2014年2月8日土曜日

寝不足必至の2週間

 ソチオリンピックも開会しましたね。どの国の選手もベストを尽くしてほしい!です。

 当然のごとく北海道出身の選手も多いので、思い入れをもって見入ってしまうことが、今から予想されまして‥‥。

 私は(見るのだけですが)カーリングが好きで、前回も録画してたっけなぁ。

 倍速で見ても解説は聞けるし、時間は半分で済むしで、よく見てたんですよ。

 とはいえ仕事もありオリンピックに夢中になれる時間もなく、今日は明日の道党会議に向けた準備の1日となりました。

 政治の世界で言えば、文化・スポーツ予算の少なさが常に問題になります。

 強化選手育成に偏らず、広く国民的にスポーツができる環境づくりへの予算に、その内容も問われると思います。

 さぁ、これからテレビを見ながら応援!‥‥みなさんも寝不足には、お気をつけくださいね。

 【今日の句】 その努力 きっと見ている 人がいる

2014年2月7日金曜日

「北方領土の日」にあたって考える

 今日は日本とロシアで初めて条約(「日露通好条約」)が結ばれた日。あらためて「北方領土」の歴史を確認することは大事なことだと思います。

 図をご覧ください。

 まず日露通好条約(1855年)で、日露間の国境は択捉島と得撫島との間と定められました。

 次に「樺太・千島交換条約」(1875年)で、日本が樺太の権利を放棄し、その代わりに得撫以北の千島全体が日本領となりました。

ところが、第二次世界大戦。

 ロシアが日本へ参戦する代償に千島列島の引渡しを、米英両国に求めます。

 これが「ヤルタ会談」で、領土不拡大の国際原則がふみにじられるわけです。

 その結果、終戦後にまでも、ロシアは千島だけでなく北海道の一部である色丹島・歯舞群島まで占領しました。

 それを史実にもとづく、日本政府が国際社会にも訴えるべきでした。

 しかし日本政府は、サンフランシスコ講和条約で千島列島を放棄します。

 その後、日本政府は色丹島・歯舞群島に加え、択捉島・国後島は「千島に入らない」から返還せよと、今の「四島返還」ということになりました。

 まず、色丹島・歯舞群島は、明らかに千島列島に含まれないわけですから、優先的に返還される道理があります。

 択捉島・国後島について、先の歴史的経過から日本共産党は千島列島全体が日本領であり返還は当然だと考えるものですが、ここから先は解決していくべき問題があります。

 サンフランシスコ条約での、千島放棄条項の再検討です。

 戦後処理の不公正があったことを日本側から提起しないと、事は進まないでしょう。

 日本共産党は、まず色丹島・歯舞群島の返還を優先し、中間的な条約を結びながら、択捉島・国後島を含む千島列島の帰属を話し合う、いわば段階的な取り組みも提起しています。

 これまでも何度も書いてきましたが、すでに島民だった方々も高齢化し、解決が急がれます。

 同時に、次世代に歴史を伝え、風化させることもあってはならないと思います。

 根室管内、特に根室市は、問題未解決のため海域が制限され、水産業や地域経済にも大きな影響を与えています。

 現地の話を聞くたびに、政治が急いで解決に向かうべきだと痛感します。

 微力ながら、少しでも返還に向けた力になれればと決意を新たにしました。

 【今日の句】 その島に あった暮らしを 忘れずに

これでも首相は「コントロールされている」と言い続けるのか

 時事通信社が「ストロンチウム500万ベクレル=過去最高、昨年7月地下水」(!)と報じました。

 配信記事を引用すると--

 「東京電力は6日、福島第1原発1~4号機の海側にある観測用井戸で、昨年7月に採取した水から、過去最高値の1リットル当たり500万ベクレルのストロンチウム90を検出したと発表した。

 計測機器に設定ミスが発覚したため、過去にさかのぼって再測定していた。

 東電によると、昨年7~8月にかけ、ストロンチウム90の濃度を示す値に不自然な点があることが判明したため、公表を見送っていた。

 今年2月5日、2カ所の計測所のうち1カ所で、数値を計算する際の係数設定が誤っていたことが判明し、未公表分の再測定を進めていた」

 もう何度も、この種の発表はくり返されてきたわけですよね。

 しかも今回は、地下水での過去最高の汚染です。

 事故の全容がわからない。

 事故の原因もわからない。

 被害の広がりもわからない。

 格納容器内は一定の温度に保たれているというけど、肝心の燃料棒がどうなっているかもわからない。

 これでも首相は、まだ「コントロールされている」と言い張るつもりなんでしょうか。

 この事故の結果、避難は14万人に及んでいるのに、まだ必要だと言い張るつもりなんでしょうか。

 再生可能エネルギーなどは「不安定」「コストがかかる」と、電力会社もよく言うけれど、原発の方がリスクも大きいし、今後の賠償や廃炉費用など含めれば原発の方こそ高コストではないか。

 北海道庁は、再生可能エネルギーの目標を決めました。

 原発にかける分のコストを、再生可能エネルギー普及へ振り向けたら、さらに可能性は広がると思います。

 大型風車のようなものばかりでなく、地産池消を基本に、自然保護と住民合意をふまえて、計画性を持って。

 さらに、エネルギーの無駄な消費も抑える世論形成も、大事だと思います。

 いずれにしても、昨年7月の(しかも過去最高の!)汚染水の状況が今ごろ発表されることが腹立たしい。

 技術上の問題はあるのかもしれませんが、それも含めた情報公開が必要ではないのでしょうか。

 だって、避難している人たちは、苦しみの真っ只中にいるんですよ。

 これでは、その苦しみを上乗せしていくようなものではないのですか。

 まず情報や到達点は隠さず出すし、東電も国も賠償責任を果たす。

 まずは首相みずから、コントロール発言を撤回してもらいたい。

 【今日の句】 切り捨ても 分断もない 賠償を

2014年2月5日水曜日

会長も経営委員も、送り込んだ安倍内閣も責任が問われる

 今度は長谷川三千子委員が、元右翼団体幹部を称賛? 仮に「個人の思想信条」としても、公共放送に関わる経営委員の陣容が、これで本当にいいのでしょうか。

 あらためて、この間のNHK会長・経営委員らの「問題発言」等を整理すると--

 ①籾井会長の就任記者会見。

 旧日本軍の「慰安婦」は「戦争をしているどこの国にもあった」との発言は、歴史的事実にも反するし、放送法の趣旨からも不適切。

 さらに「政府が右ということを左というわけにはいかない」との発言は、みずから「国営放送」である立場を明らかにしたものでした。

 放送ジャーナリズムの立場ではない、異常な姿勢だと思います。

 ②百田経営委員の都知事選応援演説。

 南京大虐殺は「そんなことはなかった」、東京裁判は「大虐殺をごまかすための裁判」と、持論を展開。

 歴史認識も問題ですが、他の候補者について「テレビで見ているだけで、人間のくずとわかる」と、社会人としても疑問符がつくような言葉遣い。

 ③長谷川経営委員の追悼文。

 新右翼「大悲会」の野村秋介元会長(当時)が朝日新聞社内で拳銃自殺した、没後20年に作られたパンフに掲載されていたそうです。

 「彼ら(朝日新聞)ほど、人の死を受け取る資格に欠けた人々はゐない‥‥野村秋介は神にその死をささげたのである」と称賛し、その神として呼び出したのは「自らも現御神であられる天皇陛下であつた」としています。

 そもそも籾井会長はじめ、このような人物を経営委員に送り込んだのは安倍内閣。

 このような会長・経営委員の発言などを、NHK職員はどのように受け止めているのでしょう。

 第2次大戦後、日本・ドイツ・イタリアの侵略戦争は、国際社会から断罪されました。

 ドイツ・イタリアでは、今もなお戦争犯罪を真剣に総括し、政治家が先頭に立って正面から向き合っています。

 その出発点を否定し、日本の侵略戦争を正当化し、歴史や社会を逆行させる、こんな姿勢ばかりのNHK幹部でいいのでしょうか。

 本人たちの責任は問われて当然ですが、それを送り込んだ安倍内閣の責任はもっと重い。

 靖国神社の参拝で、アジアだけでなくアメリカ・ヨーロッパ・ロシア・国連事務総長からも失望や懸念の声が出された意味を、安倍政権もNHK経営陣も理解できないのなら、いっそう国際社会から日本は孤立することになるのではないのか。

 このような経営陣のもとで、NHK放送はどうなってしまうのでしょう。

 放送法に書かれているのは--

 「放送の不偏不党、真実及び自律を保障することによって、放送による表現の自由を確保すること」

 「放送が健全な民主主義の発達に資するようにする」

 昼にみた「ごちそうさん」が描いているのは、戦争に突き進む当時の日本。

 あの時代を正当化するようなNHKなら、いただけません。

 【今日の句】 広い視野 まずは委員が 学ばれて

2014年2月4日火曜日

いつも米国の言い分を鵜呑みの日本政府

 苫小牧港に米イージス艦が入港しました。しかも初めて2隻同時の入港であって、軍港化されるのではないかと懸念が強まります。

 いつもなら私も抗議行動に向かうのですが、諸々があって今回は参加できず。

 核兵器搭載が可能なイージス艦ですが、報道によれば艦長は「搭載しない決まりがある。個々の艦船については言及できない」と答えたようです。

 決まりはあっても、実際に搭載していないと言わない、これまでのくり返し。

 日本政府も「米国がそう言っている」との理由から、ハッキリと確認を取らないできました。

 ヨーロッパでは、外国の軍であっても訓練内容は公開させて国民の安全を守るし、国としての主権を発揮して交渉をおこないます。

 一方で、米国の言うことを鵜呑みにする日本。

 対等・平等でない日米安保条約に縛られている日本の姿が、ここに現れていると思います。

苫小牧に行けない分の思いも込めて、札幌でも朝宣伝をおこないました。

 【今日の句】 入港料 きちんと請求 してもなし

2014年2月3日月曜日

この運動があったから、TPPを食い止めてきた

 いろいろと駆け回った1日でして‥‥ブログでは北海道農民連の定期大会について触れます(来賓あいさつをおこなってきました)。

 何より大きな農政上の課題はTPPだったのですが、農民連の果たしてきた役割は大きかったと思います。

 宣伝・対話だけでなく、学習会・シンポジウム・講演会‥‥など、地域でTPP反対の世論を広げる活動を進めてきたのが農民連でした。

 もちろんJAも頑張ってきましたが、政府・与党も厳しい圧力をかけている様子も、よくわかりました。

 いろいろありますが、生産者の心意気を大事にする、というのが農民連なんだなぁと私は思っています。

 食糧生産の誇り。

 自然と向き合う喜び。

 地域をつくり、支えている達成感。

 特に第一次産業が基幹産業と言える北海道では、ますます農民連の存在意義は大きくなっていると思います。

 新聞「農民」新年号に、白石会長さんと主婦連・山根香織さんの対談が載っていました。

 ここで山根さんが、話されていることがとてもいい。

 話題は、昨年末におきた有名レストランなどでのメニュー食材偽装問題です。

 「背景には、もうけ本位の考え方があると思います。

 本来、食品はそうであってはならないものです。

 自然を相手に農産物がつくられ、それはまさに人間の体と命をつくるもの。

 工業製品とは違います。

 偽装問題は、農業への軽視にほかなりません」

 まったく私も同感です。

 人間の体と命を大切にしていない張本人が、安倍政権ではないのでしょうか。

 TPPは農業・食料問題ばかりではありませんが、命の源にかかわることであり、その点だけ見てもTPP突進は認められません。

 多くの反対世論があって、昨年末までの合意も、1月中の閣僚会議も、結局は進めることができませんでした。

 いま進めるべきは自由貿易一辺倒のTPPではなく、食糧主権を守ったうえでの貿易ルール。

 北海道の党が果たすべき役割も大きいと、あらためて誓って会場を後にしました。

 【今日の句】 一粒の 重みがわかる 政治へと

2014年2月2日日曜日

つまりは維新の会の行き詰まり

 橋下・大阪市長が、大阪都構想をかけて出直し選挙をめざすようです。つまりは、その路線が行き詰まっていることの反映だと思います。

 報道によれば、来年4月までに大阪都構想を実現するためには、特別区の区割り案を絞り込まなくてはならないのですが、維新を除く全会派が反対している--ことが背景のようです。

 もちろん日本共産党も反対しているわけですが、反対のための反対ではなく、くらしと自治を壊すことにつながるという理由からです。

 堺市長選の結果をはじめ、市民・府民の反対・疑問の声もあるわけです。

 大事なことは、維新の会の大阪の動きだけでなく、国政への姿勢に対しても批判が上がっているということだと思います。

 橋下氏の暴言と開き直り、安倍政権への迎合と補完勢力ぶり、党として1つにまとまらない実態‥‥それが昨年参院選の後退にもなったのでは。

 ともかく、来年はいっせい地方選が待ち構えています。

 北海道で、札幌で、各市町村で、どのような町づくりと暮らし支援を進めるか‥‥は、私たちにも大きなテーマ。

 対決とともに、しっかりと対案を示して、信頼と共感が寄せられるようにがんばりたいです。

 【今日の句】 来年の 今ごろ維新 あるのかな