選挙という公正な手続きで有権者から選ばれたのですから。

 まず地方選挙で3議席の回復を、必ず果たそう。現職の高橋さん・吉本さんからは、そのような党の議席の値打ちが語られましたし、新人の佐藤さんは医療・介護現場30年の経験を生かしたいとの決意表明がありました。ちなみに党北海道委員会で3人以上いる地方議員団が全員女性(全員当選すれば)というのは江別市だけになります。女性が動けば、政治は変えられる!

 もちろん男性も負けずにがんばろう、と私からも押上げの演説をおこないました。風雪が強かったにもかかわらず会場いっぱいにご参加いただき、質問タイムでは「高橋知事が原発再稼働に反対しないのはなぜですか」「なぜ生活保護費を削減するのか」「いろんな名前が出てるが、知事選挙での対応は」などなど出され、私から1つ1つこたえました。

 出口でお見送りをしていると「畠山さんと同郷だよ」と、石巻市出身だという方が! 初めて参加したという方もいたり、多くの方が関心をもって足を運んでくださったことがわかりました。お母さんについてきた子どもたちもいて「畠山さんのポスターを見て、いても手を振って行ってるんです」と、お母さんが教えてくれました。うれしいですね。

 明日は道農民連大会でのあいさつ後、釧路市へ向かいます。明後日から、石川明美道議予定候補と行動します。

 【今日の句】何よりも 国会こそが 問われてる

2019年2月1日金曜日

ギターの音色が響く

 暴風雪のため米艦船の石狩湾入港ができなくなり抗議行動も中止となったものの、この天候にヒヤヒヤしながら砂川市へ。この時期の北海道の移動は、やっぱり大変です。

 さっぽろ雪まつりに合わせて毎年この時期に米艦船が寄港するのは、休息と交流が目的とのこと。それなら経営難のJRを使ってもらった方が、はるかに北海道としては喜ばしいもの。休息と交流を理由にした接岸訓練ではないのか、などの疑問の声は昔からあがっています。少しずつ常態化していくことをやめるためには、粘り強く声をあげることが大事。明日以降の状況も注視しなければ。

 ダイヤに乱れがありながら、特急で無事に着いた砂川市。党の「新春のつどい」には、来賓として善岡雅文市長も見えられました。砂川市は昨年、市制施行60年の「還暦」を迎えたのです。善岡市長さんからは「今年8月に新庁舎の建設も始まります」「階段で2階まで来たら休んでいるお年寄りを見て『大丈夫かな』と思ってましたが、もう少しお待ちください」との、ご挨拶がありました。

 市議会議員選挙に立候補する予定の高田ひろ子さんは「弱い立場の人の声を届けたい」と、決意を述べられました。シングルマザーとして子どもを育て、さまざまな社会的な差別を経験してきた高田さん。ギターも得意で、この日もメドレーを披露されました。私からも「安倍政治のもとで暮らしが苦しめられるなか、その声を代弁できる高田ひろ子さんを議会へ押し上げてください」と強調しました。

 テーブルをまわると「テレビで国会質問がまた見られることを願ってるよ」「まず高田さんを勝たせないとね」との声が。今年の連続選挙にかける思いの強さが伝わってきます。がんばる気持ちも高まります。帰りのJRが心配なため途中で退席しましたが、会場には元気な声が響き渡っていました。

 砂川市へ行くに先だって、震災での宅地復旧事業にかかわり道庁でのヒアリング。北広島市から山本博巳市議も駆けつけました。各地で計画が進んでいく時だけに、いろんな知恵を使って個人や自治体の負担を軽くできないかと設定したものでした。

 北海道や被災自治体にとっても、これだけの被害は初めてのことで、国とも相談しながら進めているのが現状です。国にも杓子定規にならない運用を求めたいと思いますが、まずは地方自治体での取り組みを後押しできるようにしていきたい。さっそく来週には、厚真町へ行く予定も立てました。

 明日まで天気は荒れるようです。お気をつけください!

 【今日の句】更迭を 突き付けたいのは 総理かな

2019年1月31日木曜日

悲劇をくり返さないために

 11人が亡くなった、札幌の共同住宅「そしあるハイム」火災から1年。「住まいの貧困」解決を誓って花を手向け、関係団体などとの懇談にまわりました。

 献花は小室まさのり市議予定候補もいっしょでした。小室さんは「反貧困ネット」の運動にもかかわり、今年は「年越し派遣村」から10年の年だとも話され、日本の貧困問題はいまだ解決していないのだと痛感しました。

 ちょうど法要もおこなっていた時で、関係者や報道も多数いました。報道も一過性の問題でとどめないでほしいし、粘り強く私もとりくまねばと誓いました。

 国は一昨年、いわゆる「住宅セーフティネット法」を改正しています(日本共産党も賛成しました)。これにもとづき、住宅確保の要配慮者へ、地方自治体が計画を持ったり支援策も進められてきています。道は6600戸の目標を持っていますが、現状は30戸どまり。札幌は、支援計画自体できていません。まさにこれからなのです。

 居住支援法人として認定を受けているところから実態をうかがおうと、まず足を運んだのがラポール支援紹介センター。事務所のある厚別区で橋本みか道議予定候補と、渡邊博行代表から話をうかがいました。ここでは住宅支援のネットワークを築いていて、生活困窮者や高齢者などを受け入れられる賃貸住宅は3000戸分あると言います。

 では、なぜ道の統計では30戸どまりなのか? 改修や耐震化など満たす基準に届いていない物件は、数えられていないからです。この改修などに国からの補助金もありますが「それでも持ち出しがあるので手が出にくい実態にある」と渡邊さん。関係書類なども必要なので、大家さんなどを支援することも必要です。そのために法では居住支援協議会を設けることができるようにしていますが、残念なことに札幌でできていないのです。

 全国的には、この協議会が大きな役割を果たしているようです。公的機関と民間が力をあわせて、住宅を必要としている人に提供できる体制をつくる。さらに保証人がない場合、福祉的対応を必要としている場合、入居してから認知症などになった場合‥‥生活困窮の場面場面で、必要な支援ができる体制づくりの大切さを痛感しました。行政組織に横串を通す必要性は何度も言われてきたことでもあります。

 同じく居住支援法人として認定を受けている、NPO法人「シニア賃貸住宅サポートセンター札幌」には、さとう綾市議予定候補と足を運びました。金山公彦理事長が応対してくださいました。

 住宅から見守り、教育などまで話は広がりましたが、印象的だったのが「高齢者の尊厳を守るべきだ」という金山理事長の一言。「高齢者だからと、安くて古い住宅でいいわけがない。ここまで日本をつくってきた方々だし、納税などの義務を果たしてきたのだから、しっかり住居が提供されるべきだ」と熱く訴えられた言葉が胸に響きました。

 宅建の免許を持つ金山さんだけに、貸す方が貸しやすくする仕組みづくりについての話もうかがうことができました。高齢化を迎え、高齢者が借りられるようにしなければ賃貸物件も有り余ることにもなってしまいます。しっかり実態を聞いて対策を進める必要がます。

 いずれも「いちばん生活の苦しい人が犠牲になってはならない」と一致した懇談になりました。話し合いにとどめず、少しでも前進するために力を尽くしたい。あらためて決意した1日になりました。

 【今日の句】展望は やっぱり現場で 見えてくる

2019年1月30日水曜日

原発をやめるなら今

 泊原発を再稼働をさせない北海道連絡会の、道庁での署名提出に私も同席しました。高橋知事は36000人超の声を、どう受け止めているのか!

 私も、主に道原発連が宣伝する際に参加して署名のお願いもしてきました。会場は40人ほどが座れる会議室が用意されていましたが、立つ人も出るほどの市民が集まりました。それだけ「この声を届けたい」という思いが強いのです。

 会の川原茂雄さんが進行をし、代表して弁護士の市川守弘さんが要請文を読み上げました。市川さん自身は、道警裏金問題の際に高橋知事と面談したことがあり、「今回も知事を辞める前に、お会いできるよう」にと対応した道職員に訴えました。

 連絡会に参加している団体からも一言ずつ、訴えがありました。「ブラックアウト後から、署名に応じてくれる人が増えた。このような地震が泊で起きたら大変だと言って署名する方が多かった」「子を持つ母親として、安心して子育てができる北海道にしてほしいのです」などの声を、知事はどう受け止めるでしょうか。窓口となった道職員さんも、しっかり知事の耳に入るようにしていただきたい。

 泊原発の敷地に活断層があるのではないか、との研究者の指摘があります。海を埋め立てた敷地で、液状化の心配は規制委員会からも示されました。防潮堤の建設費用なども含めて2000億円を超えたと言われています。安全面とともに、金食い虫と化している原発から徹底する経営判断があってしかるべきだと思います。

 国の責任も重い。海外へ安倍首相みずから進めたトップセールスは、ことごとく失敗に終わりました。コストがかかるからです。経団連会長から「国内での議論を」との言葉が出るほどの焦りは、原発が進む道の行きづまりを示していると思います。

 変えるなら、今がチャンス。地方選挙は、大きなチャンス!

 【今日の句】一筆は 社会を変える 力ある

2019年1月29日火曜日

握手もみんな力強い

 今日は札幌市厚別区で村上ひとし・橋本みか合同の事務所びらき演説会へ。「必ず勝とう」と、会場は熱気があふれました!

 村上ひとし市議は党市議団長という、まさに大黒柱。応援弁士として駆けつけた小形香織市議も「そしあるハイム火災のときに『現場に行こう』と真っ先に声をあげたのが村上さん」などのエピソードも紹介して、論戦力・行動力をそなえた村上さんを再び市議会へ送ってくださいと訴えました。

 村上市議も、札幌市による合意なき学校統廃合や都心アクセス道路を進めようとする秋元市政を批判し、「市民の声を聞かない市長との評価が広がっている。市政転換に全力をあげます」と支援を呼びかけました。力強い訴えに、会場からは大きな拍手!

 訴えの力強さでは、橋本みか道議予定候補も負けてません。シングルマザーとして子どもを育ててきたことなど自分の生い立ちも語り、「生活相談にのってくれたのが村上市議」という出会いから、今度は自分が人を助ける番だとの決意を述べられました。

 橋本さんのチラシには、福島から避難してきた宍戸隆子さんから心あたたまるメッセージも載っています。苦難によりそう橋本さんの姿は、多くの方にとって励ましになっているはずです。

 このような村上さん・橋本さんの押上げへ、国政の問題もまじえながら訴えるのが今日の私の役目。市政・道政の転換は、そのまま夏の参院選へ直結します。くらしや経済、平和と憲法というおおもとから壊している安倍政権を変える結果を出そうと、私も力を込めて訴えました。

 花束や手作りパウンドケーキなどの差し入れも! 帰る時の握手も、みなさん力強い。この勢いで選挙を迎えたいですね。みんなで力をあわせれば、必ず安倍政治は変えられる!

 【今日の句】その景気拡大 どこの数字なの

2019年1月28日月曜日

大型開発より、身近なくらしに軸足を

 通常国会が始まり、何となく緊張感がみなぎってくる感じです。「明るい札幌市政をつくる会」のシンポジウムも、会場いっぱいの参加でした。

 「明るい札幌市政をつくる会」は、労働組合や市民団体、政党などで構成し、市政革新をめざして活動してきました。政党としては日本共産党が参加しています。2003年までは市長選挙でも候補を擁立しました。今回は秋元市政を自民党も支持するという状況のもとで、あらためて秋元市政を検証して転換の道を探ろうという主旨のもとシンポジウムを開きました。

 各団体の発言を聞いて、その特徴をいくつかまとめると--

 ●国民健康保険や生活保護行政では、生活の実態を顧みない負担増が当然視されつつある。
 ●旭川市や苫小牧市で実施している、薬代の「無料・低額」事業を実施していない。
 ●子ども医療費の無償化は、他の政令市に比べてダントツに遅れている。
 ●あと一歩まで進んだ公契約条例について、実施するそぶりもない。
 ●保育料の値上げなど、市民の声が大きくなるまでは対策を打とうともしなかった。
 ●中小零細企業への支援より、大型プロジェクト優先が目立つ。
 ●精神障害者の交通費助成は、長年の運動のもと実施できた。
 ●効率優先の学校統廃合、アクセス道路に見られる大型公共事業は自民党政治の持ち込みと言えるのではないのか。

 このほかフロアーから「札幌では介護事業所の閉鎖が、早いスピードで進んでいる」「液状化で苦しむ市民への説明会に、なかなか来なかった」「札幌とて高齢化が進むなか、その備えでなく大型開発にお金を使うことが本当にいいのか」など、現状や提言なども出されました。

 帰りに歩きながら、秋元市長が見えるのは「中心街を歩く人」ではないのか、とふと思いました。オフィスや商店、複合施設も並び、活気があるように見えます。そこが経済の中心地であり、多くの市民が集っているように見えます。

 しかし「中心街を歩かない人」の方が、市内に多くいるのではないか。地下鉄やバスだって乗るにはお金がかかるし、自宅の周辺が生活圏という市民は多くいます。保育や介護の現場は、中心街から離れた場所です。中小零細企業もそう。

 どちらの対策も重要ですが、その軸足が問われていると思います。そもそも地方自治体の仕事は「住民の福祉向上」。きらびやかな町よりも、安心して長く住み続けられる町のほうがいいという方も多いのではないか。札幌の人口の多さは社会的流入によるものであって、出生率は農漁村のほうが高くもあります。くらしに軸足を置いた市政に、やっぱり転換が必要と感じました。

 そう思うと安倍政権だって、どこを向いて政治をしているのか。国会論戦とあわせて、地方から声をあげていくことが大事ですよね。私も力を尽くしたい。

 【今日の句】安倍政治 これを最後の 国会に

2019年1月27日日曜日

寄り添うことって

 今日は札幌北区で田村智子参議院議員(党副委員長)を招いた演説会、手稲区では「女性のつどい」が開かれました。どこも元気いっぱい!
 
 北区は第2会場も準備して、300人を超える方が足を運んでくださいました。佐野弘美道議は、再選めざして全力疾走中。実の父がギャンブル依存症で苦しんだこと、ある道議からも激励があったことを紹介して「北海道でカジノをつくるなんて許さない」と決意を述べながら、子を持つ母親としても平和のためにがんばると強調しました。

 長屋いずみ市議予定候補は、昨夜から市内ホームレス実態調査に同行したと切り出し「屋外で5人の方が」と話し始めたとたん、言葉に詰まられました。医療分野で働き、命の大切さを知る長屋さんのあたたかさは誰もが知るところ。アクセス道路よりも福祉を大事にする市政にしようと呼びかけました。

 小室まさのり市議予定候補は、地域をまわって自民党市議のポスターが張ってある家にも足を運び、地震や漏水事故などで「党派を超えてでもくらしを守ろう」と話してきたことを紹介しました。若者たちの働く状況は深刻だけど、フランスのように最低賃金をあげよう、札幌市には公契約条例をつくろうと訴えました。

 私も今日は、3人の人柄、地方議会に日本共産党がいることの意義などを、各地の実例も交えて支援を呼びかけました。北区で3人が議員となれば、どれだけ北区民にとって頼れる窓口となれることでしょう。しかも、その力は野党共闘を強めるし、必ず安倍政権を変える力にもなる!

 田村智子参議院議員の話は、目前の通常国会に向けた統計偽装疑惑などの問題、行き詰まった消費税増税や原発輸出などの安倍政治の転換、ロシアとの領土交渉で筋を通すことの大切さ、最後には日本共産党の未来社会についてもわかりやすい言葉で紹介しました。私も聞いていて納得、多くの方も「なるほど」と思われたのではないでしょうか。

 帰りの握手も力強いし、笑顔があふれていたのも特徴でした。

 手稲区の「女性のつどい」も佐々木明美市議予定候補の勝利を前面に、会場には一体感があふれました。佐々木さんと私の訴えのあとには、何と佐々木さんみずからクラリネット演奏! 早春賦や島唄など3曲の披露に、会場からは大きな拍手。

 「市民のみなさんから『やれることを何でもやろう。佐々木さんの特技は』と聞かれて、思わず学生時代に吹奏楽部に入っていたことを話したら、こんなことになってしまった」と、笑いながら話す佐々木さん。どんな時でも疲れを見せず、前向きにチャレンジする姿勢が本当に佐々木さんのすばらしいところなんです。

 参加者のスピーチも心を打つものでした。前市議の井上ひさ子さんは「小選挙区や比例候補など、心や体も付いていくのがやっとのはずなのに佐々木さんは貫き通した。話を聞いていて、頼りになるほど成長されたことが本当にうれしい」と心を込めたスピーチ。市民アンケートでは福祉や教育、防災などの要求が多く「どれも日本共産党が掲げてきたものばかり。必ず佐々木さんの議席を勝ち取りましょう」との話に大きな拍手が起こりました。

 もう1人の方は、佐々木さんの事務所開きが始まる前のエピソードを紹介。会場の前で転倒した女性がいて、救急車が来るまでに佐々木さんが寄り添い「深く深呼吸して」「大丈夫」など励ましたりしたことに胸を打たれた、と涙を浮かべて話されたのです。佐々木さんも医療現場で働いていただけに、ご本人は当然のことをしたまでと思っているかもしれませんが誰でもできることではない。「やさしい佐々木さんを必ず議会へ送りましょう」と呼びかけられました。

 市民に寄り添う。議員・候補としては当たり前のことかもしれませんが、それを貫くというのは簡単なことではありません。しかし、佐野さん・長屋さん・小室さん・佐々木さんは、しっかりその役割を果たしている。全員の勝利へ、私もいっしょに力を尽くそうと決意を新たにした1日でした。

 【今日の句】国会に きっと嵐が 来る前夜