2020年9月26日土曜日

つながりと柔らかさの政治こそ

 昨日ですが、市民の風・北海道から「提案」をいただきました。中央段階では市民連合が各党へ届けたように、北海道でも「市民と野党の共闘」をバージョンアップさせていきたいです。党道委員会からは青山慶二委員長、千葉隆書記長、そして私が席に着きました。

 「提案」は、正式には「北海道から新しい政治・社会を作るために~市民と政党の連携と協同の提案~」。菅政権になっても安倍政治の継承であって期待できるものはなく、「私たちが望むのは、平和で、憲法が順守され、いのちが最優先される社会です」と切り出し、新しい政治・社会と北海道へと4つの柱での提案がされています。

 ①平和と憲法が守られ、いのちが最優先される社会

 ②暮らしと健康が守られ、「原発ゼロ」を実現する社会

 ③人々の多様性を活かし、だれ一人取り残されない社会

 ④熟議と情報公開に基づく民主主義社会を構築し、未来への責任をはたす社会

 それぞれに小項目があって、どれもが、いっしょに声をあげて取り組んできたものばかりです。安倍政治下で壊されてきた憲法の理念、立憲主義、行政システムを取り戻すことに加え、新しい社会に向けた魅力的な政策などの打ち出しについても意見交換されました。予定候補である身の私にとって大きな宿題です。でも、そのメッセージづくりに挑戦していきたい。

 市民の風・北海道の共同代表である上田文雄さんは、半沢直樹のドラマにも触れて「公平さ・公正さを国民は求めている。政権交代へと燃え上がらせるためには、このような関心をもつ市民層を増やしていくメッセージを」と述べられました。同じく共同代表の川原茂雄さんも「魅力的な打ち出しがあれば、風を呼び込むような可能性もあります」と期待を寄せてくださいました。

 連携・協同に向けては、各党が互いに協力・支援しながら相互の利益をはかっていくようにとの提案も重く受け止めました。いま北海道の衆議院議員を見ると、野党は全員が新立憲民主党の所属です。日本共産党が議席を取ってこそ、さらに野党の共闘が進んでいくのは間違いなし。身を引き締めながら話をうかがいました。

 最近、あらためて自分の原点を考えることがあります。なぜ日本共産党に加わったのか、なぜ親の反対がありながらも専従職員になり、政治家の道を進むことにしたのか。もともとは子どもにかかわる仕事をしたいと望み、どの子どもも取り残されることがない学校や社会のあり方を考えてきました。

 選別や競争の強まりのもと、社会では大人も生活の苦しさが広がり、学校では子どもたちが自己肯定感を失わされています。それこそが新自由主義のもたらしたものだと、私は信じて疑いません。ここに立ち向かって、つながりと柔らかさの政治こそ取り戻したいと、心から思います。

 いただいた「提案」にも応えながら、また明日からがんばりたい。

 【今日の句】みずからで 上昇気流を つくりだす

2020年9月25日金曜日

原発ゼロへ、原点に返って

 昼は道原発連の宣伝、夜は道庁前の反原発抗議行動で、昨日の政府交渉の結果について私から報告。原発政策の破たんを地方へ押しつけるやり方は許されない--くりかえし声にしていかなければ。

 昼の宣伝は、泊原発の再稼働をしないよう鈴木知事へ求める新しい署名をスタートさせる宣伝でもありました。これまでも数十万人規模で高橋はるみ前知事に届けてきていますが、鈴木知事のもとでは初めての本格的な署名になります。寿都町や神恵内村での動きもあったからか、いつもより署名に応じる方の姿が多い。このような声の高まりが、高橋前知事でさえも簡単に再稼働を是認できない力となったのでした。新署名にあたり、原発ゼロへ向かう原点に私も立ち返っていきたい。

 私からは昨日のブログで書いた「国は甘くない」やりとりについて、詳しく述べました。効果がないところへ貴重な税金を捨てるようなことなど、国はおこないません。文献調査だけで終わるだろうとか、概要調査へ進む前にやめればいいなどの考えは通用しないと、先日のヒアリングで実感したのです。

 「いちど調査に応じたら止められるはずないじゃない」と話しながら署名に応じた方もいたとか。まったくです。原発マネーに頼ることなく、農林漁業を支えることで住民の活気が生まれている自治体も生まれていることに触れながら、「核のゴミ」押しつけや原発再稼働はやめさせようと私も呼びかけました。

 夜の反原発抗議行動でも同じようなスピーチをしましたが、道庁前だけに知事や道職員にも耳を傾けてほしかった。知事から梶山経産相へ、どれだけ突っ込んだ話ができたかはわかりませんが、中途半端な態度にならず「核のゴミは受け入れない」と明確な意思を示してほしい。

 参加された方のスピーチのなかでも、不安や懸念の思いがあふれました。菅政権は原発政策も引き継いでいくわけで、こうやって粘り強くいっしょに声を上げていきたい。自分のスピーチだけでなく、多くの方の話を聞ける行動は、私にとっても大きな刺激になります。

 党道委員会に「市民の風・北海道」のみなさんが、「市民と政党の連携と協同の提案」をもってお見えになりました。国会でも各党へ、市民連合が要請に来られたようです。これらについては明日のブログでまとめて書きますので、ご覧ください。

 【今日の句】福島も チェルノブイリも 忘れない

2020年9月24日木曜日

国は甘いことはしない

 昨日の要請に続き、今日は省庁ヒアリング。岩渕友参議院議員の力を借りて、「核のゴミ」問題やJR北海道・北海道新幹線など北海道の課題について、政府の認識や対応を把握することが目的です。制度の詳細を確認するなど、こういう機会もとても大事です。

 寿都町・神恵内村で浮上している「核のゴミ」最終処分場への文献調査。あらためて調査の枠組みなどを聞くため経産省とともに、財政支出の関係で財務省からも来てもらいました。交付金狙いで応募だけに自治体が手を上げる場合はないのかと聞くと、「しっかり最終処分場のことを考えて応じてくれているものと考えている。国は(ただ金を出すだけのような)甘いことはしない」と担当者はズバリ。

 寿都町長さんが洋上風力発電の誘致も含めて「国をくすぐる」と、まさに交付金狙いの発言をしているのではとの問いには、「町長さんは、国のエネルギー全体を考えての応募であることも発言している」と不問の態度。それでは歯止めがなくなるとの指摘に、ようやく「(交付金狙いという)仮定の話には答えづらいが、応募されたものは個別に検討していく」と述べましたが、NUMOへ応募する際の用紙の形式に、応募理由を記載する欄はないようです。

 このような財政支出について財務省は、交付要綱に沿った支出であれば問題はないというのが見解です。とはいえ規模は文献調査だけで年間で最大10億円(2年で20億円)。概要調査は70億円に膨らみ、その後の調査の金額は決まっていませんが、それより多くなることは確実。自治体が事業の予算を組んで、それに対する支出ですから、このような交付金に頼り続ける構造になってしまいかねません。何十億円という小さくない金額ですから、それを財務省としても了解することが妥当なのか。

 ただ、一連のやり取りでハッキリしたのは「国は甘いことはしない」ということです。いったん調査に応じれば最終処分場まで進むのではないかとの住民の不安を、国みずから述べたと私は受け止めました。調査も「対話活動の一環」と付け加えたように言っているとはいえ、政策目標は最終処分場の建設なのですから、その前提で物事は進んでいくのも当然と言えば当然なのです。

 このような感じでJR北海道・北海道新幹線はじめ、次から次へと頭をフル回転。ひとり親世帯への支援では、担当者が「補正予算での予備費は、まだ7兆円以上あるのですが」と述べるので、私からもダブルワークの母親が2つとも仕事を失った例なども伝えて支援の強化を求めるなど、昨日の要請では言い切れなかったことなども伝えたりしました。今後の施策に反映されてほしいと願いながら、さらに力をつけて議席奪還へとの思いも新たにしました。

 【今日の句】核心を 伝える力 鍛えなきゃ

2020年9月23日水曜日

訴えたりない

 来年度予算の概算要求が9月末ということもあり、道内の小選挙区予定候補らと上京して、紙智子・岩渕友の両参議員議員が同席のもと政府交渉をおこないました。時間の限りもあって7省庁へ34項目の重点要望にしぼりましたが、とても訴えたりない。

 やっぱり新型コロナウイルス関連が多くなります。厚労省には医療機関への減収補てんやPCR検査拡充への支援強化、雇用を守るための対策強化、経産省には持続化給付金や家賃支援給付金のすみやかな支給と対象拡大、文科省には20人以下の少人数学級の実現と学生支援緊急給付金の拡充、文化芸術復興基金の創設など、聞いてきた1人1人の顔を思い浮かべながら実態を訴えました。

 北海道の重要課題については厳しい議論に。新幹線トンネル工事での有害残土置き場については、自治体や鉄道・運輸機構の責任である姿勢を国交省はにじませました。JR北海道への財政支援では、その根拠法が来年で切れるために法改正がおこなわれる予定で、公共交通に国が責任を負うべきだと私からも強調しました。

 寿都町・神恵内村での「核のゴミ」最終処分場への文献調査についても、北海道に条例があろうとも進める国の姿勢には、負担や分断を地方へ(手を上げさせる形で)押しつけることはやめるべきと訴えました。文献調査は「対話活動の一環」だとの答弁からも、とにかく今の路線で進めていく態度を経産省は明らかにしました。

 防衛省では、先日の千歳基地へ通告なく着陸した米軍のオスプレイについて、国として抗議もあいまいで、あらためて日米地位協定のもとで米国いいなりという状況も痛感。内閣府には胆振東部地震での被災者支援や、アイヌ民族への先住権を日本政府として認めることなど、どれも大事な課題ですが、あまりに時間も少ない。やっぱり議席があることが大事だと、その重みもつくづく感じました。

 平岡だいすけ(2区)・橋本みか(5区)・松橋ちはる(9区)の各小選挙区予定候補も、それぞれ地域で聞いた声を代弁。各地で根差した活動をしている仲間がいることは、本当に心強い。交渉前には、そろって国会前で写真も撮り、決意も新たにしました。

 私は東京に残って、明日も政府から聞き取りをおこないます。

 【今日の句】台風が 近づく前に 帰れるか

2020年9月22日火曜日

街頭演説で笑顔が広がった

 今日は小池晃参議院議員(党書記局長)が来道しての街頭演説。札幌市・大通公園に適度の距離を保って多くの方が来てくださり、私も小選挙区予定候補とマイクを握りました。マスク越しの「そうだ」「がんばれ」の声も聞こえて、熱気があふれました。いつ解散・総選挙になっても必ず比例議席を奪還したいとの、私の思いも強くなりました。

 真下紀子道議が司会を務め、同年代の若い世代の働く願いを熱く代弁した平岡だいすけ・2区予定候補、農林漁業や基地問題、トンネル残土などでの現場に飛び込んできた橋本みか・5区予定候補、胆振東部地震で聞いた声を必ず政治に反映させたいと松橋ちはる・9区予定候補と、各小選挙区予定候補の決意表明も力強い。先日発表された7区・石川明美さんも含めて、道内を元気にいっしょに訴えながら野党統一候補にも押し上げて、小選挙区でも風穴を開けてもいきたいです。

 私からは、昨日の少人数学級のつどいに触れて、世論と運動を前に政治の変化が生まれているもと「絶対に後戻りさせないで、子どもたちが安心できる学校をつくろう」と強調しました。大通公園は2006年、労働組合や政治的立場の違いを越えて教育基本法改悪反対の1万人集会が開かれた場所。やればできるのです。

 寿都町や神恵内村の「核のゴミ」最終処分場への調査問題も、国が財政難や人口減少の町を原発マネーでがんじがらめにするのでなく、農林漁業や中小企業などを支えて、住民が主役となる町づくりにこそ税金を使うべきではないかと訴えました。「核のゴミ」はじめ地方へ負担と分断を押しつける政治を変えねばと、つくづく感じてきたのです。

 何より日本共産党は、あきらめない。3年前の総選挙で、市民と野党の共闘が壊れそうになった時もあきらめず、党の議席は失いましたが、力をあわせて新しい政治をつくろうとの輪が広がりました。あとは日本共産党が議席を増やすこと。前回は7695票、有権者比でいうと0.17%分だけ自力不足のために議席を失ってしまった悔しさをくり返さない。

 小池さんからは、菅政権は「安倍首相のいない安倍政権」というほど継承が明確で、ゆきづまりの政治は抜け出せないことを、この間のコロナ対策なども含めて明らかにしました。日本共産党の「7つの提案」を語り、国会では立民・枝野代表に首班指名選挙で投票したことにも触れて、市民と野党の共闘で新しい政治をと気迫を込めて訴えました。車上から見ていて多くの方がウンウンとうなづいているのが見えたし、マスク越しでも笑顔が広がっていくのもわかりました。

 歩みを止めず、明日は東京へ政府交渉。道民の苦難や願いを、しっかり反映してきます。

 【今日の句】この熱気 必ず明日へ つながって

2020年9月21日月曜日

少人数学級、今こそチャンス

 今日は畑野君枝衆議院議員を招いて「少人数学級を実現する市民のつどい」。私と畑野議員の「はたはた対談」も含めて、教職員後援会のみなさんが準備してくださいました。少人数学級を実現しようと、参加した誰もが思えたのではないでしょうか。

 まず畑野議員から、国会論戦を踏まえての講演。日本共産党・志位委員長の質問に安倍首相(当時)が「コロナ後を見据えてどう対応していくか検討していきたい」との答弁があり、畑野議員の質問に萩生田文科相も「少人数の有効性というものも深掘りをしていきたい」と応じました。全国知事会・市長会・町村会の各会長名でも「少人数編成を可能とする教員の確保」が提言され、先日9月17日には院内集会が開かれるもとで全国から15万筆余の署名も提出されました。畑野議員の講演から、まさに「機は熟した」と実感しました。

 教職員後援会から、この間に取り組んだことの報告や、母親の立場からの少人数学級への期待が述べられました。分散登校での少人数学級を経験するなかで子どもたちも「勉強がわかった」体験をし、教職員でも子どもたちに寄り添える大事さを再確認できました。不登校だった子どもが少人数学級のもと登校できたと、涙をためてお母さんが話されたことに胸が詰まりました。コロナ感染防止だけでなく、少人数学級は子どもたちの成長を保障するのに大事なことなのです。

 「はたはた対談」は、畑野議員も私も教員経験者なので当時の思い出や、教育にかける思いからスタート。これだけの機運のなかで、どう実現に向かわせるかが焦眉の課題になるもと、畑野議員から高校生が声をあげて大学入試での英語民間試験導入を止めた経験が話されるなかで、「いちばんのカギは運動です。その声の高まりと国会論戦が結ばれて、政治が変わっていきます」との話にも納得です。

 濃密な「つどい」で頭もフル回転でしたが、参加された方みんなが「子どもたちの最善の利益」を実現したいとの思いを持っているだけに、会場には一体感がありました。きっと子どもたちにも、このような大人の姿勢は伝わっていくはず。子どもたちも、ぎゅうぎゅう詰めのクラスより、余裕がある教室のほうがいいに違いありません。参加者からの発言でも「子どもから『小数点の割り算がわかった。人数が多いと質問もできなかった』との話を聞いて、やっぱり少人数学級に進まなければと実感しました」とあり、子どもたちの生の声や現実を知ることが大事だとも再確認しました。

 対談でも紹介しましたが、札幌市は「少人数学級に関する意識調査」を10年かけておこなっています。そこでは、生活面で「児童生徒一人一人へのきめ細やかな指導や支援ができたため、児童生徒が落ち着いて生活できた」、学習面でも「学習意欲が向上し、自分の考えを伝えたいという気持ちから積極的に発言する児童生徒が増えた」と報告されてもいるのです。

 子どもたちに寄り添うために、学校に余裕を、教室に余裕を。北海道からも発信を強めていきたいです。

 【今日の句】一人ずつ 声が聞こえる 学校に

2020年9月20日日曜日

未来にはここから地続きに

 今日は札幌市白石区で青年たちとの「つどい」。高校生から私と同世代の方まで、コロナ後の社会についての意見や政治への要望が次々と語られました。

 「派遣社員です。生活保護より少し上くらいの収入なので、生活は楽じゃない」「介護現場で働いています。コロナ禍でも高齢者を受け入れなければならないし、職員も大変な毎日」「放課後等デイサービスに来るときはマスクをしている子どもたちも、中では外したがる。白い目で見ないでほしい」などなど、語られた働くなかでの実態。

 「コロナで外出を控えながらも家にいることがつらい、と心理的ケアを必要としている人が家にいる。メンタル面の問題も、これからの社会に影を落としていくのでは」「バイトがない大学生同士で集まり、鍋でコメを炊いて食べていたそう。本分である学業に心配なく向かえるようにしてほしい」「高校でオンライン授業といってもできない場合もある、学力格差が生まれたのでは」などなど、まわりでの苦労や課題も次々と出されました。

 私に対しても「なぜ教員を辞めて児童相談所に勤めたいと思ったのですか」「畠山さんなら、どのようなコロナ対策をしますか」「共産党の『7つの提案』に環境問題が入っていないのはどうして」「安心して働く社会にするにはテレワークも必要?」「学校で道徳が教科にされた理由は何ですか」などなど、いろんな質問も寄せられました。

 1時間半ほど交流して感じたのは、若い世代に、このように語り合う場が求められているということ。「友達と話し合う時間もなかったけど、こうやって話を聞いてもらえて認めてもらっていると感じている」との言葉もありました。コロナ禍を経験しただけでなく、自民党政治が行き詰まっているなかで、多くの若い世代が生き方を模索しているのだと思います。若い世代の声に耳を傾けることを大事にしたい。

 今の若い世代は、仕事のことや友人関係、未来への不安など、ストレスに直面することも実は少なくありません。そういう時に支え合える、身近な日本共産党であっていたいとも感じました。誰もがギリギリのなかで生きているんです。

 明日は畑野君枝衆議院議員が札幌に来て「少人数学級を考えるつどい」。明後日は小池晃書記局長が街頭宣伝に駆けつけます。準備も含めて慌ただしい連休ですが、こういう積み重ねが未来へと地続きになっていることを思えば、しっかり取り組んでいきたいです。

 【今日の句】この時間 きっと力に 変わるはず