2019年6月29日土曜日

「おかしい」の声を代弁して

 懇談の中や宣伝の後、要請を受けたりとするなかで切実な実態を次々と聞きました。今日の分だけでも、ざっと並べると--。

 【東区・生活と健康を守る会のみなさんと懇談】
 「高校2年生の娘が『大学に進んでも奨学金を返せるか』と今から心配している。制服代に教科書、修学旅行などを払うだけでも家計は火の車。娘の進学の希望はかなえたいが、もっと大学や高校でお金がかからないようにしてほしい」

 「実際に生活保護を受けてみて、日本という国が人権を軽んじていることがよくわかった。健康で文化的な生活など、とてもとても送ることなどできない」

 【街頭宣伝の後に声をかけられて】
 「中学を卒業してから働き続け、退職して国民健康保険になったが保険料の高さに困っている。安倍・麻生・二階の顔を見るたびに腹が立つ。国民のくらしのことを、まったくわかっていない」

 「生活保護を受けていて、消費税10%になったらどうしようと。暴動を起こすこともできないし、やめてほしいと紙にでも書いて街頭に立とうかな。どうして外国には、お金をばらまくの」

 【日本民主青年同盟の要請と、いただいた実態アンケートから】
 「パワハラ、言葉によるセクハラ、人手が足りず有休を取得できないまま消滅(買取なし)、みなし残業により実質40時間以上働かなければ残業代が出ない」

 「閉店準備で時給が発生しない」「アルバイト募集時に明記されている時給と実際の時給が違う」「忙しい時間に新人だらけのシフトで店が回らないし、シフトの時間よりのびて働いた」

 「大学の時に借りた奨学金を返済途中なのに、自分の子どもの将来のために教育費を貯めなければいけず、家計にかなりの負担がある」「パートナーも奨学金返済中なので、どちらかが働けなくなると返済は絶対できなくなります」

 --これだけの実態でも氷山の一角でしょう。どれだけ国民から搾り取れば気が済むというのでしょう。米国や大金持ちに目を向けた政治をするのか、くらしに困っている国民に目を向けるのか。このような聞いた声を代弁しながら、私は選挙に向かいたい。

 道労連主催の「非正規ではたらく仲間の全道集会」でも、一言あいさつさせていただきました。「誰もが安心して働けるルールを、一人ひとりの尊厳や基本的人権がまもられる政治の実現を」。ILOで暴力・ハラスメント条約が採択されるまで世界が動くなか、このような大義を掲げて声をあげていきましょう、と呼びかけました。

 報道インタビューや打合せなども慌ただしく済ませ、明日も札幌市内で懇談や宣伝、夜は予定候補者討論会です!

 【今日の句】カツカツの くらしを総理 知ってるか

2019年6月28日金曜日

子どもと家庭のSOSを受け止めて

 選挙準備も慌ただしいなか、前から予定していた札幌市児童相談所でのヒアリングへ。紙智子参議院議員・村上仁札幌市議と、あらためて経過や対応を聞きました。

 今月5日に実母からの119番通報で発覚した、2歳児・池田詩梨(ことり)ちゃんの衰弱死。今日の報道では、頭に複数骨折の箇所もあったといいます。やりきれない思いになりますが、同じような事件を2度と起こさないためにどうしたらいいか。「子どものSOS」=「家庭のSOS」を、どう支えたらいいか。

 児童相談所は、そのネットワークのなかでも大切な位置になるのは当然です。その専門性が発揮されるには、情報の共有や多忙の解消、さらに専門性や職業倫理を高めるための研修なども必要になります。今回の対応が適切だったか真摯に検証するとともに、体制強化をどう進めるかは大きな課題だと痛感しました。

 同時に、子育て世帯が孤立しないことや社会から排除されないよう、あたたかい地域づくりも必要です。札幌市では、児童虐待に関する研修を受けた「オレンジリボン地域協力員」が15,739人(2018年3月末現在)いて、地域の見守り等の活動をおこなっています。監視社会ではなく、日常的な交流をもとにしたネットワークづくりにも知恵が必要です。

 今日いただいた札幌児相の業務概要には、最初のページに児童憲章が、次のページには児童の権利に関する条約(子どもの権利条約)の主な項目が印刷されていました。児童憲章の「児童は、人として尊ばれる。」の一文が重く響きます。私にできることも、しっかり取り組んでいきたい。

 道防衛局への要請もおこないました。今月7日に、ニセコ町や蘭越町、倶知安町などで米戦闘機の低空飛行訓練が目撃されたのです。驚くほどの低空飛行で、運動会の練習をしていた蘭越小学校では児童を退避させるということも起きました。要請には引き続き紙議員とともに、ニセコ町・高木直良町議、蘭越町・柳谷要町議も同席しました。

 高木町議からは「ダチョウを飼っている牧場もあり、選挙中も音を控えるほど気を使うほど。酪農家も抱える地域で、この危機感を受け止めてほしい」と訴えました。柳谷町議は「方角的に標的となるような高い建物は小学校しかない。そうだとしたら許されないことだ」と強調しました。

 道防衛局側は、目的やルートなどの情報提供について「日米の合意にもとづき、定められた高度を細心の注意を払って訓練していたものと承知している」と、まるで他人事のような回答。影響は最小限にとどめるよう引き続き要請するというものの、受け入れられる保障はありません。北海道でも全国でも、何度同じような要請をしてきたことか。

 「それなら、これまで目的やルートを出させたことはあったのか」と私が聞くと、担当者は「私の記憶のなかではありません」。仮に「市街地は高度300m」という高度を守っていたとしても、これだけ住民に影響を与えているのなら、その高度さえ見直すことも必要なはずです。詰めていくと「要請を受けたことは本省へ伝えます」との、いつもの回答。

 紙議員からも「全国で同じような例が増えている。米国本土では、このような低空飛行訓練はしていない。日本政府の姿勢が問題だ」と厳しく指摘。日本の空を野放しで戦闘機を飛ばせるなど、やっぱり許されないことです。引き続き私も訴えていきたい。

 夜は道庁前の反原発抗議行動へ。「いよいよ選挙が近づいてきたね」との声もかかりました。原発のない北海道へ向けた活動も、しっかりがんばりたい。明日も懇談や宣伝などに駆け回ります!

 【今日の句】サミットで 変な約束 してないか

2019年6月27日木曜日

「我らに増税を」

 今日は札幌市内を駆けまわり、新日本婦人の会内後援会のみなさんと宣伝や「つどい」。宣伝では団地の窓から次々と顔を出す方がいて、関心が高まってきていると実感しました。

 関心の中心は年金です。「消費税を増税するのに、どうやって貯めたらいいの」「若い人たちが年金を信頼できなくなってしまうでしょ」と、次から次へと。安倍首相は、ない袖は振れないとばかりに「打ち出の小づちはない」を昨日の記者会見で述べましたが、米国の戦闘機を爆買いする打ち出の小づちがあるではないのか。

 そもそも根本が違う、と今日も強調しました。マクロ経済スライドをやめることで「減らない年金」が実現できますが、その財源を高所得者の年金保険料を引き上げることについては、安倍首相は富裕層の増税などけしからんとばかりに「ばかげた政策」と言ったのでした。本当に腹立たしい。国民のくらしより富裕層のくらしを大切にする総理に、国民生活を任せられるでしょうか。

 なんと米国では、最富裕層から「我らに増税を」との声があがりました。今日の「しんぶん赤旗」に、次期大統領候補者に充てた19人連名の書簡のことが載りました。投資家ジョージ・ソロス氏らで、米国の1%を占める富裕層のうち、さらに10人の1人のより豊かな、まさに最富裕層の19人が「我らに増税を」と述べているのです。以前にも同じような発言を見たことがあるとはいえ、あらためて驚きました。

 というのも、その増税による税収にビックリ。10年間で推計3兆ドル=約321兆円も! この財源で気候変動対策や学生ローン返済の救済策に充てるべきだとしています。桁が違うほどのもうけではありますが、日本の富裕層だって数千億円もの単位で年間の資産が膨らんでいます。日本からは、そのような声は出てこないのでしょうか。

 そもそも、最富裕層の「施し」を待つのでなく、政府が適正な課税をすれば済むだけの話。誤解されるのですが、日本共産党は株でもうけることや、大企業が利益をあげることは否定していません。もうけてもいいから、きちんと税金を納めてほしい。働く人の給料引き上げや労働環境の改善、地球環境や地域社会に対する社会的貢献などを、しっかり果たしてほしい。

 それができないのなら、政治の力が必要なのです。その大事な政治の力を、国民のくらしのためではなく、富裕層や大企業のために使ってきたのがアベノミクスの正体でした。ここを大元から変えれば、日本社会が大きく変わる可能性があります。そこに挑みたい。

 差し入れや激励もいただき、今日も元気に1日が終了。公示日まで残り1週間!

 【今日の句】庶民への 増税押しつけ 恥じぬのか

2019年6月26日水曜日

希望のための共闘を

 夜の予定候補者討論会まで今日も盛りだくさんの1日でしたが、嬉しかったのは「戦争させない市民の風・北海道」のみなさんから推薦状をいただいたことでした。市民と野党の共闘の流れは止まらないし、止めてはならないんです。

 予定候補者としては私のほか立憲民主・勝部けんじさん、国民民主・はらやなみさんとが政策協定書にサインしました。政党との政策協定も結ばれ、日本共産党のほかは立憲民主・国民民主・社民の各党のみなさんがそろいました。しっかり結んだ協定の中身で、私は活動していきます。

 今でも安保法制=戦争法の強行成立の時を、鮮明に覚えています。夜中になっても多くの市民が国会前に集まって、私は衆議院議員だったため参議院の議論には当然まざれず、情勢報告で走り回っていました。そのようななかで自然発生的に生まれた「野党は共闘」コールを、忘れることなどできません。

 その後、衆院道5区補欠選挙ではいろんな苦労がありました。その後の参議院選挙や衆議院選挙、今年の知事選挙なども乗り越えて、今回の協定につながっているわけです。そう思うと、その重みを正面から受け止めなければと思うのです。

 夜の討論会でも述べましたが、共闘のスタートは立憲主義・平和主義・民主主義を壊す安倍政権に立ち向かうことが中心でした。これは今も変わりませんが、同時に政策の合意を進めて今日の共闘のステージができています。政治を変える準備は、少しずつでも整ってきています。今度の参議院選挙で、新たなスタートを切っていきたい。

 夕方には紙智子参議院議員・比例予定候補も国会から駆けつけ、比例予定候補として先日発表された伊藤りち子・前札幌市議と3人並んでの街頭宣伝。昨日、推薦状をいただいた新社会党からの応援もあり、駆け寄ってカンパをしてくださる方ありと、多くの激励をいただき本当にありがたかったです。

 「どうすれば政治は変わるのか」と、悶々としている方は多いでしょう。ウソやごまかしの政治には厳しく立ち向かうとともに、変える道筋を示しながら、野党の共闘を発展させる。その役割を担っている日本共産党を、ぜひ大きくしてほしい。「なるほど、頼れる」という道筋が見えれば、必ず変化はできると思います。そのような思いを込めて、今日の討論会では政策や決意を述べました。

 たくさんのテーマだったので書ききれませんが、明日以降の報道を、ぜひご覧ください。録画も放映されるようですが、わかったら私からもお知らせします。明日も元気にがんばろう。

 【今日の句】つながって 決着つけるぞ 参院選

2019年6月25日火曜日

身が引き締まる

 朝は元気に労働者後援会のみなさんと宣伝し、事務所に戻って新社会党さんからの「推薦状」をいただきました。新たな責任を負った緊張感が湧いてきました。

 先日、新社会道北海道本部での会議で、私への推薦を決定されたとのことでした。新社会党北海道本部として日本共産党の候補を推薦するのは史上初めて。小柳政行書記長が道委員会まで足を運んでいただき、推薦状を手渡してくださいました。

 両党での政策・選挙協定も結びました。以下の内容です。

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 第25回参議院議員選挙に関する政策・選挙協定

 来たる第25回参議院議員選挙において、日本共産党北海道委員会と新社会党北海道本部は、下記の政策に合意する。そのうえで両党は、参議院北海道選挙区候補予定者・畠山和也さんを推薦し、その勝利に向け全力で闘う。

            記

 1.立憲主義・民主主義・平和主義を破壊する安倍政権の打倒を目指して選挙戦を闘い、日本国憲法の理念を地域に生活に具体化させ、立憲主義に反する諸法律を廃止する。

 2.再生可能エネルギーの拡大を積極的に推進し、脱原発社会を一日も早く実現する。また泊原発再稼働・大間原発建設に反対し、幌延深地層研究施設に関する三者協定の遵守、そして「核のゴミ」の北海道への持ち込みに反対する。

 3.消費税増税に反対し、生活者の目線に立った医療・福祉・年金・雇用・子育て・教育・防災・公共交通の充実、とりわけJR線区の維持存続など、安全安心な地域社会の実現に向け全力をあげて取り組む。

 4.大学授業料の軽減と給付型奨学金を拡充すると共に、教員の負担軽減・大幅増員を求め、教育労働者・保育労働者の待遇改善を図る。

 5.北海道の豊かな資源を活かした「食」「観光」の振興、とりわけIR・カジノに頼らない観光振興を進める。

 6.北海道の基幹産業である農業・林業・水産業の振興、地域の活性化や中小企業振興、働くルールづくりと雇用の確保に努め、地域を崩壊させる経済連携協定などに反対する。

          2019年6月25日
          日本共産党北海道委員会 委員長 青山慶二
          新社会党北海道本部 執行委員長 渋谷澄夫

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 他党の方から推薦いただくのは初めてのことです。推薦状を手にしたとたん、新たな責任を背負ったんだと身が引き締まりました。結んだ政策協定は、これまでも演説などで口にしてきたものばかり。渋谷澄夫委員長にも電話でお礼を述べると「いっしょにがんばりましょう」と温かい激励もいただきました。

 明日は市民の風のみなさんとも、協定を結ぶ運びとなります。市民と野党で力をあわせる流れは止まることなく、さらに発展させていく。安倍政治を変える準備は、着々と整ってきましたよ。

 労働者後援会との宣伝は、自分ひとりではないんだと、いつも励まされます。雇用や賃金、ジェンダー平等などを中心に訴えました。小形かおり札幌市議、三上友衛・労働者後援会会長もマイクを握られました。

 さて、国会も明日が会期末。いよいよ参議院選挙に向けて、一直線となります。明日は参議院道選挙区予定候補による討論会もおこなわれます。聞いてきた願いや怒りを代弁しながら、変えるべき道筋も示していきたい。準備にも力が入りました。

 【今日の句】共闘で 違う風景 つくりたい

2019年6月24日月曜日

自分の感受性くらい

 昨日に続いて政見放送の収録が続き、朝の宣伝から公園や整備工場や懇談とまわり、夜は JCP With You HOKKAIDO 企画へ。あらためて「自分事」と痛感しました。

この企画は全国各地で、ジェンダー平等などをめざして語り合う場として広がってきています。北海道でもやりたい!ということで、ゲストスピーカーに弁護士の皆川洋美さん、真下紀子道議、そして私が並んで思いや問題意識を話した後で、参加されたみなさんと交流しあうのです。

 大勢の前で語るには勇気がいるだろうことも、口にされた方。これから自分はどうしようと、行動と模索を口にされた方。心が刻まれる思いをしながら向き合うことの大変さを、あらためて痛感しました。

 一般論としてでなく、自分事として。遠い誰かのことでなく、近くにいる仲間のこととして。何より自分自身のこととして。オフ的に話した本音も含めて、積み重ねが大事なんだとも思いました。参加されたみなさんに感謝を申し上げながら、つながることの大事さを私の言葉で最後にあいさつさせていただきました。このような場を準備してもらえたことにも感謝です。

 傷ついたり、もがいている中だからこそ、安倍政権に腹立たしくなってきます。個人の尊厳を傷つける発言が、どれだけ大臣や自民党から出されてきたことか。他国の指導者の高尚な姿を見るにつけ、がっかりもしてきました。そんな思いも込めて、政見の言葉としてぶつけました。

 それでも上を向けば青い空。公園には、何世代もつながれてきた樹木の命。整備場では働く人の鼓動が聞こえるようで、懇談の場では「誰もが大事にされる社会」こそとの熱い思い。思わず、茨木のり子さんの「自分の感受性くらい」を思い出しました。

 自己責任を強調した詩、との評もあります。そうではなく、人間は弱いものとして「いっしょにつながろう」とのメッセージを込めた詩、との評もあります。真意はともかく、今日ばかりは後者の意味でとらえたい。With You の意味は、とてつもなく重いと感じた1日だったからです。

 明日も朝から宣伝です。元気に駆けまわります!

 【今日の句】尊厳と 無縁の政治 さようなら

2019年6月23日日曜日

マクロ経済スライドが重大焦点

 旭川市での演説会は熱気もあふれて、参加されたみなさんの顔も明るい! 今日は政見放送の収録に、撮影スタッフも同行でした。やっぱり緊張しますね。

 昨日も書いたように、法改正があって政見放送は編集したものを持ち込むことが可能となりました。とはいえ政見は政見です。しっかり身につけようと昨晩、何とか頭に入れたものを午前中に撮影して、比較的短時間で終了できてホッ。だいぶ気が楽になりました。

 いろんな場面を織り込むこともあって、昼食風景や町を歩く姿、懇談風景や散髪しているなかでの会話(写真)なども撮らせていただきました。ご協力いただいたみなさん、本当にありがとうございます! 明日も撮影は続きますが、どのような編集となるのか私も楽しみです。

 さて旭川市ですが、昨年は野党の共闘で西川将人市長を再選することができ、4月の地方選で日本共産党は真下紀子道議と市議4人の再選も果たしました。代表して真下道議が、お礼も兼ねてあいさつと訴え。カジノやJRなど、北海道にかかわる課題での日本共産党の論戦と活動も紹介していただきました。

 ここで私の登場なのですが、「はたやまさん、椅子にお座りください」と司会の方から。演説会の趣向を変えて、まず3人の方から政治への要望や私へのメッセージを述べるというプログラムだったのです。これがなかなか面白く、興味深いお話しでした。

 「くらしが大変ななか年金を減らさないようにしてほしい。旭川でも8050問題はあるし、どのような取り組みが必要でしょうか」「子どもが生まれてから親として成長させられた。すべての選択は子どものためという、はたやまさんにがんばってほしい」「農業をしているが後継者がなかなかいないのが現状。鉄道も不便になったし、自然災害の路線は責任もって復旧してほしい」――などでした。私のブログまで紹介していただき、嬉しいやら恥ずかしいやら。

 それから演説となりましたので、やっぱり3人のお話に触れながら政策と決意を述べました。孤立や排除のない社会と体制づくりが必要なこと、子どもの命を守ることを最優先にすること、見通しが持って農業経営をするには持続的な価格保障・所得補償が必要なこと、そして国とJRの責任で鉄路を維持するうえで公共交通基金を提案していること――その場でパパパッとこたえる緊張感はありましたが、まわりの方も「なるほど」と聞いていてくれたと思いました。

 今日の演説は、年金について結構な時間を割きました。昨日のテレビ番組で安倍首相がマクロ経済スライドをやめるには7兆円の財源が必要だと述べていたためです。別な言い方をすると、国民が受ける年金は7兆円も減るということになります。マクロ経済スライドを続けるのか、やめるのかが大きな争点として浮上してきました。

 この仕組みで年金制度は持続できても、老後の生活は持続できません。とはいえ制度の維持も必要ならば、新たな財源を探さなければならない。そこで高所得者優遇の保険料制度を見直そう、というのが日本共産党の提案なのです。上限1000万円を2000万円まで引き上げる、などです。とても集中して話を聞いてくださっていると実感しました。

 撮影用の懇談でも、話題は年金に集中。特に女性が、年金が少ない立場に置かれていることも重大な問題だと話になりました。本当にそのとおりです。おおもとからの年金改革が必要だと痛感もしました。力を尽くさねば。

 【今日の句】近道は 貯めることより 変えること