2011年4月22日金曜日

簡単に避難できない気持ち

 政府は福島第一原発周辺の「計画的避難区域」などを、設定しました。

 区域は同心円状に設定されていますが、放射能の広がりは風向きなどに影響されるので、柔軟な対応をとの声も出ています。

 報道を見ていて心が痛んだ一つは、牛などへの対応でした。

 文字どおり最後の給餌となり、「ごめん」とくり返ししかない農家の方の気持ちを思うと、本当に胸が締めつけられます。

 牛舎から離せば、とも思いますが「まわりの家に迷惑がかかる」から、と。

 そうです、他の家も帰れないとは言え、そのまま残っている。

 他の家を荒らすことになってもいけない、とは何ともつらい選択。

 可能な限りの牛の移転なども、対応できないものなのでしょうか。

 北海道でも、その受け入れを準備している自治体もあったはずです。

 危険性を放置せずに対応することと、「計画的」にというのなら万全を期す体制を、両立できないものか。

 今回の避難区域は、関係自治体に事前の相談なく、今でも少ない自治体職員が窓口の対応を迫られると言います。

 もう1ヶ月半近くになるのに、どうして政府がこのような対応を繰り返すのか。

 机上の復興ではなく、被災者・被災地が苦しんでいることに、まずはていねいに対応する政府であってほしいと強く思います。

2011年4月21日木曜日

まだ調査されていないものがある

 福島第一原発から海へ流出した放射能量は、許容量の2万倍=4700兆ベクレル! さすがに、この桁にはビックリしました。

 もう単位が大きくなりすぎて、すぐには理解できないくらい。

 その中身もよく見ると、ヨウ素131、セシウム134、セシウム137が検出されたとしていますが、専門家などの話を読むとストロンチウム90が調査されるべきではないかと。

 溶融している炉心を通ってきた水なら、ストロンチウムが検出されるはずだし、何より体内に長くとどまる物質だと言います。

 現状を把握できないことは、国民の不安を広げるだけだし、専門家も力を発揮できないことになるのでは。

 そういえば菅首相は「原発に詳しい」と、みずから述べていたような‥‥。

 揚げ足を取るわけではありませんが、そうであるなら明確なメッセージを、と多くの方が願うのは当然です。

 必要な調査のポイントなどは、専門家から共通した指摘も見られます。

 国民の命を守る政府として、本当に本当に、正確で迅速な対応を強く望みたい‥‥。

2011年4月20日水曜日

次々と願いに逆行

 国会論戦は東日本大震災を受けた対応が中心ですが、民主党政権の他の法案が消えたわけではありません。

 その1つがこちらの「地域主権」改革一括法案。

 憲法は「国民主権」が明記されてるわけですから、本来「地域主権」などという言葉は出ないはず。

 地域主権の名で、国は「主体」とならず責任を放棄していくことへの心配の声が聞かれます。

 また、障害者自立支援法への強い批判から、障がい当事者・関係者による基本法に向けた話し合いが続けられてきました。

 しかし、その議論とは距離がある障害者基本法改正案を政府は提示しました(こちら)。

 いずれも震災前から懸念されていたことですが、じゅうぶんな論議もせずにゴリ押ししていってはならないと思います。

 それにしても、菅内閣も財務副大臣から退陣じみた要求が出されるとは、一体どうなっているのでしょう。

 何もかもが「国民不在」で進んでは、あまりにも腹立たしい!ばかりです。

2011年4月19日火曜日

ドサクサまぎれの増税ではないか

 ノドの痛みから始まって、どうやらカゼをひいたみたいで‥‥昨晩はブログも更新できませんでした。

 それでも仕事に行くと、その瞬間だけはなぜかふんばれてしまうのですよね。

 これはイカンとは思いつつ、後半戦投票日まであと数日、何とかもたせようと思っているのですが‥‥。

 その間に、震災復興財源に消費税引き上げが検討されていることが、連日報じられるようになりました。

 政府からすれば手っ取り早いのでしょうが、被災者にとっても増税になるのですから、これでは本末転倒なのでは。

 納める業者にとっても、善意から消費税分を値下げして(業者負担で)いるところもあるでしょう。

 特に経営が赤字ギリギリが多い中小零細企業にとっては、消費税上げは重大問題です。

 「復興はオールジャパンで」みたいに言われても、体力の弱いところに過度な負担はしてはならないと思います。

 内部留保も体力もある、大手企業に復興国債を引き受けてもらってはどうか。

 日本共産党の主張です。

 ドサクサまぎれの安易な増税には、ストップをかけないと!

2011年4月17日日曜日

作業員の内部被爆が心配だ

 こちらを読んでいて、あまりにひどい実態に驚きました。

 必要な検査と処置を、急がなければならないのでは。

 これだけの事故ですから、作業される方の負担の大きさは想像以上のものだと思います。

 安全と事故対策を両立させていくことは当たり前といえ、そう簡単でないことも痛感します。

 そもそも、過去に指摘されていた安全策に対応できていれば‥‥とも思いますが、何より今ある危機を収束させることが最優先。

 汚染水の濃度がまた高まっていたり、冷却機能は安定しているとの発表もあったり、状況は不安定なことは変わりありません。

 札幌にいる私でさえ、いろいろ思いがめぐるのだから、近隣の方にとっては心身ともに疲れきっているのでは。

 とにかく今は、専門家の力を総結集して打開に向かってほしいと願うばかりです。