2023年3月11日土曜日

原発ゼロの世論を広げたい

 あらためて原発のない日本と北海道を、との思いを強くしました。今日は「フクシマから12年、原発と核ゴミを考える3.11集会」に参加。主催は「泊原発を再稼働させない・核ゴミを持ち込ませない北海道連絡会」です。会場いっぱいで、私は後方で立って聞いていました。

 第1部は「今、伝えたいこと」として3人の方がスピーチ。福島から避難されてきた宍戸隆子さん、「後志・原発とエネルギーを考える会」の佐藤英行さん、「子どもたちに核のゴミのない寿都を!町民の会」の三木伸香さん。3人の一言一言が、胸に重く響きます。

 「本当に動かしていいのか、原発で失うものはないのか、いっしょに考えてほしい」(宍戸さん)、「泊原発の敷地は埋め立てられたもの。液状化などの心配がある」(佐藤さん)、「寿都町民だけが苦しむものではない。国や町長が仕掛ける分断に対して、対話を大事にしていきたい」(三木さん)。

 どれだけ自分に引き寄せて考えているだろうかと、いつも考えさせられます。どれだけ原発事故によって人生を変えられ、知人・友人や場合によって家族までバラバラにされてきたことか。国策として進めた国の責任は厳しく問われなければいけないのに、先日の「いわき市民訴訟」は、一審判決で認められた国の責任が一転した不当判決。原告と連帯して、いっしょに声をあげていかねば。

 第2部は小出裕章さんの「核のゴミと、でたらめな原子力政策」と題した講演でした。原子力専門家の立場からも「誰も願わなくても事故は起きる。専門家も巨大な危険があることはわかっている」と強調。大都会で引き受けられない原発や「核のゴミ」を、地方へ押しつける不公正にも触れました。

 「核のゴミ」について「4つのプレートが重なる日本で、100万年にわたって安全を保障できるのか。自分で始末をつけないゴミを出すようなことをやってはいけない」とも述べました。答えが出ない現実のなかでは、私たちの目で「核のゴミ」は監視しなければいけません。「今も中間貯蔵施設で管理できるなら、東京や札幌でもできるのではないですか」との問題提起も、どう受け止めるか問われます。

 チェルノブイリ周辺では今も居住できず、福島でも制限が続いています。いくら安全を確保するとしても原発事故はくりかえし起きてきたし、過酷事故による打撃ははかりしれない。60年超まで稼働を認める岸田政権は、やっぱり無責任だと再確認です。

 昨年、札幌地裁で泊原発運転差し止めの判決がくだされました。原発ゼロの世論を北海道から広げよう。3.11の今日、決意を新たにしたい。

 【今日の句】教訓を 捨てる政府に 声あげる

2023年3月10日金曜日

震災も原発事故も風化させない

 東日本大震災・福島第一原発事故から12年を前に、札幌駅前での「鎮魂と追悼 連帯のメモリアル行動」に参加。主催は道原発連・国民大運動道実行委員会です。あらためて当時のことを思い出し、14時46分には全員で黙とうしながら、心からの哀悼の意を表しました。

 私の生まれ故郷で、今も両親や妹夫婦が住む宮城県石巻市。大地震・大津波に襲われて連絡も途絶え一睡もできず、もうダメかと覚悟を決めていました。無事を確認できた時の安堵感は、とても表現することができません。

 しかし、身のまわりでも被害は甚大でした。私の高校時代の友人は仕事で東京にいたため難を逃れたものの、両親ときょうだいを津波で失くしました。そのような友人にも、復興のためだと所得税増税は続けられています。それが軍事費に流用されるなど、本当に腹立たしいとしか言いようがない。

 そして、今も事故が収束していない福島第一原発。あの事故がなかったかのように、原発の再稼働・新増設や60年超の運転まで進める岸田政権は、ふるさとに戻れない住民の苦しみを何だと思っているのか。首相は処理水放出も決断するようですが、合意なく放出しないという漁業者との約束を守る気さえないことも許されない。

 私が衆議院議員だったときに、福島のみなさんが東電や経産省へ要請する場に立ち会ったことがあります。着の身着のままで家を飛び出し、放射能への考え方の違いからバラバラになった家族。牛を置いてきた農家、コメをつくれない農家の憤りの声。魚を獲ることができない漁業者の辛さも聞き、いったい原発は誰を幸せにしているのだろうかと心から思いました。

 「原発さえなければ」。この言葉を何度も聞きました。原発も「核のゴミ」も都市部や大消費地からは遠く離れ、地方こそ大きなリスクにさらされています。本来なら自然豊かで、ゆっくりと時間が流れ、あたたかい交流がある、そのふるさとが原発によって奪われたことを、リアルに再確認しなければと思うのです。

 木幡秀男・札幌市長予定候補はじめ各団体からの代表がスピーチをおこない、署名に応じてくださる方の姿もありました。福島を忘れない、震災も原発事故も風化させない。あの事故の教訓は「原発はやめよう」だったはず。党道委員会としても宣伝にとりくみました。くりかえし訴えていきたい。

 【今日の句】被災地に 寄り添う総理と 思えない

2023年3月9日木曜日

平和を発信する札幌市長に

 憲法改悪反対共同センターの街頭宣伝に、札幌市長選へ立候補を表明した木幡秀男さんが駆けつけました。道都・札幌から平和を発信する市長に、との希望が膨らんできます。

 木幡さんは、秋元市政のもとで18歳の個人情報が自衛隊へ提供されている問題について、きっぱりやめる立場を表明。医療・介護の分野で40年働き、いのちとくらしが一番との強い思いをもつ木幡さん。岸田政権の大軍拡・大増税を認めないというのは当然のことです。

 4年前に市長候補だった渡辺達生弁護士も、今日は自由法曹団からの参加ということでマイクを握りました。前回も、このように力を合わせて世論を広げてきました。憲法にもとづく政治・行政という当たり前のことを、札幌でうねりにしていきたいです。

 道議予定候補(札幌北区)・小室まさのりさん、道高教組・尾張聡委員長とともに私もマイクを握りました。署名に応じてくださる方の姿もありましたが、さらに大軍拡の危険性や、外交は無力ではないことを知ってもらわなければとも実感です。

 今日は全国いっせいに宣伝・訪問・対話に取り組もうと、党道委員会としての宣伝もおこないました。長崎で戦争を体験したという方は「ずっと共産党を応援してきた」と声をかけてくださり、「署名は初めてです」という高校生も。

 電気料金など物価高騰での苦しみを放置して、大軍拡・大増税の道を進んでいいのか。国民の味方となる日本共産党を大きくしてほしいと呼びかけました。

 【今日の句】軍拡に 手を貸す町と しないため

2023年3月8日水曜日

男性の課題としても

 国際女性デーにあわせて発表された「都道府県版ジェンダーギャップ指数」で、北海道は前年に続き行政・教育分野で最下位でした。30指標の大半が下位だということで、行政とともに政治の取り組みが必要だと痛感させられます。

 指標をまとめた三浦まり教授(上智大)によれば、北海道は広大ゆえの地理的格差から、大学進学率が伸びないのではとのこと。本州や都市部のように通える地域に大学がなかったり、塾や予備校にも通えない地域が多くあります。経済格差も影響しているかもしれません。せめて高等教育の無償化は、こういう点からも必要ではないのか。

 行政分野は、主に管理職で女性の登用が少ないとされます。広域異動がともなう道庁で、女性がキャリアを積むのは難しいとの指摘もあります。専門性と現場力を積み上げられる働き方に、道庁あげて議論を急いでほしい。

 そもそも北海道は、男性の長時間労働の割合が高い県の1つ。つまり、家事・育児を女性が担う割合が高いのが北海道と言えます。ジェンダーギャップは女性の課題でなく、男性の課題であることを共通認識に広げていかないと。地方選でも大事な課題として訴えていきたい。

 【今日の句】何よりも 自分自身で 自覚して

2023年3月7日火曜日

沿線住民ばかりに責任を押しつけるな

 根室本線の存続を求める緊急署名の提出に、小室まさのり道議予定候補(札幌北区)と駆けつけました。寄せられた署名数は1ヶ月で8416筆。道はこの声を正面から受け止めるべきです。

 2016年の連続台風で被災し、放置されたままだった根室本線(新得-東鹿越)。JR北海道は沿線自治体や住民、経済団体などからの復旧を求める声に背を向け続け、新得-富良野間の廃線・バス転換を主張。先日、周辺4市町村の首長がバス転換を大筋で了承したと報じられました。

 しかし、住民はあきらめていません。広域周遊観光ルートとしての活用や、存続と災害復旧に向けて国との協議を求めるなどの署名を「根室本線の災害復旧と存続を求める会」「富良野鉄道未来の会」「石北沿線ふるさとネットワーク」の連名で取り組んできました。その署名提出となったわけです。

 署名は、かつて広尾線を失くした広尾町からもあったと言います。「多くの方が線路を必要としている。根室本線がなくなれば、他の線もなくなるかと危機感がある」(「根室本線の会」佐野事務局長)との重い言葉を前に、道担当者は「知事にも報告する。署名は重く感じています」と応じました。

 「首長の判断は残念な結果。沿線自治体だけに決めさせるやり方がいいのか。国や道も交えて全体を見た議論をするべき。もう一度JRにも議論を戻して」(富良野の会)、「道東をくるっとまわる円環線であり、観光や輸送戦略でも必要な路線。4自治体で決めさせることでなく、道が再考することを求めたい」(石北本線ネット)と、存廃を沿線自治体に押しつけたことへの異議も相次ぎました。

 そもそも災害復旧を放棄したJR北の姿勢が問題だし、国も「監督命令」によって事実上、廃線を誘導してきた責任も重大です。鈴木知事も、根室本線が持つ意義や可能性をどう考えているのでしょう。4年前は「ピンチをチャンスに」と言って当選したのに、住民からの活用アイディアに目を背けているのではないのか。

 他県の知事とくらべても、鉄路の意義を語る場面も少ないと思います。自公政権と一体の道政では、地域の衰退が進みかねません。鉄路の存続・活用を、地方選にて訴えていきます。

 【今日の句】誰だって 鉄路の恩恵 受けている

2023年3月6日月曜日

重い課題ほど希望が見えるように

 日本政府は核兵器禁止条約の批准を!と求める、道原水協などとの街頭宣伝。G7サミットを広島でというけれど、そもそも核兵器廃絶へ本気の取り組みこそ。大軍拡を進めた先に「日本も核兵器・核共有を」とまでなったら、たまったものではありません。

 署名に応じてくださった方は「これから、どうなるんでしょうね」と、不安の一言。敵基地攻撃を当然のこととして、そのための兵器をそろえ、自治体に体制づくりの協力を求める岸田政権。他国からの攻撃を念頭に自衛隊基地を強靭化する計画もあるようですが、日本が火の海となって住民を戦火に巻き込むという前提の話でないのか。憲法9条をもつ国の政府方針とは思えません。

 高校を卒業したくらいの青年の姿があり、通り過ぎるときにガッツポーズで応えてくれる方も。もちろん関心を示さない方もいますが、戦争の危険が現実化していった時には遅いのですから、ていねいに伝えていきたい。難しいことはわかりやすく、重い課題ほど希望が見えるように。今日もそのつもりで、私もマイクを握りました。

 【今日の句】被ばくした 苦しみを知る 国だから

2023年3月5日日曜日

これが真下道議の議席の値打ち

 真下紀子道議の宝の議席を引き続きと、今日は旭川市へ。陽射しも暖かく、街頭宣伝やつどいに多くの方が駆けつけてくださいました。会派要件となる4議席以上へ、その中心的役割を担う真下さんの議席は絶対になくすわけにいきません。

 共産党1議席だったときには短時間の質問でズバリ核心を突く「道議会のウルトラマン」と呼ばれたり、質問時間がずば抜けて多く「道議会の仕事人」と称されたり、平和やくらしを守って未来を示す「道議会の太陽」とも呼ばれたり。この4年間の任期でも、質問回数は151回にのぼりました。

 実績も数多い。道立高校女子トイレでの生理用品設置や人権無視の校則見直しに力をあわせ、留萌本線の減便で困った高校生の通学確保にバスを出すことへつなげるなど、子育て・教育・人権を守る先頭に立ってきました。道営住宅で同性パートナーの入居、胆振東部地震では仮設住宅に家電製品設置、また道警の「ヤジ排除」問題を厳しく追及など民主主義の課題なども取り上げてきました。

 真下道議の実績とともに、今日は道議の必要性を私から訴えました。政府からの悪政は、何より都道府県へ押しつけられます。沖縄を見れば明らかです。憲法に地方自治が明記されているなかで、知事職とともに道議会は激しい政治攻防の場となります。岸田政権のもとで大軍拡が進められ、しかも若い世代の個人情報提供や土地利用規制法下での住民監視も心配されるなかで、悪政をはね返す日本共産党の議席が道議会に絶対に必要なのです。

 そして、広域自治体としての道には、いのちとくらしを守る大きな役割があります。道民の命を守るため2次医療圏・3次医療圏と重層的な医療連携を築いてきたのですから、国が進める公立・公的病院の再編統合に本来は道が「やめてほしい」と声をあげてしかるべきでないのか。

 また自然災害が起きれば、いち自治体では対応しきれないので、財政支援・人的支援などで道がここでも役割を発揮します。だから道内で災害があれば真下さんは足を運び、リアルな実態を反映させてきました。真下さんの議席は旭川市のためのみならず「全道の宝の議席」というのは、このような意味があるのです。

 元気いっぱいの真下さんとともに、党市議団(のとや繁・小松晃・石川厚子・まじま隆英)や小松市議の後継となる中村みなこさんも訴えました。旭川市議4議席も、市民の命綱として1人たりともなくせません。たくさんの激励も寄せられ、元気にがんばろうと確認しあった1日となりました。

 【今日の句】1議席 重み知るから どうしても