2023年11月17日金曜日

くりかえし「即時停戦」「攻撃中止」と声に

 今日もおぎう和敏・道6区予定候補と、鷹栖町から愛別町・比布町・和寒町・剣淵町・士別市へ。士別市では選挙で応援してくださった方が入党されて、みんなで大喜び。私も元気をもらいました。

 街頭宣伝や「語るつどい」の場でガザ人道支援募金を呼びかけると、今日1日で2万円超が寄せられました。街頭宣伝では、比布町・遠藤春子町議と士別市・佐藤正市議もいっしょに立ちました。党中央委員会を通し、ユニセフを通じて届けます。

 「つどい」の場でも、「何度も中東戦争があったが、イスラエルとパレスチナの歴史が複雑で、本当に解決するのだろうか」との意見がありました。中東和平のためには、①イスラエルの占領地からの撤退、②パレスチナ独立国家樹立を含む民族自決権の実現、③両者の生存権の相互承認--が、国連決議で確認されており、日本共産党も同様の主張をしてきました。

 ハマスの無差別攻撃は許されませんが、イスラエルが圧倒的な軍事力による報復やジェノサイドなど決して許されません。今回の事態が引き起こされたのは、イスラエルによる入植や封鎖政策、空爆などで多くのパレスチナ人を犠牲にしてきた歴史的事実があったゆえ。いずれも国連の決定や国際法に反してきたのでした。

 志位委員長は先日、米大使館へ即時停戦を求めるよう要請したのに続き、駐日パレスチナ代表部と会談しました(こちら)。記事を読んで思い出しましたが、日本共産党はパレスチナ解放機構(PLO)によるテロを厳しく批判した歴史があります。どんな理由でも、民間人を無差別に攻撃することは容認できません。

 そのうえで志位委員長は「パレスチナの大義」という言葉を用いました。ハマスが人質を解放することで、イスラエルの無法を批判する国際世論を高めることにつながります。パレスチナ自治政府も、ハマスに働きかけているとのことでした。「生存権の相互承認」との原則に立つなら、ハマスがイスラエルの存在を否定する立場をあらためなければなりません。

 もちろん今の情勢の焦点は、イスラエルのジェノサイドを止めること。昨日の衆院外務委員会にイスラエル大使が訪問・会談した際に、穀田恵二衆議院議員は「残虐行為は断じて許さず、強く非難する」と強調しました。イスラエル側は従来の主張を変えていませんが、くりかえし世論でも迫っていく必要があります。

 ガザで最大規模のシファ病院に、イスラエル軍が突入・戦闘を始めました。どんな理由であれ、医療機関への武力攻撃は国際人道法に反します。命を守る病院で、命を奪うことなど許されない。遠い中東のこととせず、引き続き日本各地で「イスラエルは攻撃をやめよ」「即時停戦と交渉を」の声をあげていきましょう。

 【今日の句】日本こそ 平和国家の 行動を

2023年11月16日木曜日

やっぱり大事な現場の声

 今日・明日と、おぎう和敏・道6区予定候補と上川管内をまわります。今日は富良野市・中富良野町・上富良野町・美瑛町・東川町・東神楽町へ。まさに雲1つない青空のもとで爽やかな訴えを‥‥とは、なかなかできない自分を反省しつつ街頭宣伝などをおこないました。

 中富良野町・佐藤和三町議、上富良野町・米沢義英町議、東川町・鶴間松彦町議、東神楽町・生出栄町議らが各地で準備してくださり、店主さんの承諾を得てスーパー駐車場を借りての宣伝も。北海道のおおらかさと、地元議員の信頼があってこそですね。

 やっぱり農業が基幹産業の上川管内。富良野市では、玉ネギ用の鉄コンテナを積んだトラックが行き交いました。農家でもある生出町議の会話では、中古トラクターでさえ手に入りにくい現状が話題に。肥料・飼料高騰のうえコメは価格転嫁も進みにくいのですから、常にギリギリという生産現場の実態があることを多くの方に知ってほしい。

 JA東神楽を表敬訪問し、岸本文孝組合長とも懇談させていただきました。今夏の猛暑によるコメへの影響、水田活用交付金の見直しと畑地化促進事業、酪農の現状などが話題にのぼりました。今年の北海道のコメ作況は良いとされていますが、やっぱり現場の声を聞くのが一番だと実感です。

 食料安全保障に触れた岸本組合長さん。コロナ禍でマスクさえ自給できていなかった現実に直面した日本は、食料はじめ外国頼みから抜け出すことを本気で具体化すべき時と思います。食料輸入による生産調整が農家に押しつけられた結果、展望が見えず跡継ぎが増えなかった歴史をくり返してはなりません。

 上富良野町の「語るつどい」では、「体を壊したため生活保護を利用したのに、疑いの目が向けられた」「申請は権利。役場の窓口で受け付けないことは、あってはならないはず」など、くらしの話題が次々と。政治家がスティグマ(負の烙印)をふりまくことなど言語道断です。

 杉田水脈衆議院議員は、アイヌ民族・関連団体へのヘイトスピーチを容認するような発言もしています。自民党総裁である岸田首相は、これを黙認するのでしょうか。そうであるなら、自民党が差別を助長する政党だと断じざるを得ない。上富良野町で聞いた発言と地続きの、人権擁護の問題なのです。

 明日は鷹栖町から。広い北海道ゆえ、各自治体で短時間の滞在になるのは心苦しいのですが、ていねいに日本共産党の政策や値打ちを訴えていきたい。

 【今日の句】学びたい 大雪山の 重厚さ

2023年11月15日水曜日

理不尽な働き方や商慣行を変えよう

 東京から戻ると、やっぱり北海道は寒いと再認識。明日からの行動のため夜のうちに富良野市へ来ましたが、さらに寒い。インフルや新型コロナともども、健康にはお気をつけくださいね。

 今日も「経済再生プラン」「非正規ワーカー待遇改善法案」を届けての懇談へ。道トラック協会ではドライバー確保や適正運賃、道自治労連では会計年度任用職員制度が話題になりました。宿題もいただきました。

 燃料費高騰のなかでも荷主との関係で価格転嫁しにくかったり、荷積み・荷下ろしも当たり前のように求められたり。7月から始まった国交省の「トラックGメン」が、どう力を発揮するのか注視されています。

 会計年度任用職員制度は、専門的・恒常的な公務の仕事でありながら雇用が継続されないため、日本共産党は国会・地方議会ともにただしてきました。先日も参議院総務委員会で伊藤岳参議が質問し、総務省から新たな通達が出されています。

 保育士、給食調理員、図書館司書などなど1年限り(最大3年)でいいのでしょうか。「公募ルール」によって振り落とされる仕組みで、重ねた経験など無になる非情さが、意欲を奪うことになるではないか。

 私たちの生活は、理不尽な商慣行や不安定雇用のみなさんがいるもとで成り立っているのだと、痛感させられます。こういう実態を、もっと多くの人に知らせなければ。

 岸田政権が「コストカット型経済の30年」からの転換を言うのなら、人件費削減が目的とされた、この働き方こそ変えるべき。人間をモノ扱いする政治を、いっしょに変えましょう。

 【今日の句】長い冬あれど 必ず春は来る 

2023年11月14日火曜日

社会は必ず変えられる

 昨日からの中央委員会総会を終え、これから北海道へ戻ります。世界も日本も必ず変えられる、その展望が見える党大会決議案を採択し、来年1月の党大会まで全党討議となります。国際情勢と国内政治、党づくり、未来社会への展望・党の100年と盛りだくさん。全文は党のホームページにて、ご覧ください。党員には、1人ひとりに決議案が届きます。

 前大会は2020年1月で、綱領改定が大事な議題でした。ロシアや中国で大国主義・覇権主義が強まっていることを警告し、国連憲章にもとづく平和の国際秩序を求めました。イスラエルによる地域覇権主義の現れと合わせて、国連憲章と国際法にもとづく団結こそ解決の道と、今回の決議案でも強調しました。

 米国が中国と対立し、日本も米国いいなりに軍事大国化していいのか。ASEANの努力とあわせ、憲法9条をもつ日本が果たす外交努力こそ。党も4年間で独自の野党外交を続け、連帯の輪を広げてきました。ぜひ決議案でお読みください。

 国内では、岸田政権と自民党政治のゆきづまりは言うまでもなし。大元から変える「経済再生プラン」を実現するためにも、もっと力をつけようとの議論になりました。政党として責任ある財源提案を打ち出したのも、日本共産党らしい点だと知ってほしい。

 ジェンダー平等や子ども、障害者・外国人・先住民など人権分野は、報告した田村副委員長も力が入るほど。世界でも日本でも運動が高まり、政府が動かざるをえない状況もつくられています。世界で「女性の世界史的復権」とも呼ぶべき時代を迎えているなか、遅れが著しい日本を変えていきましょう。

 最も議論が集中したのが党づくりでした。そもそも社会を変えるのは少数精鋭でなく多数者で、階段を一歩一歩あがるようにというのが党の方針。支配者側からの妨害や抵抗もあるなか、国民多数の力を合わせるうえで、政治的に強く大きな党が必要なのです。

 党がバラバラでは力にならないし、支配者側が喜ぶだけ。民主集中制を組織原則にしている意義が、ここにあります。決議案の全党討議でねりあげるプロセスは、党として発展する機会でもあります。民主集中制の生きた姿を、この機会に多くの方に知ってほしいですね。

 世界で貧富の格差が広がり、気候変動が深刻化するなかで、資本主義そのものが問われています。日本共産党がめざすのは、利潤第一・浪費型経済を乗り越えることで労働時間を抜本的に短縮し、「人間の自由」が開花する社会。この点も広げなきゃ。

 私が入党した1991年は、旧ソ連・東欧の崩壊が相次いだ激動の時期。共産主義は終わった、資本主義の勝利だとのキャンペーンも相次ぎました。しかし今や資本主義も自民党政治も、かつてなくゆきづまりは深刻です。あきらめではなく、いっしょにつくることで展望が開かれることを、特に若い世代と語り合っていきたい。

 社会は必ず変えられる。新しい社会への夜明けに向けて、いっしょに力を合わせる仲間を増やそう。その力で総選挙勝利・議席回復へ。新たな決意で、また北海道でがんばります。

 【今日の句】夜明けなら 北海道から あなたから

2023年11月12日日曜日

地方議員の力の強さ

 札幌市東区での「対話集会」を終え、明日からの会議のため上京‥‥が、飛行機の予定便が欠航、急いで乗ったJRも途中で停車して再開もわからず。ともかく東京へ着けましたが、右往左往の1日となりました。

 双方向の対話集会は、質問などが途切れませんでした。「ガザ侵攻を止めるためにできることは」「投票率をあげるためには」などの質問や、「共闘で当選した議員が何をしてるかわからない」という意見も。今日のような集会を開いて、話を聞く機会が大切ですねと応じました。

 「バス路線の減便に党としての対応は」「豪雪でゴミ収集車も来られなかった。除排雪の充実を」「冬季五輪を招致しないなら、その基金を活用できないか」など札幌市政や、身近なくらしにかかわる要望も。「個人宅にエアコン設置する際の補助はありますか」との質問もいただきました。

 札幌市には「省エネ機器エネルギー源転換補助金」(こちら)というのが、先着順ですが実はあります。冬季五輪に向けた基金も約52億円あり、市議会では小形市議が活用をと質問しました。国政予定候補の私ですが、道議会や札幌市議会での党議員の活動も頭に入れてこそ、要求実現につなげることができるのです。

 先日、札幌市議会では「現行の健康保険証の存続を求める意見書」を、維新以外の賛成多数であげることができました。市民要求にもとづく論戦と、粘り強い議会運営に取り組んできた貴重な党市議団の成果です。一致点をつくり、各地で政治を前へ動かす議員団がいるのが日本共産党の強みなのです。

 さて、明日からの中央委員会総会には、来年1月に開かれる党大会の決議案が提案されます。総会でさらに練り上げて支部での討議に移り、2ヵ月かけた討論で党大会にはかられます。報告はこちらで、ぜひお聞きください。

 【今日の句】スマホある ありがたさ知る 移動かな