2013年11月23日土曜日

基地問題でも秘密保護法でも、カギは世論の高まりだ

 朝一番の特急で釧路市「第37回全道基地問題交流集会」へ! 安倍内閣の暴走を許さないぞと、会場いっぱいの参加となりました。

 基地問題の運動を交流しあう集会は、全国でもあまりされなくなっているそうです。

 その中でも北海道は、矢臼別演習場のど真ん中に故川瀬氾二さんの意思を継いで土地が守られ、各地での活動も平和委員会などがかかわり続けられています。

 主催の1つである安保破棄北海道実行委員会の代表委員として私が開会あいさつし、基調講演は元参議院議員の小泉親司さんがおこないました。

 何よりも焦眉の課題は秘密保護法。
 ①政府が都合の悪いものをすべて隠せる、②すべての国民が監視下に置かれる、③憲法改悪に直結している――と3点で、秘密保護法の危険性が提起されました。


 同時に、世論の高まりや右傾化を強める安倍政権への国際的批判も具体的に聞き、文字どおり「たたかいはこれから」と実感。

 沖縄の基地問題も含めて、安倍政権の暴走を許さない世論をつくろうとの呼びかけに会場から大きな拍手が起きました。

 矢臼別平和委員会会長の瀧川栄子・別海町議が、矢臼別演習場での米国との共同訓練を中心に、スライドを使って報告されました。

 受け入れ当時の生々しい町議会の様子や、反対の声を上げた現地の運動、沖縄と「同質・同量」の訓練しかしないという約束はまったくの嘘であること、この間の山火事や場外着弾‥‥この時点で私は移動のために席を立ちましたが、こう見ると日本の政府は誰のための政府なのかと、疑いたくなります。

 平和委員会でも海兵隊員と話しをすると、一人ひとりはいい若者だと肌で感じるそうです。

 入隊の道を選ばないと生活できないという、アメリカの貧困問題が影を落としています。

 何にせよ秘密保護法が実施されれば、このような米軍の実態を撮影したり報告した際に、それが「特定秘密」であれば逮捕されてしまう。

 そもそも何が秘密かも秘密なんですから、こういう話し合いや集会も開けなくなっちゃう。

 小泉さんが講演で、ある自民党幹部が「敵は野党ではなく世論」との発言をされたそうです。

 野党と言っても自民党の補完勢力など野党なんかではないし、まだ日本共産党が小さい現実ということもありますが、それでも国民理解が得られない法案であることを証明した発言だと思います。

 基地問題にも連なる秘密保護法廃案へ、ますますがんばろう!

 明日は私が講演をする身で、釧路から約7時間、特急を乗り継いで先ほど函館に到着。

 やっぱり北海道は広い!です。

 【今日の句】 修正と 言うな維新よ 後退だ

2013年11月22日金曜日

67項目を掲げて対政府交渉

 昨日・今日と、来年度予算編成に向けた政府交渉です。交渉の随所に安倍政権の「暴走」が見られて、厳しいやりとりとなりました。

 紙智子・大門実紀史の両参議院議員が駆けつけていただき、北海道からは真下紀子道議、熊谷桂子夕張市議、菊地よう子道議予定候補(小樽)、田中けいすけ札幌市議予定候補(西区)、森つねと国政相談室長、原島則夫党道アイヌ対策事務局長、そして私。

 いくつかに絞って書きます。

 【防衛省】 別海町や千歳市で、早朝・夜間・搾乳時間での訓練をしないでほしいとの要望が出されています。

 特に別海町・矢臼別演習場では、昨年に真夜中の訓練を町からも認めないとされたのに、また今年9月に午前2時~3時に、小型・中型ヘリ1台ずつの訓練要望が出されたのです。

 町議会で日本共産党も取り上げ、もちろん町も認めるはずもなかったのですが、いったい何を考えているのか。

 今年6月の米軍の場外着弾で、地元では不信感が強まった後に、昨年の町の意向に逆らって要請するとは。

 私からも強く抗議したのですが、答弁担当者が若い方で、まったく責任も持てない状況に大門議員からも厳しく指摘をしました。

 【経産省】 泊原発の再稼動にかかわって、担当者からは「規制委員会による安全」判断が前提としながら、経済活動のためには原発が必要であるとの答弁も!

 真下道議・菊地さんが「避難計画もできてないのに、無責任だ」「放射能汚染は全道に広がる」と口火を切って、それでも必要性に固執する担当者。

 議論は平行線になるのですが、それでも前回・前年よりも固執姿勢が明らかでした。

 【文科省】 幌延町の深地層研究センターが、あと数年で研究終了年を迎える問題を取り上げました。

 センター受け入れへ、道民・町民を説得した1つの理由が「研究は20年程度」というものでした。

 そもそも地下水にメタンガスなど大量発生し、研究に向いているのか疑問ではあったのですが、とはいえ終了予定が近づいているのは間違いないはずです。

 担当者は、この期限の約束は確認しつつも、最終処分場の国の全体の動向もふまえて、という含みを残した答弁でした。

 核廃棄物の持込をさせないとした「三者協定」の維持が、これから重みを増す事態になります。

 【厚労省】 私からも厳しく意見したのが、介護保険での「軽度者外し」や、特養ホームからの追い出し。

 担当者からは従来どおり「訪問事業などを市町村で」「介護度の高い方を優先に」とするための改定と言いましたが、まったく進むべき方向が真逆。

 つまりは介護サービス(事業者)が全体として不足しているわけで、それは国庫負担分を減らしてきたことが原因でしょう。

 北海道には居住系サービスがない自治体が21町村あり、市町村で事業を継続せよとして本当に可能なのか。

 新事業なども実績が上がっていないじゃないかと正すと「うまくいってる事例などを周知する」と、あくまで市町村まかせの姿勢に固執しています。

 政治の大きな方針のもとで担当者も答弁せざるを得ない側面もあるのでしょうが、それにしても机上の話にしか聞こえませんでした。

 夕張で市職員が苦労している実態を熊谷市議が涙を浮かべて訴えるなど、参加者みんなで要求実現へと交渉しました。

 対決課題のほかにも、農業後継者支援や水産燃油高騰対策、地方自治体で活用できる新事業拡充など良い方向も見えて、こういう仕事をどんどん国でもやってほしい。

 そして交渉をして毎回思うのですが、日常的に国政を変えるために、党の国会議員をもっと増やさなければと。

 ちょうど同時刻で、JR北海道・野島社長が出席した参考人質疑が衆院であり、聞いた話では穀田恵二衆議院議員の鋭い質問に、野島社長の顔がみるみる緊張感に包まれたとか。

 データ改ざんが新たに8ヵ所あることも明らかになり、JR問題も引き続き取り組まなければと思っています。

 春のような東京から、冷たい雨が降っていた札幌へ戻り、ぬくもりある政治への転換をあらためて誓った2日間でした。

 【今日の句】 もうないの? 社長ももしや わからない

2013年11月20日水曜日

秘密保護法を許さない・1万人!

 (間違って昨日の分に、上書きしてしまいました。すみません!)

 今日の分の政府交渉を終えて(詳しくは明日!)、日比谷野音での「STOP!秘密保護法」集会にも参加しました。なんと1万人!のすごい熱気で、私も燃え上がるような気持ちです!

 会場は定席3000人で、私が会場に入ってすぐに「もういっぱいです」とアナウンス。

 集会途中で「さらに2000~3000人」と言っていたのが、最後には「全体で1万人の集会になりました」に、会場も大きな拍手!

 日本共産党は志位委員長が連帯あいさつし、他党もゲストも主催者も一言ずつ話すのですが、一言話すたびに「そうだ!」の声がかかって、熱気がすごい。

 特に、みんなの党・維新の会の動きには批判も強く「修正ではなく廃案を!」と話が出るたびに、また「そうだ!」の大きな声が上がります。

 作家の落合恵子さんが、主催者あいさつの言葉を借りて「ふさけるな! 民主主義を何だと思っているんだ」とのあいさつも迫力十分!

 人権の制限、それをねらって萎縮効果、戦争への一歩‥‥など、問題点の指摘だけでも山盛りです。

 その後のデモ行進も、参加人数が多くてなかなか出発せず、最終梯団は8時半近い出発だったのでは。

 来週にも採決かと言われてますが、世論は間違いなく反対・慎重が多数派になっています。

 今日は東京だけでなく全国14ヶ所で、同様の集会がおこなわれているそうです。

 簡単に採決までさせないし、絶対に廃案に!

 北海道に戻ったら、さらに頑張らなきゃ。

 昨日も書きましたが、あなたからもまわりに秘密保護法の危険性を広げてください!

 【今日の句】 みんなにも 維新も秘密が あるらしい

2013年11月19日火曜日

今年5度目のJR北海道交渉

 安全推進委員会の形骸化やデータ改ざん問題なども受けて、党道委員会としてJR北海道への要請をおこないました。今年だけで、たぶん5回目の要請になろうかと思います。

 参加は私のほかに、森つねと道国政相談室長、武藤敬司道労働部長、事務局の馬場龍次さん。

 実は先週に予定していたのですが、データ改ざん問題が発覚して国土交通省の抜き打ち調査が入り、先延ばしになっていたのです。

 国交省の調査は入っている現在では、言えることと言えないことはあるとしつつ、JR側からは「国交省から改善指示を受けたものも要請には含まれており、ご指摘のとおり。対策の草案までは煮詰まってきているが、表に出せる現状ではないことにご理解を」との話し。

 安全問題でさらに認識を問うと「安全綱領も、結果的には形だけだった。そういう状況をなぜ作ってしまったのか、現場社員の声を聞き、背景・抜本から是正しないといけない」とも話されました。

 ただ心配が残ったのは、保線の現状。

 報道にもあるように、一部路線で積雪前の保線作業が進んでいない状況があると聞きます。

 中途採用も、特別な技術もあり応募者が少ない現状といいます。

 それなら例えば、子会社と連携して新幹線の要員を緊急に振り向けることもできないかと聞いたところ、バランスを取って進めるし、現状は保線も期日どおりに進んでいける見込みとのこと。

 しかし現場は、これだけ社会問題化するなかで、使命感からで期日どおりへ必死の努力をしているのではないか。

 結果だけを見て、このような現場の実態を見ないのでは、何の教訓も生かされないのではないか--と私から述べました。

 参加者はそれぞれの角度から安全問題をただしましたが、なかなか具体的な進展が見えないことに、きっと多くの道民もモヤモヤしていることと思います。

 対策に時間は必要と言いますが、とは言え明日も動くJR。

 私も交渉後に旭川へ行くためJRに飛び乗りましたが、経済・産業・ビジネスだけでなく、在来線では医療や通学になくてはならないものです。

 JR北海道が本格的な再生を果たすことを、誰もが願っています。

 同時に、JRまかせでなく国が責任を果たすべきです。

 明後日から東京で政府交渉もおこなうので、今日の結果もふまえて臨みたいと思います!

 【今日の句】 無事に着く 当たり前こそ 仕事なり

ブラック政治に立ち向かえ

  現場に足場を置こう--小樽労連での学習会講師をして、あらためて議論を通じて実感しました。

 党の「ブラック企業規制法案」の学習にと、お呼びいただいて小樽に足を運びました。

 全道的には法人税を納められる企業は3割ほどですが、小樽はそれが25%であるほど中小・零細の企業が多い町でもあります。

 必然的に経営が「ブラック」となる現状に置かれた企業が、多くもなります。

 全国的傾向や大企業の動向などは私から話すことになりますが、小樽の実態から、いかに労働運動に反映させていくかが議論の中心になっていきます。

 大企業が内部留保積み増しに「ブラック」となる実態と、中小企業のそれとは現れ方も解決方法も違ってくるでしょう。

 それを明確にしていくのが、地方党機関にいる私のような立場の人間の仕事だと思います。

 現実は、明日に生きられるかどうか、という方が多くいます。

 何より国政の大元から変えるべきですが、それより早く、今でもやれるべきことをやらないと。

 まだ考えもまとまってはいませんが、地に足をつけて考え抜かなければと痛感しています。

 かたや国政を見れば、雇用破壊の議論が続いている現実。

 個人としても組織としても、力をつけて立ち向かいたいと心から思います。

 【今日の句】 明日もまた 職場に向かう 労働者

2013年11月17日日曜日

日本共産党は、農業を基幹産業と位置づけている政党

 宮城県の新米が、父の実家から届きました。毎年のことなんですが、嬉しいですね。

 私が子どものころは、田植えと稲刈りのときに石巻から両親が車を走らせ、手伝いに行っていた思い出があります。

 昔は脱穀機も納屋にあったし、一頭だけ牛も飼っていました。

 帰るときに、もらった漬物のにおいが車の中に充満するのがイヤだったことも、今となっては懐かしい。

 うちの子もそうですが、そのような体験がない子どもたちが増えているように思います。

 どうやってお米が作られ、どのくらい時間と人手がかかっているのか‥‥と、肌で感じることを大事にしないといけないですね。

 自民党から減反政策の見直しが出されていますが、どうやら結局は小規模農家を切り捨てることになりそうな中身です。

 自民党は「日本の伝統や歴史を大切に」と言いながら、なぜ農村を壊していくのか。

 温暖な気候で食物生産に適する日本で、なぜ農業を壊していくのか。

 広大な北海道でさえ、アメリカやオーストラリアなどとは農地面積と効率化でも比較にならないほどなのに、なぜTPPに参加して農業を壊していくのか。

 日本共産党は綱領で、農業を基幹産業と位置づけている政党です。

 国際的にも食料不足が見込まれるなかで、日本が自前で食料を確保していくことは当然ではないですか。

 売国のTPPなど、絶対に認められません。

 【今日の句】 一粒の 重みがわかる 国であれ