2018年7月7日土曜日

急いで水害対策を

 西日本での大水害に驚き、気が気でなりません。被害が広がらないことを祈るばかりですし、救助の方々も気をつけてほしい。私は紙智子参議と、深川市での農地被害の調査にまわりました。

 やっぱり現場に行ってみないとわからない、と痛感しました。松原和男市議の案内で内園地域と納内地域の農家を訪れると、石狩川の氾濫の跡がくっきり。写真でわかるでしょうか。

 1枚目は内園地域の農家さん。川から2~3mほど高いだろう納屋まで水が入り込み、水が引いた田んぼや農道には20~30cmの泥がたまりました。ソバは1筆だけですが全滅、田んぼも農道も泥を除けるには重機もトラックも必要ですし、その費用も生産者負担になります。

 2年前の台風でも被害があったそうですが、その時よりも水量が多かったと言います。近所の農家さんが駆けつけて、納屋から農機具類を急いで出したためにそちらの被害はありませんでしたが、納屋の泥出しに懸命な作業中でした。よく見ると川の向こう側に重機が見えたのですが、そこは雪捨て場で、置いたまま逃し遅れてしまったとのこと。急激な水の勢いだったことがわかりました。

 2枚目は納内地域の農家さん。写真で私たちが立っている後ろに、田んぼがありました。これまで多くの被災農地を見てきましたが、苗も含めて田んぼが流失するというのは初めて見ました。川岸には農道があったそうですが、それも見事になくなっていました。

 2年前の台風で川岸の柳がなくなり、ちょうど川同士の合流地点に近く、その水圧で削られていったようです。「過去に水害があっても、お盆過ぎばかりだった。こんな時期の水害だなんて初めて」と農家さん。今回の水害は梅雨前線が北上してのことでしたから、確かに梅雨のない北海道としては異例の時期の水害です。

 旭川でまわっていた真下道議からも連絡があり、やはり2年前より被害が大きい地域があるとのこと。今日は行けていない留萌地域やオホーツク管内でも、まだ把握できていない被害が出ている可能性があります。しかも今夜から、また強い雨の予報。暗い夜に災害が起きても対応できないだけに、全国・全道どこでも気をつけてください、としか言えないのがもどかしい。

 全国いっせいに、これほど水害に襲われることなんて過去にあったのでしょうか。いち自治体で対応できる状況は超えていると思います。国や県が体制を取って災害救助や避難者支援を万全に進めてほしいし、被害が掌握できたところから支援を具体的に強化してほしい。北海道での要請項目も急いでとりまとめます。

 深川市で紙議員と別れて、私は単独JRで急いで札幌市手稲区へ。市民の会が本多平直衆議院議員(立民)を招いた報告会に、日本共産党からは私が参加することにしていたためです。私からは水害調査にも触れてあいさつ。本多議員は、安倍政権のひどさをリアルに語って野党で多数を占めて政治を変えたいとの国政報告がされました。

 これほどの大水害なのに、国会ではカジノや参院選選挙制度改定を強引に進めるのでしょうか。それが今、急いで進めることなのでしょうか。そもそも安倍首相は、大雨が予想されていたのに「赤坂自民亭」で総裁選の足場固め? 国交省の災害タイムラインのような、事前からの準備が最も必要なのは官邸だったのではないでしょうか。

 ともかく今は人命最優先。あらためて亡くなられた方々やご家族にお悔やみを申し上げ、避難されている方の不安が早く解消されることを祈るばかりです。

 【今日の句】神様が いるなら雨を もう止めて

2018年7月6日金曜日

道庁前で続けて6年

 全国の大雨が心配です。晴れ間が広がった札幌は、道庁前での反原発抗議行動が今日で6年を迎えました。

 どの方も「こんなに長くやるとは思わなかった」と口をそろえます。スタッフのみなさんも、本当にいろんな苦労がありました。しかし、それもこれも安倍政権や高橋知事が再稼働をあきらめれば、やらないで済んだことだったわけで、まさに根競べという6年だったのではないでしょうか。

 行動のエネルギーは、お1人お1人が違うと思います。「子どもたちに負の遺産を残さない」「北海道を守りたい」「自分で後悔したくない」‥‥そういう1人1人の気持ちを大事にする場だからこそ長く続いてきたのでしょうし、この場では誰もがやさしい気持ちにもなれるのだと思います。こういう場を準備し続けているスタッフのみなさんの思いと1つになって、私も私の役割を果たしていきたい。

 先日、原発事故で北海道へ避難されてきた方と久しぶりに会う機会がありました。体のほうも調子がよさそうで、元気そうな顔が見れて本当によかったです。始めて会った時には当然ながらピリピリしていて、その後に何度か会うなかで気軽に話せる間柄になったのですが、あらためて当時の苦労を聞いて政治の責任の重さを痛感しました。

 今もなお国会は、原発を動かしたほうがいいと思っている議員が多数を占めています。その議員の発言で、何度も避難者が心を傷つけられてきました。いや、心だけでなく現実の生活でも困難は進行形です。いったい誰のせいで、こんな避難をしなければいけなくなったのか。何度も何度も、その原点に立ち戻らなければと実感したのでした。

 すでに人的被害が出ていますが、まずは大雨の被害がこれ以上広がらないことを祈るばかりです。そして政治が苦難を軽減する立場を貫いてほしい。何やら先日、議員宿舎で安倍首相も含めた「自民亭」なるものがあったようですが、何を大事に政治をしているのか国民は凝視していることを忘れないでほしい。驕れる政権は、必ずひっくり返されます。ひっくり返します。

 【今日の句】原点は 命とくらし 守るため

2018年7月5日木曜日

地域なくして日本なし

 道内各地でも大雨被害。心配の1つが農作物で、地方議員や紙智子議員とも連絡しあって現場に行く予定を立てています。

 道路などの復旧は早くできても、農作物は「直せる」ものではありません。報道の情報だけでも、長く水に浸っていることによる被害が心配です。まだ雨に注意の地方もあり、事務所でも情報把握に努めています。

 全国では亡くなられた方も出ているようで、心からお悔やみ申し上げます。これ以上、被害が広がらないよう祈るばかりです。

 さて今日は、以前から予定していた調査にまわりました。ジャガイモシロシストセンチュウへの対策にかかわって横浜植物検疫所札幌支所と農研機構北海道農業研究センターへ行き、現状と課題について話を聞きました。先月に網走市で農家から聞いた話も受け、政府交渉も準備しているので、その一環でもあります。

 これ以上の蔓延は止めなければいけませんし、とはいえ移動制限などがかけられている間の農家経営を、いかに支えていくのか。防疫や研究など関係者の到達点をふまえつつ、本省で講じるべく対策も求められています。現場の負担を軽減するように、しっかり要求を続けたい。

 北海道運輸局にも足を運びました。国立小樽海上技術学校の維持・存続へ、小樽市から要望があがっている問題です。海員・船員の雇用状況や全体的なめぐる情勢などを聞き取りました。

 全国にある海上技術学校ですが、北海道には小樽のみ。水産高校とともに海員・船員などの人材輩出を進めてきた学校で、卒業者の就職率は100%を続けています。本州の大手企業もありますが、道内での離島航路を支える企業にとっても大事な大事な学校と言えます。実際に、学校が廃止となれば「道外から人を探さねば」との声もあがっているようです。

 人材確保として国は、2008年から「船員計画雇用促進事業」を実施しています。これまで全国で3,475人の採用に活用されています。全国での学校で入学人数を増やしていながら、小樽のみ耐震改修を理由に廃校としてしまっていいのでしょうか。

 昨日のJRもそうですが、どんどん地方から公共インフラや公的施設などがなくされていこうとしています。しかし、地域の維持なくして日本全体の発展もなし。知恵と力を出し合って、存続のために私も力を尽くします。

 【今日の句】カジノより 大事なことが あるだろに

2018年7月4日水曜日

知事もJR北も、道民に寄り添っているか

 JR北が根室本線(富良野-新得間)の廃線を示すなか、存続へ向けて南富良野町・新得町の町長さんと懇談させていただきました。

 一昨年の台風被害での復旧もせず、東鹿越-新得間の代行バスを走らせてから1年以上が経ちました。日高線と同じくJR北は復旧の責任を放り投げ、経営問題とからめて「国の支援を求めない」5区間の1つとして位置づけました。廃線を認めないと先月21日、新得町では「JR根室本線の早期災害復旧と路線維持を求める十勝集会」が開かれました。

 南富良野町では池部彰町長さんと、お会いさせていただきました。ちょうど昨日から大雨の北海道だけに、2年前の台風被害を思い出しながらの懇談となりました。

 池部町長からは金山ダムの建設はじめ町が苦労をしてきた歴史、北海道が食を中心にして発展していく展望、十勝地方と上川地方を結ぶ路線の意義など、多くの角度から根室本線の重要性を述べられました。とりわけ振興局をまたがる路線であり、北海道の未来づくりにつながる問題として、知事の果たす役割の大きさを強調されました。まったく私も同感です。

 根本は国の責任が問われるものの、その国に対して道知事が、誰の立場に立ってモノ言うかは大きな点です。その点で高橋知事から、一昨年の「維持困難路線」の発表の時から「私は全路線を守る」という言葉が1回もないのは重大です。始めからあきらめていると見え見えです。これだけ各地から路線維持を求める声が上がっている今になっても、です。

 新得町では浜田正利町長さんと懇談させていただきました。青柳茂行・前町議、佐々木とし子・道議予定候補(帯広市)も同席しました。浜田町長さんも国と道の責任について触れて、JR北に対しても「道民に寄り添った会社であってほしい」と述べました。国や道からは沿線自治体で協議をと振り向けられますが、やっぱり鉄路は1自治体だけで判断するべきものではないことを、私からも述べました。

 両町長さんだけでなく、この間お会いした首長さん誰もが「道庁の役割」について言及されました。JR北には「道民に寄り添う」ことがキーワードと、何度となく出されました。一昨年からJR問題で全道で懇談を続けてきましたが、この2点はこれまで以上に強い思いになっています。同時に、国の責任の重さは増していることも間違いありません。

 懇談の後には3人で、新得町内での街頭宣伝。あいにくの雨でしたが商店から出てきて話を聞いてくださったり、運送会社のドライバーさんも「がんばってよ!」と肩を抱いてまで激励してくれたりと嬉しい反応も。期待に応えるがんばりをしなければ、と思いました。

 その雨の被害も、天人峡温泉に宿泊されていた方の孤立も解消されて良かったです。しかし農地への影響を心配する声もあり、また今夜から明日にかけて雨が強まることから不安は増すばかり。自然を相手に、まずは人命にかかわることがないようにと願うばかりです。

 【今日の句】この路線 知事の守る気 見えません

2018年7月3日火曜日

今後の雨も心配

 道内は各地で大雨、九州では台風と大丈夫だったでしょうか。まだまだ雨が降る予報で、大きな被害とならないよう願うばかりです。

 思い出すのは台風が4つも上陸した2年前。川の氾濫で町にも農地にも水が流れ込み、その年の農業生産は落ち込んで、農地の復旧にも時間を要しました。長い時間に水に浸かり、その後の天候次第では病気もありえるだけに、農家の方は心配されていると思います。

 ここしばらく本州の梅雨なみにジメジメした状況が続きました。台風の来ない北海道でしたが、もはや過去にはあり得なかった自然災害も、今ならあり得るという認識に立って対策を急がなければいけないです。2年前の台風は夜に川が氾濫し、南富良野町では暗い中での避難などがありました。この後の時間が、まだ心配なのです。

 被害の状況を気にかけつつ、今日は北海道年金者組合の定期大会であいさつ。今年で結成30周年となることから、今大会が記念大会という位置づけに。「楽しくなければ年金者組合ではない」という言葉を実践している活動もあり、年金者パワーの大きさを実感しました。

 各地をまわって話題に必ずなるのが年金です。額の少なさに加えて、税や保険料の値上げが重なり、いっそう生活が厳しくなっているからです。年金の積立金による株価の底上げに熱心な安倍政権ですが、低年金の底上げこそ急ぐべき。

 諸外国では積立金は数ヵ月分。1年というのが基本のようです。ところが日本は国民年金・厚生年金とあわせて3年分を超えます。過剰にため込んでいるから、ムダ使いに走ろうと考えるわけです。今こそ積立金は、年金受給者にまわすときではないのか。

 政治を変えて、年金を守る。多くの方と語り合いたいです。

 【今日の句】気をつけて 夜でも雨は 降り続く

2018年7月2日月曜日

苫小牧で「カジノ反対」大きな勝利

 今日から「しんぶん赤旗」電子版がスタート(申し込みはこちら)。私も朝の宣伝で「ぜひお読みください!」と呼びかけました。

 仕事で出張が多く手軽に読めるようにしたい方、さまざまな家庭の事情で読むのに苦労のある方、まわりの目が気になる方など、電子版でなら読めるという方も多くいると思います。申し込みは難しくありませんので、気軽に特設サイトをご覧ください!

 さて、朝の宣伝では昨日の苫小牧市議補選についても報告。勤医協苫小牧病院に勤めて25年の原けいじ候補が、カジノ反対を明確に掲げて見事2位当選しました。選挙での関心は1位が「医療・介護」、2位が「カジノ」だったそうで、見事に市民の願いに応えた勝利でした。

 全国にカジノ誘致自治体はいくつかありますが、カジノも争点に審判を下せたのは苫小牧市が初めてではないでしょうか。苫小牧市にとどまらず全道、全国にも大きな意味を持つ結果だと思います。苫小牧だけでなく北海道にカジノはいらないと、道民的世論にしていくために私も力を尽くしたい。

 なにしろカジノ解禁法案を通すがために国会会期を延長したのですから、そもそも採択させないために読者の方からまわりの方へ「カジノ反対」の思いを広げてほしいのです。誰かが負けなければ、カジノでは収益となりません。人の不幸がなければ成り立たない産業です。マネーロンダリングの心配もあります。政府が「良質なカジノ」と言っても、賭博の本質は何も変わりません。

 北海道の観光は、おいしい食材や雄大な自然を体感することが最大の魅力。カジノで稼ぐ北海道だなんて、私は誇れることはできません。「もうけるためには何でもいい」と言うのでは、まさに退廃の極み。それこそ「良質な経済政策」とは言えないと思います。

 ずっと出回っていたため、たまっていた書類や日程の整理、原稿書きなどデスクワークで今日は1日が終了。自分の能力不足を棚に上げて、何か効率的に仕事はできないものかと思ってしまう1日でもありました。

 【今日の句】「良質なカジノ」と ごまかす悪質さ

2018年7月1日日曜日

7月は党創立の記念の月

 今日は札幌市白石区。伊藤りち子市議(道議予定候補)との訪問で2人の方が党の仲間になってくれました。うれしいですね。

 そのうちの1人は伊藤市議が保育士だったときのお知り合い。91歳という年齢を聞いてビックリするほどお元気で、声も足取りもしっかりされているのです。「りち子さんに言われたら入るか~!」と、聞いていた私たちも気持ちいいほどのご決断でした。

 とにかく名前だけ書けばいいという入党申し込みではないのが、私たち日本共産党。しっかり党員としての活動を話し、もちろん党の基本的内容も知ってもらい、入党後には綱領を学ぶ機会ももちます。入党の決断はどの方も社会進歩を願ってのものですから、ご本人のペースに合わせながら学び合う機会をつくっているのです。

 今月15日は日本共産党の創立記念日。96年となります。「アカ」「非国民」と言われた時代に比べて、堂々と社会で活動できるまでになったのは先輩たちの奮闘と、自由と民主主義が浸透してきたから。今なお封建的な考えや、党への誤解・偏見も多い日本ですが、歴史は必ず前へ進むもの。新しい仲間が増えるたび、その思いが強くなります。

 11日(水)には党創立記念講演を東京でおこないます。党HPからも聞くことができますので、ぜひご覧ください。

 【今日の句】先輩が いたから今の 自由あり