2023年4月28日金曜日

社会の担い手不足をどうするか

 先日から「2070年には国内人口8700万人」「うち1割は外国人」との報道が目白押し。すでに北海道では、医療・介護や物流・第一次産業などで担い手不足の厳しさが増しています。人口減少を前提にした社会像や自治体づくりの政策化に、本腰を据えなければと痛感しています。

 そもそも出産するかしないかは個人の考え考えですし、政治的・社会的に強制するべきではありません。出産しない選択をした方や、望んでもできない方を傷つけることもあってはならないと思います。そのうえで、政府が子育て支援策の充実に力を尽くすことは当然です。

 一方で、人口1万人以下の自治体が多い北海道では、上記のような社会機能が維持できるかという自治体も。一昨日から外国人の「特的技能」制度も論じられていますが、いまや「日本が選ばれない」国際情勢もあります。

 老朽施設や道路がなおされない、処遇改善をしても医療や介護の担い手がいない、いわゆる「2024年問題」でトラック運転手は間違いなく不足するなか広大な北海道での輸送は成り立たない。1つ1つが順番でなく、すべて同時に起きてしまうことが人口減少問題だと思うのです。

 今月号の「議会と自治体」は、自治体DX・社会のデジタル化を特集しています。政府の戦略や推進体制などを見ても、言葉だけが躍っている印象でした。デジタル分野の担い手は民間企業となるわけですが、もうからない分野に民間は手を出さないわけで、それより地域にとっては公営・公的基盤を強めるほうが本筋なのでは。

 考えているうちに「平成の大合併」を契機にした「小さくても輝く自治体」運動が、ふと頭にうかびました。北海道でも蘭越町や東川町で全国フォーラムがおこなわれ、夕張市の財政破綻問題も重なり、自治体のあり方を真剣に考えるうねりとなったのでした。

 私も多くの首長さんから話をうかがいました。奈井江・北町長や蘭越・宮谷内町長は1時間もの懇談をしてくださったり、本別・高橋町長や当別・泉亭町長から町の歴史をふまえた重厚な話もありがたかったです。今回の地方選で訓子府・菊池町長や東川・松岡町長などが勇退され、1つの転換期という思いも沸き上がってきたのです。

 いったん日本共産党という党派の課題を別にして、今回の地方選は若い世代や女性に期待が集まったのは間違いないと思います。立候補の動機を見ても、地域に根ざしたり、生活者の立場から町づくりを考えたいという方が多かったのでは。それだけ行きづまりが進んでいる反映であって、謙虚に交流や意見交換を積み重ねたいとも思うのです。

 新しく広がっている意欲と、これまでの「小さくても輝く自治体」づくりの新しい挑戦--人口減少のもとでの住民自治・団体自治を進めながら、国の役割をどうするかを明確にしていく、ボトムアップ型の活動に党として積極的にかかわりながら打開の道を見つけたい。

 選挙を経て、いろんな地域の課題を目にしたからこそ集中的に学びなおそう。それが岸田政権の軍事国家化や「上からのデジタル化」などへの、地に足をつけた対抗軸になると確信しています。

 【今日の句】都市部しか 見ない国には 未来なし

2023年4月26日水曜日

ドイツに続いて原発ゼロへ

 チェルノブイリ原発事故と言っても、ピンと来ない若い方も多いでしょうね。あれから今日で37年、道原発連の街頭宣伝に私も参加しました。道議選(札幌北区)候補だった小室正範さんもマイクを握りました。

 当時の私は中学生。原発について詳しく知らず、報道を見聞きして「やばいことが起きた」くらいの思いしかありませんでした。目に見えない放射能が風に乗って飛んでくる?と言われても、まったく理解不能だったのです。

 その後に大きな社会運動が広がり、RCサクセションやブルーハーツなどアーティストが声をあげたことで私の関心も強まりました。特に佐野元春「警告どおり計画どおり」は、ずいぶんと聞いたものでした。

 その後、原発のある社会が日常化するなかで起きた東京電力・福島第一原発事故。この事故からも12年ですから、わが家の子どもたちのようにリアルに体験していない世代も増えていくでしょう。あらためて身近なところから、原発を考えることに取り組みたい。

 過酷事故が起きれば故郷を追われ、処分できない「核のゴミ」を生み出しつつける原発のある未来を選ぶか、それとも原発のない未来を選ぶのか。ドイツが全原発の停止に進んだ今、原発のない日本という選択肢はあると広げていきたいのです。

 電力会社にとっても、原発は最終的には負担にしかならないのでは。過酷事故が起きたときの賠償はもちろん、運転期間を延長しての維持・修繕費用や、事故を起こすリスクも大きくなるでしょう。そもそも「核のゴミ」は、発生者責任の原則からすれば、電力会社が処分費用などを負うことになるのではないのか。

 原発のない、これからを。技術上も、民意としても、進められるように私も力を尽くしたい。

 【今日の句】語り合おう 原発のない これからを

2023年4月24日月曜日

公約実現へ、各地でいっしょに

 統一地方選・後半戦へのご支援に、心から感謝いたします。候補はじめ党員・後援会員のみなさんも、本当におつかれさまでした。全道の結果について、党北海道委員会常任委員会としての声明を出していますので、お読みください。

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 統一地方選挙後半戦の結果と当面する活動について

                   2023年4月24日 日本共産党北海道委員会・常任委員会


(1) 統一地方選挙後半戦で日本共産党の候補者に投票いただいたすべてのみなさんに心からお礼を申し上げます。また、日本共産党の勝利めざして、ご奮闘いただいた全道の「赤旗」読者、後援会員、党員のみなさんに心から感謝を申し上げます。

 私たちは後半戦で77市町村に111人の候補者を擁立し奮闘した結果、72市町村で104人が当選、恵庭市、砂川市、せたな町、新冠町、奈井江町の2市3町で空白を克服、苫小牧市が3から4に議席増となりました。しかし、新たな空白自治体が5町村、さらに候補者擁立ができなかった選挙区を含め、前回から10議席後退したことは大変残念です。

 前半戦の議席減に続き、後半戦でも前進できなかったことについて、道常任委員会としての責任を深く痛感しています。同時に、結果を厳粛に踏まえ、総括と教訓を導き、次のたたかいでは必ず勝利できるように奮闘する決意です。


(2) 私たちは前半戦の教訓を明らかにした4月11日付け中央委員会「常幹声明」を指針に、攻勢的な政治論戦に徹し、大量政治宣伝と「折り入って作戦」で担い手を広げぬいて勝利するために全力をそそぎました。「折り入って‥‥」とお願いし、道民のみなさんと一緒に政治を前にすすめる取り組みで教訓を得られたことは大きな財産です。また適切な「情勢判断と対策」を講じ、党の持てる力を底の底まで引き出すことに力をそそぎ、貴重な努力と経験が生まれたことも今後に生きるものです。

 党が訴えてきた「子育て支援3つのゼロ」「暮らし応援3つの安心」をはじめ、物価高騰の生活苦から暮らしと命を守るための積極提案は、その声が届いたところでは全道各地どこでも共感を広げました。また自民・公明と維新の「翼賛体制」ですすめる、大軍拡と「戦争国家づくり」に対しての批判と「憲法9条を生かした平和外交こそ、日本がとるべき最善の道」であるとの訴えには、多くの道民から共感と期待の声が寄せられました。


(3) 岸田政権の敵基地攻撃能力保有と大軍拡、「戦争国家づくり」の暴挙は、21世紀の世界史の大局的発展への大逆流です。国民の生活苦がかつてない危機に直面しているもとで、大企業は空前の内部留保のため込み、軍事費を5年間で43兆円もそそぎこむなど、「国民主権」の日本国憲法の精神を真っ向から踏みにじるものです。

 私たちは、すみやかに地方選でのお礼対話に踏み出しながら、「公約実現」のたたかいに全力をあげます。また「岸田内閣打倒」の旗を高く掲げ、道民の運動と世論を起こし、「解散・総選挙」を求めてたたかいます。来るべき総選挙で、悲願の北海道の比例一議席を獲得するために、強く大きな党づくりにただちに踏み出し、第28回党大会時比130%の党づくりにむけて全力を尽くします。この選挙戦でご支援、ご協力いただいた方々に感謝を申し上げるとともに、この機会に是非とも、日本共産党が発行する「しんぶん赤旗」をご購読していただくこと、また日本共産党に入党していただき、ともに世直しと平和をすすめる事業に参加していただけるよう、心から呼びかけるものです。

                                           以上

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 どの候補も1人ひとりが、まっすぐ市民の声を届けたいとの訴えを貫かれていました。実績が豊富な現職、住民と密着した活動を続けてきた候補、そして日本共産党候補としての根っこである平和への思い--街頭の訴えを、私も各地でうなずきながら聞きました。

 結果は自治体ごとにさまざまでしたが、「市民が主人公」の根っこをもつ日本共産党員として、いっしょに私も公約実現に力を尽くしたい。市民生活の大変さは続いているし、地域社会の課題は山積ですし、(休みを取りつつ)足を止めていられません。

 岸田政権の大軍拡・大増税や、原発回帰・マイナンバー押しつけなどにも声をあげていかないと。これからの日本の針路として、外交・環境・人権を重視することや、食料・エネルギーが自給できる持続可能な社会づくりも必要です。

 あわせて党づくりにも、各地で力をあわせたい。上記の声明にもあるように、候補を立てられず議席を失った自治体が多くあります。ベテラン党員のみなさんの大奮闘で勝利した自治体も多い実態があります。

 党自身のアップデートや仲間づくりを、とりわけ地域ごとに進めていければ、次の前進につながるはずです。党派は別に比較的若い世代が各地で当選している現実にも、個人的には謙虚に学びたいと思っています。

 これまでの自公政治による行きづまりを、どうやって突破するか。政策でも運動でも「なるほど」と思える旗印をもって、広く道民に見えるような活動もできるように。あらためて前半戦も含めて地方選のご支援、本当にありがとうございました。

 【今日の句】あらためて 初心に戻り この後も